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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(7)高岡駅

決断の「断」というのは「断ち切る」ということ。1つに決めるということは、他の可能性をすべて捨てることを意味する...と、この書き出し、拙ブログで何度目だろうか!?
ここ数年、<変態鉄>の趣味活動のテーマとして「毎月、キハ」というのを決めている。毎月、一度くらいは国鉄型キハ。撮りに行ったり、乗りに行ったりしたい...と。
ただし、今年は2月が忙しくて、早々に記録は潰えている。

数日前から“出撃予定”と「匂わせ発言」を連発していたが、それは実は、公休だった昨日、水曜日に小湊キハを撮りに行くつもりで準備していたのだった。8日の晩、会社から帰ってカメラバッグの中身をチェックして、“出撃”準備も整えていた。
でも、迷いに迷った末、それを中止...、いや、延期にしたのである。いすみ鉄道を撮りに行くときに“経路”として通過したことは何度か。ただ、小湊キハを目的にして撮りに行ったのは1月が最後で。<鉄>にとって、一番ダメな思考は「いつでも撮れる」。そう思っているうちに時間だけが経過してしまうのである。
そのことは、分かっているのだが、どうしても...ちょっとした用事や日常の疲れ。ヒコーキやホテルを予約して出かけるような“出撃”であれば、無理してでもでかけるのに、やはり、五井へ向かうのは...

ただ、年末までに、あと1~2回は小湊キハを撮りに行きたいと思っている。何とか...何とか、その時間を捻出したい。いつも同じような地点で撮っているので、余裕を持って出かけて、その“マンネリ”から脱却すべく、新たな撮影地を探してみたいと思っている。

さて、ということで6月の北陸の話題。

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【2022年6月30日7時48分】 万葉線・高岡駅-末広町

昼のヒコーキで富山から飛び立つことは決まっていた。「あいの風とやま鉄道」の鉄印を収集するためである。
実は富山を訪れるのは、ぬぁんと、約2年半ぶり。2019年末のモハ14722編成のお別れイベント以来だった。地鉄電車も気になるが...

まずは、朝の高岡駅。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(6)七尾線

コロナ禍で公共交通機関は打撃を受けたと言われており。最近では徐々に乗客数も戻りつつあるような。自分がそれを実感するのは夜、会社から帰るときの京王線と井の頭線。でも、都心部でも22時過ぎの電車の様子は4~5年前、コロナなど想像もできなかった時代とは明らかに違っており。
特に実感するのは、金曜夜の井の頭線だろうか。週の半分は渋谷勤務の<変態鉄>、渋谷駅から井の頭線に乗る。だいたい、22時前後。渋谷-明大前では、電車はどうしても渋谷方の2両に混雑が集中する。渋谷方先頭車(5号車)は、だいたい吊革が全部塞がるぐらいの混雑で渋谷駅を発車することが多いのだが。
“花金”という言い方は聞かなくなって久しいものの、コロナ前までは金曜夜は終電まで朝ラッシュ並みの混雑が続いており。その車内はカオスだった。

でも、最近は隣の人の肩に触れない程度で吊革を持って立てるくらいになっており。駅前は相変わらず賑やかだが、それでもかつてに比べれば“夜の街”の集客効果というのは落ちてきていると言うことか...
京王線新宿駅を発車する電車でも22時を過ぎると以前のような混雑は見られなくなっていく傾向にあるように感じている。

JRをはじめとした大手は、コロナ禍によって、都心部の路線で稼いだ黒字でローカル線の赤字を埋め合わせるというビジネスモデルが脆くも崩れ去り、いよいよ、地方の閑散線区は「廃線」の2文字が...
その前に“合理化”が進められるのは世の常であって。さらに、少子高齢化による労働人口の減少で乗務員不足も各鉄道事業者にとってのリスクとして顕在化しており。
ワンマン運転は急速に拡大している。

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【2022年6月29日18時06分】 七尾線・七尾駅

のと鉄道のディーゼル列車が、2連で車内運賃収受式ワンマンだったのは「当たり前」と思ったのだが、乗り継いだJR七尾線の金沢ゆき521系も、4両編成ワンマン。
いわゆる「都市型ワンマン」だが、ほぼすべてが無人駅。事実上、運賃の支払いは個々の乗客の良心に任される「信用乗車制」。
「きっぷは駅の回収箱に...」と合成音声のアナウンスが告げ...。もちろん、中には無賃乗車を企てる乗客がいるだろうというのはJRだって織り込み済みだろう。ローカル線の乗客から「取り損ねる」運賃総額が、駅員や車掌の人件費を賄えないならば、その分は一種のコストと割り切る...というのは民間企業としては合理的発想かも知れないが、ひとりの、昭和生まれの<鉄>としては、そういう鉄道情景は寂しい限りなのである。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(5)穴水駅

もう何度、書いたか分からないが仕事がバタバタしており、趣味活動が全然できていないのである。撮りに行きたい路線があるときに限って仕事のスケジュールが...
これを書いている日も、1日中、よく晴れた日だった。朝一番で出社してドタバタしているうちに、いつの間にか外は暗くなっているのである。
何だか、やりたいことも我慢して、次の仕事を片付けるために、今の仕事をこなしているような...、「早期リタイアして生活できるには、いくら必要なのか??」とか、そんなことを考えながら過ごしている。

だから、この冒頭部分に書く内容も無くなってきており。
今のところ、今月下旬に再び「鉄印帳」を持って出かけようと画策中。果たして、それは実現するのかどうか...

その前に日帰りで、あのキハを撮りに行ってこようとも。“出撃”できる日を楽しみにしながら、5ヶ月前の出撃の記録を書いているのである。

ということで、午後の穴水駅に到着して...

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【2022年6月29日17時07分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

「のと鉄道」の鉄印を入手したのだった。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(4)向陽台バス停

自分の人生には、「あのとき、なぜ、あんなことをした(言った)のだろう」と、いまも忘れない経験がいくつかある。そのときは、そのときで、考えて判断していたのは確かでも、後になってみると「なぜ、あんな...??」となるのである。
タイムマシンがあったら、そのときに戻って、違う判断をしてみたかったと思うような。

そう、お目当て浅野川線8800形は、5編成のうちの2本だけ。つまり、撮りに行っても車庫で休んでいる姿を眺めるだけ...という確率は決して低くなく。
そうであるからこそ「プランB」を準備していた。そのために、この日もカメラバッグの中には「鉄印帳」を...。

でも、そういう風に準備をしてきたときに限って...、むしろ、ラッキーだったのだが、そのお目当ての8800形が運用に入っていてくれた。
大喜びで撮っていたのだが、「どうせ、来月にも撮りに来るし...」と。やはり、暑さには勝てなかったのである。だんだん、その「プランB」の方が気になってきた。
そのポイントになるのが、内灘駅から1 kmほど歩いたところにある「向陽台」バス停を14:48発の“珠洲特急”、コレに乗れば、のと鉄道の「鉄印」を手に入れることができる訳で。

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【2022年6月29日14時08分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

「8800形は、次回、また撮りに来るから...」
既にベチャベチャになっているタオルで汗を拭いながら、炎天下でカメラを構え続けることに...
この判断、今となっては悔やまれるが、当時は7月、8月と公休日に金沢に来ることを考えていたのだった。もう一度、8800形を撮りに行きたかったが...う~ん。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(3)北間の田園地帯

先日、拙ブログに、とし@黒猫さんから、この内灘駅の先にあった「内灘海岸駅」(臨時駅:1974年廃止)に関して詳細なコメントをいただき。廃駅の存在は知っていたが、現在の内灘駅周辺は典型的な住宅街で。夏は海水浴客で賑わう日本海に面した砂浜海岸だったことを感じさせる廃線跡の“遺構”と呼べるモノは見つけることができず。
内灘海岸駅までの1.5 kmほどの区間は海水浴シーズンだけの運転、港湾開発のために廃止となるというのは、他にも例があって。昭和40年台というのは、そういう臨海部の開発が進んで日本中のさまざまなところで海岸の風景が一変した時期だったのかも知れない。

さて、その内灘海岸駅、書類上の廃止は1974年(昭和49年)だが、調べてみると実際の営業運転は1972年(昭和47年)8月だったとしている資料が多く。つまり、電車が走らなくなって今年でちょうど50年である。
それでも、便利なモノで。ネットで「内灘海岸駅」と入れて検索すれば、その当時の浅野川線の写真を紹介しているサイトを見つけることができた。

  懐想「石川の鉄道」さん → http://www.asagaotv.ne.jp/~ohara/21asanogawa3.html

内灘海岸駅も、頂戴したコメントの通り、海岸沿いの素敵な駅で。それとともに驚いたのは駅舎があった当時の粟ヶ崎駅。いまではプレハブ小屋のような待合室だけの無人駅。
その隣の大野川鉄橋は浅野川線の有名撮影地だが、自分がカメラを構えた自動車用品店(??)付近というのが、浅野川電車の最初の終着駅だった「新須崎」駅跡だったようで。まったく知らずに撮っていた。

まもなく、開業から100周年を迎える浅野川線。

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【2022年6月29日12時35分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-北間

100周年を迎えるときは、東京メトロ日比谷線から来た03系電車に統一されているはずで。

その、大野川鉄橋で撮った後はそのまま歩きながら撮影地を探したのだった。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(2)機具橋

気にはなっているものの、なかなか撮りに行く機会が無く...、数年前からずっと思っていながら、この北陸鉄道8800形が走る姿を撮ることができたのも、このときだけだった。
もう1本の8801編成は、まだ現役だが、ネットで流れてくる情報だと、あまり状態が良くないみたいで。内灘の車庫に居る5編成のうち、日中は2編成が往復するだけの運用なので、“新型”の03系で運用が賄えてしまい...

今年度中か来年の廃車予定とのことで、もう一度、8800形の姿を撮りに行ける機会があれば良いが...

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【2022年6月29日10時54分】 北陸鉄道浅野川線・北鉄金沢駅

とはいえ、この03系電車というのも、<変態鉄>には思い出深い電車であり。
ちょうど小学生の頃にデビューした電車だった。数え切れない程、乗ったことがあって...

そんな、なじみ深い電車たちが往復する路線、その線路際に立ったのは暑い暑い日だった。

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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(1)ぷろろーぐ

やはり、どうしても...
インターネットの普及で地方私鉄でも詳細な情報を入手できるようになって。それでも、お目当ての車両が動いているかどうかは、行ってみないと分からない。
特定の車両を狙って撮りに行く場合、常に“リスク”がつきまとう。そう、仕事を調整して、ヒコーキに乗って、ホテルを予約して...、満を持して出かけても“収穫ゼロ”でトボトボ帰ってくるしかない...ということは、決して珍しいことでも無く。

そうなると、出かけようかと思っても億劫になるもので。ただ、間違いなく言えるのは、そのリスクをとってでも「行かないと絶対に撮れない」ということ。

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【2022年6月29日13時05分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-北間

この夏...というか、以前から気になっていた電車が北陸は金沢にあった。

25年前に“お別れ”した筈だった。
<変態鉄>が京王井の頭線に越してきたのは、まだ高校生の頃。住まいは実家から借りアパートに変わったが、それ以来、ずっと井の頭線沿いで暮らしており。その井の頭線、1996年から現行の1000系電車の導入が始まり。
高校を卒業するのに時を同じくして、3000系初期車、狭幅車が引退したのだった。自分が越してきた頃には、すでに富士見ヶ丘車両基地の一番奥で休んでいるのが常で...

でも、最初に廃車されたのが幸いしたのか、地方私鉄の旧型車両置換え用に。この狭幅編成2本を含む初期車5編成10両が石川県の北陸鉄道浅野川線に移籍して。それから四半世紀が経過して、すでに還暦世代にかかっている旧3000系、東京メトロの中古車両で置き換えられることになって。
コロナ前から気になってはいたのだが、これが“最後のチャンス”。お目当ての車両は、5編成中2編成。日中は2本の列車が往復するパターンなので、撮れる確率は単純計算で40%、仕事の日程を調整して6月末に2日間の日程を確保。

「撮れなかったら仕方ない」

“プランB”も用意して、金沢に向かったのは6月29日の朝。

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初夏の千葉の<鉄>、熱いスポットへ(3=最終回)西白井のゲンコツ

<変態鉄>にとって、北総鉄道というのは何度かしか乗ったことが無く。でも、北総の車両を見かけたり、乗ったりする機会は意外と多く。そう、北総、京成、都交通局、京急の4社直通。羽田空港に向かうときである。最近は京成のコピーのような電車ばかりになってしまっているが、この北総鉄道(当初は北総開発鉄道)の車両というのは何と言っても個性的なスタイルで。
小さい頃、自宅にあった児童向けの「鉄道図鑑」の中でも写真入りで紹介されており。

とはいえ、もともと大手私鉄を撮ることなど殆ど無い<変態鉄>。いつの間にか、その個性派電車も見かけることが無くなって。

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【2022年5月29日17時39分】 北総鉄道・西白井駅

その1両が非公開で保管されていることを知ったのも、最近の話。普段は西白井駅に隣接した保線拠点でカバーをかけた状態で保管されているという。
ただ、今年、創立50周年を記念して、車体が見える状態で展示することになり。当初、その期間が5月まで、と伝えられていた。(12月まで延長されている)

ということで、その終了日が迫る中、一度、その姿を見に行こうと。

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初夏の千葉の<鉄>、熱いスポットへ(2)乗り継いで...

自分にとって撮影というのは不思議なもので、最初の1枚がうまくいった日は、だいたい何を撮ってもうまくいくような気がするし、最初の1枚が失敗だと、その日は何だかうまくいかない。
最初がダメだと、どうしても“守り”の姿勢になってしまうのも、その一因のようにも思うのだが、この日も...

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【2012年10月14日12時15分】 いすみ鉄道・大多喜駅

失敗写真しか出てこないブログなど、誰も読みたくないだろうし...

ということで、ちょうど10年前、2012年10月「鉄道の日」に催されたキハ28 2346号車のお披露目撮影会の1枚。
キハ52形と違って、国鉄急行色に塗装が直された状態で、はるばる大多喜に“納車”されてきたのだった。直後に行われた車両オーナー向けの撮影会の1枚。
方向幕が「越中八尾」なのも懐かしいところ。

それから10年、とうとう、このキハも約60年にわたる現役生活にピリオドを打つことになって。それを撮りに行ったわけだが...

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初夏の千葉の<鉄>、熱いスポットへ(1)いすみ鉄道

何だか紛らわしい記事になってしまって...、昨日のとは無関係。
ここからは、5月15日のいすみ鉄道の話題。すでに5ヶ月半前。

仕事が忙しくなってくると、どうしても趣味活動は...
「無くなる」とか「期間限定」とか、そういうとき、ギリギリになってから追い込まれて撮りに出かけると、どうしてもうまくいかないケースが多くなる。

この日が、まさにそれだった。
やはり、余裕をもって事前にリサーチしてから出かけるべきなのである。

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【2022年5月29日11時36分】 いすみ鉄道・総元-西畑

まずは、いつもの経路でいすみ鉄道に向かったが...

もちろん、この日もお目当ては運用終了まで半年(当時)に迫ったキハ28を順光で撮ること、それに尽きるのだった。現行ダイヤでは、それはなかなか難しく。

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