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「鉄道の日2018」水島臨海鉄道にて(6)ダッチング体験!? [水島臨海鉄道キハ20]

いま、<変態鉄>は恐怖と不安のドン底に居るのである...と言えば大袈裟だが、
水曜は大学病院に行くことになっている。問題無ければ、そのまま手術を受ける
予定である。...と言っても、局所麻酔の日帰り手術の予定なので、
大したことでは無いのだろうが、「もしかしたら入院してもらうかも知れません」
とは、前回、言われたこと。ちなみに、本当に入院となれば<変態鉄>にとっては
40年間生きてきた中で初めてのことである。

水曜日、病院の予約は午後から。朝のうちにちょっとカメラを持って出かけて
こようかと画策...していたのだが、どうやら天気が。もともと地元のお医者さんが
紹介状を書いてくれるとき、「職場はどこ!?」ということで。新宿にある自分の
職場から歩いて15分くらいのところの大学病院へ紹介してくれた。

会社近くで昼食を済ませて病院に向かう予定。果たして、<変態鉄>は...!?
来週には、久々の“出撃”も控えているわけで。それまでに何とか。

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【2018年10月14日11時59分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

というわけで、引き続き、14日の水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナルでのイベント。
11時からのスタートで、13時頃からキハの展示運転が行われることになっていた。

……  ……

2018年10月14日(日)晴れのち曇り

<鉄>の世界には不思議な用語がいろいろある。“走ルンです”とか“鉄仮面”とか
自分も含めて趣味者が付けた愛称(蔑称!?)もあれば、
“ウヤ”(運休)とか“トケ”(設定取り消し)とか、鉄道の現業で働く皆さんが
使っている呼び方をマネしたもの、あるいは、それを曲解したりアレンジしたり...
何だか業界用語っぽく言ってみることで、意味不明な優越感に浸ろうとしたり。

いろいろな由来で、いろいろな用語がある。

「カラコン」といえば...

いやいや、オシャレな、おねーさんの話題ではない。あくまで<鉄>な...
カメラを提げたオッサンどうしの会話で登場する用語。これは実際に働く人たちが
使っている用語でもある。

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【2018年10月14日11時59分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

それが、ぬぁんと、いまやちょっと懐かしの「荷票」が残っていた。

ちなみに、ちなみに...

荷票というのは国鉄時代、コンテナ輸送が始まるときに採用されたもので、
コンテナの扉付近に挟まれた小さな紙片。コンテナにはポケット状の荷票差しが
付いているのが一般的だった。「梅田」とか「東京タ」「梶が谷」など、旅客列車
では馴染みがないものの、コンテナ輸送の拠点駅の名前が大きな活字で。
コンテナの積み卸し作業の際に、どこに何を運んでいるのかわかるようにする
「荷札」のようなものが「荷票」である。
JRでは10年ほど前に電子タグに置き換えられて姿を消しているのだが...

そう、「東水島 空コン」である。中身が空のコンテナを「空コン」という。
(JRでは「空コン」は荷票を挿さないのが原則だったはずだが...)
こういう業務用のものに書かれていることからもわかるように、これはマニアが
勝手につくった名称では無く...

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【2018年6月25日10時00分】 山陽本線・西阿知-倉敷

ちなみに、写真は6月に撮った山陽本線のコンテナ列車。機関車直後に1個だけ
コンテナが積載されているが、後は何も積んでいない貨車が続く。コンテナを
1個も載せてないコンテナ車(コキ車)を「スカコキ」というのは、たぶん、
<鉄>しか使っていない用語かと。(ちなみに、逆はなぜか「フルコン」)

カラのコンテナ、略してカラコンは分かるが、昔の鉄道マンが部内で使っていた
用語には不思議なものがある。宅配便が普及するまで、昭和の頃は国鉄を中心に
手荷物輸送というのがあった。それを指す用語が「チッキ」。
荷物の預かり書を表す英語の“Check”が訛って「チッキ」、それが転じて
鉄道による手小荷物輸送全般を指すようになったとされる。

それから、フツーの人に言うのが恥ずかしい...、そんなヘンな用語も。それが...

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【2018年10月14日13時33分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

多くの駅で硬券が扱われていた時代には「当たり前」の存在だった日付印字機。
中央の溝のような所に沿って硬券の端を通すと、ガチャンと大きな音を立てて
日付が印字される。ゴム印とは違って消えないし、滲まない。これで日付が印字
されていて、初めて「正しい硬券」だと<変態鉄>としては、そう思っている。

90年台、<変態鉄>が学生だった頃は、まだJRでも有人駅では入場券だけは硬券で
置いてあるところが多く、この機械に通して日付を印字してもらった入場券を
手にしたことは数えられない。

さて、この装置、“Dating Machine”なのだが、これを昔の鉄道マンが...
「ダッチングマシン」と呼んでいたとのこと。それが定着しているのである。

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というわけでイベント開始時に「ピーポー弁当」といっしょに買った
硬券の乗車票を取り出して...。ちなみに、この“乗車票”というのが、
いつどのように使われていたのか、聞くことができなかった。(← おいっ!!)

左右の四角は空欄になっていて、「倉敷市」から「三菱自工前」までの各駅の
名前の書かれたゴム印が用意されており、そこから自由に選んで区間を決めて。
駅名を入れたら、ガチャンと通せば「30.10.14」と日付が入れられる訳で。

ちなみに、いま水島臨海鉄道の乗車券は倉敷市駅と水島駅にある自動券売機の
きっぷと朝夕の2両編成の列車内で車掌さんが持っている車内補充券。
でも、補充券も金額だけ「330円」のように大書きされただけのシンプルな紙片で。
そういう意味では水島臨海鉄道の硬券というのは非常に貴重な存在である。

……  ……

と、ダッチングマシン体験で楽しんでいるとき、キハの周囲の皆さんの視線が...

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【2018年10月14日11時51分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

そう、油断していたら2往復したキハ37・38形編成が倉タに戻ってきたのだった。

写真としてはメチャクチャだが、でも、イベントらしさが伝わる1枚...などと
負け惜しみを言ってみたい。ちなみに入庫後は、2両ずつのいつもの編成に
バラされて留置され、さらにDE701号機の助けも借りて、国鉄色のキハ38形が
検修庫へと入っていった。当分の間、キハ38は検査入場で運用離脱のようで。

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【2018年10月14日12時04分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

と、こちらもすっかり油断していたら、いつしかキハの前面には「2018 鉄道の日」
のヘッドマーク、ちょっと形が違うのだが、赤白のシンプルなデザインの
円形ヘッドマークはキハ205号車の故郷でもある四国鉄道管理局管内の
ディーゼル急行で、よく見られたデザインでもある。

12時半頃から、そのキハ205+キハ30 100、2両編成で倉敷貨物ターミナル構内を
展示運転することが伝えられ。

「昨年より撮影場所が増えています!!」とのことで。昨年のDD50型とキハの
展示運転では撮影可能なエリアは詰所付近までだったが、今年はその先まで
立ち入れるようになって。

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【2018年10月14日12時39分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル(後追い)

皆さん、その東端付近にある構内踏切(といっても遮断竿も手動式だが...)
近くに集まるのだった。順光の直線で引きをとって2両の姿を...
皆、考えることは同じなわけで。

さぁ、12:40頃から3往復すると言うことで。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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