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8月の富山に「ちてつ」を追って(6)きょうきらんぶ [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

寺田駅近くの踏切、1時間半くらいの間に、富山地鉄のほとんどの形式の電車。
車体形状も塗色も個性派だらけ、地鉄電車を堪能した...と言いたいところだが
いつ、ゲリラ雷雨に見舞われるか...、気が気でならなかった。

しかも、これだけ頑張ったのに(?)、特急TY4列車は“30かぼちゃ”の運用。う~ん。
寺田駅へ引き返したのだった。雨に降られず「立山号」ヘッドマークを
撮れただけでも満足しないといけないのだが...

そして乗り込んだのは、16:44発の電鉄富山ゆき。やはり、“30かぼちゃ”だった
のだが...

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【2018年8月25日17時01分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅付近

意外だったのは富山市内に入って行くにつれて天候が回復してきたこと。
富山市内には陽射しもあって、地面も濡れていなかったので雨は降らなかったの
だろうか。というわけで、地鉄を撮る者としては、やはり稲荷町を“偵察”して
おかないと...

……  ……

2018年8月25日(土)曇り

翌26日は地鉄の公開イベント。「26日といえば...」ということで、ウェブサイト上
では、ちょっと思わせぶりな予告が出ていたのだが、地鉄電車で“26”といえば、
10020形、モハ10026号車のことなのだが...

この電車、いつも稲荷町駅の上滝不二越線ホームに面した留置線で休んでいるので
その姿を見ることはできるし、運用は平日朝の上滝不二越線の通学列車と決まって
いるので、運用中の姿を見るのも難しくないのだが...

このモハ10026号車の“顔”を眺めるのは至難の業なのである。

と、その前に...

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【2018年8月25日16時57分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

稲荷町駅の地下通路を通って上滝不二越線ホームに行ってみれば、検修庫側に
見えていたのは、14722編成。15時に立山から戻ってきて、ここで検査を受けて
いたのだろうか。車体裾が後天的改造でストレート化されており、ちょっと
見た目は違っているのだが、

普段なら、たぶん確実に「20形並び」が撮れて大喜びしているのだが、この日に
限っては...、普段は奥の線路にいると思われる「立山あーとれいん」が、
ホーム側の留置線に停められていて。まるで、10025-10026編成を隠すような
感じで停まっていて。う~ん。

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【2018年8月25日16時58分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

特徴的な板張りホームを先端まで行ってみて。
「立山あーとれいん」をかわして...、ちょっと無理矢理感が強いが、それでも、
奥にモハ14722-クハ172編成、こちらはモハ10025号車の先頭部、2編成4両を
残すのみとなった「20形電車」の並びである。

そして...

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【2018年8月25日16時58分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

いつもの場所に留置されている、10025-10026編成、でも、ちょっとだけ感じが
違っていることに、この時点で<変態鉄>は気づいていたのである。

平日には定期運用も受け持っているモハ10026号車、でも、その“顔”を撮ることが
「至難の業」なのには理由がある。それは、10025-10026編成はモハ10026号車
の前に、“増結用てぃしゃ”のクハ175号車を連結した3両編成なのである。
昔の写真を見れば2両編成で走っていた訳で...。イベントの際などに地鉄の人と
話す機会を見つけて質問してみたことがあったのだが、10025-10026編成は、
クハ付き3連で走ることを前提に機器を調整しているため、2両編成で営業運転に
出すことは難しい...という主旨の返事だった。

車庫内での入換作業などで2両編成で動いている場面は見たことがあるのだが...

この角度から見るとわかりにくいのだが、でも、クハとの連結面の間隔が
広すぎることに気づいて。

ということは...、

  ♪ もしかして、もしかして...

大急ぎで稲荷町駅の改札を出て駅舎の外へ。上滝不二越線ホームの裏には
細い道路が通っていて稲荷町車両基地にいる電車たちを見ることができるのだが。

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【2018年8月25日17時02分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅付近

「やっぱり!!」
ぬぁんと、クハ175号車を解結して、モハ10025-モハ10026、本来の2両編成に
なっていたのである。つまり、翌26日のイベントでは、2両編成の場面が...

まさに“狂喜乱舞”、夕暮れの稲荷町でひとりコーフンしていた<変態鉄>。
障害物も多くて撮り方も制約され、しかも、生活道路になっており、
地元の人のクルマが、ひっきりなしに通りかかる場所。まさか三脚をセットする
訳にもいかず、とりあえず大急ぎでパシャパシャと。

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【2018年8月25日17時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅付近

暮れゆく夏の夕陽を浴びて、妖艶に輝くモハ10026号車の車体。
この2両編成の姿が撮れるというのは、これほど地鉄を撮りに来ている<変態鉄>
にしても、片手の指で数えられる位のレアな体験。

無我夢中で撮り続けたのだった。

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【2018年8月25日17時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅付近

車体裾には「昭和39年 日本車輌」の製造銘板、製造から54年、ずっと富山を
走り続けてきた電車である。

さて、再びホームに戻って。でも、素直に地下通路を通って電鉄富山ゆきホームへ
向かう<変態鉄>であろう筈も無く。

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【2018年8月25日17時19分】 富山地鉄上滝不二越線・南富山駅

乗り込んだのは17:14発の岩峅寺ゆき、“30かぼちゃ”の上滝不二越線である。
そして、やって来たのは南富山駅。折しも向かいのホームには岩峅寺から
戻ってきた16010形。立山線の特急TY2列車で戻ったあとは上滝不二越線の運用に
入っていたみたい。このあたり、地鉄の車両運用というのは難しいのである。

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【2018年8月25日17時21分】 富山地鉄市内軌道線・南富山駅前電停

ちょうど発車待ちをしていた市内軌道線の電車はデ7020号車。
これに乗って駅前に戻って、マリエで夕食をとってホテルに戻ったのだった。

……  ……

夜遅くなってから富山市内も激しい雨。翌日のイベントに備え部屋の灯りを消して
ベッドに入ったのは22時頃だったが、窓の外は頻繁にピカピカ光って、そして轟音。
雷と激しい雨、そんな中、いつの間にか眠っていたのだった。

……  ……

2018年8月26日(日)晴れ

いよいよイベント当日。朝7時にこの日限定デザインの1日フリーきっぷを購入
すると、公開イベントへの参加証を手にすることができる。

ちょっと早めに。7時過ぎの電鉄富山駅にはすでにロッテリアの前あたりまで
続く長い列。いつしかすっかり顔見知りになった地元の<鉄>な皆さんと
ご挨拶を。そして、いよいよ...

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【2018年8月26日7時08分】 富山地鉄・電鉄富山駅

定刻より少し早く受付が始まって。
アルペンルートに向かうと思しき大きな登山の装備を背にした乗客らが、
もの珍しそうに見守る中、「10026号 撮影会」の列は動き出したのである。

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<変態鉄>も参加証を胸に。

そして、いよいよ...

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【2018年8月26日7時11分】 富山地鉄本線・電鉄富山駅

稲荷町の車庫から回送で入線してくるのは、モハ10025-モハ10026編成。
そう、貴重な2両編成での登場となったのである。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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