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秋の北東北「鉄印帳」の旅(8)午後の秋田駅

鉄道の駅というのは、もともとの町外れにあることが多い...と書くと、条件反射的に「あぁ、鉄道忌避論といって蒸気機関車の煙が良くないとかそういうことで...」みたいな話になるのだが、実際に聞いていると、まぁ、用地取得の関係が大きかったと思われる場所も多く。

つまり、鉄道を敷く...となっても、農家としては陽当りの良い水の得やすい土地は手放したくないわけで、そうすると、何だかんだで線路用地は水はけの悪い川沿いの土地だったり、陽当りの悪い山沿いだったり...と。たぶん、後付け的に“鉄道忌避”とか言われるようになったところもあるのではないかと。特に、蒸気機関車時代は今よりも短い間隔で機関庫のある駅が置かれていたので、その広大な敷地を確保できる場所ということで、未利用地として空いていた土地...条件が悪くて地元の人達が使いたがらなかった土地にできたという流れもありそう。

でも、鉄道が通り、駅ができれば、そこが人・モノの集積地になって...の筈が、近年ではバイパス道路沿いがその中心地になって、駅前はガラーンとしていることが多くなったようで。

ご多分に漏れず羽後本荘駅もそうだった。1時間、座って列車を待てる場所も...。

ちょっと1時間が長く感じてしまったが、そこから再び701系電車に乗って北上し、まだ明るいうちに秋田駅に到着するのだった。

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【2023年10月23日14時29分】 羽越本線・秋田駅

この駅で降りるのは人生で2度目か3度目。
隣の土崎には国鉄時代からの車両工場が置かれており、いまもJR東日本の車両は多くがここで定期検査を受ける。
そう、秋田も、いまも昔も“鉄道の要衝”なのである。コンコースには、ライブスチーム用だろうか!? D51蒸気機関車の大型模型と茶色い“客車”。

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