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ことでんレトロ最後の春(5)伏石駅

<変態鉄>がカメラのデジタル化を行ったのは意外と遅くて、2007年夏のこと。「初代 EOS 5D」だった。それまでは10年以上、お手軽な趣味活動を実践してきた。エラソーに言っていても量販店で買い溜めた10本入りのネガカラーを持って。
自宅近くのスーパーからDPEを依頼し、3日ほど経ってLサイズ判に焼き付けられた写真を見て一喜一憂。いや、“喜”などまず無くて。“憂”ばかりだったが...

デジカメになると「フィルムを持ち帰ってDPEを依頼する」という概念自体がなくなって。パソコンの画面上で確認する。そうすると...

いままで掌に載るようなサイズの写真で見ていたものが、どれだけでも拡大して見ることができるようになって。「まぁまぁ、ちゃんと撮れているかなぁ~」程度だった写真が“全滅”となるのである。これはショックだった。
人には誰にも「知らない方が幸せなこと」がある...、それを悟ったのもデジカメ導入だったのかも知れない。
以前までなら、疑うことなく「バッチリ撮れた」と思う1枚も拡大してみれば、全然ピントがあっていなかったり。ショックだった...というより、最初はそれを信じることができなかった。「コレはカメラの初期不良に違いない」と勇んで、当時、まだ新宿にあった Canon の修理窓口に乗り込んだのであった。
でも、窓口で<変態鉄>に応じてくれた Canon のスタッフ、<変態鉄>のCFカードにあった写真を確認して。

「デジカメになって画像をどれだけでも拡大できるようになったので...」と、当時、同じような相談(??)を持ち込んだ人が他にも居るというお話。ちょっと恥ずかしい<変態鉄>の思い出である。

でも、撮った後は“勝負カット”であればあるほど、その“知らなくても良いこと”を知りたくなってしまうもので。

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【2021年3月26日13時12分】 高松琴平電鉄琴平線・伏石駅

昨年、開業した伏石駅。真新しい高架駅でレトロ電車を撮ることができる貴重な機会である。この日は絶対にこの駅で撮りたいと思っていた。そのトップ画像がレトロ電車でない時点で...

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