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富山地鉄 デキ12021号 貸切撮影会(3)「本線・晴れ」写真 <後編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

毎月一度くらいは「キハ」を撮りたい、と、そう思っているのだが、なかなか...。
いつの間にか「私鉄電車ブログ」と化しているような。本当はディーゼル動車、
しかも、国鉄世代の昭和のキハを撮りに行きたいと思っているのだが。

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【2018年4月29日14時19分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

でも、13日には大相撲五月場所が始まる。横綱 稀勢の里が出てくれるかどうか...
その初日にあたるので、できれば自宅で大相撲中継に集中したいところ。

4月29日に、いすみ鉄道でキハを撮って以来になっている。残念ながら、<変態鉄>に
とっての“撮影対象”といえるようなキハも急速にその数を減らしており、小湊と
いすみ、そればかりになっているような気もするが...

実は13日に気になっているキハが走るらしい。それを撮りに行くか、大相撲か...
心配な横綱、もし休場するなら、初日の取組が発表される前に休場届を提出するはず。
それと、日曜の天気を見ながらどちらにするか、決断したいと思っている。


※ おことわり ※

この記事には「デキ12021号 貸切撮影会」に参加して撮影した写真が含まれます。
よって、事情により、この記事では写真の撮影時刻・場所等の記載を省略します。
なお、この撮影会は、ある団体が企画したものであり、富山地方鉄道が主催した
イベントではありません。したがって、撮影会の詳細に関して地鉄に問合せなどは
絶対にしないようにお願いいたします。
また、この記事の写真には、通常では撮影による立ち入りが認められない場所で
許可を得て撮影した写真や、通常の運行ではあり得ない場面が含まれます。


ということで、4月某日に行われた「富山地鉄 デキ12021号貸切撮影会」の話題。

……  ……

富山地鉄の現役唯一の電気機関車「デキ12021号」、
1968年(昭和33年)に東芝で製造。
クロヨン(黒部川第四発電所)建設資材輸送のために準備された機関車だった。

線内貨物列車で活躍した後、貨物扱いがなくなってからは「バラスト工臨」、
線路下に敷く敷石の散布作業に使うため、ホキ車(81号、82号)とコンビで
年に1~2度だけ、散布作業のために走るだけとなっている。

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その「デキホキ」編成を1日貸切で運転してもらって、思う存分、撮影しよう...
というのが、今回の撮影会。ご縁あって、<変態鉄>もその末席に加えてもらって。

そんな4月某日の撮影記。

さて...

<鉄>の中で、「駅撮り写真」というのは、何か一段“格下”のようなイメージがある。
乗った列車をホームでスナップすることはあるが、狙って撮るような場合には、
駅間で撮りたい...と思う人が多い気がする。

考えてみれば、それは当たり前。駅のホーム端でカメラを構えると信号機やら標識やら
ゴチャゴチャしてしまう。第一、駅は人が集まる場所にある(あった)場合が通常。
となれば、線路際には建物が建て込んでいるのが普通。スッキリした列車写真を
撮るには不適当なケースが多いのである。塀やフェンスに阻まれて撮る場所がない
都市型路線や、どうしても時間が無いときに「仕方なく駅撮り」というのが<撮り鉄>
としての一般的行動パターン。多くの<鉄>ブログを見ても、「駅撮りながら...」や
「やむなく駅撮りで...」というような表現がされていることが多い。

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だが、富山地鉄には「画になる駅」が多いのである。
例えばあの駅。本線と立山線が分岐するあの駅である。本線と立山線のホームが並び、
駅全体は扇形になっている。その2本のホームの間に、かつて信号扱所(?)と売店が
あったそうで、現在は使われていないものの、その頃の姿を残している。

ただ、両線のホームの間にトイレの建物が建ってしまったのが、撮る側からすれば
“玉に瑕”といった感じだろうか。

ここだけではなく、富山地鉄沿線には、大正から昭和にかけて、
現在の地鉄の前身となる私鉄各社がつくった駅舎がいまもそのままの姿で残っており。

ということで、この記事は、あの駅での“駅撮り写真”を中心に。

陽射しがちょうどよくあたって。背後は灰色の雲、この不思議な天気だけに
望遠で遠めに撮ると、何だか不思議な写真に仕上がって。

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ホームに進入してくるデキホキ編成。

歴史を感じさせる木製上屋が何とも言えず...。陽射しを受けてデキのピンク色の車体が
まるでスポットライトを浴びているみたいで。

撮った自分としては気に入っている1枚。

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周囲には架線柱やら樹木やら。その影が落ちなくなる瞬間を狙って。
ちなみに、デキの左に見えている架線柱、錆色の鉄製ビームも良い感じなのだが、
同時に、その架線柱が木製であることにも注目である。

コンクリート柱、古レールを組み合わせたもの、そして木製架線柱。
このゴチャゴチャ感、でも、何だかこれこそ“電鐵らしさ”な気がして。

そして、ここに来ると、いつも気になるのが...

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この転轍機標識。なぜか首をかしげているのである。
長年の使用でこうなってしまったのか、もともとこういう仕様なのか...
信号や標識に関して詳しくない<変態鉄>としてはこれ以上、書くネタがない...。

というわけで、デキホキの話題を。

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地鉄電車は、電鉄富山駅をターミナルにして、そこから立山、宇奈月方面へと
放射状に目的地へと走って行く運転系統。でも、夏ダイヤ期間に限って、
「宇奈月温泉 ←→ 立山」という富山市街地に入らない系統がある。
それが「アルペン特急」、宇奈月からやって来た特急電車はこの駅でスイッチバック、
立山線へと入っていく。そんな運転系統が残っているため、この駅の線路配置は
意外と複雑で。それを活かして、複数回の撮影チャンスがあるできるような形に...

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上の写真と同じように見えて、こちらは向かって右側、立山線側から出発するシーン。
本線側からの発車シーンと、立山線からの発車シーンを両方撮ることができたのも
こういうのも、貸切撮影会ならでは!?

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晴れればホームからも立山連峰をハッキリと見ることができるスポットとして
(一般の)旅行者からも人気があって。

残念ながらこの日は山の方は雪雲がでていたようで。山頂は見ることができなかったが
それでも、デキに夕方の陽射しがあたって。駅構内での撮影ではあっても、
自分としては“納得の1枚”だったのである。

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普段なら「ハズレ」の“かぼちゃ電車”も、夕陽を浴びればキレイに見えるわけで。
写真は光...、当たり前のことを実感するのである。

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とはいえ、やはり“だいこん電車”の方が好きな<変態鉄>である。
その“だいこん電車”の中で、一番撮りたいのは... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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