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8月の富山に「ちてつ」を追って(5)寺田駅で、短く長い時間 <後編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

ここのところ...というか、実は勤務先で2020年の春から、業務のスタイルが
大幅に変わることになっていて。その準備を担当しないといけない立場の自分。
2018年になってからは、他の業務を抑えめにしてもらっているものの、予想通り、
忙しい日々が続いている。もう、あと1年ちょっと、何とか頑張るのみなのだが、
そんな中でも少しずつではあっても趣味活動は継続していきたいと思っている。

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【2015年1月18日9時19分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

10月の出撃が“決定”しているのは、水島臨海鉄道の「鉄道の日」イベント。
例年通り、倉敷市駅の物販からスタートして倉敷貨物ターミナルへ...という流れに
なりそうな。そんなイベント当日のメニューが少しずつ臨鉄の公式サイトに
アップされており。会社から帰って、それをチェックするのも楽しみの1つ。

あとは、懐かしの路面電車を見に、東へ西へと駆け回りたい...と思っているが。
10月は大相撲もないので、<鉄>活動に少しでも注力できるよう頑張りたい所存。

そんなわけで、拙ブログも毎晩記事をアップするだけで目一杯、皆さんのブログも
気になっているのだが、巡回する時間もなかなかとれなくて...申し訳ない限り。

さてさて、そんな拙ブログ、引き続き8月25日の富山地鉄撮影記。
「立山線の沿線撮り」が「本線の(ほぼ)駅撮り」に“変質”してしまったのは、
兎にも角にも、空を覆い尽くそうとしている分厚い灰色の雲のせい。

「特急TY列車が来るまで、何とか、持ちこたえて欲しい!!」
空を見上げて、そう祈るしか無かったのだが...

……  ……

2018年8月25日(土)曇り

“雲の動き速度”など決まっている訳がない。上空の大気の状態に依存するのは
当たり前のこと。寺田駅から、ちょうど10 km南側では14時過ぎには激しい雨に
なっていた。その雲が北上してくるなら、もう雨が降っていておかしくない。

そんな15時半、「さぁ、特急TY2列車まであと5分!!」のタイミングで青空が...

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【2018年8月25日15時28分】 富山地鉄本線・寺田駅付近(後追い)

通過していったのは、寺田駅 15:34発の宇奈月温泉ゆき。魚津市のキャラクター
「ミラたん」のヘッドマークを掲げた14760形“だいこん電車”である。

そんな第143列車が出発すると...

<変態鉄>の立ち位置からは林立する架線柱に阻まれて立山線ホームの様子は
よく見えない。でも、15:40発の特急TY2列車が到着しているのは分かった。

さぁ、今度こそ“60だいこん”でやって来てくれるのか!?
それよりも、「立山号」ヘッドマークは掲出されているのだろうか!?

でも...

姿を現した特急TY2列車...

腰のところにヘッドライトが見えて。ということは...

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【2018年8月25日15時37分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

16010形である。もと西武特急“レッドアロー”だけあって、乗れるとラッキーだが
「立山号」の時はヘッドマークが省略されてしまうのである。
2両目が、立山線から本線への渡り線にかかっていること、そして前面方向幕が
緑文字の“特急”であることが、かろうじて“TY”の「証拠」とはなるが...嗚呼。
(「アルペン」のときは黄文字の“アルペン特急”表示になる)

う~ん、あと1時間。特急TY4列車まで待つしか無いのである。

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【2018年8月25日15時43分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

でも、その前に。寺田駅を15:40発の“TY2”列車のあと、すぐに15:47発の“UN10”
こちらは本線の特急「うなづき」号。同じ16010形の「アルプスエキスプレス」
での運転である。こちらには「アルプスエキスプレス」専用のヘッドマークが
掲出されるから恨めしいところ(笑)。ちょうど、あのデザイナーに観光列車を
依頼していた頃は、特急“TY”は“過去のもの”だった時期である。

でも、やはり。

<変態鉄>に暫しの“猶予期間”を与えてくれていた...ということだったのか、
特急TY2列車が通り過ぎるのと、ちょうど入れ替わりのような感じで空には分厚い
灰色の雲が。先ほどまでのように、時折、陽の光が射し込んで...ということも
なくなって。周囲はどんどん暗くなってきたのである。少し風もヒンヤリしてきて。

「もう、万事休すか!?」

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【2018年8月25日15時51分】 富山地鉄本線・寺田駅付近(後追い)

寺田駅 15:58発の第1335列車は“30かぼちゃ”の運用。岩峅寺折返しというのは
立山よりも富山市内と立山町内の区間での帰宅者向けの設定と言うことだろうか。

そう、空の色。雨こそ落ちてきてはいなかったが、予め防水カバーをかけるべきか
カメラバッグからカバーを取り出して...

でも、何だかそれをカメラに被せてしまえば、雨が降ることを認めてしまうような
気がして(← 意味不明!!)。雨が降り出す前に“撤収”しようか!?

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【2018年8月25日15時52分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

寺田駅で交換、上り電車は上市からの第1042列車。やはり“30かぼちゃ”である。

さぁ、16時。あと30分。でも、写真で見るよりも実際の空は暗かった。
まだ雨は落ちてきては居なかったが、でも、雨に降られるよりは駅で...
いったん寺田駅の待合室に引き返して、特急TY4列車の直前になっても雨が激しく
なっていないようなら、ここに戻ってきて。“ゲリラ豪雨”が来てしまったら
寺田駅のホームで駅撮りするしか無い...と。線路沿いを歩いても怒られることは
ないのだが、ちゃんと道路を歩いても寺田駅までは3~4分の距離。

……  ……

駅ネコと言うわけではないのだろうが、近くのネコが駅舎周辺に。電車を待つ
地元の人たちにかわいがられており...。そんな地元客の会話を聞きながら、
待合室のベンチで振り返って外を眺める<変態鉄>。

降りそうで降らない...不思議な天気だった。寺田駅を16:31発の特急TY4列車。
EOSくんを三脚に据え付けて構図を調整する時間を考え...、16:20までに
“最終決断”しようと心に決めて。

空はずっとドン曇り。でも、心持ち明るくなってきたような...
「降りそうで降らない」状態はずっと継続中。と言うわけで、16:15過ぎ、再び
先ほどの踏切まで戻ることにしたのだった。

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【2018年8月25日16時13分】 富山地鉄本線・寺田駅付近(後追い)

踏切にたどり着くと同時にやって来たのは、宇奈月温泉ゆき第145列車。
特急TY4列車まで、あと10分少々である。慌ててカメラを取り出して...
思いっきりカメラが傾いている。

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【2018年8月25日16時15分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

入れ替わりにやって来るのは、第144列車である。「立山あーとれいん」の運用。
やはり、空は一時よりもちょっとだけ明るくなってきたのだろうか。
あと10分、特急TY4列車まで持ちこたえて...と祈り続けながら。

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【2018年8月25日16時24分】 富山地鉄本線・寺田駅付近(後追い)

最後の試し撮りは16:31発の第337列車、立山ゆき。まさにこの電車が後ろに見える
寺田駅で特急TY4列車と交換することになっている。

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【2018年8月25日16時27分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

さぁ、いよいよ...

遠くから視界に飛び込んできたのは...

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【2018年8月25日16時27分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

う~ん、“30かぼちゃ”。でも、幸い「立山号」のヘッドマークは付いている。
ということで、必死にレリーズスイッチを握って...

……  ……

朝と夕方、上下各1本ずつの「立山号」ヘッドマークを掲出した特急TY列車。
この日はいずれも10030形“かぼちゃ電車”だった。

最近では譲受車で車両形式も増えつつある地鉄電車だが、その車両運用は複雑怪奇。
ただ、その中でも「30運用」と「60運用」というのが分けられている...というのが
富山の<鉄>な皆さんに教わったこと。

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【2018年8月11日16時31分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

10030形(と14722編成)の運用と14760形主体の運用は分けられており。
でも、8月12日に撮った“TY5”“TY4”列車は14760形、そして、この日は10030形。
「30運用」は設定されている運用数に対して在籍編成数がギリギリで、かなりの
頻度で14760形が一部の「30運用」を肩代わりしているのだとか...

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【2018年8月25日10時46分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江

そして、この2回の撮影結果を見ると、朝、「サンダーバード裏」で撮った
特急TY5列車は10031編成。これが折り返してきて...

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【2018年8月25日13時37分】 富山地鉄・電鉄富山駅

14時前に再び立山へと向かい、その折返しが特急TY4列車。
つまり、「立山号」ヘッドマークを付ける編成は朝の下りと夕方の上りで
同じ編成になるように運用が組まれていたみたい。
(来シーズンは、どうなるか分からないけれど...)

ということで、この日は、10031-10032編成の「立山号」マークを2度撮ることに
なった<変態鉄>だったのである。果たして、念願の「ダイコン電車の立山号」、
撮ることができるのだろうか!?

次回、また、いつかリベンジしたいと思っている。

……  ……

寺田駅のホーム、よく晴れた日にはホームから、遙か立山連峰の山々を見ることが
できる、お手軽ビュースポットとしても知られている。でも...

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【2018年8月25日16時34分】 富山地鉄立山線・寺田駅

黒部の方はちょっとだけ晴れ間が覗いているのだろうか!?
こちら側は真っ暗な空である。

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【2018年8月25日16時39分】 富山地鉄立山線・寺田駅

そんなホームに入ってきたのは16:44発の第1336列車。
先ほど踏切のところで撮った電車が岩峅寺で折り返してきたものである。

「何とか、雨に降られること無く撮影を終えることができた」
ちょっと安堵しながら電鉄富山ゆきに乗り込むのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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