久々の、いすみキハ(2)The 草 に邪魔されて... [いすみ鉄道 国鉄型キハ]
暑いっ!! 暑いのである。この暑さのせいで、たぶん<変態鉄>の脳ミソも溶けている。
何にも考えたくない...そんな心境。月曜日が公休日なのだが、暑さ寒さには比較的強い
タイプの<変態鉄>とはいえ、撮影に行こうという気には全然なれないのである。
というわけで、せめて気分だけは。
【2010年3月10日5時22分】 高山本線・富山駅
今日のトップ写真は、2010年3月10日の早朝。「飛越ゴハチ」の朝運用は、早朝、
所属区の富山運転所から越中八尾まで回送された上、朝一番の下り通勤列車から
スタートしていた。その回送の時刻は知っていたが、あまりにも早くて。
でも、雪で白くなった線路を見ていたら、撮りたくなって。
懐かしい地平駅時代の富山駅で発車を待つのは高岡色編成、手前側の車両が
キハ28 2346号車である。この車両が、この数年後、房総の地に“移籍”してくる
なんて、まったく想像していなかった。
キハの雪景色で気持ちだけでも涼しくなったら...
…… ……
2018年7月1日(日)晴れ
大多喜駅構内で出発前の点検作業が進むキハの姿を一目見た後は、撮影地へ。
この朝は、定番ではあるが「正面順光」ということで、ヘッドマークを強調すべく
城見ヶ丘の夷隅川鉄橋で。
でも、その前に...
【2018年7月1日7時50分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近
もう数え切れないくらい歩いた道。“いつも通り”と思いつつも、少しずつ変化が
あるのも確かで。駅のある側、かつての街道沿いの古い街並みは、現在の大通り沿いの
ショッピングセンターなどがある方とは夷隅川の対岸にあたる。
両岸を結ぶのが朱色のトラス橋「外廻橋」、ここ、シナガワグースからの高速バスは
通るのだが、一般の路線バスの経路にはなかったはず。そこにバス停のポールが
立っていた。これは新発見。<徒歩鉄>にとって路線バスというのは、撮影地の移動で
非常に大きな味方なのである。(残念ながら、役に立つことは少ないのだが...)
夷隅川を渡らないと行けないので、大多喜駅から撮影地までは大幅に迂回しないと。
…… ……
でも、アクセスが良くて撮りやすい地点として人気がある場所でもあって。
朝の快速100D列車には順光になるはずなので、すでにベストポジションには先客が...
と少し心配で、急いで向かったのだが...。
ぬぁんと...
【2018年7月1日8時13分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-城見ヶ丘
見渡す限り“同業者さん”の姿を見ることは無く。
いつもの構図は、雑草の背丈が伸びていて撮ることができず。橋梁に近い位置に
三脚をセットして。試し撮りは、キハの快速100Dの15分前を先行する第54D列車。
でも、ここでまわりに人が居ない理由が分かったような気がした。
そう、この撮影地、基本的に「朝の上り列車に対して順光」ということになるのだが、
とはいえ、季節ごとに陽の光が射してくる方角は少しずつ変化しているわけで。
真夏になると側面の光の回りがちょっと弱かったようで。
さらに空を大きく入れたこの構図もビミョー。(カメラを下げようとすると雑草が...)
青空が広がっているように見えて、カタマリ状の雲が点在していて、それが陽を遮り
周囲が薄暗くなったり、また晴れ渡ったり...数十秒から数分間隔でめまぐるしく。
そんな中、キハのタイフォンが...
【2018年7月1日8時27分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-城見ヶ丘
残念ながら、キハの快速100D列車は、雲が広がったタイミングでやって来てしまって。
いすみ鉄道キハのヘッドマークの原則は、晴れた日曜は「そと房」なのだが、
この日の快速は、ぬぁんとマーク無し。しかも、正面の種別幕が何と白幕。
本当は白地に赤文字の「快速」を表示するはずなのだが...
この姿、国鉄時代に撮られた写真には数多く残っている。種別幕も行き先表示も白幕
だったり、あらぬ表示をして走っていたり...。国鉄時代はこういう表示も結構、
テキトーだったみたいで。そういう意味では、国鉄時代の列車を再現した...という
コンセプトに一番、マッチした姿だろうか。
意外な姿を撮った後は...
2月のダイヤ改正以来、キハの運用が変わっている。以前なら大多喜町内の区間を
往復する運用がお昼まで続いていたが...
というわけで、午前中の、いすみ市内区間へ!!
【2018年7月1日9時20分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘
でも、<徒歩鉄>が、そう簡単に撮影地を見つけられるわけも無く。
上総中川駅近くの妙泉寺山門前まで来たところで時間切れっ!!
いままで撮ったことの無い、この場所での踏切ギリギリのカット。
(※ ギリギリ、と言っても安全に配慮した場所に三脚を立てています)
【2018年7月1日9時31分】 千葉県いすみ市行川付近
とりあえず、撮る場所を決めたら...
いすみ鉄道沿線は、房総半島のちょうど真ん中にあたる。羽田に着陸するヒコーキが
ひっきりなしに通過していく。列車よりも本数が多いのは当然で。
音がする方に、テキトーにコンデジを向けたらヒコーキが撮れるのである。
すでに着陸態勢に入ってベルト着用のサインも点灯している時間帯のはず。
だいぶ高度も下がっているので、肉眼でもどこのヒコーキか確認できる。
偶然、カメラを向けた機体には赤い鶴のマークである。
と、そんなことをいていたら踏切機が鳴り出して...
【2018年7月1日9時33分】 いすみ鉄道・上総中川駅付近
この踏切のすぐ後ろが上総中川駅。逆光ながら、この佇まいも悪くないわけで。
今度は急行「そと房」の大型マークを掲出したキハ52 125号車である。
そして、“本命”カットは...
【2018年7月1日9時30分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)
山門を入れてサイドがちに撮ることが多かったが、今回は踏切によって正面がちに。
「急行1号」は順光重視で後追い撮影。キハ28の後ろ姿を撮ったのが、でも、再び
陽が翳ったときの通過となり。
実はこの場所、キハ2連がギリギリ入るか入らないかの場所に住宅があって。
でも、それをかわせれば、道路沿いのお手軽撮影地ながら、山深いローカル線のような
雰囲気が演出できる...ことに気づいたのである。ここで快速100Dを撮るのも...
次回の“候補地”としておきたい。ささやかな“収穫”だった。
折返し、戻ってくる「急行2号」まで1時間半。こんどは、あの超有名撮影地へ...
と思って歩き出したが...
【2018年7月1日10時01分】 いすみ鉄道・上総中川-風よそぐ谷 国吉
現地に着いてみてガッカリである。毎シーズン、いすみ鉄道ではボランティアも協力、
線路端の草刈りを行っていてくれるのだが、今シーズンは草刈りが行われていない
みたいで、特にいすみ市内の区間を中心に、台車と車体裾が隠れそうな背丈の雑草が
線路の両脇にビッシリと。文句を言う立場にないことはわかっているものの、
<変態鉄>は、列車の足回りまでスッキリ見えているカットが好きなので...う~ん。
汗は大きな滴になってボタボタと垂れてくる。その滴がメガネのレンズにあたって
視界を遮り...、暑さと荷物の重さだけでもストレスなのに、したたり落ちる汗。
もう、イライラの限界!!
でも、ここから、もうひと頑張り。20分ほど歩けば国吉駅に到着である。
【2018年7月1日10時39分】 いすみ鉄道・風よそぐ谷 国吉駅前
その駅前駐車場に停まっている1台の軽ワゴン車、最初は「家電量販店の配送車か??」と
思ったのだが...
「何だか見たことあるような...」
【2018年7月1日10時39分】 いすみ鉄道・風よそぐ谷 国吉駅前
そう、熊本地震以来の長期運休が続いている南阿蘇鉄道のディーゼル動車の塗色
だったのである。
【2018年7月1日10時39分】 いすみ鉄道・風よそぐ谷 国吉駅前
2023年の復旧予定ということで、そのPR車両だった。
復旧の折には、<変態鉄>も出撃したしたい路線なのだが...
さて、「急行2号」をどう撮るか?? 残された時間は、あと40分ほど。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
コメント 0