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「鉄道の日2018」水島臨海鉄道にて(5)腹が減っては戦はできぬ!? [水島臨海鉄道キハ20]

実は<変態鉄>、来週は1週間、仕事がお休み。(でも、11月は怒濤の......)
ということで“出撃”の計画を立てている。学生時代、乗るときにホームで撮った
1枚だけ、という路線。数年ぶり...というか、約20年ぶりの訪問になる。

でも、そんなタイミングでやって来てしまいそうなのが「台風26号」。
今年は夏から秋にかけて“出撃”の予定が台風によって何度も潰されてきて。
もう11月が近づいてくると言うのに、またまた台風である。どうか逸れて欲しいと
願いながら天気予報をチェックしているのである。

さて、14日の水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナルでのイベント。

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【2018年10月14日11時41分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

いよいよ、11時。キハの手前、10メートルほどのところで待つように言われ...
ヘルメット姿の臨鉄職員が、並んでいる<鉄>や家族連れの入場券の“検札”を。

……  ……

2018年10月14日(日)晴れのち曇り

イベントの開始に間に合うように倉タに居るためには、キハの特別運行を撮るのは
諦めねばならず...、ちょっと悩ましいタイムスケジュールでの開催だが、
キハ205号車に会うことに全てを賭けていた<変態鉄>にとっては、むしろ、それは
11時の開始に合わせて倉タに集まる<鉄>が少なくなると言う意味で、ラッキー
だったのである。

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【2018年10月14日10時42分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

いよいよ、11時。最初に一番右側のテーブルで記念のポストカードがプレゼント
されて、それから左に、キハの方へと動きながらグッズ販売。

倉庫に眠っていたものだろうか、1枚200円で、硬券の「乗車票」が販売され。
<変態鉄>としては2枚買って。いまでは、硬券の残っている駅でもゴム印で
日付を入れることが多くなったが、この日は、その硬券の乗車票に駅名のスタンプ
を捺して、それを硬券用の日付印字機 - “ダッチング・マシン”に通してみる
という、ちょっとした“体験型イベント”も行われ。

でも、こういうの、イベント開始直後が一番混雑して、自分の思い通りにならない
というのは各地で経験済み。とりあえず、硬券2枚を買っておいて、いったん
後ろに置かれたテーブルへ。

荷物を置いて、身軽になったら...

チャンス到来!!!

皆さん、グッズ販売の方に夢中で。

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【2018年10月14日10時56分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

飲食・休憩スペースとして開放されているキハ205号車の車内に、誰もいない瞬間。
大急ぎで仮設のステップを駆け上がり。

ちょうど1年ぶりに乗り込むキハ20形の車内である。国鉄から水島臨海鉄道に移って
来たのは30年ほど前。その直後に冷房の取り付け改造が施工されたが、結局、
ワンマン化もされておらず、国鉄時代からのオリジナルの車内がよく残っている
のである。何度も乗った車両だが、やはり懐かしくて。

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【2018年10月14日10時56分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

紺色のボックスシートが並んだ車内。これぞ、まさに国鉄型キハなのである。
ちなみに中吊り広告が、すべて、この日のイベントのポスターに統一されており。

では、キハの車内で過ごしたのか??

と言われれば、そうではない。もとのテーブルに戻ってきて...

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まずは腹ごしらえである。いま、買ったばかりの「ピーポー弁当」を開けて。
“ピーポー”というのは、かつての機関車の汽笛の音から付いた愛称。
いまでも、地元の方などは「水島臨海鉄道」ではなく愛着を込めて「ピーポー」と
呼んでいるのを耳にすることが少なくない。<鉄>ではない若い世代の、通学で
利用している学生さんでも“ピーポー”と呼んでいる人もおり、地元では結構、
フツーの言い方かも知れない。そのお弁当。

沿線、弥生駅の近くのお店で売られているものだそうだが、この日に限り、
倉タで販売された。ペットボトルのお茶が付いて500円のお値打ち価格。

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中身は...というと、タコのソーセージ、玉子焼き、唐揚げ...
おむすびに載せられた四角い海苔、これが窓で、列車を表現しているのだろうか。

ちなみに添えられているレンコンは、倉敷市でも海に面している水島地区、
あるいは隣の連島地区で盛んに栽培されている。何だか懐かしい感じのお弁当、
味の方も間違いなく。こんど、撮影に来たときには弥生駅で降りて買いに行って
みようかと。

それにしても、食べ物の写真を撮ることが少ない<変態鉄>、これ、どうみても
上下逆さである。

さて、<変態鉄>が夢中で「ピーポー弁当」を頬張っているとき...

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【2018年10月14日11時00分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

キハ205号車のエンジンが始動。DMH17Cエンジンの懐かしいアイドリング音が
広い貨物駅構内に響き渡り。聞けば、除籍後も車両状態の維持のため、時折、
エンジンをかけているのだそうで、車籍はなく、もちろん車検(全般検査)も
通っていないので、倉敷貨物ターミナル構内から本線へと出ることはできないが
それでも「走れない」という訳では無く。むしろ、DMH17Cエンジンは元気そうで。

噂のレベルに過ぎないが、公園や何らかの施設での展示保存などの話も聞かれるが
「やはり、動いてこその車両!!」ということもあり。当日、話を聞いた限りでは
もうしばらく、倉タで大切に保管されていそうな気配だった。

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【2018年10月14日11時13分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

さてさて。10時に三菱自工前から倉敷市に向かったキハ30 100号車、倉敷市まで
1往復して戻ってきた。入庫と同時に貨物ホーム側に、キハ205号車の居る線路に
転線されてきて。この日は、キハ205+キハ30 100 の2両編成で展示されることに
なっており。目の前で連結シーンである。

貴重なシーンには違いなく。連結作業に多くの参加者がカメラを向ける中、
<変態鉄>は後方のテーブルで。右手に箸、左手でEOSくん...という何とも
お行儀の悪い撮り方で、この1枚。

食べ終わったらキハのもとへ。

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【2018年10月14日11時26分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

リクエストしたらヘッドライトも点灯してくれて。
大勢の人が居るので、なかなかスッキリした記録写真が撮れるチャンスは
回って来なかったが、そこは忍耐。辛抱強く待ち続けてキハの前にも後ろにも
人が居なくなる瞬間をずっと待ったのである。

こちら側のキハ30 100号車は、1966年(昭和31年)に日本車輌で製造されて
新製配置は亀山機関区、両運転台のキハ30形式の最終番号である。
(他に寒冷地用の500番台車があったのだが...)
亀山では多くの僚車とともに関西本線などを走ったのだろうか、後に首都圏へと
転属し、2012年に千葉県の久留里線での活躍を最後に、水島入り。

キハ30形もオリジナルは、DMH17系エンジンだが、JR東日本管内では分割民営化後に
発生した車両火災を機にDMH17系エンジンの一掃が図られたので、
こちらのエンジンは、違っている。

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【2018年10月14日11時42分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル


一方、キハ205号車は1年早く1965年に日本車輌で製造されている。新製配置は松山、
専ら四国島内で活躍、JRに引き継がれること無く、分割民営とほぼ同時期に水島に
譲渡されている。

でも、国鉄時代、特にローカル列車では車両形式を指定せず、1両単位で運用される
のがディーゼル動車の特徴だった。「1基エンジン車2両」という運用で、
このキハ20+キハ30という編成も数え切れないくらい、実現していたはず。
国鉄末期の高崎局管内などで、日常的に見られていそうな編成である。

だから、ディーゼル動車に関しては同じ形式で揃った“編成美”より、
塗色も車体の大きさもドア配置も...統一感が無くて凸凹の編成の方が、
むしろ、それらしくて、<変態鉄>としては好きなのである。

キハの姿を記録することができたところで... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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