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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(4=最終回)

分は、列車ならばパシパシ撮るのだが、何だか食べ物を撮るのは苦手なのである。苦手...というよりも、何かいけないことをしているような気がして。

飲食店で出された食事に箸をつける前に、パシャっとスマホで撮っている人、最近では珍しくなくなった。でも、アレが何だか苦手なのである。
たぶん、SNSに上げるため...という人が多数派だろうし、別に「撮影禁止」とか書いているわけでもないので、撮っている人にとやかく言うつもりは毛頭ない。まして、それを否定したり批判したりという趣旨の話ではないのだが...

むしろ、自分を含め<撮り鉄>と称される者たちの方が世間から批判されても仕方ないような行動をしていることが多いわけで。
あくまで好みの問題。でも、何だか食べ物にカメラを向けるのには違和感があって。滅多に...いままでで数回しか撮ったことがなく。

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でも、一度、行ってみたかったのが五井駅の「こみなと待合室」。ここでカレーを食べるのがこの日の楽しみの1つだった。
キハを撮り終えたら、いったん国吉駅に立ち寄って、そこから五井へと向かうのだが...

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(3)

今週末から4月まで<変態鉄>はカレンダーが青や赤の日は休むことができない勤務シフトの時期に入る。運が良ければ、一度くらい休めるかも知れないのだが...
尤も、平日に公休日は一応、あるにはあるのだが、仕事が遅れていたり、あるいは自分が疲れていて面倒くさくなったり。なかなか<鉄>活動の時間がとれないまま、暑い時期を迎えていくのが例年のパターン。だから、1月のうちに<鉄>活動を楽しんでおきたくて...

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【2022年10月30日12時47分】 いすみ鉄道・新田野-上総東

正月の阪堺電車、15日の水島臨海鉄道と撮影には出かけているが、前者はモ161形車の出番が少なく、後者は天気に恵まれず、何だか消化不良感の強い1月になってしまって。しかも、今年は1月の後半に入ってから厳しい寒波がやってきて...
<変態鉄>のアパートの部屋、暖房をつけていても寒くて部屋の中でもコートが手放せない。昨年よりも寒さが厳しい気がするのである。
ちなみに、自分にとっては...、空気が乾燥していることもあるのかも知れないが富山の冬より東京の冬の方が寒さが厳しいように感じる。

さて、10月のいすみ鉄道の話題。いよいよ、キハの急行が通過する時刻。

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(2)

いすみ鉄道に、こんなに撮りに訪れているのに...
同じような地点で同じような写真しか撮っていないのは、<ケチ鉄>という自分の性格と、
そして、<徒歩鉄>の辛さかも。

全線単線ということもあって基本的に列車は1時間〜1時間半の間隔になる時間帯が多く。尤も、旅客需要そのものが、菜の花シーズンやキハの運行がある土休日こそ混雑するものの、キハの時間帯をずらせば単行の列車に数名の乗客...あるいは自分ひとりだけ...という、もともとそれくらいの旅客数で。ということで、<徒歩鉄>にとって、撮影地を移動する手段は非常に限定されてしまうのも苦しいところ。以前のように、何往復も走らせてくれていたら、1本 “犠牲” にしてでも、撮影地の移動に充てられるが、現行ダイヤでは...

ということで、どうしても大多喜駅周辺での撮影が多くなっていたのだった。そうなると、現行ダイヤ、キハ28形の顔に光が回るのは、あの森宮周辺に限定され。

でも、ネットに上がっている写真を見ると、現行ダイヤでもニハチの顔に光が回っている写真が...
誠に失礼ながら、その写真を何枚か詳細に “解析” させていただいた。その写真、直線区間で撮られているが、よく見ると、足元に緑色のフェンスが写っており。記憶をたどると、それにピッタリな場所といえば、新田野駅のすぐ先のストレート。

「なるほど」だった。でも、11:18に大多喜駅を出る第101D列車を撮って、新田野駅に移動するには大多喜駅を11:37発の第60D列車に乗らないといけない。
そのためには、大多喜駅のすぐ近くの撮影地を選択する必要があった。

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【2022年10月30日11時23分】 いすみ鉄道・大多喜ー小谷松

だからこその、柳原踏切だったのである。

ここの撮り方、秋になると踏切すぐ横の柿の木を入れて。でも、柿のシーズンにはちょっと早く。あとはほとんど撮る人もなく。
自分はちょっと下がって、畦道から踏切越しに “正面ドカン” の1枚と...

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(1)

初訪問は2011年4月、最初は半信半疑だったが、キハ52形が走り出す...と。
最初はそもそも「大多喜」というのが、千葉県と言ってもどの辺にあるのかもよく知らず。
それが、東京(当初は浜松町バスターミナル)から高速バスに乗れば2時間ほどで着けるところ...と分かって。何度も訪れるようになった。

その大多喜という町も過疎化が進んでいて。ただ、地元の方は「明治初期までは千葉市より大きな街だった」と。確かに歴史のある街なのである。だから、同線の “お得意様” 県立大多喜高校は県内屈指の「伝統校」だそうで。

でも、最近は通学圏内の子どもの数自体、減少が激しく。ということは、やはり、この先、いすみ鉄道の定期旅客も先細りが考えられ...

しかも、いすみ鉄道線、大多喜の中心部は通っているものの、その起点の大原駅というのが...
訪れてみれば良いところだが、肝心の大多喜と結びつきが強いのは茂原。大多喜ー大原ー茂原では、V字型の経路。運賃も所要時間も...
そして、大多喜からも国吉からも茂原駅まではクルマで30分弱。路線バスも複数系統が走っており、合計すれば本数的にも列車とそう大きくは変わらず。

だからこそ、生き残りを賭けて観光路線としての模索を続けていたように思っていたのだが...

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【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅

もちろん、DMH17Hエンジンを搭載するキハの稼働車も全国でいすみ鉄道の2両だけになって。最近では、見るからに車両の状態も芳しく無さそうだった。
続いて、キハ52 125号車も遠くない将来、検査期限が訪れる。

10年以上にわたって身近なところで楽しませてもらえたことは<変態鉄>としては感謝でいっぱいである。
でも、この10年少々で垣間見た沿線の状況からは、キハが...という話題だけでなく、この路線自体が心配になる。
キハの導入に前後して起こっていたような同線の存廃問題が再燃するのでは!?、と。そうならないようにも、次なる展開に注目していきたいと思っているが...

さて、そんな、いすみ鉄道。昨年の秋はキハ28の定期運行引退で大勢の<鉄>が訪れ...

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2022.10 関西・九州へ(26=最終回)NH456便

電源の出力の関係なのだろうか...、ずっと使ってきた Windows パソコンの時代から、タブレットPCというのは外付けのHDDを正常に認識しないことが多いような気がして。以前、カラカラカラカラ...とキハのアイドリング音みたいなのを発していると思ったら、そのHDD、破損して読めなくなって。
幸い、データはレスキューして貰えたのだが、数万円の費用が。

それ以来、タブレットPCに繋ぐのはメモリーカードなど、小さめの記憶媒体にしており。ブログ用に現像して準備している画像データも、直近の記事で使う予定の必要最低限のものに限定している。そう、Chromebook はクラウドにデータを保存することを前提にしている節があって。内部のストレージが非常に小さく。

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【2023年1月15日11時21分】 山陽本線・中庄-倉敷

そんなわけで、「困ったときの過去写真」、ブログ冒頭に過去の写真を貼るためには、他のノートPCを立ち上げて、そちらで画像を選び、それを持ってきて...
面倒くさいのである。ということで、この記事のトップは、先日、雨の降り出しそうな空模様の倉敷駅近くで撮った伯備線特急「やくも」号の姿。

EF64形電気機関車の牽引する貨物列車と合わせて、伯備線の撮影地を一度は訪れたいと思っているのだが、ずっと後回しになっていて...
<鉄>として、最もダメなパターンだと、それは分かっている。でも、分かっていてもそうなっていくのが会社員<鉄>の辛さかもしれない。

ということで、中断を挟みながら長らく続けてきた、昨年10月の九州の話題もこれが最終回。九州佐賀国際空港を15:45発のNH456便で東京に戻るのだった。

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2022.10 関西・九州へ(25)九州佐賀国際空港

初めて訪れる駅というのと同じように、初めて訪れる空港というのも楽しみなもので。
羽田のような大きな空港もあれば、いままで訪れた中で一番小さいと感じたのは岩国錦帯橋かもしれない。自衛隊の基地と “同居” しているところもあれば、ホントに小さな小さな空港というのも。物販やレストランが充実していて、ヒコーキに乗る乗らないに関係なく楽しそうなところもあれば、売店がちょっとあるだけ...で困ったという経験もあって。

今回、帰りの便は福岡空港からの便でも良かったのだが、初めての佐賀空港からの便を選んだ。

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【2022年10月25日15時01分】 佐賀県佐賀市川副町大字犬井道・九州佐賀国際空港

有明海の広大な干拓地、筑後川の河口近くに位置しており。
ターミナルビルは小ぶりながら屋上の展望デッキに上がれば、はるか雲仙、島原まで一望できて。

そんな空港、佐賀駅から路線バスで行くこともできるが、佐賀県内各地と、福岡県・長崎県の一部地域から予約制の乗り合いタクシーが運行されており。
電話かネットで予約しておけば割安な料金で空港まで行くことができる。

そんなわけで、今回は西鉄柳川駅からの...

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2022.10 関西・九州へ(24)再び、貝塚公園

自分はどう考えても、落着きのない人間である。どちらかと...言わなくてもジッとしていられないタイプ。
<撮り鉄>というのは、実は大半は待ち時間で。長いときでは線路端でカメラを持って数時間は立ち続ける。ローカル線なら、途中、1本の列車も来ずに、そして、誰も通りかからない...などザラ。そんなとき、なんとなく、周囲を輪を描くように無意味に歩き回っていたり...
そういう性格なのである。

予約していたヒコーキは佐賀空港を夕方に発つ羽田ゆき。ついでに、西鉄柳川駅からの定額タクシーも予約しており。その時刻は14時過ぎ。
西鉄福岡(天神)駅を13時に出れば、じゅうぶん間に合うのである。前日のうちに、大牟田の保存車を見学済みであることから、ここの時間もカットできて。ということで、貝塚駅に戻る電車の中で、あと2時間以上を何して過ごそうか...と迷っていた<変態鉄>だったのである。

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【2022年10月25日10時46分】 福岡県福岡市東区箱崎・貝塚公園

でも、“転機” が訪れたのは、その西鉄新宮から貝塚に戻る電車が香椎を過ぎたあたりだっただろうか。

この日の天気予報、晴れていても天気が急変して、突然の雨の可能性があるということを言っていた。まさにそのとおり。
先程まで青空が広がっていた空が急速に暗くなってきて。でも、雲は広がったが、すぐに雨が降り出しそうなほどではなくて。

となれば...

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2022.10 関西・九州へ(23)西鉄貝塚線

仕事というのは不思議なもので、忙しくなればなるほどヤル気が起こらなくなって。1年間の中には、毎年、何度かヤル気がみなぎっている時期というのがあって...。考えてみれば、でも、そういう時期って、必ず仕事が閑散期...というか暇な時期で。忙しさとヤル気が常に反比例しているのが、<変態鉄>という人間の不思議なところである。

そして、趣味活動への意欲もそれと似ていて。仕事が忙しくなって撮りに行くのが難しくなる...と分かっている時期になればなるほど、気になる被写体が増えていくのである。でも、いざ休みとなると撮りに行く気が失せていて。

何なのだろう、この不思議なめぐり合わせ。でも、今週こそはその重い腰をちょっと上げようと思っていて。

思えば、このときも直前まで行くかやめるか迷っていた気がする。出発してしまえば、楽しくてあっという間なのだが...
そんな10月の九州の話題。最終日は保存車巡りと、そこからの思いつきで、西鉄貝塚線を1往復。

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【2022年10月25日10時00分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

なんとなく、黄色い電車がトコトコ走っているローカル線...というイメージだったが、沿線は大半が住宅街で地元の足としてしっかり定着している路線だということが分かって。

そして、天神大牟田線を走った電車の第2の活躍の場、600形電車に揺られながら...

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2022.10 関西・九州へ(22)貝塚公園(3)

今日の話題に入る前に。

いすみ鉄道キハ28形のクラウドファンディングが目標額を達成して終了したとのこと。正直言って、プロジェクト内容に不明瞭な点が多いと感じたので、迷った末、自分は支援しなかったのだが...

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【2010年9月5日16時15分】 因美線・美作加茂駅

何だか最近は、あまり良い話を聞かないのが残念なところ。でも、<変態鉄>は富山のときから追ってきた車輌。ぜひ寂しい結末にならないように...それを願うのみ。同じキハ28形なら、「みまさかスローライフ」のキハ28 2329号車が、津山で急行仕様のまま大事に保存されている。

だからこそ、単に「残す」というだけでなく、工夫を凝らして<鉄>以外からも愛されるような保存車を目指してほしいのだが...

さてさて、話がそれている。

引き続き、10月の九州の話題。貝塚公園には20系寝台車とキューロクのほか、フィリピンの “トゥクトゥク” と、あと...

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2022.10 関西・九州へ(21)貝塚公園(2)

毎度のことだが、この冒頭部分がネタ切れすることが多くて。書くことがない。
そんなときは、(外付け)ハードディスク内を探して古い写真を持ってくる...というのが一番安易な解決策なのである。

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【2016年1月24日7時46分】 阪堺電気軌道上町線・住吉ー住吉公園(当時)

廃線を間近に控えて。まさに “葬式鉄”。あの住吉交差点は立錐の余地もないほどの大勢の...
「日本一早い最終電車」などと話題になった住吉公園電停の最末期は朝8時頃までの運転。現在は、駐車場になっており、南海と阪堺を繋ぐ送電線を残すために “存続” した架線柱と、住吉公園駅舎だけが当時を偲ばせる。

確か、雪の舞い散る寒い朝だったように記憶している。確か、このあと、モ161形車を住吉公園電停のホームに停めての撮影会だったような。

さて、引き続き、10月の九州の話題。最後の朝は貝塚公園の保存車を見に行ったのだが...
順光サイドには見学台が設置されており、車輌全景を撮るには...

それでも、憧れの20系を撮ることができて、それでじゅうぶんだったのである。

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