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“ご神体”を見に、浜辺の終着駅へ(2)大洗駅 <前編>

「鉄印」の旅...の1つとして鹿島臨海鉄道を訪れたわけだが、ここはちょっと事情が複雑。一般に、純粋に国・自治体など公的な存在でもなく、また、民間でもなく...という意味での文字通りの意味では「臨海鉄道」と社名に付くところは、第3セクターであるのが通常。国鉄時代に臨海部に大型港湾を整備して大規模なコンビナートを...当時の国鉄線と結んで、その工場向けの貨物列車を運行するために、国鉄・沿線自治体・進出企業の出資で設立されたのが「臨海鉄道」。だから、第3セクターといえなく無い。
でも、<鉄>にとっての「第3セクター」は国鉄末期の特定地方交通線の転換や整備新幹線の開業に合わせて経営分離された路線を指す用語である。1つの目安になるのが「第3セクター鉄道等協議会」加盟社の路線ということになるだろうか。(それにも“青い森”などの例外があって...)
万葉線や、ひたちなか海浜鉄道のようなところも経済ニュースなどでいうところだと「第3セクター」だろうが、<鉄>にとっては、そう認識されない。

でも、鹿島臨海鉄道は...

ある種、例外中の例外。神栖のコンビナートへの貨物輸送を目的とした「鹿島臨海線」を運行していた鹿島臨海鉄道。鉄建公団が建設していた“国鉄鹿島線”の延伸区間、国鉄側が開業後の経営から手を引くことになって鹿島臨海鉄道が引き継ぎ、その大洗鹿島線として開業することになったのだった。
だから「臨海鉄道」でありながら「3セク鉄道」であって...。水島臨海鉄道とともに“旅客事業を行う臨海鉄道”でもあって。

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【2021年6月17日13時39分】 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洗駅

だから、大洗鹿島線は旅客(90年代までは貨物もあった)、鹿島臨海線は貨物(旅客営業したこともあった)という不思議な存在。その鹿島臨海鉄道の「鉄印」は大洗駅の売店で。

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