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白銀の只見線を探して(3)2019年“初キハ”は!? <前編> [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

「毎月キハ」を今年も“努力目標”に掲げている<変態鉄>。
明日は“起きられたら...”という条件付きで“出撃”を目論んでいる。

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【2015年3月26日10時51分】 小湊鐵道・養老渓谷-上総大久保

そう、菜の花シーズンには少し早い気がするが、このキハである。
“2019年、初DMHエンジン”、キハを楽しんできたいと思っている。
ということで、出かけることができたら明日の記事は<速報版>になる予定。

さて、引き続き、1月の只見線の話題なのだが...

……  ……

いま「只見線」と言っているのは、福島県の会津若松から只見を経て新潟県の小出を
結ぶ135 kmあまりの路線。でも、もともと「只見線」として開業しているのは
新潟県側の小出-大白川間。一方、会津若松-会津川口間は「会津線」の名称で
開業し、戦後、そう、田中角栄の尽力で会津若松-小出間が結ばれることになり、
1971年(昭和46年)に県境の20 kmあまりの区間が開業、それに合わせて、
会津若松-只見間を国鉄会津線から切り離して只見線に編入、いまの路線となった。

会津川口-只見-大白川間が結ばれるまでの流れというのは、なかなか複雑で...

さて、その国鉄会津線、この路線がまた数奇な運命...というか、不思議な路線で。
大雑把に言えば「人」という字というか、二股に分かれた線形をしていたのである。
一番上のところが会津若松、もう1本の「会津線」は只見線と別れて南下し、
会津高原尾瀬口駅(国鉄時代は「会津高原」駅)を結んでいる57 km余りの路線。

現在もJR東日本の路線として残る「只見線」に編入された区間に対して、こちらは
国鉄再建法で特定地方交通線に指定されてしまう。つまり、赤字路線として廃線対象
となったわけだが、第3セクター化され会津鉄道として再出発。

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【2018年10月18日13時43分】 墨田区東向島・東武博物館

その後は、ぬぁんと、南側の区間が一部電化され、東武鉄道日光線を経て浅草まで
繋がっている。途中、鬼怒川温泉駅などで乗換が必要だが、浅草からそのまま会津へ
行くことができる訳で...

過去、このルートで浅草-会津若松を走破しようと検討したこともあった<変態鉄>、
只見線撮影の時間が確保できないため、見送ったのだが...

それはさておき。かつての国鉄会津線だった区間、「人」の字の「/」は只見線側、
「\」は会津高原側の、第3セクター化された区間。その分かれ目となるのが
会津若松駅から2つ先の西若松駅である。

ここまでは只見線と会津鉄道の列車は同じ線路を走る。そして、西若松駅から
600 mほどの区間は、ちょうど両者の線路が単線並列の形で並んで走っている。

……  ……

2019年1月27日(日)晴れ

バスタ新宿からの「夢街道会津1号」はほぼ定刻で会津若松駅前に到着。

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【2019年1月27日12時15分】 福島県会津若松市駅前町付近

13時過ぎ、あと40分ほどで下りのキハが。若松市内で撮ろうと思っていたのだが、
当初、想定していた高田橋からの撮影は残念ながら晴れると逆光。
でも、そんなときに限って青空が出てくるのだった。

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【2019年1月27日12時46分】 只見線・西若松駅前

ということで、駅前から会津バスの路線バスに乗って向かった先は、
西若松駅東口バス停。過去、会津若松駅から列車に乗って、その車窓を見ていたら
何だろう、典型的な列車写真なら西若松駅の南側で何とか撮れそうな予感がしていて。

と、バスを降りて線路沿いにちょっと歩いてみるのだが...

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【2019年1月27日14時09分】 只見線・西若松-会津本郷

2本並んだ線路の手前側(東側)は会津鉄道線、奥(西側)がJR只見線の単線並列。
両者の間にはタイガーロープがあって、会津鉄道の線路を挟む形で只見線キハを
撮ろうとすれば、足回りに黄色いロープが...

ホントに些細なことなのだが、<変態鉄>はタイガーロープのある区間で撮るのは
キライなのである。しかも、お昼を回って東側から撮れば車体側面には光が
回らなくなっている。

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【2019年1月27日14時09分】 只見線・西若松-会津本郷

駅から少し行ったところで踏切を渡って。
すぐ先は中学校、そのグラウンドの横を回り込むように...

踏切障検とか樹木とか...、どこでカメラを構えても何らかの障害物が写り込む
ちょっと残念な場所だった。

焦る気持ちを抑えながら、歩くこと数分。目の前で線路は国道401号線(高田橋通り)
をアンダークロスしているのである。この国道を潜ったところで2つの路線は
袂を分かつことになる。その国道、ちゃんと両側に歩道があって...

ビデオカメラを構える“先客”が1名。その隣でEOSくんを手にディーゼル動車を
待ち受ける<変態鉄>だったのである。

このポイントに着いてすぐのことだった。西若松駅を出発してきたのは...

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【2019年1月27日12時51分】 会津鉄道線・西若松-南若松

右側(東側)の線路は会津鉄道線。
時刻表を確認すれば、第3155D列車「AIZUマウントエクスプレス6号」鬼怒川温泉ゆき。
AT-600形とAT-700形の2両編成...らしい。<鉄>でありながら、そのあたり、
あまり詳しくないのである。イマドキの新潟トランシス製らしい感じの車体である。

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【2019年1月27日12時52分】 会津鉄道線・西若松-南若松(後追い)

雪煙を上げながら、鬼怒川温泉ゆきが走り去れば、まもなく只見線キハが左側の
線路をやってくる時刻。国道の陸橋の上は、やはり吹き抜ける風が冷たく。
その中で待っていたのだが...

おっと、その前に。

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【2019年1月27日13時01分】 会津鉄道線・南若松-西若松

JR只見線よりも会津鉄道線の方が圧倒的に列車本数が多いのである。
道路越し、しかも完全に逆光、写真としてはメチャクチャだが、
この3つ目玉のヘッドライトは...

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【2019年1月27日13時01分】 会津鉄道線・南若松-西若松(後追い)

こちら側はAT-350形、イマドキの車体である。でも、この車輌、実はトロッコ車。
客窓は取り外し可能な仕様になっている。
お座敷トロッコ、通称・お座トロ展望列車である。奥に見える青い車輌は、
JRから譲受したキハ40形を改造した車輌。裾絞りのある車体などにその面影を
見つけることができる。

さぁ、続いて、今度こそ、只見線キハがやってくる。気合いも入るのだが...
会津若松駅を13:07発の第427D列車、西若松駅の時刻は15分、でも、<変態鉄>の
腕時計が13:15を指しても、何もなくて... うんっ??? (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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