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2月14日の西武線。(3)昼下がりの「保谷7号」(後編) [東京鐵話]

関東の私鉄史を見てきたら、やはり、この写真には違和感を禁じ得ない。
引っ越してメトロ線に乗ることが無くなったから、というだけではない。
堤さんの線路を五島さんの電車が走る...、「強盗とピストル」。

昭和の伊豆や箱根で繰り広げられた「日本の鉄道王」五島 慶太と堤 康次郎の闘い。
いまも、西武の譲渡車で車両の更新を進める伊豆箱根鉄道と、東急のステンレス電車を
走らせる伊豆急行。

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【2018年2月14日12時38分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

そんなことを思えば、何と言っても「西武線をゆく東急電車」は
アタマでは分かっていても、やはり、何だか不思議な気がしてしまうのである。

14日の西武池袋線撮影記。さらに引き続き。

……  ……

2018年2月14日(水)晴れ

普段、ローカル線ばかり撮っている者としては、数分間隔で電車がやってくるポイントと
いうのは、何だか...。やはり、踏切機が鳴動すると、何が来るか気になるのは
<鉄>の性というもの。だから、ゆっくりできないのだ。

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【2018年2月14日12時16分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

ノッペリした印象の顔立ちと、色合いからして、撮りにくかったのが20000系。
8両編成の急行・池袋ゆき。都心部の私鉄としては、急行系列車が8両編成というのは
ちょっと短めのような気がする。

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【2018年2月14日12時22分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

続いて8両編成の2000系、各停・池袋ゆき。2段の、俗に言う「田窓」と呼ばれる窓と
もうちょっと角張った印象の顔立ちだった2000系の姿は既に見かけなくなっていた。

この丸みのあるデザインの1段窓の2000系を<鉄>は「新2000系」と呼んで区分して
いるようで。番号を見ないと9000系と区別が付かない<変態鉄>には...
でも、黄色い車体は、いまの池袋線の中では、自分がイメージしている西武の電車の
イメージに、最もよく合う形式かも知れない。

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【2018年2月14日11時11分】 西武池袋線・保谷駅付近(開いている踏切から撮影)

そう、ちなみに9000系というのは保谷駅留置線にいたこの電車。
両者、ぱっと見には区別が付かないのである。<鉄>ブログなので、ちょっとマジメに
説明しておけば...

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【2007年9月25日11時06分】 西武多摩川線・多磨-新小金井(後追い)

9000系というのは、新造した車体と101系の廃車発生品の足回りを組み合わせた車両。
ただ、現在に至るまでに走行機器の更新工事が完了しており...

となると、どうすれば区別できるのか!?

ピンク色の車体...というのは、この編成だけの特別塗装。たしか、あの舌を噛みそうな
名前の歌手とコラボした企画が発端だっただろうか!?

さて、このポイント、上り電車が順光で撮れて、下りは雄大なカーブをゆく姿を
見ることができるが、でも、逆光で撮影は諦めていた。

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【2018年2月14日12時23分】 西武池袋線・保谷-ひばりヶ丘(後追い)

でも、気づいたのである。逆光に悩むくらいなら後追いで撮ればスッキリ撮れる。
と言うわけで、6000系の各停・小手指ゆきである。

そろそろ、この撮影地に着いて1時間。

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【2018年2月14日12時29分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

特急レッドアローから撮影をスタートして、2度目のレッドアローの通過。
今度は、ぬぁんと“レッドアロー・クラッシック”編成が来てくれた。
ちなみに「クラッシック」とは、先代の、初代レッドアロー5000系の塗色を再現して
いるから。その“初代”は、そう、富山地鉄でいまも元気に走っている。

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【2016年7月31日10時57分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

このカラー、新型車に塗ってもあまり違和感がない。

「お目当ての形式」は、みかけはしたものの、未だ思い通りの写真は残せておらず。
踏切機が鳴って上りを示す「→」が赤色に点灯すると、ちょっと期待するのだが...

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【2018年2月14日12時31分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

こういうときに限って、「スマイル電車」が来たり。こちらは10両編成の準急電車。
8両と10両が、どのような“使い分け”になっているのか...、よくわからない
<変態鉄>なのである。

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【2018年2月14日12時38分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

そして、12時半過ぎのひばりヶ丘駅では、急行・元町・中華街ゆきが各停・新木場ゆきを
追い抜くシーンが展開されているはずで。まず、やって来た急行電車は東急4000系。

この後、続いて各停が駅を発車するのが見えたのだが...

踏切機の赤い矢印が「→」と「←」の両方が...。つまり、被られるっ!!!
ここまで一度あったか無かったか位だったのに、ここに来て被りである。
背後から迫る下りスマイル電車に、「早く抜けてくれ、抜けてくれ!!」と心の中で
叫びながら...

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【2018年2月14日12時39分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

急行を待避した直後の発車だけに各停・新木場ゆきは思った以上にゆっくりゆっくり
やって来た。ピッタリ、下りの「スマイル電車」がファインダーから消えた瞬間に
6000系アルミ車体バージョンの各停・新木場ゆき。

……  ……

さて、3日間にわたって紹介した「保谷7号」踏切での撮影記。
多分、12種類くらいの電車を代わりばんこに、ご紹介したわけだが...
冒頭に書いた「お目当ての形式」とは、一体、どれだったか、お気づきでしょうか!?

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【2018年2月14日11時39分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

実はコチラ。主に地下鉄乗り入れに使われている6000系電車だったのである。
その理由は...

あと数日後の記事でご紹介できるかと。
吉祥寺から簡単にアクセスできる、新宿線沿線でテキトーに撮ろうと思っていたら、
いまは池袋線系統に集中的に入っており、新宿線系統には2編成だけ配置の“激レア”
なのだとか。とはいえ、池袋線に来ても昼間の運用は、大部分が地下鉄直通だった
みたいで。保谷の先にあたるこの場所では、30分に1回、急行と各停の地下鉄直通が
続けてやってくるだけ。それに気づかず、隣の踏切に“浮気”したタイミングで
やってきてしまったのが、急行と各停で2本続けて6000系だった。

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【2018年2月14日11時39分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

それ以来、30分間隔の地下鉄直通のタイミングを待ちながら、その間の電車にも
テキトーにカメラを向けて1時間半。そういうときに限って、メトロ車が続けてきたり。
そう、この“Nack 5”のヘッドマーク付き編成の「ピン甘撃沈」は痛かったのである。

そこから待つこと1時間、3回目(6本目)の地下鉄直通が、ようやく6054編成。
「6000系アルミ車体バージョン」を撮って、カメラをバッグに仕舞ったのだった。

保谷まで戻って、吉祥寺ゆきのバスに乗れば自宅までは約50分。でも、そんなに素直に
帰宅する<変態鉄>であろう筈も無く。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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