暑くて熱い、8月の「ことでんレトロ」(8)回送列車は... [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]
う~ん、土曜日は“出撃”したいと思っていた。でも...
結局、会社に行かないといけなくなって。この憂鬱。あぁ、行きたかった。
それから。
先日の<速報版>でご紹介しなかったのが、このシーン。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅
急遽、決めて只見線の小出側を初めて訪れたわけだが、その際に心残りだったのは
このシーンだった。本来、会津若松所属のキハが乗り入れていたはずの小出駅。
只見-会津川口間が豪雨被害で長期運休中。残された新潟県側の区間の駅には
給油設備も何もないため、キハは新津(新潟市)から信越本線・上越線経由で
はるばる回送されてくる。その車両交換は毎日、お昼に行われていて...
やむを得ず...駅撮りするしかなかった。
雨脚が強まる中、只見線の時には考えられないくらいの俊足ぶりで無人駅を通過する
キハの姿...
やはり、こう失敗すると何としても撮りたい...という気持ちが高まってきて。
リベンジの機会を窺っている<変態鉄>なのである。
富山地鉄20形電車のお別れイベントも気になるし、只見線も...
それから、もちろん「ことでんレトロ」。仕事も趣味も、ただただ追われるように
そんな毎日を送っている<変態鉄>なのである。
ということで、猛暑の中の「ことでんレトロ」、いよいよレトロ電車が動き出す。
…… ……
2019年8月11日(日)晴れ
仏生山駅ホームで発車を待つ3両編成のレトロ電車。その車内を覗き込んで...
【2019年8月11日8時51分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
レトロ電車は10:15過ぎに高松築港に向けて回送で発車する。
その回送時刻まで1時間半、暑い中の待ち時間は本当に辛いのだが、早めに撮影地を
見つけておかないと。
住宅密集地を走る仏生山-高松築港の回送区間、どうしても踏切カブリツキで
撮るしか思いつかず...、そう、視界の開けた、めぼしい踏切は早々に“先客”が。
ここはできるだけ早めに。
駅を出て、300号車の居る横の小径を入ると、そのまま仏生山車両所のヨコ、
ことでん関係者の駐車場のようなところを抜けて。
【2019年8月11日8時57分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
先ほど、デカと長尾線の1200形電車を撮った東工場前の...
定期検査で入場した車輌は、台車と車体に分離される。台車が検査中の間、
その車体に履かせる仮台車だろうか。吊り掛け電車のものと思われる台車である。
それにしても、いまの“レトロ電車”が履いている台車よりも古そうで...
何だか大正から昭和初期のボールドウィン台車の系列のように見えなくも無くて...
そのあたりメカに疎い<変態鉄>でも、いま「令和」の時代に、この台車が
フツーに線路上に置いてあるあたり、「ことでん」のスゴさを感じてしまうのである。
ちなみに...
【2019年8月11日8時58分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
隣に置いてあるのはFS354台車。こちらは「住友金属」の製造銘板も残っている。
製造番号は読み取れないが製造年は「昭和40年」の標記。このタイプの台車は
「ことでん」では名古屋市営地下鉄から転入してきたグループの電車に採用されて
いるもの。こちらは、それほど珍しいモノではないのだが。
さて、気持ちはちょっと焦っていた。
ことでん琴平線は、ダイヤの設定上、どうしても高松築港駅での折返し間合いは
とれないのである。仏生山から築港までは電車で15分、往復で30分。
日中の琴電琴平ゆきは30分間隔。となれば、送込み回送を撮ってから、下りレトロを
琴平方面の撮影地で撮りたかったら、上り回送を撮ったら大急ぎで移動しないと
間に合わないのである。ということで、撮影地は仏生山駅周辺か太田駅付近までで
見つけたかった。
でも...
やはり、<鉄>であれば皆さん、考えることは似ているはずで。仏生山駅至近の
踏切はすでに“同業者さん”がカメラを構えていて。
次に考えた候補地は仏生山-太田の駅間のほぼ中央、仏生山街道踏切だったが...
何度か撮ったことのある場所だが、いざカメラを向けてみると何だか...
この日の自分には良い感じの景色に見えなかった。
ということで...
【2019年8月11日9時49分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
その1つ太田駅側の踏切。
そう、ことでん名物(?)の“遮断竿のある(?)、第四種踏切”である。
太田-三条間が先行して進められているため、こちらはまだ始まっていないが、
まもなくこの地にも“複線化工事の波”は押し寄せてくるはずで。
(この付近にも新駅の設置予定があるのだが、まだハッキリしておらず)
そう遠からず、この小さな踏切も消える運命にあるのだろうか!?
【2019年8月11日9時51分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
かつては一面の田園地帯にまっすぐ線路が伸びていて...
そんな光景だったと想像される場所だが、周囲は大半が、まだそれほど年数が
経っていないような感じの建売住宅で。そんな中、踏切の先には琺瑯看板が残る
古い建物が。たぶん使われなくなって久しい感じ。
観光用に復元したものでは無く、琺瑯看板が残る木造建築。こういうのも好きな
<変態鉄>なのだが...。手前の雑草がボーボーに生えているところが複線化用地。
おっと、すぐ先の隣の踏切の警報音が鳴り出して。
【2019年8月11日9時57分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山-太田(後追い)
やって来たのは1100形の高松築港ゆき。
鉄道写真には不向きな部分も感じられる、わが愛機“EOS RP”だが、でも先代の
“5D MarkⅢ”に比べてオートフォーカスの迅速性、追従性やシャッターの機敏な
動きなど、驚いてしまう部分も多くて。最初は違和感だらけだったミラーレス、
だんだんと自分の手に馴染んできたような感じである。
それにしても、試し撮り第1弾は後追い撮影。準備時間も無かったのに2両編成の
記録写真としては完璧である。この構図でレトロ3連を撮りたいと思っていたが...
いま通過した高松築港ゆきは、隣の太田駅で下り電車と交換するダイヤになっていて。
【2019年8月11日10時00分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
今度は1200形の滝宮ゆき。
斜め前からの典型的な列車写真、<変態鉄>にとってもそれほど難易度の高いもの
では無くて。でも、気になるのは正面の暗さである。線路はほぼ南北方向。
夏の朝9時台では、まだ太陽は東寄りから照らしている感じで。せっかくの電車の
“顔”が黒く潰れてしまって。
【2019年8月11日10時09分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
ならば、作戦変更。
レトロ3連が分かるように、立ち位置を線路からちょっとだけ下がって。
ヨコ構図に変更した上で、少しでもサイドがちに。
あらぬ時刻に踏切機が鳴り出した...と、ちょっと焦ったら、やって来たのは
長尾線の回送である。長尾線電車は仏生山車両所に帰ってきているものも多いが
瓦町駅構内と平木駅の側線に予備車が待機しているはず。その予備車の差し替えの
ための回送だったはず。
でも...
そんなことより。短編成をヨコで撮ると何だかバランスの悪い画になるのが
<変態鉄>の写真。もうちょっと...悪戦苦闘の10分間である。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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結局、会社に行かないといけなくなって。この憂鬱。あぁ、行きたかった。
それから。
先日の<速報版>でご紹介しなかったのが、このシーン。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅
急遽、決めて只見線の小出側を初めて訪れたわけだが、その際に心残りだったのは
このシーンだった。本来、会津若松所属のキハが乗り入れていたはずの小出駅。
只見-会津川口間が豪雨被害で長期運休中。残された新潟県側の区間の駅には
給油設備も何もないため、キハは新津(新潟市)から信越本線・上越線経由で
はるばる回送されてくる。その車両交換は毎日、お昼に行われていて...
やむを得ず...駅撮りするしかなかった。
雨脚が強まる中、只見線の時には考えられないくらいの俊足ぶりで無人駅を通過する
キハの姿...
やはり、こう失敗すると何としても撮りたい...という気持ちが高まってきて。
リベンジの機会を窺っている<変態鉄>なのである。
富山地鉄20形電車のお別れイベントも気になるし、只見線も...
それから、もちろん「ことでんレトロ」。仕事も趣味も、ただただ追われるように
そんな毎日を送っている<変態鉄>なのである。
ということで、猛暑の中の「ことでんレトロ」、いよいよレトロ電車が動き出す。
…… ……
2019年8月11日(日)晴れ
仏生山駅ホームで発車を待つ3両編成のレトロ電車。その車内を覗き込んで...
【2019年8月11日8時51分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
レトロ電車は10:15過ぎに高松築港に向けて回送で発車する。
その回送時刻まで1時間半、暑い中の待ち時間は本当に辛いのだが、早めに撮影地を
見つけておかないと。
住宅密集地を走る仏生山-高松築港の回送区間、どうしても踏切カブリツキで
撮るしか思いつかず...、そう、視界の開けた、めぼしい踏切は早々に“先客”が。
ここはできるだけ早めに。
駅を出て、300号車の居る横の小径を入ると、そのまま仏生山車両所のヨコ、
ことでん関係者の駐車場のようなところを抜けて。
【2019年8月11日8時57分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
先ほど、デカと長尾線の1200形電車を撮った東工場前の...
定期検査で入場した車輌は、台車と車体に分離される。台車が検査中の間、
その車体に履かせる仮台車だろうか。吊り掛け電車のものと思われる台車である。
それにしても、いまの“レトロ電車”が履いている台車よりも古そうで...
何だか大正から昭和初期のボールドウィン台車の系列のように見えなくも無くて...
そのあたりメカに疎い<変態鉄>でも、いま「令和」の時代に、この台車が
フツーに線路上に置いてあるあたり、「ことでん」のスゴさを感じてしまうのである。
ちなみに...
【2019年8月11日8時58分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
隣に置いてあるのはFS354台車。こちらは「住友金属」の製造銘板も残っている。
製造番号は読み取れないが製造年は「昭和40年」の標記。このタイプの台車は
「ことでん」では名古屋市営地下鉄から転入してきたグループの電車に採用されて
いるもの。こちらは、それほど珍しいモノではないのだが。
さて、気持ちはちょっと焦っていた。
ことでん琴平線は、ダイヤの設定上、どうしても高松築港駅での折返し間合いは
とれないのである。仏生山から築港までは電車で15分、往復で30分。
日中の琴電琴平ゆきは30分間隔。となれば、送込み回送を撮ってから、下りレトロを
琴平方面の撮影地で撮りたかったら、上り回送を撮ったら大急ぎで移動しないと
間に合わないのである。ということで、撮影地は仏生山駅周辺か太田駅付近までで
見つけたかった。
でも...
やはり、<鉄>であれば皆さん、考えることは似ているはずで。仏生山駅至近の
踏切はすでに“同業者さん”がカメラを構えていて。
次に考えた候補地は仏生山-太田の駅間のほぼ中央、仏生山街道踏切だったが...
何度か撮ったことのある場所だが、いざカメラを向けてみると何だか...
この日の自分には良い感じの景色に見えなかった。
ということで...
【2019年8月11日9時49分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
その1つ太田駅側の踏切。
そう、ことでん名物(?)の“遮断竿のある(?)、第四種踏切”である。
太田-三条間が先行して進められているため、こちらはまだ始まっていないが、
まもなくこの地にも“複線化工事の波”は押し寄せてくるはずで。
(この付近にも新駅の設置予定があるのだが、まだハッキリしておらず)
そう遠からず、この小さな踏切も消える運命にあるのだろうか!?
【2019年8月11日9時51分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
かつては一面の田園地帯にまっすぐ線路が伸びていて...
そんな光景だったと想像される場所だが、周囲は大半が、まだそれほど年数が
経っていないような感じの建売住宅で。そんな中、踏切の先には琺瑯看板が残る
古い建物が。たぶん使われなくなって久しい感じ。
観光用に復元したものでは無く、琺瑯看板が残る木造建築。こういうのも好きな
<変態鉄>なのだが...。手前の雑草がボーボーに生えているところが複線化用地。
おっと、すぐ先の隣の踏切の警報音が鳴り出して。
【2019年8月11日9時57分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山-太田(後追い)
やって来たのは1100形の高松築港ゆき。
鉄道写真には不向きな部分も感じられる、わが愛機“EOS RP”だが、でも先代の
“5D MarkⅢ”に比べてオートフォーカスの迅速性、追従性やシャッターの機敏な
動きなど、驚いてしまう部分も多くて。最初は違和感だらけだったミラーレス、
だんだんと自分の手に馴染んできたような感じである。
それにしても、試し撮り第1弾は後追い撮影。準備時間も無かったのに2両編成の
記録写真としては完璧である。この構図でレトロ3連を撮りたいと思っていたが...
いま通過した高松築港ゆきは、隣の太田駅で下り電車と交換するダイヤになっていて。
【2019年8月11日10時00分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
今度は1200形の滝宮ゆき。
斜め前からの典型的な列車写真、<変態鉄>にとってもそれほど難易度の高いもの
では無くて。でも、気になるのは正面の暗さである。線路はほぼ南北方向。
夏の朝9時台では、まだ太陽は東寄りから照らしている感じで。せっかくの電車の
“顔”が黒く潰れてしまって。
【2019年8月11日10時09分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山
ならば、作戦変更。
レトロ3連が分かるように、立ち位置を線路からちょっとだけ下がって。
ヨコ構図に変更した上で、少しでもサイドがちに。
あらぬ時刻に踏切機が鳴り出した...と、ちょっと焦ったら、やって来たのは
長尾線の回送である。長尾線電車は仏生山車両所に帰ってきているものも多いが
瓦町駅構内と平木駅の側線に予備車が待機しているはず。その予備車の差し替えの
ための回送だったはず。
でも...
そんなことより。短編成をヨコで撮ると何だかバランスの悪い画になるのが
<変態鉄>の写真。もうちょっと...悪戦苦闘の10分間である。(つづく)
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