172-14722号で行く宇奈月温泉(2)メヌエットにのせて [富山で撮った]
※※※ おことわり ※※※
“172-14722号で行く宇奈月温泉”は趣味者有志が主催したイベントであり、
富山地方鉄道が開催したイベントではありません。
なお、撮影イベントという性格上、通常の運行では考えられないシーンや
普段は立ち入り、撮影が認められない箇所で撮影したカットが含まれます。
「とやまぁ~~、とやぁまぁ~~ 富山港線、高山線、富山地方鉄道線にお越しの方は...」
ひっきりなしに北陸本線のL特急が発着する。その都度、ホーム上のスピーカーから
間延びした自動放送の声。ひどく音割れしたアナウンスが流れ終わるや否や
『こきりこ節』の寂しげなメロディが。
【2008年9月4日12時18分】 高山本線・富山駅
改札ラッチの向こうにズラリと並んだホーム、土産物の入った紙袋を提げた人々が
特急列車の到着を待つ。「源」のマークが入った運搬台車が改札ヨコを通って
ホームの売店へ駅弁を納品に...。
90年台、<変態ガキ鉄>が本格的に(?)、<鉄>活動を開始した頃の富山駅。
なぜか自分の中の富山駅は、小雪の舞う冬の夕方の印象が強いのである。
多分、訪れた回数では夏休みの方が多いように思うのだが...
当時は、まだ、富山駅に新幹線が来るなど“夢物語”だった。
そんな当たり前過ぎて“フィルムの無駄”、カメラを構えることすらなかった場面。
でも、なぜか20年以上経っても鮮明に思い出されるのである。
いま、ガラス張りの駅舎に入れば、新幹線の発車案内...アタマでは分かっていても、
1年経っても、それが富山駅だとはどうしても信じられないのである。
だからこそ、<変態鉄>!?
先月の訪問も、初めて訪れる駅のような気分でシャッターを切り続けた。
という訳で、今日の記事でもまだ14722編成は出てこない。まさに「看板に偽りあり」。
…… ……
2016年3月19日(土)雨
高速バスで富山駅に着いたのは5時半過ぎ、集合時間は8時半。
【2016年3月19日6時15分】 北陸新幹線・富山駅
雨の降る中、約3時間をちょっと肌寒い駅前で過ごすのは...。
確かに富山駅のコンコースのベンチは、床に散乱する缶ビールの空き缶さえ
気にしなければ、ベンチにも空席はあった。熟睡はせずとも、ベンチでウトウト...
というのも可能ではあった。あるいは「えこまいか」で地鉄電車に乗って、
稲荷町に“偵察”に向かうことも可能だった。
でも...。
空腹!!!
それならば、温かいモノが食べたかったが...
駅弁の販売は6時から始まったが、でも、駅ナカのお店が開くには早すぎて。
【2016年3月19日6時06分】 富山県富山市・富山駅付近
駅舎を出て電鉄富山駅に向かう途中にある、こちらでも良かったのだが、
でも、何だか駅ソバという気分でもなかった。
【2016年3月19日6時12分】 富山県富山市・富山駅付近
アテもなく、駅前広場をブラブラ。まさに徘徊していた<変態野郎>だった。
しばらくブラついてから、再びバス乗り場付近に戻ってみたら...
【2016年3月19日6時37分】 富山県富山市・富山駅付近
「おっ、青バス!!」
バスマニアではないのだが、でも、富山で当たり前に見られたはずの青いバスも
地鉄バスの方に伺ってみると、市内全域でもあとわずかに残るだけとか。
「テイカ目薬」の広告も富山らしいのだが...。「新高岡駅ゆき」というのは
新幹線開業で延伸された行き先。この車両もそろそろ引退だとか...
…… ……
地下通路を通り、“飛越ゴハチ”のときからお世話になっているカナルパークホテルへ。
財政難に喘ぐ<変態鉄>にとっては、ちょっとした決断だったのだが、
ホテルで朝食をとったのだった。
7時半過ぎ。雨は小降りになったり強くなったりを繰り返していたのだが...
【2016年3月19日7時40分】 富山県富山市・富山駅付近
土曜日の朝とはいえ、やはり、県の玄関駅。これから仕事だろうか、バス乗り場には
長い列ができていた。
【2016年3月19日7時41分】 富山県富山市・富山駅付近
いつの間にか「祝1周年」、新幹線開業からちょうど1年が経過した訳で...
…… ……
さてさて...
新幹線開業に伴う富山駅前の変化の中で、<変態鉄>が最も注目していたのは
地鉄富山市内軌道線の「富山駅」電停。
以前の記事(→ こちら)で工事中の様子をご紹介したし、
その後、開業に向けた習熟試運転の模様や開業後の姿もスナップした。
さらに昨年の開業後、まだ駅前広場が工事中のときの写真もご紹介した。
あと数年後、在来線(あいの風とやま線)の高架化に合わせて駅北に発着する
ポートラム(旧富山港線)と繋がることになるのだが...
【2016年3月19日7時42分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
さて、駅舎の中にある「富山駅電停」、その入口付近で歩道と交差する地点が。
一応、歩行者用信号機が設けられているのだが...
電車の発着に合わせて聞き覚えのあるメロディーが流れることに気づいたのだった。
それが今日のタイトル。駅前広場に電車がやって来る度に「メヌエット」が
聞こえてくるのである。
【2016年3月19日7時47分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
でも、しばらく佇んでいて気づいたのは、電車の形式にかかわらず同じメロディだが
流れる長さがマチマチ。1コーラス流れきるときもあれば、その歩道部分を横切る
ときに“瞬間的”に流れるだけのことも...
近くで観察していて分かったのだが、これは、どうやら信号機に“仕掛け”が
あるのではなく、電車にメロディを流す機能を追加したみたい。
吊り掛け駆動のデ7000形にも、もちろん。天気の良い日の朝早くにでも、
次は録音にチャレンジしてみたい。
【2016年3月19日6時19分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停
早朝に撮ったこの写真を見直していて、ちょっと「あっ!!」と驚く場面に気づいた。
<鉄>として、これを「撮る!!」と決めて、雨の中、カメラを持って待ち続けた。
市内軌道線の車両も、いつの間にかバラエティ豊かになっていたが、
運用は明確には分かれていない。
でも、「環状線」、富山都心線だけは、いわゆる「上下分離形式」、
軌道や電気・信号設備、車両は富山市が保有し、地鉄が市の委託を受けるような形で
運行するようになっており、この「環状線(3系統)」だけは基本的に白・黒・銀色の
「セントラム」9000形連接車が“専属”となっているのだが...
【2016年3月19日8時04分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
なぜか、地鉄所有のT100形「サントラム」が“環状線”を表示して運転中!!
「セントラム」に故障や事故があった場合には地鉄の「サントラム」で代走する
のは知ってはいたが、実見したのは初めて。
集合時刻の8時半が近づいてくる中、ようやく。
【2016年3月19日8時04分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停
“環状線”表示の「サントラム」を記録して、電鉄富山駅に向かったのだった。
【2016年3月19日8時11分】 富山地鉄・電鉄富山駅
改札前にテーブルが置かれ、周囲には見覚えのある顔ぶれ。
参加費を払ってパンフレットを受け取れば、いよいよである。
この日の主役、14722編成はまもなく稲荷町の車庫から回送されてくる。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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富山地方鉄道が開催したイベントではありません。
なお、撮影イベントという性格上、通常の運行では考えられないシーンや
普段は立ち入り、撮影が認められない箇所で撮影したカットが含まれます。
「とやまぁ~~、とやぁまぁ~~ 富山港線、高山線、富山地方鉄道線にお越しの方は...」
ひっきりなしに北陸本線のL特急が発着する。その都度、ホーム上のスピーカーから
間延びした自動放送の声。ひどく音割れしたアナウンスが流れ終わるや否や
『こきりこ節』の寂しげなメロディが。
【2008年9月4日12時18分】 高山本線・富山駅
改札ラッチの向こうにズラリと並んだホーム、土産物の入った紙袋を提げた人々が
特急列車の到着を待つ。「源」のマークが入った運搬台車が改札ヨコを通って
ホームの売店へ駅弁を納品に...。
90年台、<変態ガキ鉄>が本格的に(?)、<鉄>活動を開始した頃の富山駅。
なぜか自分の中の富山駅は、小雪の舞う冬の夕方の印象が強いのである。
多分、訪れた回数では夏休みの方が多いように思うのだが...
当時は、まだ、富山駅に新幹線が来るなど“夢物語”だった。
そんな当たり前過ぎて“フィルムの無駄”、カメラを構えることすらなかった場面。
でも、なぜか20年以上経っても鮮明に思い出されるのである。
いま、ガラス張りの駅舎に入れば、新幹線の発車案内...アタマでは分かっていても、
1年経っても、それが富山駅だとはどうしても信じられないのである。
だからこそ、<変態鉄>!?
先月の訪問も、初めて訪れる駅のような気分でシャッターを切り続けた。
という訳で、今日の記事でもまだ14722編成は出てこない。まさに「看板に偽りあり」。
…… ……
2016年3月19日(土)雨
高速バスで富山駅に着いたのは5時半過ぎ、集合時間は8時半。
【2016年3月19日6時15分】 北陸新幹線・富山駅
雨の降る中、約3時間をちょっと肌寒い駅前で過ごすのは...。
確かに富山駅のコンコースのベンチは、床に散乱する缶ビールの空き缶さえ
気にしなければ、ベンチにも空席はあった。熟睡はせずとも、ベンチでウトウト...
というのも可能ではあった。あるいは「えこまいか」で地鉄電車に乗って、
稲荷町に“偵察”に向かうことも可能だった。
でも...。
空腹!!!
それならば、温かいモノが食べたかったが...
駅弁の販売は6時から始まったが、でも、駅ナカのお店が開くには早すぎて。
【2016年3月19日6時06分】 富山県富山市・富山駅付近
駅舎を出て電鉄富山駅に向かう途中にある、こちらでも良かったのだが、
でも、何だか駅ソバという気分でもなかった。
【2016年3月19日6時12分】 富山県富山市・富山駅付近
アテもなく、駅前広場をブラブラ。まさに徘徊していた<変態野郎>だった。
しばらくブラついてから、再びバス乗り場付近に戻ってみたら...
【2016年3月19日6時37分】 富山県富山市・富山駅付近
「おっ、青バス!!」
バスマニアではないのだが、でも、富山で当たり前に見られたはずの青いバスも
地鉄バスの方に伺ってみると、市内全域でもあとわずかに残るだけとか。
「テイカ目薬」の広告も富山らしいのだが...。「新高岡駅ゆき」というのは
新幹線開業で延伸された行き先。この車両もそろそろ引退だとか...
…… ……
地下通路を通り、“飛越ゴハチ”のときからお世話になっているカナルパークホテルへ。
財政難に喘ぐ<変態鉄>にとっては、ちょっとした決断だったのだが、
ホテルで朝食をとったのだった。
7時半過ぎ。雨は小降りになったり強くなったりを繰り返していたのだが...
【2016年3月19日7時40分】 富山県富山市・富山駅付近
土曜日の朝とはいえ、やはり、県の玄関駅。これから仕事だろうか、バス乗り場には
長い列ができていた。
【2016年3月19日7時41分】 富山県富山市・富山駅付近
いつの間にか「祝1周年」、新幹線開業からちょうど1年が経過した訳で...
…… ……
さてさて...
新幹線開業に伴う富山駅前の変化の中で、<変態鉄>が最も注目していたのは
地鉄富山市内軌道線の「富山駅」電停。
以前の記事(→ こちら)で工事中の様子をご紹介したし、
その後、開業に向けた習熟試運転の模様や開業後の姿もスナップした。
さらに昨年の開業後、まだ駅前広場が工事中のときの写真もご紹介した。
あと数年後、在来線(あいの風とやま線)の高架化に合わせて駅北に発着する
ポートラム(旧富山港線)と繋がることになるのだが...
【2016年3月19日7時42分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
さて、駅舎の中にある「富山駅電停」、その入口付近で歩道と交差する地点が。
一応、歩行者用信号機が設けられているのだが...
電車の発着に合わせて聞き覚えのあるメロディーが流れることに気づいたのだった。
それが今日のタイトル。駅前広場に電車がやって来る度に「メヌエット」が
聞こえてくるのである。
【2016年3月19日7時47分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
でも、しばらく佇んでいて気づいたのは、電車の形式にかかわらず同じメロディだが
流れる長さがマチマチ。1コーラス流れきるときもあれば、その歩道部分を横切る
ときに“瞬間的”に流れるだけのことも...
近くで観察していて分かったのだが、これは、どうやら信号機に“仕掛け”が
あるのではなく、電車にメロディを流す機能を追加したみたい。
吊り掛け駆動のデ7000形にも、もちろん。天気の良い日の朝早くにでも、
次は録音にチャレンジしてみたい。
【2016年3月19日6時19分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停
早朝に撮ったこの写真を見直していて、ちょっと「あっ!!」と驚く場面に気づいた。
<鉄>として、これを「撮る!!」と決めて、雨の中、カメラを持って待ち続けた。
市内軌道線の車両も、いつの間にかバラエティ豊かになっていたが、
運用は明確には分かれていない。
でも、「環状線」、富山都心線だけは、いわゆる「上下分離形式」、
軌道や電気・信号設備、車両は富山市が保有し、地鉄が市の委託を受けるような形で
運行するようになっており、この「環状線(3系統)」だけは基本的に白・黒・銀色の
「セントラム」9000形連接車が“専属”となっているのだが...
【2016年3月19日8時04分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停付近
なぜか、地鉄所有のT100形「サントラム」が“環状線”を表示して運転中!!
「セントラム」に故障や事故があった場合には地鉄の「サントラム」で代走する
のは知ってはいたが、実見したのは初めて。
集合時刻の8時半が近づいてくる中、ようやく。
【2016年3月19日8時04分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停
“環状線”表示の「サントラム」を記録して、電鉄富山駅に向かったのだった。
【2016年3月19日8時11分】 富山地鉄・電鉄富山駅
改札前にテーブルが置かれ、周囲には見覚えのある顔ぶれ。
参加費を払ってパンフレットを受け取れば、いよいよである。
この日の主役、14722編成はまもなく稲荷町の車庫から回送されてくる。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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