SSブログ

「デハ236」昭和モダンの名車に会いに行く(1)大混乱の朝

ずっと見に行きたい電車があった。鉄道史の本で必ず写真が出てくるような有名な車両だが、自分はギリギリのところで...
指先がホンの少し触れた...程度しか関わることができなかった。それが京急デハ230形。昭和の初め、戦前に造られた電車にしては非常に窓が大きくて。車体の半分くらいあるのでは無いかと思う大きな窓の開放的な車体デザイン。
京急での活躍は自分が生まれた頃に終止符が打たれ、もちろん、見ることも乗ることも無かったが、ことでん...高松琴平電鉄に移籍した仲間は長尾線・志度線で21世紀になってからも長らく残り。確か最後の運行は15年ほど前だったかと。
80年近い“長寿”を全うしたのも、名車の証かも知れない。

011_msi00000827.JPG
【2021年3月3日10時22分】 横浜市西区高島・京急ミュージアム

残念ながら、ことでんに残ったグループは全車解体されて現存しない。でも、京急で活躍した2両がいまも静態保存されており。

そのうちの1両、デハ236号車は静態保存先の公園から引き取られ、高輪から移転した京急本社ビル内に保存されたのである。
「京急ミュージアム」と名付けられた、その展示スペースの目玉として、新本社になって2020年1月から一般に公開された。

当初は事前予約制だったので、敬遠していたら...
そう、直後にこの“コロナ禍”である。でも、整理券式定員制で公開は続けられ...
1時間半の公開時間が毎日3回ずつ、1回50名まで。

ということで、重い腰を上げたのは、3月3日、ひな祭りの日の朝。

続きを読む 

nice!(5) 
共通テーマ:趣味・カルチャー