令和の「ことでんレトロ」(4)キハとキハ [水島臨海鉄道キハ20]
自分の職場が入居しているビルの前には歩道沿いに植え込みがあって。
その植え込み、なぜか薔薇が。いくつかの品種が植えられているのだが、それらが
赤やピンクの美しい花を咲かせている。となると、ちょっと気になってしまうのが
都電荒川線。向原から大塚駅前にかけての薔薇も、いま咲き誇っているのだろうか!?
この趣味をしていて、「いつか撮りに行きたい!!」と思っているものがたくさん。
でも、それらは「いつか」では絶対にダメ...何度もそれを実感し、後悔してきたが
それでもやはり。
【2019年5月5日9時16分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
昨日、今日くらいで、この電車も見納めだったのだとか。
「ことでん」、高松琴平電鉄琴平線の1100形「バーバパパ」ラッピング。
ついこの前だったような気がするが、運行期間は1年間だったそうで。
たしか、1度、乗り合わせているが車内も車体もちゃんと記録すること無く
ラッピング期間が終了し、仏生山に入場するようで...
5月5日の朝、仏生山駅の南側の留置線にいたところを撮ったのだった。
さて、そんな大型連休後半戦、その「ことでん」を訪れる前に立ち寄ったのは
水島臨海鉄道だった。午後、再びキハが出庫してきて、そして、<変態鉄>にとって
この日、最大の...、そのチャンスは1回だけ。
…… ……
2019年5月2日(木)晴れ
水島臨海鉄道には、予備車として待機するキハ30 100号車を除けば、ラッシュ時用に
キハ37・38形式2両編成2本が配置されている。平日の朝晩に5往復の定期運用が
設定されており。ただ、“先代”のキハ20形のときに比べると沿線の<撮り鉄>の
姿は減ったかも知れない。
【2019年5月2日14時08分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前-水島(後追い)
平日休みの仕事をしている<変態鉄>にとっては、その気になればいつでも撮れる
キハなのだが、やはりフツーの人には撮りにくい列車らしく、沿線にはカメラを
提げた“同業者さん”が数多く“出撃”しており。
そんな中、14時過ぎ「令和」ヘッドマークを掲げたキハ38・37形“国鉄色”の2両が
倉敷市に向けて出発して。
でも、この時間帯、列車の間隔が意外と空いており。次のシーンはどうしても
モノにしたかったので、自工前駅前までタクシーを呼んでおいたのだった。
「臨海鉄道の弥生駅まで!!」、徒歩で通い慣れた道をあっという間に水島駅、
そこから寂れた商店街の中を抜ければ、弥生駅もすぐだった。
【2019年5月2日14時44分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
というわけで、すぐに高架ホームに上がって。2面2線の相対式ホームは低い
コンクリート壁に囲まれていて。駅の南側に階段があるのが臨鉄の高架駅の
“標準仕様”となっている。というわけで、この駅ホームで写真を撮るには
ホーム北側から狙う構図となり、晴れると終日、あまり光線状態は良くない。
既に、ベンチにもカメラを持って、明らかに“同業者さん”と思しき数名。
その“お目当て”が14:57のワンシーンであることは明らかだった。
というのも...
【2019年5月2日14時55分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
先ほど、三菱自工前駅近くで撮った“国鉄色”編成に遅れること40分、倉敷市ゆき
として、弥生駅にやってくるのはキハ37形“水臨色”編成。
そして、倉敷市からやってくる下り列車と交換するのだが、そちらが...
【2019年5月2日14時55分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
“国鉄色”編成だったのである。ダイヤ上、この日、弥生駅で2本の国鉄型キハが
6回すれ違うことになっていた。(他に西富井駅と水島駅での交換が各1回の予定)
5時間余りの短い滞在時間の中では、その撮影チャンスは14:57の1回だけだった。
だからこそ、タクシーを使ってでも、このシーンを何としても撮りたかった
のである。
いや、この2両編成2本の国鉄型キハは平日なら必ず定期運用に入っている。
でも、通常ダイヤでは片方の編成しか運用に入らないのである。一方の編成が
運用に入ったら故障などが無い限り、数日間は同じ編成が続けて使われて...
倉敷貨物ターミナル構内で留置中に2本のキハ編成が並ぶのは日常茶飯事、
でも、2本が同時に営業列車として運用入りするのは滅多に無いことで。
【2019年5月2日14時56分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
この並びシーン、どうしても撮りたかった。実は、このときカメラを片手に
<変態鉄>は心臓バクバク。「お願いだから並んでくれっ!!」といった感じ。
「いや、全線単線の水島本線、交換駅では上下列車が並ぶに決まっている...」
その筈だが...
上の写真、下りホームに進入してくる“国鉄色”編成を撮った写真を見ると...
そう、この路線の特徴なのである。最近では、たぶん「鉄道の日」のイベント運行
くらいでしか、3両以上の旅客列車は設定されていない。
(かつては、沿線の学校の遠足などで増結される日があった)
でも、貨物列車は...。西岡山-東水島間の貨物列車はDE10型ディーゼル機関車の
後ろにコキ車(コンテナ貨車)が20両ほど連結される長編成。全長は400 mをゆうに
越えており。その長い貨物列車も交換可能なようにホームはキハ4両分でも、
“停車場有効長”は恐ろしく長いのである。
このときは、上り倉敷市ゆき、青い“水臨色”の方が先に入線していた。
上り線の出発信号機は400 mほど先にある訳で。
そう、このまま下りの停車を待たずに発車してしまうケースもあるのだ。
下り列車はホームに入りかけている訳だが、この時点ですでに“複線区間”に
進入して1分以上が既に経過しており、上り列車の出発にも支障はなく。
「お願いだから...」、そんな気持ちで。
【2019年5月2日14時56分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
念じ続けた、そんな思いが通じたようで上り倉敷市ゆきはドアを開けたまま
下りの国鉄色編成が入線してくるのを、ずっと待っていた。
もう無我夢中でシャッターボタンを押し続けて...
ほどなく青い倉敷市ゆきが動き出して。
【2019年5月2日14時57分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅(後追い)
駅構内がちょっとだけ静けさを取り戻そうとしているとき、国鉄色編成も
動き出すのだった。
念願の“キハ並び”も何とか撮ることができて。ほっと一息。
カメラをバッグにしまったら、階段を下りて。
【2019年5月2日15時23分】 岡山県倉敷市福田町古新田付近
先ほどのリハーサルの通り...、でも、住宅街で曲がる道を1本、間違えていて。
途中で「???」となってしまったのだが、それでもバスの時刻表より余裕を持って
「北畝」バス停にたどり着いたのだった。
【2019年5月2日16時23分】 本四備讃線・児島駅
停留所に掲げられた時刻表よりもだいぶ遅れてきた下電バス。長閑な区間を
延々と走って、大通りに入って...、意外と変化に富んだ“バス旅”なのである。
40分ほどで終点の児島駅前。
近くには、下津井電鉄の廃線跡と思しき架線柱などもあったが、見学に向かうだけの
気力も残っておらず。
【2019年5月2日16時33分】 本四備讃線・児島駅
自動券売機で高松までの乗車券を買い求め、改札を通ってホームに上がれば
すぐに快速「マリンライナー45号」が到着。予想通り、車内は吊革が塞がる位の
満員電車。
「指定席、グリーン車は全て発売済みです」の車内放送、窓の外に夕陽を浴びて
ギラギラと眩しい瀬戸内海の水面を見ながら、ドア横に立ったまま四国入り。
坂出駅で多くの降車客があって、ようやく車内は落ち着いたのだった。
…… ……
わずかな距離でも、やはり、「ことでん」で。
【2019年5月2日17時23分】 高松琴平電鉄琴平線・栗林公園駅(後追い)
JR高徳線の栗林駅が最寄り駅だった今回のホテル。
瓦町と栗林公園の駅間でJRの高架を潜るのは知っていた。駅名から考えても
栗林公園駅が一番近いのかと思っていたら、歩いてみた実感では(少しだけ違うが)
瓦町駅でも栗林公園駅でも変わらないような感じだった。
黄色い1080形の一宮ゆきで17時半に栗林公園駅。
ホテルにチェックインしたのだった。さぁ、いよいよ「ことでんレトロ」。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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その植え込み、なぜか薔薇が。いくつかの品種が植えられているのだが、それらが
赤やピンクの美しい花を咲かせている。となると、ちょっと気になってしまうのが
都電荒川線。向原から大塚駅前にかけての薔薇も、いま咲き誇っているのだろうか!?
この趣味をしていて、「いつか撮りに行きたい!!」と思っているものがたくさん。
でも、それらは「いつか」では絶対にダメ...何度もそれを実感し、後悔してきたが
それでもやはり。
【2019年5月5日9時16分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
昨日、今日くらいで、この電車も見納めだったのだとか。
「ことでん」、高松琴平電鉄琴平線の1100形「バーバパパ」ラッピング。
ついこの前だったような気がするが、運行期間は1年間だったそうで。
たしか、1度、乗り合わせているが車内も車体もちゃんと記録すること無く
ラッピング期間が終了し、仏生山に入場するようで...
5月5日の朝、仏生山駅の南側の留置線にいたところを撮ったのだった。
さて、そんな大型連休後半戦、その「ことでん」を訪れる前に立ち寄ったのは
水島臨海鉄道だった。午後、再びキハが出庫してきて、そして、<変態鉄>にとって
この日、最大の...、そのチャンスは1回だけ。
…… ……
2019年5月2日(木)晴れ
水島臨海鉄道には、予備車として待機するキハ30 100号車を除けば、ラッシュ時用に
キハ37・38形式2両編成2本が配置されている。平日の朝晩に5往復の定期運用が
設定されており。ただ、“先代”のキハ20形のときに比べると沿線の<撮り鉄>の
姿は減ったかも知れない。
【2019年5月2日14時08分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前-水島(後追い)
平日休みの仕事をしている<変態鉄>にとっては、その気になればいつでも撮れる
キハなのだが、やはりフツーの人には撮りにくい列車らしく、沿線にはカメラを
提げた“同業者さん”が数多く“出撃”しており。
そんな中、14時過ぎ「令和」ヘッドマークを掲げたキハ38・37形“国鉄色”の2両が
倉敷市に向けて出発して。
でも、この時間帯、列車の間隔が意外と空いており。次のシーンはどうしても
モノにしたかったので、自工前駅前までタクシーを呼んでおいたのだった。
「臨海鉄道の弥生駅まで!!」、徒歩で通い慣れた道をあっという間に水島駅、
そこから寂れた商店街の中を抜ければ、弥生駅もすぐだった。
【2019年5月2日14時44分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
というわけで、すぐに高架ホームに上がって。2面2線の相対式ホームは低い
コンクリート壁に囲まれていて。駅の南側に階段があるのが臨鉄の高架駅の
“標準仕様”となっている。というわけで、この駅ホームで写真を撮るには
ホーム北側から狙う構図となり、晴れると終日、あまり光線状態は良くない。
既に、ベンチにもカメラを持って、明らかに“同業者さん”と思しき数名。
その“お目当て”が14:57のワンシーンであることは明らかだった。
というのも...
【2019年5月2日14時55分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
先ほど、三菱自工前駅近くで撮った“国鉄色”編成に遅れること40分、倉敷市ゆき
として、弥生駅にやってくるのはキハ37形“水臨色”編成。
そして、倉敷市からやってくる下り列車と交換するのだが、そちらが...
【2019年5月2日14時55分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
“国鉄色”編成だったのである。ダイヤ上、この日、弥生駅で2本の国鉄型キハが
6回すれ違うことになっていた。(他に西富井駅と水島駅での交換が各1回の予定)
5時間余りの短い滞在時間の中では、その撮影チャンスは14:57の1回だけだった。
だからこそ、タクシーを使ってでも、このシーンを何としても撮りたかった
のである。
いや、この2両編成2本の国鉄型キハは平日なら必ず定期運用に入っている。
でも、通常ダイヤでは片方の編成しか運用に入らないのである。一方の編成が
運用に入ったら故障などが無い限り、数日間は同じ編成が続けて使われて...
倉敷貨物ターミナル構内で留置中に2本のキハ編成が並ぶのは日常茶飯事、
でも、2本が同時に営業列車として運用入りするのは滅多に無いことで。
【2019年5月2日14時56分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
この並びシーン、どうしても撮りたかった。実は、このときカメラを片手に
<変態鉄>は心臓バクバク。「お願いだから並んでくれっ!!」といった感じ。
「いや、全線単線の水島本線、交換駅では上下列車が並ぶに決まっている...」
その筈だが...
上の写真、下りホームに進入してくる“国鉄色”編成を撮った写真を見ると...
そう、この路線の特徴なのである。最近では、たぶん「鉄道の日」のイベント運行
くらいでしか、3両以上の旅客列車は設定されていない。
(かつては、沿線の学校の遠足などで増結される日があった)
でも、貨物列車は...。西岡山-東水島間の貨物列車はDE10型ディーゼル機関車の
後ろにコキ車(コンテナ貨車)が20両ほど連結される長編成。全長は400 mをゆうに
越えており。その長い貨物列車も交換可能なようにホームはキハ4両分でも、
“停車場有効長”は恐ろしく長いのである。
このときは、上り倉敷市ゆき、青い“水臨色”の方が先に入線していた。
上り線の出発信号機は400 mほど先にある訳で。
そう、このまま下りの停車を待たずに発車してしまうケースもあるのだ。
下り列車はホームに入りかけている訳だが、この時点ですでに“複線区間”に
進入して1分以上が既に経過しており、上り列車の出発にも支障はなく。
「お願いだから...」、そんな気持ちで。
【2019年5月2日14時56分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
念じ続けた、そんな思いが通じたようで上り倉敷市ゆきはドアを開けたまま
下りの国鉄色編成が入線してくるのを、ずっと待っていた。
もう無我夢中でシャッターボタンを押し続けて...
ほどなく青い倉敷市ゆきが動き出して。
【2019年5月2日14時57分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅(後追い)
駅構内がちょっとだけ静けさを取り戻そうとしているとき、国鉄色編成も
動き出すのだった。
念願の“キハ並び”も何とか撮ることができて。ほっと一息。
カメラをバッグにしまったら、階段を下りて。
【2019年5月2日15時23分】 岡山県倉敷市福田町古新田付近
先ほどのリハーサルの通り...、でも、住宅街で曲がる道を1本、間違えていて。
途中で「???」となってしまったのだが、それでもバスの時刻表より余裕を持って
「北畝」バス停にたどり着いたのだった。
【2019年5月2日16時23分】 本四備讃線・児島駅
停留所に掲げられた時刻表よりもだいぶ遅れてきた下電バス。長閑な区間を
延々と走って、大通りに入って...、意外と変化に富んだ“バス旅”なのである。
40分ほどで終点の児島駅前。
近くには、下津井電鉄の廃線跡と思しき架線柱などもあったが、見学に向かうだけの
気力も残っておらず。
【2019年5月2日16時33分】 本四備讃線・児島駅
自動券売機で高松までの乗車券を買い求め、改札を通ってホームに上がれば
すぐに快速「マリンライナー45号」が到着。予想通り、車内は吊革が塞がる位の
満員電車。
「指定席、グリーン車は全て発売済みです」の車内放送、窓の外に夕陽を浴びて
ギラギラと眩しい瀬戸内海の水面を見ながら、ドア横に立ったまま四国入り。
坂出駅で多くの降車客があって、ようやく車内は落ち着いたのだった。
…… ……
わずかな距離でも、やはり、「ことでん」で。
【2019年5月2日17時23分】 高松琴平電鉄琴平線・栗林公園駅(後追い)
JR高徳線の栗林駅が最寄り駅だった今回のホテル。
瓦町と栗林公園の駅間でJRの高架を潜るのは知っていた。駅名から考えても
栗林公園駅が一番近いのかと思っていたら、歩いてみた実感では(少しだけ違うが)
瓦町駅でも栗林公園駅でも変わらないような感じだった。
黄色い1080形の一宮ゆきで17時半に栗林公園駅。
ホテルにチェックインしたのだった。さぁ、いよいよ「ことでんレトロ」。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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