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2月14日の西武線。(2)昼下がりの「保谷7号」(中編) [東京鐵話]

あまり「正統派」な<鉄>ブログを書いたことがない<変態鉄>。
撮りに行く路線も、かなり偏りがあって、時折、撮影地で“同業者さん”に
話しかけられても、ホントに話が合わないのである。

もちろん、<撮り鉄>に来ている人と言っても、学生さんもいれば、リタイアされて
悠々自適な方もいらっしゃる。同年代と言っても、自分のようなヘンな職業から
工場勤務の方もいれば、自営の方も...、住んでいる地域もバラバラ。
だから、世間話をしていて会話がかみ合わないのは、仕方ないこと。

でも、<鉄>どうしの<鉄>な会話にも、なかなか着いていけない<変態鉄>である。

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【2018年2月14日12時29分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

狙って無いが、昔から自分が撮りたくなる、惹かれる路線・車両というのは、
意外とマイナーな方向のようで。西武池袋線の線路端に1時間半滞在。
ようやく、お目当ての形式にも巡り会えたのだが、それにしても、西武電車といえば
レモンイエローに、前面にステンレスの飾り帯...と思っていたら、いつの間にか、
色とりどりの電車が行き交うようになっていて。

「こんなにあるんだ~ぁ」と素直に驚いていたのだから、<鉄>失格である。
と言うわけで、何だか<鉄>な学生さんの書くブログ記事みたいな感じ...を装おうと
してみたのだが、やっぱり、<変態鉄>は<変態野郎>なのだということが、よくわかる
そんな記事になってしまって。

……  ……

2018年2月14日(水)晴れ

「保谷7号」の隣の踏切は(たぶん)「保谷8号」。
トップの写真は「7号」で撮った“レッドアロー・クラッシック”編成だが、
その編成のちょうど中央付近にも踏切が写り込んでいる。この距離から見ていると
何だか「7号」よりも、スッキリと撮れそうな気がして。

たぶん、昭和の頃は一面の田畑だったのではなかろうか。畦道をそのまま生活道路に
したようなところに住宅が建ち並び。道1本入ると、全然違うところに出てしまって。
隣の踏切に行くにも方向感覚を失いそうな位...

苦労してたどり着いたが、順光側には中央の障検と、線路際の塀が邪魔で。
結局「隣の芝は青い」という喩え通り。

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【2018年2月14日11時39分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

せっかく、ヘッドマーク付きの6000系だったのに、
そんな気持ちで撮ったからだろうか、思いっきりピン甘。あぁ、撃沈。

ちなみにこのヘッドマーク、FM曲の「Nack 5」の30周年の記念マークらしい。
自分が中学生の頃だっただろうか、“Lions贔屓です”とナレーションが入るプロ野球中継
をしていたのが、この曲だった。その印象が強くて。

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【2018年2月14日11時45分】 西武池袋線・保谷-ひばりヶ丘

ということで、すぐに「保谷7号」踏切に戻ってきて。
保谷駅からの雄大なカーブを曲がってくる電車、この時間帯は正面に光が回らないが、
構図的には、なかなか迫力のある撮り方ができて。

逆光にもよく映える“丸顔・美白”は“スマイル電車”。
女性社員の意見を取り入れて製造されたというだけあって、オッサンの理解を遙かに
超えたデザインの電車。<変態鉄>としては...う~ん。

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【2018年2月14日11時53分】 西武池袋線・保谷-ひばりヶ丘

そして、再び6000系。東京メトロ有楽町・副都心線乗り入れに対応した車両。
池袋線では、よく見かける存在だが、ぬぁんと新宿線にも、わずかに運用があるそうで。
非常扉をオフセットし、前面を「く」の字型に仕上げたデザインは、乗り入れ先の
かつての営団地下鉄の電車のデザインと、ちょっと似ているような。

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【2018年2月14日11時57分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

撮っていて映えない、自分の中では「ハズレ」だったのが、この20000系。
こちらは、用事で、新宿線に乗るときによく見かける気がするのだが...
池袋線でも、かなりよく見かけたのだった。

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【2018年2月14日11時58分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

再び。こんどは順光で「スマイル電車」。各駅停車は8両編成が原則のようで。
急行電車は10両編成が多く...ということも、撮りながら気づく始末だから。う~ん。

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【2018年2月14日12時03分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

続いて、「スマイル電車」の後継40000系がやって来た。
「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトにしているとかで。
京王のあの電車と同様、いわゆる“デュアルシート”を装備して、地下鉄直通のライナー
列車に使用されている。何でも、今度は「拝島ライナー」として新宿線系統にも進出
してくるとか。丸い顔が“ギラリ”してくれて、編成写真としては成功だろうか。

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【2018年2月14日12時09分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

練馬から地下鉄に直通している西武池袋線。乗り入れ先の東京メトロの電車も頻繁に
やって来る。来るときに保谷駅の留置線でも見かけた10000系が
各停・新木場ゆきとして。

前も書いたが、<変態鉄>は小学生時代を千代田区で過ごした。ちょうど半蔵門線が
永田町から半蔵門まで延伸される直前。だから、最初は最寄り駅は麹町だった。
ということで、有楽町線にはそのときから何度も乗っている。

当時から西武線への直通する予定だとは発表されていたが、でも、“夢のような話”と
思っていた。ゴールド(と言っても、実際は「山吹色」)のラインカラーの7000系
だった時代。それが実現したときには、営団線の沿線を離れてしまっていたので、
保谷で「新木場ゆきのメトロ車」を撮るのは、ちょっと“違和感”なのである。

この撮影地、保谷駅よりも、ひばりヶ丘駅に近く。その、ひばりヶ丘駅は日中、上下とも
急行と各停の接続が行われるダイヤになっているようで。数分間隔で電車が来る。
撮影を始めて40分ほど、その感覚が掴めてきたところで。

あらぬ時刻に、突然、踏切機が作動して。赤い矢印は、上り電車の接近を示していた。
「何だろう!?」とカメラを構えると...

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【2018年2月14日12時10分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷

不意に現れたのは、この電車だった。
「52席の至福」、秩父線の4000系を観光化改造したものだっただろうか。
いすみ鉄道の「レストラン・キハ」のような、車内でシェフの料理を味わうという
ちょっとしたクルーズ列車。最近は話題の女優さん(?)を起用したTV CMも流していて。

戦中、戦後の一時期、「西武農業鉄道」という社名だった、いまの西武。
空襲の激化などもあって追いつかなくなっていた当時の東京都心部の屎尿処理、
それを専用貨車による輸送で、支えたのが西武線だった。(他社でも実施例あり)
ちなみにネット検索してみたら、西武鉄道OBの方のブログに詳細な記事を見つけた。
駅に積み込み設備が設けられ、また、冷房などあるはずもない当時、担当の乗務員にも
相当な苦労があったのだとか(→ こちら)。

小学生の頃に読んだ<鉄>本で、その「し尿列車」もとい「黄金列車」の話を知って。
当時の<変態ガキ鉄>には非常に大きなインパクト。「西武鉄道 = 屎尿列車」が
<変態鉄>の中では、幼いときに西武の第一印象として定着してしまっているので、
クルーズ列車を走らせる...ということへの意外さに、ちょっと戸惑ってしまうのである。

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【2018年2月14日12時11分】 西武池袋線・ひばりヶ丘-保谷(後追い)

でも...。調べてみると、この日はバレンタインデーの特別運行だったようで。
(自分には全く関係ないことだが...)

この「52席の至福」、西武新宿 → 所沢 → 西武池袋などという運行経路の日も
あるそうで。(知らなかった)
ちなみに、その費用は、「旅割」でヒコーキに乗って富山を往復できるくらい。

車内では笑顔でくつろぐ乗客の姿があった。定期列車の間を縫うダイヤ設定だからか、
かなり徐行しての運転だった。だから、逆光でも後追い写真も。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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