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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(9)もう少し...

いつも書いていることだが、珍しくないもの、普段から見ているものというのは、なかなか改めてカメラを向けようとは思わないもの。そういう意味で黄色い113・115系というのは、倉敷だといつ見ても居る。それにこのカラーリング。
好みはいろいろあるだろうが、どうしても自分としてはカメラを向けよう...という気持ちにはならないもの。

でも、水島臨海鉄道の、特に港東線貨物を撮りたかった<変態鉄>、朝9時から14時まで「何をして時間を潰そうか??」と思っていたところに...
いや、多くの<鉄>の皆さんが撮影にはクルマなので、そういう皆さんからすれば伯備線でも撮りに行って...となるのだろうが、そこが<徒歩鉄>の辛さ。自分だって移動手段があれば例えば下津井電鉄の保存車巡りとか、ことでんで活躍した旧玉野市電の保存車を撮りに行ったり...としたいことはいろいろある。しかし、それには時間が足りず、でも、倉敷で時間を潰す手段も思いつかず。
ということで、ある意味、消去法的に水島臨海鉄道とJR山陽線を同時に撮れる撮影地で、テキトーにシャッターを押しながら過ごすことにした...のである。実に消極的な行動パターン。

つまり、撮っている本人はあまりヤル気がない。ただ、そういうときに限って、ヘンな拘りとか雑念がなくスッキリした写真が撮れたりするので不思議なもの。

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【2021年4月7日11時21分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

ということで引き続き、老松の線路沿いの地点で。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(8)お昼まで何をする??

水島臨海鉄道をほぼ定期的に撮りに行くようになったのは、いまから12年ほど前。もちろん、そのときの“お目当て”はキハ20形だった。すでに吉備線でのイベント運転に際して国鉄色に塗り替えられた2両と水島色の2両の陣容になっていたが、どちらの編成が来るのか楽しみにしながら撮るのは、当時から変わらなかった。

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【2011年10月24日18時58分】 水島臨海鉄道水島本線・西富井駅

やはり、12年の間、時折、訪れると少しずつではあっても沿線が変化していることを感じるのである。もちろん、<鉄>として車両面の変化が一番気になるが、それ以外にも...
自分にとって最大の変化は、倉敷市-球場前の車窓だろうか。最初の頃、水臨を訪れると、決まって倉工グラウンド前の水田のところで撮っていた。

背後に見える山陽本線の線路を走る列車を眺めるのも楽しみだった。

でも、いまや真新しい分譲住宅が並んでいて。住宅が並んで平凡な列車写真を撮ることさえできなくなった。

そして、それは運転面でも。「そういえば」と思うシーンが。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(7)朝は第3091列車から

毎度のように長々と引っ張っているこの話題。途中、中断も挟みつつなので、余計に長くなっているが、実際には1泊2日の旅だったのである。

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【2021年4月7日6時58分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅

その最大の目的は水島臨海鉄道の貨物列車を撮ること。特に自社発注の機関車、DD50形とDE701号の姿を撮ることにあった。
そのうち、DE701号機の運用はほぼ決まっていて。こちらは、西岡山-東水島、JR線直通の貨物列車だから時刻が分かっていて。
ただ、下りは早朝、上りは日が落ちた夜間の設定のため、走行シーンを撮ることは難しく。
陽が長くなった時期の朝に賭けるしか無かったのである。(昔はお昼前の設定だったのに...)

ただ、ありがたいことに、今年3月の改正。一説によれば東水島駅付近の踏切渋滞防止のため...だそうだが、JRから乗り入れてくるところのダイヤはほぼ同じ朝6時台のまま、水島駅で2時間停車して、東水島へは朝8時頃の出発となり。

つまり、<徒歩鉄>にも撮りやすい列車になったのである。ということで、2日目はDE701号機が牽く第3091列車からスタート。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(6)夜の駅でキハを。

夜のホームに停車する列車を撮るのも好き。最近のカメラは超高感度撮影でもノイズがかなり抑えられるようになって、ISO値を思いっきり上げて手持ちで撮ることも多くなった。

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【2021年3月9日18時47分】 東武鉄道鬼怒川線・下今市駅

でも、自分は、やはり、三脚にカメラをセットして長時間露光で撮るのが好きである。いわゆる“バルブ撮影”である。本当にカメラを「バルブ」には設定しないのだが、それでも長時間露光をバルブと呼ぶのが<鉄>。
水島臨海鉄道の国鉄型キハの運用、最後の1本が19時台に設定されており、それなら暗いホームでバルブに挑戦できる。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(5)キハは撮らずに...

今回は出発早々、カメラのレンズの不具合に見舞われ。こういう予期せぬ出来事が起こると東京に住んでいることのありがたみのようなものを感じるのである。
その気になれば、欲しいと思うものは何でも入手可能なのである。それは40年、住んできた経験と言うよりも店舗の数の多さなど利便性の面が。

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「レンズをどこで買うか...??」

でも、最近では「カメラ店」ではなく「家電量販店」で検索しないといけない...というのは、3年前だろうか、ちょうどこの時期の「ことでんレトロ」のときに高松で...
あのときは、カメラのバッテリーの充電器を忘れていったのが原因だが、あのときも苦労した。

調べてみると老松...球場前駅から倉敷市駅に向かう途中の、撮影地の近くに家電量販店があるみたいで。
常盤駅近くのホテルに荷物を置いたら、さっそく倉敷市ゆきの列車に乗って。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(4)1枚のダイヤグラムから

水島臨海鉄道は去年、50周年を迎え。でも、10月のイベントは中止されてしまって。調子が悪かったのか検査だったのか、ツートンカラーの記念塗装車も今回の訪問では撮ることができず。
でも、この水島本線の歴史はもっと古く、戦時中に三菱航空機水島工場専用線として敷設され、戦後、水島工業都市開発に移管。終戦直後に専用線から地方鉄道になって一般旅客営業を開始、その後、倉敷市交通局鉄道線を経て、1970年(昭和45年)に水島臨海鉄道になっている。

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【2021年4月6日13時31分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル駅

1970年(昭和45年)といえば、<変態鉄>が生まれる8年前。この年は大阪万博があり、ちょうど新幹線が岡山まで延伸されようとしていた頃。
そんな時期、1970年2月に水島臨海鉄道が発足している。その翌月にリリースされたのがこの曲。

  「あなたならどうする」→ https://youtu.be/tdrvueZkq7Q

自分としては、

  ♪ 街の灯りが とてもきれいね 横浜

の方が好きなのだが、こちらは1968年末にリリースされている。

う~ん、懐かしい!! ← オマエ、生まれてないだろっ!!

そんな時代の“匂い”をちょっとだけ感じられるアイテムを倉敷市駅の窓口で購入した<変態鉄>だったのである。

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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(3)黄色くなっても...

そういえば、山陽本線に倉敷以西まで乗ったことと言うのは少ない。学生時代も夜行快速「ムーンライト」シリーズでここは深夜帯に通過していることが多かった。
昼間に通過するのは何度かしか経験していないのである。

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【2021年4月6日11時27分】 山陽本線・笠岡駅

岡山支社、広島支社管内は多くの車両が関西地区からの“お下がり”。広島地区は227系に一気に席巻されて、岡山支社管内の区間はさしずめ“国鉄型最後の楽園”といったところだろうか。
ただ、残念なのはJR西の省力化・合理化の流れで10年ほど前から岡山支社管内の鋼製電車は全部黄色く塗りつぶされてしまっている点。

それでも、“往年の名車”、関西・中京の新快速電車として誕生した117系、岡山ローカルに転じて、あのヤル気の感じられない車体塗色になっても、マホガニー色の内装、フカフカの転換クロスシート、電動車に乗れば“ぶぅ~~~~ん”と電気ノコギリの回転音のような独特の走行音。
90年代、中学生になった<変態鉄>が休みのたびに「青春18きっぷ」片手に駆け回った時代、あのときから変わっていないのである。

自分自身にとって一番懐かしく感じるのは、間違いなくオレンジ帯の「東海色」だが、そう遠くない引退の時には、ぜひ登場時の標準色に戻して有終の美を飾って欲しい...と妄想している。
確か京都支社に残っている編成と合わせて往時を偲ぶ長編成を組んで「懐かしの新快速」なんて臨時列車を設定してくれたら、姫路のあの鉄橋か、塩屋のカーブにでもEOSくんをもって馳せ参じたい...と思う次第。
まぁ、99% なさそうな状況だが。

そんな117系の車内でも...

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まさかの...五井駅にて「収穫あり!!」 <速報版>

まぁ、こういうご時世、ちょっと迷ったのは事実。でも...

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【2021年5月4日18時53分】 小湊鐵道・五井駅

今日はいつものコースで大多喜へ。いすみ鉄道のキハを撮り終えた後は満席の小湊キハで五井駅まで移動して。

そう、夜行急行「さと山」号としてデビューした小湊鐵道キハ40の姿を撮りに。

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おうちで「ことでんレトロ」特別運行(2)やっぱり撮りたかった

昨日に引き続き、今年、残念ながら中止になってしまった「ことでんレトロ特別運行」。これを過去写真で振り返るシリーズ...。

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【2020年11月22日11時52分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎井

最後まで残った4両のうち2両は昨年までに引退。残った2両、120号車と300号車が、この5月の特別運行を最後に引退することが決まっていた。
当初は120号車は廃車後、引き取り手がなければ解体といわれていたが、現状では300号車とともに仏生山車両所の作業用車として残るとされており。

もしかしたら、来年以降、ワクチンなどでもう少し落ち着いてからも、仏生山でのレトロ電車撮影会は期待できるかも知れない。
とはいえ、除籍にはなるかと思うので、そうすると本線運転はできず。いまの特別運行のように琴平線沿線で撮ることは叶わないはず。

そういう意味では、撮り逃した悔やまれるカットもあって。


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<< おことわり >>

2021年5月1~3日の高松琴平電鉄「レトロ電車特別運行」は全て中止になっています。
この記事に掲載の写真は、すべて過去の「特別運行」や貸切運転の時に撮影したものです。

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おうちで「ことでんレトロ」特別運行(1)過去写真で振り返る特別運行

自宅にいると、アレコレ、いろいろなことを考えてしまうもの。
ということで、今日・明日は水島臨海鉄道の撮影記はいったんお休みをいただいて...。

やっぱり、大型連休は“出撃”したかった。

この大型連休は、特別なもの...になる筈だった。ことでん、高松琴平電鉄の前身・琴平電鉄が開業してから約95年、活躍した「レトロ電車」2両の、とうとう最後の運転となり。
30日の午後のヒコーキで高松に向かい、4日まで滞在して、ことでんレトロの最後の姿を思う存分、記録してこようと思っていた。この時期にもかかわらず、仏生山車両所での撮影会を定員制ではなく、公開しての形で企画してくれたのも嬉しかった。

でも、全ては「筈だった」になるのである。このコロナ禍で関西を中心に、東京にも「緊急事態宣言」が発出されれば、ことでんのイベントが中止になるのは予想できた。こういう時期だけにホテルもヒコーキも無手数料払戻しになったが、そんなことは兎も角、やはり、高松に行きたかった。
幸い、レトロ電車2両の引退は、とりあえず「夏頃まで延期」となったが、そう、<変態鉄>は勤務先の事情で去年の夏よりも今年の方が忙しくなることが明らかなのである。

ということで、いったんは発表されていた、5月1日~3日の(最後の)「レトロ電車特別運行」。
“もし、行われていたら...”という<変態鉄>の妄想で、120号車と300号車の写真を中心に振り返ってみたい。

<変態鉄>が腰を据えて「ことでんレトロ」を撮ったのは、2015年からの約7年間。レトロ電車の歴史の中の1割にも満たない僅かな期間である。

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【2017年5月7日9時41分】 高松琴平電鉄長尾線・瓦町駅

にもかかわらず、この生え抜き2両の編成、120号+300号の編成はたくさん撮っている。


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<< おことわり >>

2021年5月1~3日の高松琴平電鉄「レトロ電車特別運行」は全て中止になっています。
この記事に掲載の写真は、すべて過去の「特別運行」や貸切運転の時に撮影したものです。

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