ありがとう、ちてつ顔の増結てぃしゃ・クハ173号車(3)車内編 [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]
「乗ったら撮れない、撮ったら乗れない」は<撮り鉄>にとって永遠の悩み。
今月で引退することになったクハ173号車、
フォトラン列車の時に何度か乗車のチャンスはあったのだが...
そのときも、モハ車の方で車内録音に勤しんでいたり、で、あいにく乗車の機会には
恵まれなかったのだった。(→ こちら)
【2013年3月6日7時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅
という訳で、悪天候で「上滝朝3」を諦めた朝、それから、2013年5月のイベント時
撮影した車内写真をご紹介したい。なお、これらの車内写真は、クハ173ではなく
僚車のクハ174の車内で撮影したものである。
…… ……
2013年3月頃までの「上滝朝3」、1本目は クハ174+モハ10026+モハ10025の3連、
そして、もう1本は クハ173+モハ14760形2連だった。
そう、岩峅寺方には、どちらも“ちてつ顔”のクハが連結されていた。
ずっと一緒に歩んできた2両なので、もちろんよく似ている。
でも、冒頭の写真、月岡駅ホームに並んだ2両のクハ
ちてつ顔“だいこん色”のアクセントたる赤い帯。
前面の赤い帯が直線的にカクッと曲がっているのが174、曲線的になっているのが173、
撮る者それぞれに好みの分かれる所だった。
【2012年10月23日6時01分】 富山地鉄・電鉄富山駅
では、2012年10月23日の朝、雨で撮影を断念した「上滝朝3」。
その頃は、まだ朝の時間帯の上滝線増発が実施される前、岩峅寺での折返し間合いは
十分すぎるほどの時間があった。誰もいなくなった客室内を。
拙ブログに時折コメントを寄せていただくCedarさんの言い方を拝借してしまえば
「小さく前にならえ」スタイル(→ こちら)の連結面も、地鉄クハの特徴。
その様子を車内から見れば...
【2012年10月23日6時56分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
白いカバーが付いた臙脂のシートが並ぶ車内。
こんな感じである。最後列も転換式シート、通称“バッタンコ”。
座席を連結面側に向けておけば、隣のモハ10026と“お見合い状態”となる。
【2012年10月23日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
そして、もう1つの特徴が運転席側の座席である。
クハ173もクハ174も、運転台直後に小さな窓がある。これは同じ顔をしていても
モハ10026-モハ10025には見られない特徴である。
(窓自体はクハ172には残っていてもワンマン化で座席撤去済み)
【2012年10月23日6時55分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
モハとは運転台後部の窓配置が違うのは、このクハが中間車として製造され、
後天的に運転台取付け改造を受けたことに由来するのは前記事の通り。
【2012年10月23日6時48分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
ここの部分は運転台を背にして座る固定座席になっているのである。
それも、乗務員室仕切りがあるため、背ズリが半分くらいの高さしかない。
改造車然としていて、いかにもユーモラスな存在である。座り心地はどうなのか??
自分は、この席には座らずじまいだった。
…… ……
2013年5月のイベントでは、立山駅構内の電留線にクハ174以下の3両編成を留置、
運転席見学・撮影会が行われた。引き続き、写真はクハ174号車である。
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
長年の疲れが見える、方向幕番号表。
いまでは見ることができなくなった10020形の特急表示のほか、
「本宮」や「立山(南富山経由)」といった設定がなくなって久しい行き先も
残されていた。
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
乗務員室内はすべて緑色の塗り潰しとなっている。
車掌スイッチの下が「閉」で上が「開」というのは、JRや関東の多くの私鉄の
それとはちょうど反対向き。上から押し込んで「開」とは...、ちょっと違和感。
【2013年5月19日9時01分】 富山地鉄・クハ174車内
それにしても、この乗務員室はかなり窮屈なのである。
運転士さんが丸イスに座ると...
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
コントローラとブレーキの間のスペースには運賃表示器と自動放送の操作盤だろうか。
ワンマン仕様ではないのだが、まるでワンマン車のような。
最初から備わっていた機器に、後天的に改造で取り付けられたものもあって、
雑然とした感じなのも、この車両の歴史の長さと言うことだろうか。
でも、改造されている部分があっても、やはり昭和の電車がそこにはあった。(つづく)
…… ……
これから、キハを撮りに“出撃”してきます。
皆さんのブログへの訪問が少し遅れる見込みです。ご了承下さい。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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こちら → http://moha14722since1962.blog.so-net.ne.jp
今月で引退することになったクハ173号車、
フォトラン列車の時に何度か乗車のチャンスはあったのだが...
そのときも、モハ車の方で車内録音に勤しんでいたり、で、あいにく乗車の機会には
恵まれなかったのだった。(→ こちら)
【2013年3月6日7時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅
という訳で、悪天候で「上滝朝3」を諦めた朝、それから、2013年5月のイベント時
撮影した車内写真をご紹介したい。なお、これらの車内写真は、クハ173ではなく
僚車のクハ174の車内で撮影したものである。
…… ……
2013年3月頃までの「上滝朝3」、1本目は クハ174+モハ10026+モハ10025の3連、
そして、もう1本は クハ173+モハ14760形2連だった。
そう、岩峅寺方には、どちらも“ちてつ顔”のクハが連結されていた。
ずっと一緒に歩んできた2両なので、もちろんよく似ている。
でも、冒頭の写真、月岡駅ホームに並んだ2両のクハ
ちてつ顔“だいこん色”のアクセントたる赤い帯。
前面の赤い帯が直線的にカクッと曲がっているのが174、曲線的になっているのが173、
撮る者それぞれに好みの分かれる所だった。
【2012年10月23日6時01分】 富山地鉄・電鉄富山駅
では、2012年10月23日の朝、雨で撮影を断念した「上滝朝3」。
その頃は、まだ朝の時間帯の上滝線増発が実施される前、岩峅寺での折返し間合いは
十分すぎるほどの時間があった。誰もいなくなった客室内を。
拙ブログに時折コメントを寄せていただくCedarさんの言い方を拝借してしまえば
「小さく前にならえ」スタイル(→ こちら)の連結面も、地鉄クハの特徴。
その様子を車内から見れば...
【2012年10月23日6時56分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
白いカバーが付いた臙脂のシートが並ぶ車内。
こんな感じである。最後列も転換式シート、通称“バッタンコ”。
座席を連結面側に向けておけば、隣のモハ10026と“お見合い状態”となる。
【2012年10月23日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
そして、もう1つの特徴が運転席側の座席である。
クハ173もクハ174も、運転台直後に小さな窓がある。これは同じ顔をしていても
モハ10026-モハ10025には見られない特徴である。
(窓自体はクハ172には残っていてもワンマン化で座席撤去済み)
【2012年10月23日6時55分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
モハとは運転台後部の窓配置が違うのは、このクハが中間車として製造され、
後天的に運転台取付け改造を受けたことに由来するのは前記事の通り。
【2012年10月23日6時48分】 富山地鉄上滝不二越線・第606列車車内(岩峅寺駅停車中)
ここの部分は運転台を背にして座る固定座席になっているのである。
それも、乗務員室仕切りがあるため、背ズリが半分くらいの高さしかない。
改造車然としていて、いかにもユーモラスな存在である。座り心地はどうなのか??
自分は、この席には座らずじまいだった。
…… ……
2013年5月のイベントでは、立山駅構内の電留線にクハ174以下の3両編成を留置、
運転席見学・撮影会が行われた。引き続き、写真はクハ174号車である。
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
長年の疲れが見える、方向幕番号表。
いまでは見ることができなくなった10020形の特急表示のほか、
「本宮」や「立山(南富山経由)」といった設定がなくなって久しい行き先も
残されていた。
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
乗務員室内はすべて緑色の塗り潰しとなっている。
車掌スイッチの下が「閉」で上が「開」というのは、JRや関東の多くの私鉄の
それとはちょうど反対向き。上から押し込んで「開」とは...、ちょっと違和感。
【2013年5月19日9時01分】 富山地鉄・クハ174車内
それにしても、この乗務員室はかなり窮屈なのである。
運転士さんが丸イスに座ると...
【2013年5月19日9時02分】 富山地鉄・クハ174車内
コントローラとブレーキの間のスペースには運賃表示器と自動放送の操作盤だろうか。
ワンマン仕様ではないのだが、まるでワンマン車のような。
最初から備わっていた機器に、後天的に改造で取り付けられたものもあって、
雑然とした感じなのも、この車両の歴史の長さと言うことだろうか。
でも、改造されている部分があっても、やはり昭和の電車がそこにはあった。(つづく)
…… ……
これから、キハを撮りに“出撃”してきます。
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(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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