「還暦の赤い電車」を撮りに11月の讃岐（１）ぷろろーぐ

“当たり前に、そこにあるモノ”は、あたかも空気のようで...、その存在すら
普段は意識することがない。いざ、なくなって...、あるいは、なくなると聞いて
大慌て...ということが少なくない。

東京に住んでいると、都内全域を動き回る...ということは、まずない。
＜変態鉄＞も生まれたときから、ずっと東京で暮らしているが、池袋とか上野には
なかなか縁がなく。地図を見ないとどこがどこだか全然分からない。

むしろ富山の街の方が良く知っていそうなくらい。

営団地下鉄（当時）の沿線と京王井の頭線の沿線で過ごしてきた＜変態鉄＞にとって
“京急”というのは、羽田空港へのアクセスで利用するくらいの路線。
馴染みは薄かった。


【2019年11月4日11時54分】　高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所

「名車」でありながらも、両数の多さから、いつも当たり前のように走っていたのが
旧1000系電車。何度か乗る機会もあったのだが、わざわざ写真を撮ろうとも
思わなくて。羽田空港に向かうときの品川駅、いつも“普通車”でやって来ている
と思っていたら、いつしか、新型車に置き換えられ、見かけなくなっていた。

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