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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(1)ぷろろーぐ

やはり、どうしても...
インターネットの普及で地方私鉄でも詳細な情報を入手できるようになって。それでも、お目当ての車両が動いているかどうかは、行ってみないと分からない。
特定の車両を狙って撮りに行く場合、常に“リスク”がつきまとう。そう、仕事を調整して、ヒコーキに乗って、ホテルを予約して...、満を持して出かけても“収穫ゼロ”でトボトボ帰ってくるしかない...ということは、決して珍しいことでも無く。

そうなると、出かけようかと思っても億劫になるもので。ただ、間違いなく言えるのは、そのリスクをとってでも「行かないと絶対に撮れない」ということ。

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【2022年6月29日13時05分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-北間

この夏...というか、以前から気になっていた電車が北陸は金沢にあった。

25年前に“お別れ”した筈だった。
<変態鉄>が京王井の頭線に越してきたのは、まだ高校生の頃。住まいは実家から借りアパートに変わったが、それ以来、ずっと井の頭線沿いで暮らしており。その井の頭線、1996年から現行の1000系電車の導入が始まり。
高校を卒業するのに時を同じくして、3000系初期車、狭幅車が引退したのだった。自分が越してきた頃には、すでに富士見ヶ丘車両基地の一番奥で休んでいるのが常で...

でも、最初に廃車されたのが幸いしたのか、地方私鉄の旧型車両置換え用に。この狭幅編成2本を含む初期車5編成10両が石川県の北陸鉄道浅野川線に移籍して。それから四半世紀が経過して、すでに還暦世代にかかっている旧3000系、東京メトロの中古車両で置き換えられることになって。
コロナ前から気になってはいたのだが、これが“最後のチャンス”。お目当ての車両は、5編成中2編成。日中は2本の列車が往復するパターンなので、撮れる確率は単純計算で40%、仕事の日程を調整して6月末に2日間の日程を確保。

「撮れなかったら仕方ない」

“プランB”も用意して、金沢に向かったのは6月29日の朝。

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