路面電車のダイヤモンドクロスを見る旅(32)公園にて= 前編 = [飛行機の話題]
<変態鉄>が、ことでんを撮りに訪れるとき、余所と“掛け持ち”出ない限り、
羽田-高松のヒコーキ利用。その高松空港は高松市と綾歌郡綾川町の境界付近の
丘陵地にある。昭和が平成に変わる頃にいまの空港に移転してきた。
ちなみに、ターミナルビルはかろうじて「高松市内」、滑走路は高松市と綾川町に
半分ずつといったところ。
羽田を離陸したヒコーキは通常、姫路城を眼下に見ながら針路を変えて
瀬戸内海を越え、小高い円錐形の山々とため池が点在する讃岐平野を見下ろしながら
高松空港に着陸する。
【2015年10月11日8時35分】 NH531便(高松空港着陸後)
その高松空港に着陸した直後、滑走路で思いっきり減速している頃、
左側の機窓には広大な公園が見える。「さぬきこどもの国」である。
滑走路に面したこの公園には、ANKの丘珠-稚内線を最後に退役したトリトンブルーの
YS-11型機と、ことでんの62号車が静態保存されている。
「滑走路の向かい側」というのは、見るのはラクだがたどり着くのは...
一度、見学しに行きたいと思いつつ、いつも時間の都合で後回しになっていた。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
仏生山を徘徊して、再び高松に戻ったのは14時。ホテルで預けてあった荷物を受け取り、
その正面にある兵庫町バス停から空港バス。
【2016年3月4日14時50分】 香川県高松市・高松空港
ことでんバスが運行している高松空港リムジンバス、普段は、青い車体に、
ことでんのキャラクター「ことちゃん」をデザインした車体だが、瓦町FLAGの
ラッピング車がやってきた。予約していたヒコーキは、17:15発のNH538便、
ちょっと早すぎる到着となったのは...
荷物を預けたら、案内カウンターのお姉さんに確認して、タクシーのりばへ。
「4、5時間も待っていたのに、あんな所、タクシーで行く人なんていないよぉ~!!」
そう、市街地ハズレにある空港ということは客待ちしているタクシーは、みな
中長距離客狙い。市内中心部までの客を1人拾えば5,000円程度の売上げのはず。
でも、空港裏の公園まで、わずか1,000円。運転手さんは到着までの数分間、
ずーーっと、愚痴をこぼし続けたのだった。
「こんなところ、帰りのタクシーなんて来ないよ!! 電話して...」
そんなコトバを聞きながら、ちょっと申し訳ない気もしたのだが...
お目当ての“さぬきこどもの国”に到着である。
【2016年3月4日15時00分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
冒頭の写真でもわかるように、この「さぬきこどもの国」は滑走路に隣接して
ちょっと小高くなったところに位置している。「さ」の文字の横あたりに立って
空港の様子を眺めていたのである。フェンスはあるが、こちらの方が高い分、
全く気にならずに、滑走路を眺めることができた。もちろん、EOSくんを取り出して...。
【2016年3月4日14時56分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
と、不意に向かって右側からエンジン音。
小さなヒコーキが着陸してきた。機種など大型ジェット機なら少しはわかるのだが、
ヒコーキについてはズブの素人の<変態鉄>。背中のところに“HONDA”のロゴが
あることがわかる程度(笑)。
…… ……
【2016年3月4日15時13分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
さて、遥か向こうに旅客ターミナル、この時間帯にはANAとJALの羽田便が各1便
設定されており、<変態鉄>が乗ってきたバスは16時のJAL便利用客のための
バスだった。
ただ、そのとき、館内放送も入っていたが15:10発のNH998便の出発が遅れている
とのこと。
【2016年3月4日15時09分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
左側に見えるANA機は、その遅れているNH998便。
ということは、間もなく出発。風向きの関係もあるのだろうが、距離にして1~2 kmか!?
ターミナル内の館内アナウンスはかなり明瞭に聞き取れた。
いま、まさにボーディングブリッジでは、利用客の搭乗が進んでいるところ。
【2016年3月4日15時14分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
そんな様子を眺めていると、またまた不意に「ブーーーッ」というブザーの音。
向こうのターミナルビルを見れば、ANA機に接続されていたボーディングブリッジが
ゆっくりと後退していくところだった。いよいよ出発か!?
トーイングカーに押されて誘導路へと向かうNH998便。
【2016年3月4日15時16分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
おっと、さきほど着陸した小型機がトコトコとやって来た。
奥に見えるANAのB767型機と比べれば、その小ぶりな機体がかわいらしくも見える。
羽田空港に隣接した「京浜島つばさ公園」の他、伊丹や成田にも空港に隣接して
ヒコーキの撮影地が...、<鉄>でいえば“お立ち台”ということになるのか??
そういうスポットがあることは知っていたが、訪れたことは一度もなかった。
拙ブログに出てくるヒコーキの写真というのは、搭乗前に空港の送迎デッキから
撮った駐機中のものが大半。はじめて、空港外でヒコーキを狙うわけで...
【2016年3月4日15時17分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
朝からドン曇りだったが、ちょうど、このタイミングで陽射しが出てきた。
機体番号は“JA602”、たぶん、かつて“モヒカン塗装”を纏っていた機体である。
ゆっくりと機体は左の方、滑走路の端へと向かっていった。いったん綾川町へ。
そして...、向きを変えると滑走路を猛ダッシュである。
あれっ!?
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
自分の目の前まで戻ってこないで、滑走路の半分くらい、かなり手前の方で
飛び上がってしまった。
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
「ええーーっ!!」
これは正直言って、“想定の範囲外”だった。もっと滑走路を目一杯使うのかと...
とにかく無我夢中でその姿を追いかけるしかなかった。
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
連写に次ぐ連写!!
必死に撮ったものは大半がボツではあったが...
シロウトにはやはりハードルの高いヒコーキ撮影だったのである。
上空へと飛び去っていく機影が雲に隠れるまで見送ったのだった。嗚呼。
やはり、ヒコーキ撮影に望遠300ミリでは役不足だったのか...、
いや、それ以前に撮影者の腕の問題か!?
【2016年3月4日15時27分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
すぐ近くでは、彼が滑走路を静かに見つめていたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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羽田-高松のヒコーキ利用。その高松空港は高松市と綾歌郡綾川町の境界付近の
丘陵地にある。昭和が平成に変わる頃にいまの空港に移転してきた。
ちなみに、ターミナルビルはかろうじて「高松市内」、滑走路は高松市と綾川町に
半分ずつといったところ。
羽田を離陸したヒコーキは通常、姫路城を眼下に見ながら針路を変えて
瀬戸内海を越え、小高い円錐形の山々とため池が点在する讃岐平野を見下ろしながら
高松空港に着陸する。
【2015年10月11日8時35分】 NH531便(高松空港着陸後)
その高松空港に着陸した直後、滑走路で思いっきり減速している頃、
左側の機窓には広大な公園が見える。「さぬきこどもの国」である。
滑走路に面したこの公園には、ANKの丘珠-稚内線を最後に退役したトリトンブルーの
YS-11型機と、ことでんの62号車が静態保存されている。
「滑走路の向かい側」というのは、見るのはラクだがたどり着くのは...
一度、見学しに行きたいと思いつつ、いつも時間の都合で後回しになっていた。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
仏生山を徘徊して、再び高松に戻ったのは14時。ホテルで預けてあった荷物を受け取り、
その正面にある兵庫町バス停から空港バス。
【2016年3月4日14時50分】 香川県高松市・高松空港
ことでんバスが運行している高松空港リムジンバス、普段は、青い車体に、
ことでんのキャラクター「ことちゃん」をデザインした車体だが、瓦町FLAGの
ラッピング車がやってきた。予約していたヒコーキは、17:15発のNH538便、
ちょっと早すぎる到着となったのは...
荷物を預けたら、案内カウンターのお姉さんに確認して、タクシーのりばへ。
「4、5時間も待っていたのに、あんな所、タクシーで行く人なんていないよぉ~!!」
そう、市街地ハズレにある空港ということは客待ちしているタクシーは、みな
中長距離客狙い。市内中心部までの客を1人拾えば5,000円程度の売上げのはず。
でも、空港裏の公園まで、わずか1,000円。運転手さんは到着までの数分間、
ずーーっと、愚痴をこぼし続けたのだった。
「こんなところ、帰りのタクシーなんて来ないよ!! 電話して...」
そんなコトバを聞きながら、ちょっと申し訳ない気もしたのだが...
お目当ての“さぬきこどもの国”に到着である。
【2016年3月4日15時00分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
冒頭の写真でもわかるように、この「さぬきこどもの国」は滑走路に隣接して
ちょっと小高くなったところに位置している。「さ」の文字の横あたりに立って
空港の様子を眺めていたのである。フェンスはあるが、こちらの方が高い分、
全く気にならずに、滑走路を眺めることができた。もちろん、EOSくんを取り出して...。
【2016年3月4日14時56分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
と、不意に向かって右側からエンジン音。
小さなヒコーキが着陸してきた。機種など大型ジェット機なら少しはわかるのだが、
ヒコーキについてはズブの素人の<変態鉄>。背中のところに“HONDA”のロゴが
あることがわかる程度(笑)。
…… ……
【2016年3月4日15時13分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
さて、遥か向こうに旅客ターミナル、この時間帯にはANAとJALの羽田便が各1便
設定されており、<変態鉄>が乗ってきたバスは16時のJAL便利用客のための
バスだった。
ただ、そのとき、館内放送も入っていたが15:10発のNH998便の出発が遅れている
とのこと。
【2016年3月4日15時09分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
左側に見えるANA機は、その遅れているNH998便。
ということは、間もなく出発。風向きの関係もあるのだろうが、距離にして1~2 kmか!?
ターミナル内の館内アナウンスはかなり明瞭に聞き取れた。
いま、まさにボーディングブリッジでは、利用客の搭乗が進んでいるところ。
【2016年3月4日15時14分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
そんな様子を眺めていると、またまた不意に「ブーーーッ」というブザーの音。
向こうのターミナルビルを見れば、ANA機に接続されていたボーディングブリッジが
ゆっくりと後退していくところだった。いよいよ出発か!?
トーイングカーに押されて誘導路へと向かうNH998便。
【2016年3月4日15時16分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
おっと、さきほど着陸した小型機がトコトコとやって来た。
奥に見えるANAのB767型機と比べれば、その小ぶりな機体がかわいらしくも見える。
羽田空港に隣接した「京浜島つばさ公園」の他、伊丹や成田にも空港に隣接して
ヒコーキの撮影地が...、<鉄>でいえば“お立ち台”ということになるのか??
そういうスポットがあることは知っていたが、訪れたことは一度もなかった。
拙ブログに出てくるヒコーキの写真というのは、搭乗前に空港の送迎デッキから
撮った駐機中のものが大半。はじめて、空港外でヒコーキを狙うわけで...
【2016年3月4日15時17分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
朝からドン曇りだったが、ちょうど、このタイミングで陽射しが出てきた。
機体番号は“JA602”、たぶん、かつて“モヒカン塗装”を纏っていた機体である。
ゆっくりと機体は左の方、滑走路の端へと向かっていった。いったん綾川町へ。
そして...、向きを変えると滑走路を猛ダッシュである。
あれっ!?
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
自分の目の前まで戻ってこないで、滑走路の半分くらい、かなり手前の方で
飛び上がってしまった。
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
「ええーーっ!!」
これは正直言って、“想定の範囲外”だった。もっと滑走路を目一杯使うのかと...
とにかく無我夢中でその姿を追いかけるしかなかった。
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
連写に次ぐ連写!!
必死に撮ったものは大半がボツではあったが...
シロウトにはやはりハードルの高いヒコーキ撮影だったのである。
上空へと飛び去っていく機影が雲に隠れるまで見送ったのだった。嗚呼。
やはり、ヒコーキ撮影に望遠300ミリでは役不足だったのか...、
いや、それ以前に撮影者の腕の問題か!?
【2016年3月4日15時27分】 香川県高松市・さぬきこどもの国
すぐ近くでは、彼が滑走路を静かに見つめていたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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