関鉄常総線「さらば、100」(1)長すぎるプロローグ [常総線のキハとその仲間たち[関東鉄道]]
何がキッカケだったのか、最近、ワイドショーでもスポーツ紙でも、
女性が何かスゴいことを成し遂げたり、珍しい地位に就いたり、そういうとき
決まって「美しすぎる※※」というタイトル。
アレに、非常に違和感を感じてしまう自分なのである。
でも、そんな<変態鉄>自身が“イケメン過ぎる<鉄>”であるというのが
疑いの余地のない事実だということは、会ったことのある皆さんなら、
ご存じのはず。
だけど、誰が何と言っても、拙ブログの長さ。特に撮影に出向くまでの
余計な部分が長い!!! これは間違いない。「長すぎるプロローグ」というのは
絶対、ウソはないのである。
【2016年1月8日11時11分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
とはいうものの、拙ブログ開設当初から何度も撮りに訪れた
思い入れのある車輌。その引退、そして搬出が決まっての最後の撮影会。
午前中だけの短いイベントとはいえ、やはり書きたいことはたくさん。
というわけで、1月8日の関東鉄道常総線の話題。
…… ……
つくばの地磁気観測所の関係で、都市部の通勤路線では“当たり前”の
直流1,500Vの電化ができない場所を走っている関東鉄道常総線。
【2014年12月21日13時14分】 関鉄常総線・水海道-小絹
交流電化の場合、車輌の製造費が高くなることなどもあって費用対効果を
考えれば、私鉄がそう簡単に踏み切れるものでもなく。ということで、
水海道、守谷と東京への通勤圏に位置する路線ながら、いまも非電化のまま、
通勤路線としての需要の高さは、数少ない“複線非電化”ということからも。
通勤型ディーゼル動車の“楽園”となった同線で、長らく主力として活躍して
きたのが、国鉄・JRから譲受したキハ35系、その両運転台車がキハ30形。
国鉄清算事業団とJR東日本から、昭和から平成はじめにかけて大量に転入。
【2014年12月21日11時30分】 関鉄常総線・水海道車両基地
そのうち、2両編成の350形(国鉄キハ35・36形)は2011年までに引退、
しばらく前に海外譲渡のため搬出された。
350形引退後は、両運転台のキハ30形にワンマン化改造を施行した100形だけが
水海道-下館間の定期運用に残された。日中に1往復の“予告登板”。
【2011年12月4日13時23分】 関東鉄道常総線・大宝-下妻
その運行ダイヤが公式サイトで発表されていたので、<変態鉄>にとって、
筑波山をバックに走るキハを撮りに行ったのは何度も。
拙ブログ開設当初から何度も撮りに訪れていた。それが正午頃の設定だったため、
仕事が休みの日、朝起きて天気が良ければ...ちょうど良い被写体でもあった。
とはいえ、「筑波山バック」は光線の向きもあって難しかったが。
【2016年5月21日13時50分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
でも、キハ5000形の増備が進むと、新型車だけで運用を賄える状況になり、
まもなく、関鉄の公式サイトでも「平成25年12月からお休み中」の文字が。
【2016年5月21日14時01分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
そして、しばらく前の常総水害で水に浸かった水海道車両基地のニュース映像、
ほかの現役車両は、浸水直前に高台の守谷方面に避難したといいつつ、
タラコ色のキハ100形だけ、ポツンと取り残されている映像に、
<変態鉄>としては...
…… ……
「引退」、古い車輌を追っていると、いつかこの日が来てしまうことは
わかってはいるものだが、それでもショック。
3年余りの「休車」扱いを経て廃車が決定。その最後の撮影会は
午前・午後の部に分かれて各200名、合計400名、12月16日朝10時から、
公式サイト内での募集だった。絶対に申し込まないと!!!
朝10時前、パソコンを立ち上げて待機していた。まさに「時報打ち」である。
名前とか住所とか...必要な項目を入力。確認メッセージで一安心。
<予告編>のときにも書いた通り、開催当日は大相撲一月場所初日に重なっており、
15時までに帰宅できるプランが必須だった。この時点で、大関 稀勢の里の
初賜杯は「あるっ!!」と確信していた<変態鉄>、綱取りは“まさか”だった。
そうそう、某公共放送の大相撲専属解説者、第52代横綱の北の富士勝昭さんの
“休場”も、当日、TVを付けてから知った“驚愕の事実”だった。
そういうことで、撮影会は「午前の部」で申し込んだのだが...
2017年1月8日(日)曇りのち雨
好天続きの正月だったのだが、心配だったのはこの日の天気。雨の予報。
ただ直前になると、午前中はどうにか天気は持ちこたえそう...ということで
その意味でも、「午前の部」を申し込んだことは“正解”だったのかも。
でも、もう1つ“悩み”があった。
こちらである。自宅から一番近いJR線の駅は中央線の西荻窪、でも、休日ダイヤ
快速電車は終日通過となる。1つ隣の吉祥寺駅でもそれほど距離は...
吉祥寺から関鉄常総線の起点である取手までは片道1,000円程度の運賃。
「青春18きっぷ」の消化試合にしようかと思ったのだが...
日暮里乗り換えで取手、そこから常総線で受付のある守谷駅までは...
そう、朝が辛いのである。少しでも寝ていたい、その気持ちが上回ったのである。
とはいえ...、関東鉄道常総線のイベントに参加するのはこれが4回目だろうか。
だんだん“要領”もわかってきた。守谷駅には早めに着いた方が良いのである。
…… ……
井の頭線で明大前、笹塚で再び乗り換えて、都営新宿線直通で7時半過ぎに岩本町。
秋葉原駅では「都営新宿線乗り換え」のアナウンスはないのだが、
岩本町駅では「秋葉原駅への乗り換え」が案内されている、“片思い乗換駅”
なのである。神田川を渡れば5分とかからずに秋葉原駅。
【2017年1月8日7時52分】 つくばエクスプレス線・秋葉原駅
ホームで少し待って8:00発の快速・つくばゆき。
地磁気観測所との兼ね合いで、常総線は非電化、一転、TX線は守谷までが直流
守谷以降つくばまでが交流電化。JR線といわゆる“並行在来線”以外で、
電源切替があって交直流車を運用するのはたぶん全国でもここが唯一では!?
全線に渡って踏切がなくトンネルと高架区間だけ。最高速度130キロ、これも
通勤電車としては日本最速の部類に入る。
【2017年1月8日7時55分】 つくばエクスプレス線・秋葉原駅
ATO(自動運転装置)を完備した都市型ワンマン運転、ホームドアがあって
写真を撮るのには一苦労。
でも、交直流車TX2000系には一部、セミクロスシート車も含まれ、この日は
車内が空いているのを良いことにボックス席を独り占め。
【2017年1月8日8時33分】 つくばエクスプレス線・守谷駅(後追い)
最近、何かと社員の不祥事ばかりが報じられるのが、ひとりの利用者として
心配な気もする同社だが、秋葉原から守谷まで30分ほどと
常総方面への行き来には非常に便利で...、何とか頑張ってもらいたいところ。
この日もあっという間に守谷駅に到着である。
階段を下りて高架駅のTX線守谷駅で下車、そのまま正面へ進めば常総線乗り場。
きっぷは買わずに、有人改札へ。「撮影会です!!」と言えば入場できる。
【2017年1月8日8時36分】 関東鉄道常総線・守谷駅
改札前のコンコースにはすでにカメラバッグを提げた参加者の行列ができており。
もちろん、すかさず自分もその列に加わった。
8時40分、予定通りに受付が始まるのである。
他社の乗車・撮影会イベントも同じような感じだが、関東鉄道のイベントは
受付時に受け取る袋に入っている資料の充実度が...。
【2017年1月8日8時37分】 関東鉄道常総線・守谷駅
<変態鉄>が受け取った首掛け式のプレートには「2号車」の文字。
さて、撮影会臨時列車は9:45入線、10:00発車とアナウンスされ。
入線まであと1時間、ちょっとコンビニに立ち寄って、すぐに階段を下りて
常総線ホームへ。
やはり、皆さん考えることは同じだったようで、200名の参加者の大半は
早めに受付を済ませてホームで撮影しながら時間を過ごすようで。
【2017年1月8日9時19分】 関東鉄道常総線・守谷駅
臨時列車は4番ホームからの発車。そのホーム端の柵沿いのスペースは
“特等席”。ベストポジションとは言えなかったが、何とか撮りやすい
ポジションを確保することが出来たのだった。入線まで、あと40分ほど、
雨は落ちてこなかったが、陽射しは全くなく、身動きできないホーム端で
ずっと立って待っているのは辛い時間。
その4番ホームには、折返し9:43発の快速・下館ゆきが入線である。
キハ2404単行である。これが出発したら、いよいよである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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女性が何かスゴいことを成し遂げたり、珍しい地位に就いたり、そういうとき
決まって「美しすぎる※※」というタイトル。
アレに、非常に違和感を感じてしまう自分なのである。
でも、そんな<変態鉄>自身が“イケメン過ぎる<鉄>”であるというのが
疑いの余地のない事実だということは、会ったことのある皆さんなら、
ご存じのはず。
だけど、誰が何と言っても、拙ブログの長さ。特に撮影に出向くまでの
余計な部分が長い!!! これは間違いない。「長すぎるプロローグ」というのは
絶対、ウソはないのである。
【2016年1月8日11時11分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
とはいうものの、拙ブログ開設当初から何度も撮りに訪れた
思い入れのある車輌。その引退、そして搬出が決まっての最後の撮影会。
午前中だけの短いイベントとはいえ、やはり書きたいことはたくさん。
というわけで、1月8日の関東鉄道常総線の話題。
…… ……
つくばの地磁気観測所の関係で、都市部の通勤路線では“当たり前”の
直流1,500Vの電化ができない場所を走っている関東鉄道常総線。
【2014年12月21日13時14分】 関鉄常総線・水海道-小絹
交流電化の場合、車輌の製造費が高くなることなどもあって費用対効果を
考えれば、私鉄がそう簡単に踏み切れるものでもなく。ということで、
水海道、守谷と東京への通勤圏に位置する路線ながら、いまも非電化のまま、
通勤路線としての需要の高さは、数少ない“複線非電化”ということからも。
通勤型ディーゼル動車の“楽園”となった同線で、長らく主力として活躍して
きたのが、国鉄・JRから譲受したキハ35系、その両運転台車がキハ30形。
国鉄清算事業団とJR東日本から、昭和から平成はじめにかけて大量に転入。
【2014年12月21日11時30分】 関鉄常総線・水海道車両基地
そのうち、2両編成の350形(国鉄キハ35・36形)は2011年までに引退、
しばらく前に海外譲渡のため搬出された。
350形引退後は、両運転台のキハ30形にワンマン化改造を施行した100形だけが
水海道-下館間の定期運用に残された。日中に1往復の“予告登板”。
【2011年12月4日13時23分】 関東鉄道常総線・大宝-下妻
その運行ダイヤが公式サイトで発表されていたので、<変態鉄>にとって、
筑波山をバックに走るキハを撮りに行ったのは何度も。
拙ブログ開設当初から何度も撮りに訪れていた。それが正午頃の設定だったため、
仕事が休みの日、朝起きて天気が良ければ...ちょうど良い被写体でもあった。
とはいえ、「筑波山バック」は光線の向きもあって難しかったが。
【2016年5月21日13時50分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
でも、キハ5000形の増備が進むと、新型車だけで運用を賄える状況になり、
まもなく、関鉄の公式サイトでも「平成25年12月からお休み中」の文字が。
【2016年5月21日14時01分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地
そして、しばらく前の常総水害で水に浸かった水海道車両基地のニュース映像、
ほかの現役車両は、浸水直前に高台の守谷方面に避難したといいつつ、
タラコ色のキハ100形だけ、ポツンと取り残されている映像に、
<変態鉄>としては...
…… ……
「引退」、古い車輌を追っていると、いつかこの日が来てしまうことは
わかってはいるものだが、それでもショック。
3年余りの「休車」扱いを経て廃車が決定。その最後の撮影会は
午前・午後の部に分かれて各200名、合計400名、12月16日朝10時から、
公式サイト内での募集だった。絶対に申し込まないと!!!
朝10時前、パソコンを立ち上げて待機していた。まさに「時報打ち」である。
名前とか住所とか...必要な項目を入力。確認メッセージで一安心。
<予告編>のときにも書いた通り、開催当日は大相撲一月場所初日に重なっており、
15時までに帰宅できるプランが必須だった。この時点で、大関 稀勢の里の
初賜杯は「あるっ!!」と確信していた<変態鉄>、綱取りは“まさか”だった。
そうそう、某公共放送の大相撲専属解説者、第52代横綱の北の富士勝昭さんの
“休場”も、当日、TVを付けてから知った“驚愕の事実”だった。
そういうことで、撮影会は「午前の部」で申し込んだのだが...
2017年1月8日(日)曇りのち雨
好天続きの正月だったのだが、心配だったのはこの日の天気。雨の予報。
ただ直前になると、午前中はどうにか天気は持ちこたえそう...ということで
その意味でも、「午前の部」を申し込んだことは“正解”だったのかも。
でも、もう1つ“悩み”があった。
こちらである。自宅から一番近いJR線の駅は中央線の西荻窪、でも、休日ダイヤ
快速電車は終日通過となる。1つ隣の吉祥寺駅でもそれほど距離は...
吉祥寺から関鉄常総線の起点である取手までは片道1,000円程度の運賃。
「青春18きっぷ」の消化試合にしようかと思ったのだが...
日暮里乗り換えで取手、そこから常総線で受付のある守谷駅までは...
そう、朝が辛いのである。少しでも寝ていたい、その気持ちが上回ったのである。
とはいえ...、関東鉄道常総線のイベントに参加するのはこれが4回目だろうか。
だんだん“要領”もわかってきた。守谷駅には早めに着いた方が良いのである。
…… ……
井の頭線で明大前、笹塚で再び乗り換えて、都営新宿線直通で7時半過ぎに岩本町。
秋葉原駅では「都営新宿線乗り換え」のアナウンスはないのだが、
岩本町駅では「秋葉原駅への乗り換え」が案内されている、“片思い乗換駅”
なのである。神田川を渡れば5分とかからずに秋葉原駅。
【2017年1月8日7時52分】 つくばエクスプレス線・秋葉原駅
ホームで少し待って8:00発の快速・つくばゆき。
地磁気観測所との兼ね合いで、常総線は非電化、一転、TX線は守谷までが直流
守谷以降つくばまでが交流電化。JR線といわゆる“並行在来線”以外で、
電源切替があって交直流車を運用するのはたぶん全国でもここが唯一では!?
全線に渡って踏切がなくトンネルと高架区間だけ。最高速度130キロ、これも
通勤電車としては日本最速の部類に入る。
【2017年1月8日7時55分】 つくばエクスプレス線・秋葉原駅
ATO(自動運転装置)を完備した都市型ワンマン運転、ホームドアがあって
写真を撮るのには一苦労。
でも、交直流車TX2000系には一部、セミクロスシート車も含まれ、この日は
車内が空いているのを良いことにボックス席を独り占め。
【2017年1月8日8時33分】 つくばエクスプレス線・守谷駅(後追い)
最近、何かと社員の不祥事ばかりが報じられるのが、ひとりの利用者として
心配な気もする同社だが、秋葉原から守谷まで30分ほどと
常総方面への行き来には非常に便利で...、何とか頑張ってもらいたいところ。
この日もあっという間に守谷駅に到着である。
階段を下りて高架駅のTX線守谷駅で下車、そのまま正面へ進めば常総線乗り場。
きっぷは買わずに、有人改札へ。「撮影会です!!」と言えば入場できる。
【2017年1月8日8時36分】 関東鉄道常総線・守谷駅
改札前のコンコースにはすでにカメラバッグを提げた参加者の行列ができており。
もちろん、すかさず自分もその列に加わった。
8時40分、予定通りに受付が始まるのである。
他社の乗車・撮影会イベントも同じような感じだが、関東鉄道のイベントは
受付時に受け取る袋に入っている資料の充実度が...。
【2017年1月8日8時37分】 関東鉄道常総線・守谷駅
<変態鉄>が受け取った首掛け式のプレートには「2号車」の文字。
さて、撮影会臨時列車は9:45入線、10:00発車とアナウンスされ。
入線まであと1時間、ちょっとコンビニに立ち寄って、すぐに階段を下りて
常総線ホームへ。
やはり、皆さん考えることは同じだったようで、200名の参加者の大半は
早めに受付を済ませてホームで撮影しながら時間を過ごすようで。
【2017年1月8日9時19分】 関東鉄道常総線・守谷駅
臨時列車は4番ホームからの発車。そのホーム端の柵沿いのスペースは
“特等席”。ベストポジションとは言えなかったが、何とか撮りやすい
ポジションを確保することが出来たのだった。入線まで、あと40分ほど、
雨は落ちてこなかったが、陽射しは全くなく、身動きできないホーム端で
ずっと立って待っているのは辛い時間。
その4番ホームには、折返し9:43発の快速・下館ゆきが入線である。
キハ2404単行である。これが出発したら、いよいよである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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