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16. 手前が2番?(本線・早月加積駅②) [探訪!! ちてつ百景]

今日の東京は、相変わらずよく分からない天気だった。
晴れていたかと思えば、突然の雷雨。しかも、昼も夜もお構いなしだ。
でも、帰宅時の新宿の町は、吹き抜ける風に涼しさすら感じた。
外に出て、「涼しい」と感じたのは何ヶ月ぶりだろうか。
あの“猛烈な暑さ”は確実に衰えてきた。秋の訪れを肌で感じつつ、
何だか、ちょっと寂しさのようなものも感じたのだった。

……  ……

昨日に続いて「地鉄」シリーズ、今晩もこの駅の話題を。

青地の駅名標は地鉄の多くの駅に残る。この駅も例外ではない。

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【2012年8月2日12時44分】 富山地鉄本線・早月加積駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F6.3 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

そして、下の広告は何と言っても「皇国晴」、これぞ、富山地鉄の駅のシンボル!!

この小さな無人駅を訪れたのは、8月初旬の暑い日だった。
ここまで、隣駅から、日射しを遮るものが何もない
一面の田んぼの中のアスファルトの道を歩いてきた自分にとっては、
誰もいない木造駅舎に入ると、冷房なんてある訳ないのに、
何だか涼しく、心地よくすら感じたのだった。

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【2012年8月2日12時28分】 富山地鉄本線・早月加積駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F11.0 1/400秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

滑川市と魚津市の境界に近い、この駅は早月加積駅。
JR北陸本線の南側にピッタリとくっついて走る、単線の富山地鉄の線路、
長い長い直線区間に位置する2面2線の交換駅である。

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15. 電照式発車案内板(本線・早月加積駅①) [探訪!! ちてつ百景]

さぁ、今日は久々の富山ネタ。しかも、地鉄シリーズで。

「加積(かづみ)」とは富山県下新川郡にあった地名で、
現在の魚津市北東部に相当する一帯などを指す。電鉄富山から来た電車は、
上市で進行方向を変えると、新宮川の次が中加積、西加積、
それから「滑川」が付く駅名が3つ続いてから、
浜加積、そして早月加積で「加積」シリーズの最後を飾る。
ちなみに、このあたり、古くは“早月加積村”だったとのこと。

この付近、線路は北陸本線の南側をピッタリと寄り添って走っている区間。
海岸までは少し距離があって、海沿いの区間という印象ではないが、
北陸本線の線路を挟んで、向こうの方に日本海が見え隠れする...

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【2012年8月2日12時28分】 富山地鉄本線・早月加積駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F11.0 1/400秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

そこに、木造駅舎の残る小さな無人駅があった。
水田地帯にところどころ住宅が見られる、この地を訪れたのは
夏の暑い暑い日のお昼どき。

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14. 貨物輸送時代が残る駅(本線・舌山駅) [探訪!! ちてつ百景]

かつて、トラック輸送がいまほど普及する前は、
いまでは考えられないようなローカル線でも各駅で貨物扱いがあり、
周辺で穫れた農産物は、各駅から貨車に載せられて出荷されていた...

と語りはじめているが、全ては本の受け売り。
そういう、ローカル貨物は昭和50年台までに完全に姿を消した。
だから、昭和53年生まれの自分がそんなものを見た記憶もないし、
撮ったことがあろうはずもない。

でも、そういう視点で、ローカル線の駅を眺めてみると、
いまでこそ「寂れた田舎の無人駅」であっても、そこがヒトとモノの流れの
拠点だった時代の名残を見つけることができる。
自分が、すっかりハマってしまった、あの私鉄、そう「ちてつ」の駅もそうだ。

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【2012年6月26日18時29分】 富山県黒部市・宮野運動公園
<撮影データ>
Canon PowerShot SX100 IS
焦点距離 46.6 mm 露出 F4.0 1/320秒 ISO400 WBオート

ここを訪ねたのは、6月下旬の日曜日の夕方のこと。
撮影から、少々時間が経ってしまってはいる点はお許しいただきたい。

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13. 夏の夕暮れ、誰もいない駅(本線・経田駅②) [探訪!! ちてつ百景]

前編の記事から、かなり日があいてしまった。
富山地鉄を乗り歩きながら、“昭和”を感じさせるアイテムを探す、このシリーズ、
第13回は、前回に続いて「経田(きょうでん)」の駅。

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【2012年8月3日16時12分】 富山地鉄本線・経田-電鉄石田(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 70.0 mm 露出 F6.3 1/1250秒 +1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WBオート

魚津市と黒部市の境界は片貝川。日本海に注ぐ、それほど大きくない川。
その鉄橋で、地鉄電車を<撮り鉄>した帰り道で、この駅に立ち寄った。

……  ……

♪誰もいない駅、2人の...

って、歌なかっただろうか。いや、ある訳ない。日本海には近くても海は見えない。
8月のある夕方に訪ねた無人駅、普段は高校生たちでごった返すのかも知れないが、
この暑い午後の駅舎内には誰もいないのだった。

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【2012年8月3日16時41分】 富山地鉄本線・経田駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 28.0 mm 露出 F13.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

風格のある木造駅舎、その歴史は以前ご紹介した通りだが(→ こちら)、
その駅舎を観察してみると、そこにはまるで時間の流れが止まったかのような
光景が広がっていた。

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12. 忘れられた終着駅舎(本線・経田駅①) [探訪!! ちてつ百景]

滑川市に入るあたりから、北陸本線にピッタリと寄り添って走ってきた地鉄本線、
魚津を過ぎると、JR線から離れて、黒部市に向かう。
魚津市と黒部市の境界となるのが片貝川、決して大きくはないが清らかな流れ。
その片貝川に架かる鉄橋を渡る、少し手前に小さな無人駅がある。

経田(きょうでん)駅。1936年(昭和11年)に富山電気鉄道の駅として開業した、
この駅は1面1線の無人駅。つい先日まで駅員配置だったそうだが...

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【2012年8月3日16時53分】 富山地鉄本線・経田駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F10.0 1/320秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

現在の利用者の多くは、その片貝川にほど近い所にある工業高校の生徒たちか、
訪れた8月の暑い日の夕暮れ時も、元気な声が聞こえていた。
イマ風の制服を着た男の子たち、スマホを弄りながら雑談に夢中だった。

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11. 新宿の真夏の昼どき(本線・電鉄魚津駅②) [探訪!! ちてつ百景]

いまのところ富山県下唯一の高架駅・電鉄魚津駅。
現在の高架駅になったのは1967年9月のこと。

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【2012年8月2日11時27分】 富山県魚津市・電鉄魚津駅付近
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F11.0 1/320秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

でもなぜ、この時期に高架駅になったのか。
それは、

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10. 孤高の高架駅(本線・電鉄魚津駅①) [探訪!! ちてつ百景]

今日の話題に入る前に...

☆ 本日は、午前2時以降、So-netブログ全体のメンテナンスのため、
長時間にわたって閲覧できなくなります。したがって、皆さんのブログ訪問や、
コメントの返答が遅れる場合があります。ご了承下さい。

☆ 22日は撮影に行ったんですが...、アクシデントと撃沈つづきで、
思い出すのもイヤなくらいの1日でした。撮影記を書く気にすらなれません。
来週リベンジしてから記事にしようかな。

以上です。では、今日は、またまた「富山地鉄」ネタで。

……  ……

新幹線の開業を2014年に控え、富山駅の高架化工事も進展している。
だが、21世紀に入ってからも「民衆駅」と呼ばれた戦後国鉄の主要駅としての
雰囲気がよく残っていた、改札口の奥にズラッと並んだプラットフォーム...
ターミナル駅としての風格があった駅舎は姿を消した。でも、
「ようやく、県都のターミナル駅に相応しいイマドキの明るい高架駅か!!」
と、思っている人も少なくないのかも。

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番外編 期間限定(?)のテレビカー(鉄道線全線) [探訪!! ちてつ百景]

今春、突如として「かぼちゃ電車」10030形の8本のうちの1本が
その出自である京阪3000系時代の「京阪特急色」に塗装復元された。

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【2012年8月3日6時35分】 富山地鉄上滝線・大庄-月岡(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F7.1 1/800秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

地鉄移籍後、しばらくはこの塗装を保っていた編成もあったが、
21世紀になるのを前に、突然の京阪カラー復活、しかも「鳩マーク」付きは
沿線でカメラを構える、われわれにとって、嬉しい限りだった...
これが、伏線となっていた。

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09. ローカル貨物の遺構(?)が残る駅(上滝線・開発駅) [探訪!! ちてつ百景]

まずは、本文に入る前にお詫びとお断り。
昨日の記事で、「明日は当日撮影分の速報」との趣旨のことを書きましたが、
朝起きられなかったことと雨の降り続く悪天候の午前中、で
今日は1日を自宅で過ごしました。
また、「いすみ」詳細版は明後日以降にアップします。

では、今日の記事。予定変更で「富山地鉄ネタ」。

さて、富山に行くと「開発(かいほつ)」という地名を時折見かける。
「は」じゃなくて「ほ」なのも気になるところだが...
確か、越中荏原と越中三郷の間にある常願寺川鉄橋に撮影に行くときも
「水橋開発」という町名を見かけた気がする。

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08. 雪夜の闘いを支え続けて...(本線・電鉄黒部駅) [探訪!! ちてつ百景]

単線区間に、複数の列車を運転しようとすれば、必ず、正面衝突の
リスクが発生する。これを防ぐために、区間毎に1つずつの
「通行手形」を持っていない限り、その区間に入線できないようにする...
この方法が“通票閉塞”、タブレット式である。
(本当はもっともっと複雑で、手間のかかるシステムだが...)

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【2012年8月2日17時14分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅
<撮影データ>
Canon PowerShot SX100 IS
焦点距離 38.9 mm 露出 F4.0 1/250秒 ISO400 WBオート

もちろん、地鉄も昭和40年代までにコンピュータ管理になったが、
ここにタブレット(キャリア)が、人知れずひっそりと休んでいる。
保存してある? いえいえ、これも“いまなお、現役”。

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