10. 孤高の高架駅(本線・電鉄魚津駅①) [探訪!! ちてつ百景]
今日の話題に入る前に...
☆ 本日は、午前2時以降、So-netブログ全体のメンテナンスのため、
長時間にわたって閲覧できなくなります。したがって、皆さんのブログ訪問や、
コメントの返答が遅れる場合があります。ご了承下さい。
☆ 22日は撮影に行ったんですが...、アクシデントと撃沈つづきで、
思い出すのもイヤなくらいの1日でした。撮影記を書く気にすらなれません。
来週リベンジしてから記事にしようかな。
以上です。では、今日は、またまた「富山地鉄」ネタで。
…… ……
新幹線の開業を2014年に控え、富山駅の高架化工事も進展している。
だが、21世紀に入ってからも「民衆駅」と呼ばれた戦後国鉄の主要駅としての
雰囲気がよく残っていた、改札口の奥にズラッと並んだプラットフォーム...
ターミナル駅としての風格があった駅舎は姿を消した。でも、
「ようやく、県都のターミナル駅に相応しいイマドキの明るい高架駅か!!」
と、思っている人も少なくないのかも。
…… ……
【2012年8月2日10時56分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F11.0 1/400秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
でも、現在から遡ることおよそ半世紀、富山県下初の高架駅は誕生していた。
1967年9月、寄り添って走る国鉄北陸本線に続いて地鉄の魚津市内の区間が高架化、
【2012年8月2日10時53分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F16.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
その途中に設けられた電鉄魚津駅は、それ以来、県下唯一の高架駅の地位を守り続けた。
これから、新黒部、富山、新高岡...と新幹線の開業に合わせて高架駅が増えるが、
逆に、それを目前に控えて、県下最初の高架駅(の駅ビル)は
使命を終え、その姿を消そうとしているのだ。
【2012年8月2日10時52分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 235.0 mm 露出 F9.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
西魚津を出た宇奈月温泉ゆきの電車は高架に上がって、JR線の北側に寄り添う。
JR線の車窓から見た、地鉄線のこの駅周辺の区間は、高架のコンクリート壁にも
老朽化で穴が開いていたり、駅ホームを覆うトタン板(?)は継ぎ接ぎだらけで
パッチワークのように見えたり...と何か心配になりそうな状況。
8月の訪問時、初めてその電鉄魚津駅に降り立ってみた。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F10.0 1/200秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
支柱に取り付けられた「でんてつうおづ」の駅名看板。
この仕様の駅名板を見ると、ホッとする。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F8.0 1/200秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
「歓迎・魚津水族館」、最寄りは西魚津のような気がするが、
幼稚園の頃だから、今から30年ほど前、祖父に連れられて地鉄電車で
水族館を訪れたことはハッキリと覚えている。大雪の寒い1日だった。
(記憶はないが)そのときの自分もこの看板を眺めていたかも知れない。
この書体が「昭和」の時代を感じさせる。
…… ……
早速、今日の1枚。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F7.1 1/125秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
それほど長くないホーム、富山方から見るとこんな感じ。
広告看板には何も入っていない。壁面の煉瓦の装飾も剥がれ落ち、
時代を感じさせてくれる木製のベンチにも腰掛ける人はいない。
…… ……
そのホーム中央部に、小さな改札口がある。
【2012年8月2日11時01分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
すぐ横の壁面には地鉄の社告用の掲示板。手書きの発車時刻表も渋いが、
赤い字の「地鉄電車PR板」という活字も何ともいえない懐かしさを感じさせる。
【2012年8月2日11時01分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 70.0 mm 露出 F8.0 1/160秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
「座席指定特急」も過去のもの。4両編成の標記も今は必要ない。
JR化後、しばらくは大阪から直通の「スーパー雷鳥」号も設定されていた(季節運転)。
富山駅の高架化工事に伴って、いまではJR線から直通運転するのは不可能になった。
…… ……
さて、改札口を出てみた。
【2012年8月2日11時05分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 270.0 mm 露出 F5.6 1/100秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
窓口脇には、ICカード「えこまいか」のPR板。
ステッカーを貼っただけで、昔は違う表示だったはず。
【2012年8月2日11時05分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 270.0 mm 露出 F5.6 1/40秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
手小荷物扱いが普通だった当時からの掲示も健在。
いま、どれほどの人が、電車での小荷物輸送なんて知っているのだろう。
改札口を出ると、小さな待合室があった。
ロンドンオリンピックのサッカーの試合を再放送している音声が
天井から提げられたテレビから聞こえていた。
でも、それを視ながら電車の時刻を待つ人は誰もいない。
【2012年8月2日11時07分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F6.3 1/100秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
昼下がりの駅、待合室の黄色い看板は静かに佇んでいた。
…… ……
【2012年8月2日11時08分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F5.6 1/80秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
いつもの通り、窓口で記念に隣の駅までの常備券を発行してもらった。
「この駅も、そろそろ解体されちゃうって聞いたんですが...」
ストレートな質問をぶつけてみた。
「来年頃とは聞いているけれど...」嘱託の年老いた駅員さんは、曖昧に答えた。
替わりの駅舎がどのようになるのかが決まらない限り、
工事にはかかれないとのことだった。
(※)この記事の現地訪問に関しては、拙ブログの読者のお1人である、@赤坂さんより
貴重な助言を頂戴しました。1人称で記載している部分も、一部、そのときのお話を
参考にして書いております。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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☆ 本日は、午前2時以降、So-netブログ全体のメンテナンスのため、
長時間にわたって閲覧できなくなります。したがって、皆さんのブログ訪問や、
コメントの返答が遅れる場合があります。ご了承下さい。
☆ 22日は撮影に行ったんですが...、アクシデントと撃沈つづきで、
思い出すのもイヤなくらいの1日でした。撮影記を書く気にすらなれません。
来週リベンジしてから記事にしようかな。
以上です。では、今日は、またまた「富山地鉄」ネタで。
…… ……
新幹線の開業を2014年に控え、富山駅の高架化工事も進展している。
だが、21世紀に入ってからも「民衆駅」と呼ばれた戦後国鉄の主要駅としての
雰囲気がよく残っていた、改札口の奥にズラッと並んだプラットフォーム...
ターミナル駅としての風格があった駅舎は姿を消した。でも、
「ようやく、県都のターミナル駅に相応しいイマドキの明るい高架駅か!!」
と、思っている人も少なくないのかも。
…… ……
【2012年8月2日10時56分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F11.0 1/400秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
でも、現在から遡ることおよそ半世紀、富山県下初の高架駅は誕生していた。
1967年9月、寄り添って走る国鉄北陸本線に続いて地鉄の魚津市内の区間が高架化、
【2012年8月2日10時53分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F16.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
その途中に設けられた電鉄魚津駅は、それ以来、県下唯一の高架駅の地位を守り続けた。
これから、新黒部、富山、新高岡...と新幹線の開業に合わせて高架駅が増えるが、
逆に、それを目前に控えて、県下最初の高架駅(の駅ビル)は
使命を終え、その姿を消そうとしているのだ。
【2012年8月2日10時52分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 235.0 mm 露出 F9.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
西魚津を出た宇奈月温泉ゆきの電車は高架に上がって、JR線の北側に寄り添う。
JR線の車窓から見た、地鉄線のこの駅周辺の区間は、高架のコンクリート壁にも
老朽化で穴が開いていたり、駅ホームを覆うトタン板(?)は継ぎ接ぎだらけで
パッチワークのように見えたり...と何か心配になりそうな状況。
8月の訪問時、初めてその電鉄魚津駅に降り立ってみた。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F10.0 1/200秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
支柱に取り付けられた「でんてつうおづ」の駅名看板。
この仕様の駅名板を見ると、ホッとする。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F8.0 1/200秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
「歓迎・魚津水族館」、最寄りは西魚津のような気がするが、
幼稚園の頃だから、今から30年ほど前、祖父に連れられて地鉄電車で
水族館を訪れたことはハッキリと覚えている。大雪の寒い1日だった。
(記憶はないが)そのときの自分もこの看板を眺めていたかも知れない。
この書体が「昭和」の時代を感じさせる。
…… ……
早速、今日の1枚。
【2012年8月2日10時57分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F7.1 1/125秒 ISO400
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それほど長くないホーム、富山方から見るとこんな感じ。
広告看板には何も入っていない。壁面の煉瓦の装飾も剥がれ落ち、
時代を感じさせてくれる木製のベンチにも腰掛ける人はいない。
…… ……
そのホーム中央部に、小さな改札口がある。
【2012年8月2日11時01分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
すぐ横の壁面には地鉄の社告用の掲示板。手書きの発車時刻表も渋いが、
赤い字の「地鉄電車PR板」という活字も何ともいえない懐かしさを感じさせる。
【2012年8月2日11時01分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 70.0 mm 露出 F8.0 1/160秒 ISO400
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「座席指定特急」も過去のもの。4両編成の標記も今は必要ない。
JR化後、しばらくは大阪から直通の「スーパー雷鳥」号も設定されていた(季節運転)。
富山駅の高架化工事に伴って、いまではJR線から直通運転するのは不可能になった。
…… ……
さて、改札口を出てみた。
【2012年8月2日11時05分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 270.0 mm 露出 F5.6 1/100秒 +1段補正 ISO400
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窓口脇には、ICカード「えこまいか」のPR板。
ステッカーを貼っただけで、昔は違う表示だったはず。
【2012年8月2日11時05分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 270.0 mm 露出 F5.6 1/40秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
手小荷物扱いが普通だった当時からの掲示も健在。
いま、どれほどの人が、電車での小荷物輸送なんて知っているのだろう。
改札口を出ると、小さな待合室があった。
ロンドンオリンピックのサッカーの試合を再放送している音声が
天井から提げられたテレビから聞こえていた。
でも、それを視ながら電車の時刻を待つ人は誰もいない。
【2012年8月2日11時07分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F6.3 1/100秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
昼下がりの駅、待合室の黄色い看板は静かに佇んでいた。
…… ……
【2012年8月2日11時08分】 富山地鉄本線・電鉄魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F5.6 1/80秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
いつもの通り、窓口で記念に隣の駅までの常備券を発行してもらった。
「この駅も、そろそろ解体されちゃうって聞いたんですが...」
ストレートな質問をぶつけてみた。
「来年頃とは聞いているけれど...」嘱託の年老いた駅員さんは、曖昧に答えた。
替わりの駅舎がどのようになるのかが決まらない限り、
工事にはかかれないとのことだった。
(※)この記事の現地訪問に関しては、拙ブログの読者のお1人である、@赤坂さんより
貴重な助言を頂戴しました。1人称で記載している部分も、一部、そのときのお話を
参考にして書いております。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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待ってました!電鉄魚津訪問記。
あるまーきさん目線で書かれた記事と自分の記事を比べると、目の付け所やそれに対する考え方がこうも違うものなんだなぁとビックリさせられます。
文末で私の事をご紹介くださりありがとうございました。
私があるまーきさんにお話した内容に、所々間違いもあったようでご迷惑をおかけしたかもしれません。 ごめんなさい。
by @赤坂 (2012-08-23 01:52)
コメントありがとうございます。
電鉄魚津、経田...と、@赤坂さんからのアドバイスがあったからこそ、地鉄沿線のさまざまな光景に着目することができますし、大変、助かっております。お話を聞く機会がなければ、この駅に降り立ったとしても、ここまで観察できなかったのではないかと思います。
電鉄魚津は、後編が続きますので、ぜひ、そちらもご覧下さい。
by あるまーき (2012-08-23 06:54)
「えこまいか」のステッカーに隠された「徳用で便利な◯◯」が気になります。
回数券? 往復乗車券?
また地鉄で降りてみたい駅がひとつ増えました。
by maipenrai (2012-08-23 19:01)
maipenraiさん
こんばんは。
聞いている範囲では、2つ挙げられている候補の中に正解があるようです。確か、他駅でシールを貼られていないのが残っていたような気がしますので、今度、探してみたいと思います。
by あるまーき (2012-08-23 19:05)