秋深まる会津路へ(4)天気も気分も下り坂。 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
<変態鉄>が「撮りたい!!」と思う車両は、だいたい国鉄型。
その国鉄が無くなって、すでに30年が経ち、そうすれば多くの車両は過去帳入り。
【2018年10月28日19時04分】 磐越西線・会津若松駅
だからこそ、このシーンだって、いつまで「当たり前」なのか、それは分からない。
だいたい11月頃になると、翌3月のJRグループの全国ダイヤ改正を前に、JR各支社が
列車の改廃について、関係する自治体に説明に出向く時期でもある。
それが地方紙を中心に新聞報道となって表に出始めてきて、<鉄>としても
悲喜こもごもなのである。
そう、いつまでも、あると思うな...
…… ……
「親のカネ」である。(← そんなわけ無い)
もちろん、親の遺産で放蕩三昧...なんて生活は絶対に不可能な<変態鉄>なのだが。
さて、日曜日は朝早くて...。というと“出撃”なのか!?
となるところだが、それならば良いのだが朝一番で仕事なのである。
本当なら大多喜に駆けつけているところなのだが...。そう、房総準急60周年の
イベントで。
【2015年4月29日10時22分】 東京都墨田区・両国国技館(稽古総見一般公開)
そんな中、明日、11日からは大相撲九州場所。仕事中でも18時近くになると
横綱 稀勢の里の取り組みが気になって仕事に手が付かないのである。
もちろん職場でTVを視ることなどできないわけで。休憩に出たときか、帰りの電車で、
ケータイで結果を確認する。先場所は毎日、もうドキドキ、自分が受験生だった頃の
合格発表の日のような心境が15日間続いたのだった。
今場所は仕上がりも良いようで...。
でも、そういうときに限って。これまで何度も期待を裏切られ続けてきたので、
“状態が良い”と報じられればられるほど、心配になってくるのである。
その11月場所が終われば、一気に2018年も暮れていくわけで。雪で閉ざされた
会津路を走るキハを撮りに行きたい...などと無謀なことを計画中の<変態鉄>
である。“紅葉の中のキハ”は全くもっての「不完全燃焼」に終わってしまい。
今月の最終週、もしかしたら、もしかするのである。
すっかり“会津路のキハ”に魅せられつつある<変態鉄>。
“国鉄色で無い”とか“アクセスが不便”とか、空港が無いとか、いろいろと
「行かない理由」を見つけては敬遠していた路線だったのだが、すっかり
魅せられてしまっているのである。
【2018年10月28日13時19分】 磐越西線・笈川-堂島
でも、10月末の会津路は初日の「紅葉ハロウィントレイン」だけが“晴れショット”
しかも、実はそれは往路、前記事で紹介したこのカットだけだった。
この後、14時頃から磐梯山には雲がかかりはじめ、そして雲が広がってきて。
しかも事前にネットで調べてきていた撮影地は...
2018年10月28日(日)晴れのち曇り
14時前のキハを“磐梯山バック”で撮ったのは“会心の1枚”だった。
今度は14時半に下りキハが通過予定。それまでに...
やはり、大好きなキハは“山バック”も良いのだが、ちゃんと斜め前から編成全景を
記録する1枚も撮りたいわけで。
でも、この場所、悩ましいのは線形、見事なまでの一直線なのである。
14時を回り、列車のサイドには光が回るのだが、顔には...
見事なまでの完全なサイド光、並走する米沢街道からカメラを向ければ、先ほど
撮ったのと同じような写真になるわけで...う~ん。
とりあえず、米沢街道をテクテクと塩川方面に歩いたのだが...
【2018年10月28日14時19分】 磐越西線・堂島-笈川
時間切れ。1 kmほど進んだだろうか!?
笈川駅の場内信号機(?)にほど近い小さい踏切近くに三脚を置いて。
すぐ先には線路近くまで住宅が迫っているものの、2両編成のキハなら撮れそう。
【2018年10月28日14時32分】 磐越西線・堂島-笈川
典型的な列車写真だが...、やはり、キハの顔は黒く潰れてしまった。
というわけで、急ぎ、カメラを三脚から下ろして振り返って...
【2018年10月28日14時32分】 磐越西線・堂島-笈川(後追い)
笈川駅を通過せんとするキハの姿を後撃ちで。やはり、現行新潟色のキハ40の顔
にも光は回っていないのである。次こそは、冬晴れ、“サクラダ順光”のキハを
撮ってみたいと思っている次第。
DE10ディーゼル機関車+12系客車の「紅葉ハロウィントレイン」の復路は15時半。
笈川駅のすぐ先で、米沢街道(国道121号線)は磐越西線の線路をオーバークロス、
線路を跨ぐ陸橋の上から俯瞰気味に撮ることができる...という情報があって。
でも...
たどり着いた瞬間に分かった。
「ここは無理だぁ...」
線路周りにはセイタカアワダチソウ(と、ちょっとだけススキ)が茂っており、
緩やかにカーブした線路、どう見ても機関車+客車7両の編成を撮れる場所では...
磐梯山(雲に隠れかけていたが...)も角度的にちょっと無理で。
足は痛いのだが、でも、引き返そうと。15時を回り、刻一刻と列車の時間が近づき。
気持ちばかり焦るのだが...
上空には雲が急速に広がってきて。陽の短い季節、15時を回ると太陽は一気に
西へと傾き。
笈川駅を過ぎてしばらく、先ほどキハを撮った踏切の2つか3つ、会津若松方に
進んだ所の踏切近くに三脚を置いたのだった。
【2018年10月28日15時31分】 磐越西線・堂島-笈川
雲がホンのかすかに茜色に輝いてくれただろうか?!
来るときのバスからも見た大仏様(?)を、画面の左端にちょっとだけ入れて。
往路の時と、少しでも雰囲気を変えて撮ろうと、空を多めに入れる構図を選択。
でも、撮っている自分としては「時間切れ」の感が強く。15時半で、これだけ
暗くなるとは予想していなかっただけに“敗戦処理”のような気持ちで
シャッターを押していた次第。
そして、大急ぎで三脚からカメラを下ろせば...
【2018年10月28日15時31分】 磐越西線・堂島-笈川
“サイド光”の状態に変わりは無かった。最後部のスハフ12 101号車。
展望車化改造で、めっきり12系らしさは感じられなくなっていたが、よく見れば
連結面側に残った車掌室回りにタネ車の面影をよく残していて。
(偶然だが、この瞬間、車掌室では車掌さんが車内放送のマイクを握っている)
それよりも何よりも。ブラウン系の車体がかすかに“ギラリ”してくれて。
背後には山並みもシルエットで入ってくれて。
メインの編成写真より、このカットの方が、自分なりに“よく撮れた!!”と
感じられる1枚に仕上がったような気がした。
…… ……
時刻表を見れば、16時過ぎにキハがもう1本。
【2018年10月28日16時01分】 磐越西線・笈川-堂島
再び...、今度はもう誰も居なくなった「第2学校前踏切」に戻って。
でも、ドンドン暗くなっていって。カメラの設定は「禁断の」ISO1600、EOSくん
ISO1600くらいまでが限度で、これを越えて高い感度を設定すると画像が荒れる
ような気がして...。陽が当たらなくなるとともに、吹き抜けていく風も冷たく
なってきて。寒さに耐えながら待ったのだが、その割に...。
キハ110系の3連を撮ったら、カメラをバッグにしまうのだった。
【2018年10月28日16時12分】 福島県会津若松市河東町代田付近
16時半に、代田大和田別バス停から若松駅方面の「塩川・喜多方線」のバスが。
こちら側のバス乗り場は、道路沿いの用水路の上に板を渡してつくった簡素な
待合室というか小屋があるのだが...。
用水路に渡された鉄板は腐食して穴が開いていて、そして待合室の床は木が腐って
ブヨブヨになっていたのである。地元の住民の方がつくった待合室だそうで...
筆文字で、<変態鉄>がまだ幼かった頃の日付が書かれていた。
ホテルに戻ると、フロントでなぜか「チオビタ」を渡され。それを飲み干し、
写真の整理を始めたのだが...、困ったのはこの日の夕食。
ホテル内には居酒屋があるが、日曜は定休。フロントで聞いてみても商店街の
飲食店もほとんどが日曜は店を開けておらず。
バス通りに出れば吉※屋の電光看板が見えたが、でも...会津まで来て牛丼も...
結局、駅の近くまで歩いて、地元の人たちが集う中華料理屋さんで、ちょっと
場違い感を感じながらラーメンの夕食。会津若松の夜は更けていった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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その国鉄が無くなって、すでに30年が経ち、そうすれば多くの車両は過去帳入り。
【2018年10月28日19時04分】 磐越西線・会津若松駅
だからこそ、このシーンだって、いつまで「当たり前」なのか、それは分からない。
だいたい11月頃になると、翌3月のJRグループの全国ダイヤ改正を前に、JR各支社が
列車の改廃について、関係する自治体に説明に出向く時期でもある。
それが地方紙を中心に新聞報道となって表に出始めてきて、<鉄>としても
悲喜こもごもなのである。
そう、いつまでも、あると思うな...
…… ……
「親のカネ」である。(← そんなわけ無い)
もちろん、親の遺産で放蕩三昧...なんて生活は絶対に不可能な<変態鉄>なのだが。
さて、日曜日は朝早くて...。というと“出撃”なのか!?
となるところだが、それならば良いのだが朝一番で仕事なのである。
本当なら大多喜に駆けつけているところなのだが...。そう、房総準急60周年の
イベントで。
【2015年4月29日10時22分】 東京都墨田区・両国国技館(稽古総見一般公開)
そんな中、明日、11日からは大相撲九州場所。仕事中でも18時近くになると
横綱 稀勢の里の取り組みが気になって仕事に手が付かないのである。
もちろん職場でTVを視ることなどできないわけで。休憩に出たときか、帰りの電車で、
ケータイで結果を確認する。先場所は毎日、もうドキドキ、自分が受験生だった頃の
合格発表の日のような心境が15日間続いたのだった。
今場所は仕上がりも良いようで...。
でも、そういうときに限って。これまで何度も期待を裏切られ続けてきたので、
“状態が良い”と報じられればられるほど、心配になってくるのである。
その11月場所が終われば、一気に2018年も暮れていくわけで。雪で閉ざされた
会津路を走るキハを撮りに行きたい...などと無謀なことを計画中の<変態鉄>
である。“紅葉の中のキハ”は全くもっての「不完全燃焼」に終わってしまい。
今月の最終週、もしかしたら、もしかするのである。
すっかり“会津路のキハ”に魅せられつつある<変態鉄>。
“国鉄色で無い”とか“アクセスが不便”とか、空港が無いとか、いろいろと
「行かない理由」を見つけては敬遠していた路線だったのだが、すっかり
魅せられてしまっているのである。
【2018年10月28日13時19分】 磐越西線・笈川-堂島
でも、10月末の会津路は初日の「紅葉ハロウィントレイン」だけが“晴れショット”
しかも、実はそれは往路、前記事で紹介したこのカットだけだった。
この後、14時頃から磐梯山には雲がかかりはじめ、そして雲が広がってきて。
しかも事前にネットで調べてきていた撮影地は...
2018年10月28日(日)晴れのち曇り
14時前のキハを“磐梯山バック”で撮ったのは“会心の1枚”だった。
今度は14時半に下りキハが通過予定。それまでに...
やはり、大好きなキハは“山バック”も良いのだが、ちゃんと斜め前から編成全景を
記録する1枚も撮りたいわけで。
でも、この場所、悩ましいのは線形、見事なまでの一直線なのである。
14時を回り、列車のサイドには光が回るのだが、顔には...
見事なまでの完全なサイド光、並走する米沢街道からカメラを向ければ、先ほど
撮ったのと同じような写真になるわけで...う~ん。
とりあえず、米沢街道をテクテクと塩川方面に歩いたのだが...
【2018年10月28日14時19分】 磐越西線・堂島-笈川
時間切れ。1 kmほど進んだだろうか!?
笈川駅の場内信号機(?)にほど近い小さい踏切近くに三脚を置いて。
すぐ先には線路近くまで住宅が迫っているものの、2両編成のキハなら撮れそう。
【2018年10月28日14時32分】 磐越西線・堂島-笈川
典型的な列車写真だが...、やはり、キハの顔は黒く潰れてしまった。
というわけで、急ぎ、カメラを三脚から下ろして振り返って...
【2018年10月28日14時32分】 磐越西線・堂島-笈川(後追い)
笈川駅を通過せんとするキハの姿を後撃ちで。やはり、現行新潟色のキハ40の顔
にも光は回っていないのである。次こそは、冬晴れ、“サクラダ順光”のキハを
撮ってみたいと思っている次第。
DE10ディーゼル機関車+12系客車の「紅葉ハロウィントレイン」の復路は15時半。
笈川駅のすぐ先で、米沢街道(国道121号線)は磐越西線の線路をオーバークロス、
線路を跨ぐ陸橋の上から俯瞰気味に撮ることができる...という情報があって。
でも...
たどり着いた瞬間に分かった。
「ここは無理だぁ...」
線路周りにはセイタカアワダチソウ(と、ちょっとだけススキ)が茂っており、
緩やかにカーブした線路、どう見ても機関車+客車7両の編成を撮れる場所では...
磐梯山(雲に隠れかけていたが...)も角度的にちょっと無理で。
足は痛いのだが、でも、引き返そうと。15時を回り、刻一刻と列車の時間が近づき。
気持ちばかり焦るのだが...
上空には雲が急速に広がってきて。陽の短い季節、15時を回ると太陽は一気に
西へと傾き。
笈川駅を過ぎてしばらく、先ほどキハを撮った踏切の2つか3つ、会津若松方に
進んだ所の踏切近くに三脚を置いたのだった。
【2018年10月28日15時31分】 磐越西線・堂島-笈川
雲がホンのかすかに茜色に輝いてくれただろうか?!
来るときのバスからも見た大仏様(?)を、画面の左端にちょっとだけ入れて。
往路の時と、少しでも雰囲気を変えて撮ろうと、空を多めに入れる構図を選択。
でも、撮っている自分としては「時間切れ」の感が強く。15時半で、これだけ
暗くなるとは予想していなかっただけに“敗戦処理”のような気持ちで
シャッターを押していた次第。
そして、大急ぎで三脚からカメラを下ろせば...
【2018年10月28日15時31分】 磐越西線・堂島-笈川
“サイド光”の状態に変わりは無かった。最後部のスハフ12 101号車。
展望車化改造で、めっきり12系らしさは感じられなくなっていたが、よく見れば
連結面側に残った車掌室回りにタネ車の面影をよく残していて。
(偶然だが、この瞬間、車掌室では車掌さんが車内放送のマイクを握っている)
それよりも何よりも。ブラウン系の車体がかすかに“ギラリ”してくれて。
背後には山並みもシルエットで入ってくれて。
メインの編成写真より、このカットの方が、自分なりに“よく撮れた!!”と
感じられる1枚に仕上がったような気がした。
…… ……
時刻表を見れば、16時過ぎにキハがもう1本。
【2018年10月28日16時01分】 磐越西線・笈川-堂島
再び...、今度はもう誰も居なくなった「第2学校前踏切」に戻って。
でも、ドンドン暗くなっていって。カメラの設定は「禁断の」ISO1600、EOSくん
ISO1600くらいまでが限度で、これを越えて高い感度を設定すると画像が荒れる
ような気がして...。陽が当たらなくなるとともに、吹き抜けていく風も冷たく
なってきて。寒さに耐えながら待ったのだが、その割に...。
キハ110系の3連を撮ったら、カメラをバッグにしまうのだった。
【2018年10月28日16時12分】 福島県会津若松市河東町代田付近
16時半に、代田大和田別バス停から若松駅方面の「塩川・喜多方線」のバスが。
こちら側のバス乗り場は、道路沿いの用水路の上に板を渡してつくった簡素な
待合室というか小屋があるのだが...。
用水路に渡された鉄板は腐食して穴が開いていて、そして待合室の床は木が腐って
ブヨブヨになっていたのである。地元の住民の方がつくった待合室だそうで...
筆文字で、<変態鉄>がまだ幼かった頃の日付が書かれていた。
ホテルに戻ると、フロントでなぜか「チオビタ」を渡され。それを飲み干し、
写真の整理を始めたのだが...、困ったのはこの日の夕食。
ホテル内には居酒屋があるが、日曜は定休。フロントで聞いてみても商店街の
飲食店もほとんどが日曜は店を開けておらず。
バス通りに出れば吉※屋の電光看板が見えたが、でも...会津まで来て牛丼も...
結局、駅の近くまで歩いて、地元の人たちが集う中華料理屋さんで、ちょっと
場違い感を感じながらラーメンの夕食。会津若松の夜は更けていった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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