2017夏、中国地方へ(14)まさかの原爆ドーム前!? [イマドキのTRAMたち(路面電車)]
あの重厚な吊り掛けサウンドを盛大に振りまきながら、広い道路の中央を...
「舟入」という名前を冠した電停が5つ続いた先、海の近くまで来ると終点・江波。
【2017年8月31日12時08分】 広島電鉄江波線・1910号「金閣」車内
快晴の青空の下、運転席後ろの座席から覗き込むと、まっすぐのびる石畳軌道。
<速報版>でも書いた通り、他都市の路面電車ではほとんど見かけなくなった
石畳軌道が、まだまだ健在であることも<変態鉄>には嬉しかった。
そんな広電、広島電鉄の路面電車を撮った話題、まだまだ続くのである。
…… ……
2017年8月31日(木)快晴
昨日の記事の写真を使い回した...訳では無い。
【2017年8月31日11時07分】 広島電鉄・千田車庫(許可を得て撮影)
千田車庫で洗車作業中の351号車。まさに“シャワーシーン”。
「水しぶきがキラキラ光るような...」と、どこかで見た作品のイメージ。
チャンスとばかり、EOSくんで思いっきり連写してみたのだが...
車輌の入れ方、作業員の姿態、そして、ホースから飛び出す水...
それをイメージ通りの1枚に仕上げられるだけの腕があるはずも無く。嗚呼。
【2017年8月31日11時14分】 広島電鉄・千田車庫(許可を得て撮影)
被爆電車652号車は庫内でお休み中。
そんな千田車庫内での撮影を終えて、車庫を辞したのは11時過ぎ。
残念ながら、この日、最大のお目当て582号車には会えずじまいだったのだが、
なぜか、このとき、「それなら江波車庫に居るんだろう」という、全く根拠のない
でも、ヘンな確信のようなものがあった。
ということで、江波へ向かう電車を待つため、道路中央の広電前電停へ。
ただ、直通の系統はなく途中で乗換となるわけで、それなら、何かめぼしい車輌が
来たところで乗り込もうと。
【2017年8月31日11時17分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
でも、やって来たのは“軽快電車”世代の700形の西広島(己斐)ゆき。
1982年(昭和57年)製造の自社発注車は、小学校低学年の頃に買ってもらった
<鉄>な本の中で「新技術を取り入れた最新の路面電車」として紹介されていた。
う~ん、でも、これよりは...
【2017年8月31日11時19分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
と、反対方向からやって来た宇品2丁目ゆきは350形353号車。
車庫内で“シャワーシーン”を撮った車輌の僚車である。1958年(昭和33年)製の
自社発注車である。
ちなみに、この350形などが製造された昭和30年代以降、昭和50年台後半に
いわゆる「軽快電車」の製造が再開されるまで、広電も自社発注の新車が無い
時代が続いた。ちょうど、モータリゼーションで路面電車にとって“暗黒の時代”
だった頃である。ただ、この頃、戦前からの二軸単車の淘汰が急務だったことも
あって、西日本各地の大都市で廃止となった路線の電車を次々に導入した。
その“生き残り”を撮りに来ていた、この日の<変態鉄>だったのである。
ただ、それらの西日本各地から転入してきた電車たちも、そろそろ置き換えの
時期を迎えており。
【2017年8月31日11時22分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
そう、その“切り札”とも言える存在だったのが、この1000形なのである。
“Flower Train”の1002号車がやって来た。
ちなみに、1000形の愛称が「グリーンムーバーLEX」だと思っていたら...
よくよく調べてみたら、1003番以降の愛称であって、開業100周年記念車両として
1001号が「ピッコロ」、1002号が「ピッコラ」と名付けられているのだった。
(それぞれイタリア語の男の子、女の子という意味なのだとか...)
このあたり、調べてみるとなかなか難しいのである。
でも、一応、<鉄>ブログなので。
というわけで、折返しの“Flower Train”で。
江波ゆきに乗り換えられるのは、十日市町。
座席に座って、ボーーッとしていた<変態鉄>、原爆ドーム前付近で愕然とした。
紙屋町方向に向かって近づいてくる電車が、ぬぁんと...。
その、お目当ての582号車だった。カメラを取り出す間もなく、驚いたまま
やり過ごすしか無かった。江波に行っても、絶対に会えないわけで...
さて、紙屋町から原爆ドーム前を過ぎて、T字型に横川方面からの線路と
合流するのが十日市町電停である。
【2017年8月31日11時49分】 広島電鉄本線・十日市町電停
その十日市町の交差点でも、<鉄>として、ちょっと注目のものが残っていた。
写真中央に見える、赤の「×」は電車誘導信号機である。3方向に線路がのびる
交差点のため、黄色矢印も2つあるわけで。
そのヨコに見えるのは、信号塔ではなかろうか。もちろん、ポイントも自動化
されており、職員は配置されていないが、大都市の片隅にコレが残っているのが
<変態鉄>にとっては感動モノ。
【2017年8月31日11時52分】 広島電鉄本線・十日市町電停
横断歩道を渡って、江波ゆきのホームへ。
広電の電停と言えば、この行灯式の接近表示器!!
「電車がきます」では無い。「 江 電車がきます」、そう、このホームだけでも
レギュラーの運行系統だけでも、宮島口ゆき、西広島(己斐)ゆき、そして江波ゆき
と3つの行き先の電車が入り乱れて発着している訳で。「宮江西」となっていて
接近している電車の行き先を1文字で表している。
【2017年8月31日11時53分】 広島電鉄本線・十日市町電停
連接車にも対応した長~いホームにやって来たのは、もと京都市電の1900形。
ホーム頭上には新型のフルカラーLED式の案内表示器。「単車」「連接車」という
情報まで表示されるのは、車体長もドアの数も入口ドアの場所も違うから。
別に<鉄>向けのサービスというわけでは無い。
この車内から見たのが、冒頭の1枚。かつての広島空港(西飛行場)にも近い
江波の町は、高いビルも無く、なんとなく空が広く見えるような。
【2017年8月31日12時17分】 広島電鉄・江波車庫
江波電停の先、そのまま電車は前進して江波車庫に入る。
お目当ての582号の姿は、あろうはずも無く、レアな車輌たちも居るには居たが、
みんな庫内の奥の方に居て。ということで、許可をもらってまで撮りに行くのは
ちょっと遠慮して。
周囲を少し撮ったら、広島駅ゆきの電車に乗り込むのだった。(つづく)
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「舟入」という名前を冠した電停が5つ続いた先、海の近くまで来ると終点・江波。
【2017年8月31日12時08分】 広島電鉄江波線・1910号「金閣」車内
快晴の青空の下、運転席後ろの座席から覗き込むと、まっすぐのびる石畳軌道。
<速報版>でも書いた通り、他都市の路面電車ではほとんど見かけなくなった
石畳軌道が、まだまだ健在であることも<変態鉄>には嬉しかった。
そんな広電、広島電鉄の路面電車を撮った話題、まだまだ続くのである。
…… ……
2017年8月31日(木)快晴
昨日の記事の写真を使い回した...訳では無い。
【2017年8月31日11時07分】 広島電鉄・千田車庫(許可を得て撮影)
千田車庫で洗車作業中の351号車。まさに“シャワーシーン”。
「水しぶきがキラキラ光るような...」と、どこかで見た作品のイメージ。
チャンスとばかり、EOSくんで思いっきり連写してみたのだが...
車輌の入れ方、作業員の姿態、そして、ホースから飛び出す水...
それをイメージ通りの1枚に仕上げられるだけの腕があるはずも無く。嗚呼。
【2017年8月31日11時14分】 広島電鉄・千田車庫(許可を得て撮影)
被爆電車652号車は庫内でお休み中。
そんな千田車庫内での撮影を終えて、車庫を辞したのは11時過ぎ。
残念ながら、この日、最大のお目当て582号車には会えずじまいだったのだが、
なぜか、このとき、「それなら江波車庫に居るんだろう」という、全く根拠のない
でも、ヘンな確信のようなものがあった。
ということで、江波へ向かう電車を待つため、道路中央の広電前電停へ。
ただ、直通の系統はなく途中で乗換となるわけで、それなら、何かめぼしい車輌が
来たところで乗り込もうと。
【2017年8月31日11時17分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
でも、やって来たのは“軽快電車”世代の700形の西広島(己斐)ゆき。
1982年(昭和57年)製造の自社発注車は、小学校低学年の頃に買ってもらった
<鉄>な本の中で「新技術を取り入れた最新の路面電車」として紹介されていた。
う~ん、でも、これよりは...
【2017年8月31日11時19分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
と、反対方向からやって来た宇品2丁目ゆきは350形353号車。
車庫内で“シャワーシーン”を撮った車輌の僚車である。1958年(昭和33年)製の
自社発注車である。
ちなみに、この350形などが製造された昭和30年代以降、昭和50年台後半に
いわゆる「軽快電車」の製造が再開されるまで、広電も自社発注の新車が無い
時代が続いた。ちょうど、モータリゼーションで路面電車にとって“暗黒の時代”
だった頃である。ただ、この頃、戦前からの二軸単車の淘汰が急務だったことも
あって、西日本各地の大都市で廃止となった路線の電車を次々に導入した。
その“生き残り”を撮りに来ていた、この日の<変態鉄>だったのである。
ただ、それらの西日本各地から転入してきた電車たちも、そろそろ置き換えの
時期を迎えており。
【2017年8月31日11時22分】 広島電鉄宇品線・広電本社前電停
そう、その“切り札”とも言える存在だったのが、この1000形なのである。
“Flower Train”の1002号車がやって来た。
ちなみに、1000形の愛称が「グリーンムーバーLEX」だと思っていたら...
よくよく調べてみたら、1003番以降の愛称であって、開業100周年記念車両として
1001号が「ピッコロ」、1002号が「ピッコラ」と名付けられているのだった。
(それぞれイタリア語の男の子、女の子という意味なのだとか...)
このあたり、調べてみるとなかなか難しいのである。
でも、一応、<鉄>ブログなので。
というわけで、折返しの“Flower Train”で。
江波ゆきに乗り換えられるのは、十日市町。
座席に座って、ボーーッとしていた<変態鉄>、原爆ドーム前付近で愕然とした。
紙屋町方向に向かって近づいてくる電車が、ぬぁんと...。
その、お目当ての582号車だった。カメラを取り出す間もなく、驚いたまま
やり過ごすしか無かった。江波に行っても、絶対に会えないわけで...
さて、紙屋町から原爆ドーム前を過ぎて、T字型に横川方面からの線路と
合流するのが十日市町電停である。
【2017年8月31日11時49分】 広島電鉄本線・十日市町電停
その十日市町の交差点でも、<鉄>として、ちょっと注目のものが残っていた。
写真中央に見える、赤の「×」は電車誘導信号機である。3方向に線路がのびる
交差点のため、黄色矢印も2つあるわけで。
そのヨコに見えるのは、信号塔ではなかろうか。もちろん、ポイントも自動化
されており、職員は配置されていないが、大都市の片隅にコレが残っているのが
<変態鉄>にとっては感動モノ。
【2017年8月31日11時52分】 広島電鉄本線・十日市町電停
横断歩道を渡って、江波ゆきのホームへ。
広電の電停と言えば、この行灯式の接近表示器!!
「電車がきます」では無い。「 江 電車がきます」、そう、このホームだけでも
レギュラーの運行系統だけでも、宮島口ゆき、西広島(己斐)ゆき、そして江波ゆき
と3つの行き先の電車が入り乱れて発着している訳で。「宮江西」となっていて
接近している電車の行き先を1文字で表している。
【2017年8月31日11時53分】 広島電鉄本線・十日市町電停
連接車にも対応した長~いホームにやって来たのは、もと京都市電の1900形。
ホーム頭上には新型のフルカラーLED式の案内表示器。「単車」「連接車」という
情報まで表示されるのは、車体長もドアの数も入口ドアの場所も違うから。
別に<鉄>向けのサービスというわけでは無い。
この車内から見たのが、冒頭の1枚。かつての広島空港(西飛行場)にも近い
江波の町は、高いビルも無く、なんとなく空が広く見えるような。
【2017年8月31日12時17分】 広島電鉄・江波車庫
江波電停の先、そのまま電車は前進して江波車庫に入る。
お目当ての582号の姿は、あろうはずも無く、レアな車輌たちも居るには居たが、
みんな庫内の奥の方に居て。ということで、許可をもらってまで撮りに行くのは
ちょっと遠慮して。
周囲を少し撮ったら、広島駅ゆきの電車に乗り込むのだった。(つづく)
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