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水島臨海鉄道「ナナマル感謝 機関車写真撮影会」(4)

東日本を中心に「臨海鉄道」という名の貨物輸送専門の鉄道会社がいくつかある。
なぜか、西日本には少なくて、その唯一の存在が岡山県倉敷市の水島臨海鉄道。
「臨海鉄道」というのは、一般に、いわゆる、(経営形態として)第3セクター方式の会社である。

昭和30〜40年代の高度成長期、臨海部を埋め立てて大型港湾を備えた重工業地帯をつくる構想は各地で具体化した。そこへの原料の搬入と製品の出荷を担うのは国鉄の貨物列車になるところだったが、「国有鉄道法」では新路線の敷設には国会を通す必要があり、そもそも“我田引鉄”などと言われた通り、政治問題化しやすかった鉄道敷設を巡る問題。

「臨海部の埋立地にできる工業地帯に貨物専門の路線を敷く」など、簡単に通るはずも無かった。

そこで、国鉄と地元自治体、それから臨海部に工場を建設予定の企業の出資で作られたのが各地の「臨海鉄道」。国鉄(JR)に継走する貨物列車が運転されている。

さらに、その中で異色の経歴を持つのが、この水島臨海鉄道。そもそもの発端は戦時中の三菱専用線。後に倉敷市交通局鉄道線となり、いまから50数年前に水島臨海鉄道に改組されている。臨海部の水島地区へ入る貨物列車は、国鉄(当時)倉敷駅を経て岡山へと向かい。そのためにも、国鉄と共通仕様の機関車があるのが...

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【2023年1月15日14時06分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

とはいえ、DE10・DE11より一世代前のDD13型をベースにした機関車を導入する会社が多かった中で、DE10タイプの機関車を入れたのも、ちょっと珍しく。
それから半世紀、今度は今のJR貨物の“標準形”ディーゼル機関車とも言える、DD200−601号機を導入して、DE701号機を置き換えることになった。

ということで、倉敷貨物ターミナルの限られたスペースの中で悪戦苦闘しながら、できるだけいろいろなカットを。
夢中で撮り続けるだけだった。

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