SSブログ

暑くて熱い、8月の「ことでんレトロ」(12=最終回)えんざ [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

「青春18きっぷ」の使用期限が迫っている。でも...
結局、今シーズンも残り2回は使い切れずに期限切れを迎えそう。
学生時代と違って、やはりスケジュールの自由が...。そうなると限られた時間を
最大限に活用するための方法を考えるわけで、多少、コスト削減に繋がるとしても
普通電車で延々と時間をかけて...という選択肢は自分にとっては非合理的なもの
という判断になってきてしまっている。このときの、8月の高松も岡山空港から
特急「南風」で琴平、復路は高松空港からのヒコーキという経路だった。

z1_DPP_00006193.JPG
【2019年8月11日17時12分】 香川県高松市香南町岡・高松空港

さて、その高松空港。高松市街地の南側、小高い山の上にある。
ことでん沿線からは遙か遠くにチラッと管制塔の白い建物が見えるくらい。
琴平線の線路からは最も近いところで8 kmほど離れている。

だから公共交通機関を使った空港へのアクセスは、ことでんバスが運行する
高松空港リムジンバスに限られる...かと思いきや、意外な経路が。

最後の乗車停留所となる「空港通り一宮」バス停だとリムジンバスは「満席です」で
待たされるケースが珍しくないが、こちらはノンビリしすぎで...。
しかも航空便に接続するダイヤではないため、<変態鉄>のような物好き以外、
たぶん利用しない経路。でも、そのことが意外な結果を生み出したわけで...

……  ……

2019年8月11日(日)晴れ

15時過ぎ、前回と違って留置線に余裕があったみたいで。
7月のときは時折、雨脚が強くなる中、ホーム端で立って耐え続けた。
「レトロ電車」を入庫させるために留置中の他の電車をどかさないといけなかった
みたいで、黄色い琴平線電車や緑色の長尾線電車が東工場から西工場へ、あるいは
西工場から東工場へと、次々に移動して。その合間を縫っての入庫作業だったので
時間がかかったみたいだが...

今回はレトロ3両が1両と2両に分かれたら、サッと所定のスペースに戻って。

z2_DPP_00006187.JPG
【2019年8月11日15時07分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

15時を過ぎたら、仏生山駅は多くの<鉄>も撤収して、一気に落ち着きを
取り戻したのである。

そんな仏生山駅の留置線では、綾川町ラッピングの1200形と四電ラッピングの
1080形が4両編成に組成されて、運用入りを待っていた。

<変態鉄>はカメラをバッグにしまって、高松築港ゆきホームへと移動して。

予約していた帰りの便は高松空港を19時半のNH540便、最終便である。
そう、何か撮りたいものがあったときに途中で打ち切って帰るのはイヤなので
復路の便はとりあえず最終便を予約することが多いのが<変態鉄>。
この便に接続するリムジンバスは18時前後に3台ほど設定があって。

まだ3時間程度、時間があるのでとりあえず中心部へ。

いつものうどん屋さんで「冷“ぶっかけ”(大)」と揚げ物類を中心に攻めて、
でも、1,000円未満でお腹を満たしたら歩いて...

z3_DPP_00006188.JPG
【2019年8月11日16時13分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

16時過ぎの高松築港駅へとやって来たのである。
入線してくるのは、16:15発の滝宮ゆき、第243列車である。1200形2連。
ラッピングのない“すっぴん”顔の編成である。

後は帰るだけ...、そう思っていた。

1日に何回かしかない珍しい列車だと分かったのは瓦町駅を出てから。
「この電車は仏生山駅にて、車輌の交換を行います」

時刻表上は1本の列車として設定されていても車庫のある駅などで、隣のホームに
横付けした電車に乗り移る...というのが“車両交換”、運用の都合上、途中で
検査などで入庫しないと行けなくなった場合、故障が見つかった場合などにも
行われるので、これ自体は“よくあること”だが、<鉄>としては、ちょっと
ウキウキするものなのである。(← オマエだけだろっ!!)

太田駅を発車すると、車掌さんも車内に掲出する名札を外したり、カバンに荷物を
まとめたり...

z4_DPP_00006189.JPG
【2019年8月11日16時32分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

行き止まり式の3番ホームに到着すると、すでに向かい側、本来の下りホームの
2番のりばには電車が停車していて。でも、ダイヤ上は“同じ列車”、だから
停車時間は短いのである。ぬぁんと、こちらは日曜の夕方、車内は余裕があるのに
4両編成の運用なのである。

車掌さんも小走りに最後部の乗務員室へ。3番ホームの2両編成の乗客の乗換が
済んだことを確認したら、急ぎ、発車である。

そう、後で気づいたのだがこの4両編成、さきほど...
この記事のトップで。偶然、15時過ぎの仏生山で留置中の姿を撮っていた編成だった。
月曜の朝ラッシュに備えて4両編成でスタンバイしているのかと思っていたら
ぬぁんと日曜の夕方から運用入りだった。

「ことでん」を訪れるのは日曜の「レトロ電車特別運行」という<変態鉄>、
香川の地元<鉄>の皆さんと違って、4両編成の運転シーンを見ることは少ない
のである。

z5_DPP_00006190.JPG
【2019年8月11日16時40分】 高松琴平電鉄琴平線・円座駅

4両編成になって3つ目の駅が円座駅。
ホーム上での撮影だと、4両編成だということが伝わる写真が撮れなくて...

そう、こちらも数時間前に香東川鉄橋に向かう際に降りた駅である。
撮影中とは違って気持ちに余裕があるので...

z6_DPP_00006191.JPG
【2019年8月11日16時40分】 高松琴平電鉄琴平線・円座駅

駅の様子をスナップすることもできるのである。

波板張り、片面ホームの簡素な無人駅だが、写真左隅、線路の向かい側にトイレが。
そのトイレの付近を観察すれば短いホームがもう1面あったことを窺わせる“遺構”
が残っている駅としても知られている。
昭和初期の開業当初のものと思われる15 m級電車1両分のホームである。
他に榎井駅にも同様のホーム跡があるのだが...、普段は撮影に追われていて。

z7_DPP_00006192.JPG
【2019年8月11日16時43分】 高松琴平電鉄琴平線・円座駅

いつも通り、駅の東側へ。線路沿いの道を歩けばすぐに踏切に。
その先に「ことでん円座駅前」バス停がある。ちなみに、このポールの後ろに見える
通路を入っていくと香東川鉄橋への近道なのである。

バス停に掲示された時刻表を見れば「由佐・高松空港ゆき」が16:50発。
さきほど香東川鉄橋に「レトロ電車」を撮りに行く際にこの時刻表を確認していた
のだった。

z1_DPP_00006193.JPG
【2019年8月11日17時12分】 香川県高松市香南町岡・高松空港

ほぼ定刻でやって来たのは、青い車体にイルカ駅員の「ことちゃん」を描いた
ことでんバスの路線バスである。

中ドアから整理券をとって乗り込むのは、まぁ、特に珍しい訳でも無く。
車内は買い物袋を提げた高齢男性と、若い女性...2~3名ほどで。

田んぼの中の1本道を走って行くような感じで。
本当にノンビリしたローカルバスの旅である。

そんな乗客も1人ずつ降りていき、「アパホテル高松空港前」で最後の女性客が
降車して自分ひとりになったら、まもなく終点・高松空港。

s24_DPP_00006014.JPG
【2019年8月11日17時11分】 香川県高松市香南町岡・高松空港

運賃450円というのは、「空港通り・一宮」バス停からリムジンバスで来たときと
同額で。満席のバスに乗るよりも、こちらの方がノンビリしていて。

さて、17時の高松空港。

フライトまであと2時間半。まぁ、とりあえず空港内のレストランで時間を潰そう
と、くらいしか考えていなかったが...
カウンターには「17:40 東京(羽田)」のところに「空席あり」の表示が。
そう、今回の航空券は“Super Value”(かつての特割)ではなく「株優」。
変更・キャンセルが可能なタイプで。

聞けば後方なら窓側でも空いているとのことで。保安検査締切時刻が迫っている
というアナウンスを聞きながら、急ぎエスカレータを上がって。

3連休の中日とあってか、株主の1人として心配になるくらいガラガラの機内。
アイスコーヒーにアップルジュースとお替わりを重ねてしまった<変態鉄>
だったのである。機体は「JA606A」、若干揺れたが順調なフライト。

でも、羽田の滑走路を変更した...ということで着陸後に誘導路で待たされたり。
ちょっと遅れ気味の到着は再びのバス連絡だった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。