富山地鉄 デキ12021号 貸切撮影会(2)「本線・晴れ」写真 <前編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]
※ おことわり ※
この記事には「デキ12021号 貸切撮影会」に参加して撮影した写真が含まれます。
よって、事情により、この記事では写真の撮影時刻・場所等の記載を省略します。
なお、この撮影会は、ある団体が企画したものであり、富山地方鉄道が主催した
イベントではありません。したがって、撮影会の詳細に関して地鉄に問合せなどは
絶対にしないようにお願いいたします。
また、この記事の写真には、通常では撮影による立ち入りが認められない場所で
許可を得て撮影した写真や、通常の運行ではあり得ない場面が含まれます。
鉄道写真というのも基本的には屋外で撮るもの。特に、走行中の車両を写し止めるには
高速シャッターを切ることが至上命題。となれば、よく晴れた日に撮らないと。
最近ではカメラ技術の向上で、4桁、場合によっては5桁のISO値での超高感度撮影でも、
こうしてブログに貼る程度なら、ノイズが目立たない画像が得られるようになり、
多少は変わってきているが...
やはり、灰色のドン曇りの空の下で撮るよりもスッキリした青空の下で撮る方が
良い画が撮れるもの。やはり、撮影会の当日は晴れてもらいたいものだが...
この日は晴れ間も見えたが、かと思えば台風並みの雨風に見舞われ...、そして吹雪。
そんな中から、まずは「本線・晴れ写真編」を。
…… ……
富山で写真を撮っていると、やはり、どうしても撮りたい、背景に入れたいのが
立山連峰の山々。大雑把に言えば、富山平野の東側に位置するので、「山バック」を
撮ることができる、そのチャンスは午後。
しかも、気温も湿度も高い夏場は山はハッキリと見えない。冬場は日本海から吹き込む
季節風で晴れる日が少ない。何度も富山に通っていても立山連峰をバックに
納得できる写真を残せる、そのチャンスは少ないのである。
この貸切撮影会でも、そこは大きなポイントとして撮影地が設定されていた。
「まだ晴れている!!」、バスを降りて、不安げに空を眺めながら。
スゴいスピードで灰色の雲が動いていくのである。めまぐるしく天気が変わり...
デキホキの10分ほど前。試し撮りにちょうど良いタイミングでやって来た
ローカル列車は、ぬぁんと...、モハ14722+クハ172編成。
そして...
山頂付近には雲がまとわりついているものの(山では雪が降っているような...)、
でも、雪を抱いた立山連峰の山々を午後の太陽が照らし出し...
もちろん、スカッとした青空の下で撮れれば最高だったが、それでも
富山平野では5月中旬以降の田植えが推奨されており、写真の時期の水田は冬の装い。
(でも、大抵の農家は大型連休前後に田植えをしてしまうのだが...)
…… ……
自分の父方の実家の周囲もそうなのだが、富山地鉄沿線も水田が徐々に分譲住宅や、
アパートに姿を変えてきている。でも、広い敷地に背の高い樹木。
“散居村”といえば、富山県でも西部の砺波地方が有名だが、でも、富山らしさを残す
農家も、まだ残っており。
晴れというか、どういうべきか...
ビミョーな天気ではあったが、でも、雨は降っておらず陽の光も届いていたので、
とりあえず“晴れ写真”の範疇で。
この地点、<徒歩鉄>にとっては駅からのアクセスがちょっと大変なのだが、
みんなでバスで乗り付ければ...
尤も、周辺の方は「なぜ、ここに地鉄の路線バスが停まっているの??」という感じ
だったみたいだが。
この地点でも、なぜか“試し撮り”のときにやって来たのは、14722編成。
普段なら、こちらがメイン。沿線でカメラを構えて、この編成がやってきたら
“狂喜乱舞”といった感じなのだが、この日は...
こちらがメインだったのである。
それにしても、さきほどの「立山バック」もそうだったが、田植え前の冬の田んぼには
デキ12021号の車体色のピンク色がよく映えるのである。
関電所有の電気機関車として新製された当初は、もっと違う塗色(オレンジ色!?)
だったという説もあるが、何分、当時の様子を写した写真、特にカラーのものなど
見たことがなく。<変態鉄>にとっての“デキ”とは、この色なのである。
…… ……
そして、今回の撮影会で一番印象的だった「晴れ写真」は、こちらだろうか!?
地鉄沿線では有名な撮影地だが...
この鉄橋を通過する間だけ晴れていてくれた。ここでも、背後には立山連峰の山々。
でも、山の方にかかっているのは雪雲だろうか。山の周囲は灰色だが、海にも近い
この線路沿いだけは晴れてくれて。
デキの車体が輝いて見えるのは、後ろに連なる2両のホキが黒いから...だけでは
ないように思った。
鉄橋と言えば...
富山地鉄は富山市から東へ東へと線路を延ばしている。
神通川を越えているのは、いまでは市内電車だけ。常願寺川、上市川、早月川、片貝川
そのほか、いろいろと。山々から流れ出した雪解け水は、一気に日本海へと流れこむ
わけで、地鉄電車にも、それぞれ画になる鉄橋が架かっている。
もちろん、地鉄随一の有名撮影地であり、<変態鉄>も富山で時間ができれば、
特に空気の澄んだ午後には間違いなく、ここを訪れる...というこの鉄橋。
悪天候が続いた日ではあったが、でも、この鉄橋のときも、ホンのわずかな晴れ間に
恵まれて。架線柱の間隔が密なので、写真を撮るのは非常に難しい場所なのだが、
でも、鉄製架線柱、錆色もまた堪らないのである。
ここでもまた、デキホキの直前に通りかかったのは14722編成だった。
短編成のデキホキなので、画面のバランスを考えて水面は思いっきりカットしたが
いつもより澄んだ色の流れ、しかも流量も多かった気がする。ちなみに、それほど
クックリとは見えていなかったので、画面には入れなかったが、背後は曇り空...
ではなく、山肌である。
…… ……
そして、めまぐるしく変化したこの日の天気。
一瞬ながら、こんなシーンも撮ることができた。
何だか“夏休みの午後”といった雰囲気の空。できれば1日中、こんな青空が広がって
欲しかったのだが...。でも、夏のワンシーンと見間違えそうな写真が撮れたのも
“収穫”だったことは間違いない。あくまで、4月の撮影会である。
やはり、青空というのはどんな写真でも美しく見せる効果があるような気がする。
明日の記事でも、もう少しだけ「晴れ写真編」を続けてみたいと思う。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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この記事には「デキ12021号 貸切撮影会」に参加して撮影した写真が含まれます。
よって、事情により、この記事では写真の撮影時刻・場所等の記載を省略します。
なお、この撮影会は、ある団体が企画したものであり、富山地方鉄道が主催した
イベントではありません。したがって、撮影会の詳細に関して地鉄に問合せなどは
絶対にしないようにお願いいたします。
また、この記事の写真には、通常では撮影による立ち入りが認められない場所で
許可を得て撮影した写真や、通常の運行ではあり得ない場面が含まれます。
鉄道写真というのも基本的には屋外で撮るもの。特に、走行中の車両を写し止めるには
高速シャッターを切ることが至上命題。となれば、よく晴れた日に撮らないと。
最近ではカメラ技術の向上で、4桁、場合によっては5桁のISO値での超高感度撮影でも、
こうしてブログに貼る程度なら、ノイズが目立たない画像が得られるようになり、
多少は変わってきているが...
やはり、灰色のドン曇りの空の下で撮るよりもスッキリした青空の下で撮る方が
良い画が撮れるもの。やはり、撮影会の当日は晴れてもらいたいものだが...
この日は晴れ間も見えたが、かと思えば台風並みの雨風に見舞われ...、そして吹雪。
そんな中から、まずは「本線・晴れ写真編」を。
…… ……
富山で写真を撮っていると、やはり、どうしても撮りたい、背景に入れたいのが
立山連峰の山々。大雑把に言えば、富山平野の東側に位置するので、「山バック」を
撮ることができる、そのチャンスは午後。
しかも、気温も湿度も高い夏場は山はハッキリと見えない。冬場は日本海から吹き込む
季節風で晴れる日が少ない。何度も富山に通っていても立山連峰をバックに
納得できる写真を残せる、そのチャンスは少ないのである。
この貸切撮影会でも、そこは大きなポイントとして撮影地が設定されていた。
「まだ晴れている!!」、バスを降りて、不安げに空を眺めながら。
スゴいスピードで灰色の雲が動いていくのである。めまぐるしく天気が変わり...
デキホキの10分ほど前。試し撮りにちょうど良いタイミングでやって来た
ローカル列車は、ぬぁんと...、モハ14722+クハ172編成。
そして...
山頂付近には雲がまとわりついているものの(山では雪が降っているような...)、
でも、雪を抱いた立山連峰の山々を午後の太陽が照らし出し...
もちろん、スカッとした青空の下で撮れれば最高だったが、それでも
富山平野では5月中旬以降の田植えが推奨されており、写真の時期の水田は冬の装い。
(でも、大抵の農家は大型連休前後に田植えをしてしまうのだが...)
…… ……
自分の父方の実家の周囲もそうなのだが、富山地鉄沿線も水田が徐々に分譲住宅や、
アパートに姿を変えてきている。でも、広い敷地に背の高い樹木。
“散居村”といえば、富山県でも西部の砺波地方が有名だが、でも、富山らしさを残す
農家も、まだ残っており。
晴れというか、どういうべきか...
ビミョーな天気ではあったが、でも、雨は降っておらず陽の光も届いていたので、
とりあえず“晴れ写真”の範疇で。
この地点、<徒歩鉄>にとっては駅からのアクセスがちょっと大変なのだが、
みんなでバスで乗り付ければ...
尤も、周辺の方は「なぜ、ここに地鉄の路線バスが停まっているの??」という感じ
だったみたいだが。
この地点でも、なぜか“試し撮り”のときにやって来たのは、14722編成。
普段なら、こちらがメイン。沿線でカメラを構えて、この編成がやってきたら
“狂喜乱舞”といった感じなのだが、この日は...
こちらがメインだったのである。
それにしても、さきほどの「立山バック」もそうだったが、田植え前の冬の田んぼには
デキ12021号の車体色のピンク色がよく映えるのである。
関電所有の電気機関車として新製された当初は、もっと違う塗色(オレンジ色!?)
だったという説もあるが、何分、当時の様子を写した写真、特にカラーのものなど
見たことがなく。<変態鉄>にとっての“デキ”とは、この色なのである。
…… ……
そして、今回の撮影会で一番印象的だった「晴れ写真」は、こちらだろうか!?
地鉄沿線では有名な撮影地だが...
この鉄橋を通過する間だけ晴れていてくれた。ここでも、背後には立山連峰の山々。
でも、山の方にかかっているのは雪雲だろうか。山の周囲は灰色だが、海にも近い
この線路沿いだけは晴れてくれて。
デキの車体が輝いて見えるのは、後ろに連なる2両のホキが黒いから...だけでは
ないように思った。
鉄橋と言えば...
富山地鉄は富山市から東へ東へと線路を延ばしている。
神通川を越えているのは、いまでは市内電車だけ。常願寺川、上市川、早月川、片貝川
そのほか、いろいろと。山々から流れ出した雪解け水は、一気に日本海へと流れこむ
わけで、地鉄電車にも、それぞれ画になる鉄橋が架かっている。
もちろん、地鉄随一の有名撮影地であり、<変態鉄>も富山で時間ができれば、
特に空気の澄んだ午後には間違いなく、ここを訪れる...というこの鉄橋。
悪天候が続いた日ではあったが、でも、この鉄橋のときも、ホンのわずかな晴れ間に
恵まれて。架線柱の間隔が密なので、写真を撮るのは非常に難しい場所なのだが、
でも、鉄製架線柱、錆色もまた堪らないのである。
ここでもまた、デキホキの直前に通りかかったのは14722編成だった。
短編成のデキホキなので、画面のバランスを考えて水面は思いっきりカットしたが
いつもより澄んだ色の流れ、しかも流量も多かった気がする。ちなみに、それほど
クックリとは見えていなかったので、画面には入れなかったが、背後は曇り空...
ではなく、山肌である。
…… ……
そして、めまぐるしく変化したこの日の天気。
一瞬ながら、こんなシーンも撮ることができた。
何だか“夏休みの午後”といった雰囲気の空。できれば1日中、こんな青空が広がって
欲しかったのだが...。でも、夏のワンシーンと見間違えそうな写真が撮れたのも
“収穫”だったことは間違いない。あくまで、4月の撮影会である。
やはり、青空というのはどんな写真でも美しく見せる効果があるような気がする。
明日の記事でも、もう少しだけ「晴れ写真編」を続けてみたいと思う。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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