初・もうひとつの只見線へ!! でも雨。(1)朝の乗り継ぎ旅 [鉄分の濃い旅行記録]
昨秋以来、<変態鉄>がハマっているのは「只見線」。
会津若松から新潟県の小出まで135 kmの長大ローカル線である。
ただ、只見川にとって進んでいく区間は“絶景路線”としても非常に有名で、
<鉄>だけでなく多くの観光客が訪れる。
でも、冬の積雪はもちろん、自然環境が非常に厳しい路線でもあって。
2011年7月の豪雨で会津川口-只見間の区間が長期運休になっている。
【2019年8月27日11時18分】 只見線・小出駅
その新潟側、現在、運転されているのは只見-小出間。最後の(?)、1駅間、
大白川-只見間は県境を挟んだ人口希薄な山間部を長大トンネルで抜けるので
1駅間で20 kmほど距離があって。北海道で無くて、本州では異例中の異例の駅間距離。
でも、その県境手前の大白川駅までは小出の市街地から、線路に並行して走る
路線バスがあった...はずだが、これもしばらく前に廃止されており。
だから、いくら絶景路線と言っても<徒歩鉄>にはアクセスが事実上不可能な路線。
そう、同じ只見線でも旧会津線として開業した区間の方がアクセス面でも
撮影機会でも、“遙かにマシ”なのである。
ということで只見線の新潟側、ずっと避けてきたのだが...
やはり、<変態鉄>を急かしたのは...
…… ……
この車輌の存在だったわけで。
【2019年6月26日12時44分】 磐越西線・会津若松駅
水害で分断されたため、本来、全区間にわたって会津若松配置のキハが充当される
ところ、新潟側に車輌も乗務員も送り込めず。また、小出駅には給油設備もなく。
そんな関係だろうか、水害による分断以来、新津配置のキハが使われており。
その新津配置の40系ディーゼル動車、今夏から投入された「GV-E400系」で今年度中に
置き換えられ、引退することが発表されたのである。すでに磐越西線からキハ40系の
一部運用への置換えが進められており。
【2018年10月28日13時52分】 磐越西線・笈川-堂島
プレスリリースには「2019年度中に信越本線・羽越本線・磐越西線で定期運用が終了」
との文言があって。かわいそうに(?)、只見線運用がどうなるのか...には触れられて
おらず。2021年度に復旧して、車輌運用が会津若松に戻るまで暫定的にキハ40系を
残すのか、あるいは、たった2両2運用だけの只見線行路は“誤差の範囲”として
割愛されてしまったのか...そこのところは定かではない。
でも、キハ40系ディーゼル動車自体、自分と“同い年”、国鉄末期の昭和50年台に
新製された車輌だから車齢は40年を超えていて。
「いつまでも、あると思うな...」である。
ということで、今夏、「青春18きっぷ」をどのようにして“消化”しようかと悩み
その結果、決めたのはとうとう只見線の新潟県側を攻めてみよう...と。
1泊2日の“行程”は早々に決定。でも...
会社員<鉄>であり、かつ怠惰な性格の自分。いろいろあって延期に次ぐ延期。
とうとう夏休み期間も終盤になって、天気予報を見る限り“絶望的状況”では
あったのだが...
とうとう行く意思を固めたのが、8月26日の夕方のこと。
さっそく、ホテルを予約して...
2019年8月27日(火)晴れのち曇り
早起きすれば間に合うのだが...
【2019年8月27日7時09分】 埼京線・新宿駅
ちょっとゆっくりできるような行程に変更して。
朝7時の新宿駅。通勤ラッシュの始まった駅の改札、有人のカウンターに
立ち寄って「青春18きっぷ」に日付印を捺してもらってのスタートである。
さっそく埼京線のりばへ。先行の湘南新宿ラインにも間に合ったのだが
予定通り、7:15発の大宮ゆき。新宿始発とあってかろうじて座れて。
【2019年8月27日7時29分】 埼京線・赤羽駅(後追い)
その電車を赤羽駅で下車したのである。混雑の中、カメラバッグと三脚を担いで
歩くのはちょっと気が引けるのだが、階段を下りて向かったのは高崎線ホーム。
事前に調べてきた電車より1本早い高崎ゆきに間に合って。
でも、車内は満員。クハE231-8518 の車内、ドア横に立って。
意外だったのは「さいたま新都心」駅で下車する人が非常に多かったこと。
大宮までは立ったままを覚悟していたのだが...
【2019年8月27日9時10分】 高崎線・高崎駅
一転、大宮駅を発車すると一気に車内は閑散として。
ウトウトしているうちに周囲の乗客も疎らに。籠原駅で11~15号車を切り離して
10両編成で高崎へ。途中で2回ほどだっただろうか、タキ車を連ねた貨物列車と
すれ違ったり、高崎駅構内に留置されている旧型客車も気になるところだが...
【2019年8月27日9時11分】 高崎線・高崎駅
ということで高崎駅には9:10着。上越線(高崎-水上)、信越線(高崎-横川)は
定期的にSL列車が運転される区間として定着しており。
久々に来てみたら高崎駅構内は、SL一色といった感じだろうか。
【2019年8月27日9時12分】 高崎線・高崎駅
ホームのエスカレーターのベルト部分にまで...
そんな高崎駅で<変態鉄>が向かったのは新幹線乗換改札。「青春18きっぷ」では
新幹線に乗ることはできないので、ここは乗車券と特急券を買って。
乗車券と自由席特急券、合わせて 3,500円を高いとみるか安いとみるかは
意見の分かれるところだが、全部、普通電車で通そうとすれば赤羽駅を6時半までに
通過していることになり...
朝の1時間を3,500円で買ったと思えば...。
【2019年8月27日9時17分】 上越新幹線・高崎駅
これまた、予定していた列車の1本前の「MAXとき307号」に間に合った。
ホームに上がるのと同時に入線してくるようなタイミング。
10号車自由席、その座席には十分に余裕があって。
オール2階建て新幹線“MAX”も徐々に引退が進んでおり。そういう意味では
<葬式鉄>かも知れないが...
この...、E4系という車輌のブサイクさが...、いざ無くなるとなると、ちょっと
気になってしまうモノで。特に、正面から見ると“二人羽織”のように肩のラインが
不自然に上がっていて。何とも言えないブサイクさなのである。
ちなみにE4系は「オール2階建て新幹線“MAX”」の2代目にあたる。先代のE1系が
できた頃は、平成初期のまだまだ景気が良かった時代で。「新幹線通勤」が
当たり前のような...。そこで、通勤輸送に特化した新幹線として収容定員が大きい
「オール2階建て」というスゴいヤツが出てきたわけで。
“バブルの寵児”的な...、そんな感じの新幹線も車高の高さが高速化へのネック
となり、しかも景気の後退とともに不便さばかりが目立つようになって。
【2019年8月27日9時32分】 上越新幹線・「MAXとき307号」(E445-114車内)
さて、<変態鉄>は“MAX”では必ず階下席に乗ることにしている。
皆さん、眺望の良い2階席を選ぶようだが、あちらは肘掛け無しの「3+3人掛け」
という徹底した“詰め込み仕様”、あとどうしても乗客が集まりがち。
ノンビリするなら階下席なのである。
でも、車窓は防音壁に阻まれてほぼ何も見えないのだが...
上越国境の山々は厚い雲に覆われていて。東京から離れていくに従って雲が増えていく
そんな状況だった。
【2019年8月27日9時45分】 上越新幹線・越後湯沢駅
新幹線に乗ってしまえば、あっという間。25分で一気に越後湯沢駅。
スキーリゾートの象徴的存在として賑わったこの地も...
湯沢も隣の石打も...、駅の回りにもリゾート客向けのホテルやマンションが
建ち並ぶが何だか寂しい感じがするのは、夏だからというわけでも無さそうで。
もう1つ、越後湯沢駅は何だか、その駅の大きさ、規模を持て余しているような
そんな感じを受けるのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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会津若松から新潟県の小出まで135 kmの長大ローカル線である。
ただ、只見川にとって進んでいく区間は“絶景路線”としても非常に有名で、
<鉄>だけでなく多くの観光客が訪れる。
でも、冬の積雪はもちろん、自然環境が非常に厳しい路線でもあって。
2011年7月の豪雨で会津川口-只見間の区間が長期運休になっている。
【2019年8月27日11時18分】 只見線・小出駅
その新潟側、現在、運転されているのは只見-小出間。最後の(?)、1駅間、
大白川-只見間は県境を挟んだ人口希薄な山間部を長大トンネルで抜けるので
1駅間で20 kmほど距離があって。北海道で無くて、本州では異例中の異例の駅間距離。
でも、その県境手前の大白川駅までは小出の市街地から、線路に並行して走る
路線バスがあった...はずだが、これもしばらく前に廃止されており。
だから、いくら絶景路線と言っても<徒歩鉄>にはアクセスが事実上不可能な路線。
そう、同じ只見線でも旧会津線として開業した区間の方がアクセス面でも
撮影機会でも、“遙かにマシ”なのである。
ということで只見線の新潟側、ずっと避けてきたのだが...
やはり、<変態鉄>を急かしたのは...
…… ……
この車輌の存在だったわけで。
【2019年6月26日12時44分】 磐越西線・会津若松駅
水害で分断されたため、本来、全区間にわたって会津若松配置のキハが充当される
ところ、新潟側に車輌も乗務員も送り込めず。また、小出駅には給油設備もなく。
そんな関係だろうか、水害による分断以来、新津配置のキハが使われており。
その新津配置の40系ディーゼル動車、今夏から投入された「GV-E400系」で今年度中に
置き換えられ、引退することが発表されたのである。すでに磐越西線からキハ40系の
一部運用への置換えが進められており。
【2018年10月28日13時52分】 磐越西線・笈川-堂島
プレスリリースには「2019年度中に信越本線・羽越本線・磐越西線で定期運用が終了」
との文言があって。かわいそうに(?)、只見線運用がどうなるのか...には触れられて
おらず。2021年度に復旧して、車輌運用が会津若松に戻るまで暫定的にキハ40系を
残すのか、あるいは、たった2両2運用だけの只見線行路は“誤差の範囲”として
割愛されてしまったのか...そこのところは定かではない。
でも、キハ40系ディーゼル動車自体、自分と“同い年”、国鉄末期の昭和50年台に
新製された車輌だから車齢は40年を超えていて。
「いつまでも、あると思うな...」である。
ということで、今夏、「青春18きっぷ」をどのようにして“消化”しようかと悩み
その結果、決めたのはとうとう只見線の新潟県側を攻めてみよう...と。
1泊2日の“行程”は早々に決定。でも...
会社員<鉄>であり、かつ怠惰な性格の自分。いろいろあって延期に次ぐ延期。
とうとう夏休み期間も終盤になって、天気予報を見る限り“絶望的状況”では
あったのだが...
とうとう行く意思を固めたのが、8月26日の夕方のこと。
さっそく、ホテルを予約して...
2019年8月27日(火)晴れのち曇り
早起きすれば間に合うのだが...
【2019年8月27日7時09分】 埼京線・新宿駅
ちょっとゆっくりできるような行程に変更して。
朝7時の新宿駅。通勤ラッシュの始まった駅の改札、有人のカウンターに
立ち寄って「青春18きっぷ」に日付印を捺してもらってのスタートである。
さっそく埼京線のりばへ。先行の湘南新宿ラインにも間に合ったのだが
予定通り、7:15発の大宮ゆき。新宿始発とあってかろうじて座れて。
【2019年8月27日7時29分】 埼京線・赤羽駅(後追い)
その電車を赤羽駅で下車したのである。混雑の中、カメラバッグと三脚を担いで
歩くのはちょっと気が引けるのだが、階段を下りて向かったのは高崎線ホーム。
事前に調べてきた電車より1本早い高崎ゆきに間に合って。
でも、車内は満員。クハE231-8518 の車内、ドア横に立って。
意外だったのは「さいたま新都心」駅で下車する人が非常に多かったこと。
大宮までは立ったままを覚悟していたのだが...
【2019年8月27日9時10分】 高崎線・高崎駅
一転、大宮駅を発車すると一気に車内は閑散として。
ウトウトしているうちに周囲の乗客も疎らに。籠原駅で11~15号車を切り離して
10両編成で高崎へ。途中で2回ほどだっただろうか、タキ車を連ねた貨物列車と
すれ違ったり、高崎駅構内に留置されている旧型客車も気になるところだが...
【2019年8月27日9時11分】 高崎線・高崎駅
ということで高崎駅には9:10着。上越線(高崎-水上)、信越線(高崎-横川)は
定期的にSL列車が運転される区間として定着しており。
久々に来てみたら高崎駅構内は、SL一色といった感じだろうか。
【2019年8月27日9時12分】 高崎線・高崎駅
ホームのエスカレーターのベルト部分にまで...
そんな高崎駅で<変態鉄>が向かったのは新幹線乗換改札。「青春18きっぷ」では
新幹線に乗ることはできないので、ここは乗車券と特急券を買って。
乗車券と自由席特急券、合わせて 3,500円を高いとみるか安いとみるかは
意見の分かれるところだが、全部、普通電車で通そうとすれば赤羽駅を6時半までに
通過していることになり...
朝の1時間を3,500円で買ったと思えば...。
【2019年8月27日9時17分】 上越新幹線・高崎駅
これまた、予定していた列車の1本前の「MAXとき307号」に間に合った。
ホームに上がるのと同時に入線してくるようなタイミング。
10号車自由席、その座席には十分に余裕があって。
オール2階建て新幹線“MAX”も徐々に引退が進んでおり。そういう意味では
<葬式鉄>かも知れないが...
この...、E4系という車輌のブサイクさが...、いざ無くなるとなると、ちょっと
気になってしまうモノで。特に、正面から見ると“二人羽織”のように肩のラインが
不自然に上がっていて。何とも言えないブサイクさなのである。
ちなみにE4系は「オール2階建て新幹線“MAX”」の2代目にあたる。先代のE1系が
できた頃は、平成初期のまだまだ景気が良かった時代で。「新幹線通勤」が
当たり前のような...。そこで、通勤輸送に特化した新幹線として収容定員が大きい
「オール2階建て」というスゴいヤツが出てきたわけで。
“バブルの寵児”的な...、そんな感じの新幹線も車高の高さが高速化へのネック
となり、しかも景気の後退とともに不便さばかりが目立つようになって。
【2019年8月27日9時32分】 上越新幹線・「MAXとき307号」(E445-114車内)
さて、<変態鉄>は“MAX”では必ず階下席に乗ることにしている。
皆さん、眺望の良い2階席を選ぶようだが、あちらは肘掛け無しの「3+3人掛け」
という徹底した“詰め込み仕様”、あとどうしても乗客が集まりがち。
ノンビリするなら階下席なのである。
でも、車窓は防音壁に阻まれてほぼ何も見えないのだが...
上越国境の山々は厚い雲に覆われていて。東京から離れていくに従って雲が増えていく
そんな状況だった。
【2019年8月27日9時45分】 上越新幹線・越後湯沢駅
新幹線に乗ってしまえば、あっという間。25分で一気に越後湯沢駅。
スキーリゾートの象徴的存在として賑わったこの地も...
湯沢も隣の石打も...、駅の回りにもリゾート客向けのホテルやマンションが
建ち並ぶが何だか寂しい感じがするのは、夏だからというわけでも無さそうで。
もう1つ、越後湯沢駅は何だか、その駅の大きさ、規模を持て余しているような
そんな感じを受けるのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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