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京都・紀州へ、最新と最長と最短と(15)日本最長路線バスの旅4 [路線バスの旅]

仕事の日程に現在のまま変更がないようなら、10月下旬に北陸に行こうかと検討中。

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【2014年5月11日7時12分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江

もちろん、この電車、わが愛しの10020形も撮りたいが(この場所では撮れないはず)、
どうやら稲荷町工場に入場しているそうで、撮れるかどうか...

地鉄だけでなく拙ブログではあまり紹介したことのない、アレを撮りに行こうかと。

さて、この記事を書いたこともあって、<変態鉄>のお気に入りである、あの青いバス、
「富山地鉄バスの最長路線はどこだろう??」と、ちょっと気になって...

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【2014年7月6日16時06分】 富山地鉄バス・富山自動車営業所内

手元にあった『地鉄バス時刻表』を調べてみた。営業距離は書かれていないので、
所要時間から推定するしかないのだが...

かつては新潟との県境近くの泊付近まで延々と走り通す系統もあったらしいが...

予想していた猪谷線は所要時間が1時間程度。国道41号線を南下するので、
意外と順調に走るのだろうか??
循環系統を除いて考えると、「山田行政センター・牛岳温泉健康センター」ゆきが
所要時間では最長の系統と言うことになろうか。
って、この路線。祖母宅の最寄りバス停を経由して、有沢橋を渡る系統...

そうすると、これを乗り通すのも、新鮮味がない旅になりそう。

という訳で、地鉄バスに限らず、この<変態鉄>にお薦めの“長距離路線バス”を
ご存知の方は、ぜひぜひコメント欄まで。(高速バスなどを除く!!)

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【2014年9月3日13時34分】 奈良県吉野郡十津川村・十津川バスセンター

では、今日の話題も「日本最長路線バス」、八木新宮特急線の旅。
いよいよ、和歌山県内に入る。激しい雨のラストとなった。
……  ……

2014年9月3日(水)曇りのち一時雨

12時半頃、2度目の休憩地・上野地バス停「谷瀬の吊り橋」を後に十津川村の中心へ。
まもなく、13時を前に見えてきたのが、風屋ダム。

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【2014年9月3日12時53分】 奈良交通バス車内(風屋ダム付近)

十津川水系最大のダムとして、十津川第一発電所の発電用ダムとして、
1960年に完成した。

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【2014年9月3日12時55分】 奈良交通バス車内

相変わらずの隘路。
12:54頃、風屋花口バス停付近で八木駅前ゆきのバスとすれ違った。

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【2014年9月3日12時59分】 奈良交通バス車内

時折、こうして、十津川を渡る。
この十津川が和歌山県内には行って熊野川と名前を変える。

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【2014年9月3日13時08分】 奈良交通バス車内(十津川村役場前バス停付近)

十津川村は、東京23区全体よりも、さらに少し広いくらいの面積を持つ「日本最大の村」。
村内には、温泉地が3ヶ所。上湯温泉はこの路線のルートから離れているが、
残りの2つの温泉地を「八木新宮線」が経由する。
村域の中心、十津川村役場前バス停がこのうち温泉地温泉の最寄りバス停。
地震の影響で湯脈が変わったとの記録があり、この地には1450年頃に湧出したとの
記録が残されているとのこと。車内放送テープで、時折、こういうガイドが流れる。

賑やかだった学生さんの団体がここで下車。
谷瀬の吊り橋付近から、外はドン曇り、夕食のバーベキューができるのか否かで
大騒ぎだったが...、夕食は大丈夫だったのだろうか。

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【2014年9月3日13時12分】 奈良交通バス車内

バスはいったん、国道168号線を離れて425号線へ。
すぐに168号線に戻る。でも、相変わらず、隘路が続いていた。

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【2014年9月3日13時15分】 奈良交通バス車内

まもなくバスは、真新しい高架道路へ。何だか複雑な経路...
別に高速道路のジャンクションではないのだが、ループ線のような感じで。

江戸時代末期に開校したという、県内最古の学校である十津川高校の近くを通り、
“十津川村最大の都会”、平谷の集落にあるのが、十津川温泉。
ダムに水没する関係で移転となったが、もともとは下湯温泉と呼ばれていた。
こちらの発見は、元禄年間と、先の温泉地温泉よりも新しい。

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【2014年9月3日13時34分】 奈良県吉野郡十津川村・十津川バスセンター

この温泉口、十津川バスセンターで13:42発車まで10分間の休憩。
3度目、最後の休憩地である。でも、周囲には特に商店などもなく...
車外に出て写真を撮ったくらい。

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【2014年9月3日13時33分】 奈良県吉野郡十津川村・十津川バスセンター

“見どころ”といえるのは、この源泉スタンドくらい。あいにく、買っていないが。
蕨尾口バス停付近から、いったん国道168号線を離れて、「ホテル昴」へ寄り道。
再び、もとのルートに戻ってからは、高速道路なみの新道を快適に。

“修験の道・西熊野街道”の案内が流れ、14:10頃、県境を越えて和歌山県へ。

「これから、いよいよ熊野路に入ります」の案内放送。
ここからは車窓に見えてきた十津川は熊野川に呼び名を変える。

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【2014年9月3日14時10分】 奈良交通バス車内

県境を越えた途端、国道168号線も、路肩には歩道も付き、
少し道幅にも余裕のある感じに変わった。

この直後から、雨が当たり始めた。雨は激しくなっていく一方。

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【2014年9月3日14時24分】 奈良交通バス車内(本宮大社前バス停・停車中に撮影)

14時半少し前に本宮大社前。ここで八木駅前から乗っていた夫婦だろうか、
2人連れの方が下車。

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【2014年9月3日14時35分】 奈良交通バス車内(湯の峰温泉バス停・停車中に撮影)

本宮大社を出た後は、国道を離れて、細く曲がりくねった険しい山道へ。
まもなく、湯の峰温泉。

ここのあたりから、車窓が見えづらいくらいの激しい雨になってしまった。
と、同時に、新宮駅-本宮大社前間は和歌山県側の熊野交通バスの路線と重複、
最後になって、ようやく「特急」バスの本領発揮。ほとんどの停留所を通過していく。
車内には目立った動きもなくなり、ちょっとウトウトしてしまった。

この間、瀞峡のジェット船の乗り継ぎの案内などもアナウンスされていたが、
何分にもメモがハッキリしない。あ~ぁ。

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【2014年9月3日15時35分】 奈良交通バス車内(新宮市内走行中に撮影)

熊野市から新宮市内に入れば、いよいよ、終点が近づいてくる。
沿道には商店など建物も目立ちはじめ、久しぶりに信号待ちも。

改めて車内の運賃表示器を確認すると、長いバス旅、もちろん、30コマでは無理。
橿原市内の整理券「1番」はすでに5,000円を上回る運賃。

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【2014年9月3日15時35分】 奈良交通バス車内(新宮市内走行中に撮影)

交互表示で4回に分けて表示されていたが、整理券番号もいつしか3桁に。
1つ前のバス停からの運賃、整理券「107」番ですら850円という所が特急の証!?

ちなみに、現在では特急運転するのは、事実上、十津川温泉-新宮駅前間だけだが、
全盛期には本数も多く、また、熊野交通も奈良へと乗り入れており、ローカル便と
主要バス停だけ停車の特急・急行便に分けられていたとのこと。

いまでは、五條から十津川村の区間は、この特急便だけが残されており、
「特急」を名乗りつつも全部の停留所に停まることになっているらしい。

激しい雨の新宮中心部。最後の停留所・権現前付近にさしかかると、

「国道168号線の長いバスの旅もいよいよ終わりを...」ではじまるアナウンス
「本宮大社の“本宮”に対して、こちらは“新宮”...」と新宮の街並みに関する
案内放送が流れた。

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【2014年9月3日15時49分】 和歌山県新宮市・新宮駅前

途中、乗り降りがあっても、終始、車内は10名前後の乗客。
終点の新宮駅前バス停には15:45頃、ほぼ定刻での到着だった。

傘をさしても、びしょ濡れになる激しい雨。大きな水たまりを避けながら、
足早へ新宮駅の駅舎に避難するほかなかった。

どうやらドライバーは、大和八木駅前から交替なしで新宮まで6時間半の連続乗務、
時刻表から推測する限り、このまま滞泊して明日の便で戻るのだろうか。

6時間半の乗務と言えば、高速バスにも匹敵する長さ。
しかも、急カーブ、急勾配、見通しの効かない山道の連続...
乗務されるのも、大変なのではなかろうか...と、最後には余計なことを心配しつつ、
長いバス旅を終えたのだった。

……  ……

列車旅と違って、バスの場合、恐いのはトイレの問題(笑)。それもあって、
「6時間も大丈夫だろうか??」とちょっと心配だったのだが、終わってみれば、
あっという間だった。今度は本宮大社にも立ち寄りたいし、十津川温泉も。

途中下車を楽しみながら「八木新宮特急バス」を楽しんでみたいと思う。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 7

hanamura

すごいですね!!私は電車、船、飛行機は、だいじょうぶですが、なぜかバスは不得意かもしれません。子供の頃、大型観光バスで山道を走ると、酔う性質でした。
by hanamura (2014-09-22 12:06) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
乗り物酔いって、揺れだけではなく、車内の独特の臭気や「酔うかも知れない」という精神的なものなども関係していそうな気がします。
自分は、小さな頃、ヒコーキで酔ったことはありますが、不思議とクルマはバスも含めて大丈夫です。むしろ、山道、ヘアピンカーブに差しかかるとテンションが上がるのは昔から変わりません。
by あるまーき (2014-09-22 12:39) 

chocobo

あるまーき さん、初めまして。
ご訪問&nice!ありがとうございます。
by chocobo (2014-09-22 12:53) 

伊豆之国

十津川村には、今から17年前にそのほんの端っこだけに「降り立って」います。瀞八丁巡りのジェット船に乗り、その途中で一度下船して記念写真を撮った場所が、和歌山・三重・奈良3県が境を接する地点の奈良県側、十津川村に属する地点だったのでした。
熊野本宮には、更にその9年前にお参りし、湯の峰温泉の老舗旅館「あずまや」に泊まっています。名物の「つぼ湯」にも入ったのですが、外には行列ができていて、結構待たされました。
by 伊豆之国 (2014-09-22 20:28) 

あるまーき

コメントありがとうございます。

☆ chocoboさん

こちらこそ、どうぞ、よろしくお願いいたします。
また、後ほどお邪魔させていただきたいと思います。

☆ 伊豆之国さん

瀞峡付近では、天気が悪化しており、あまり眺めも...
「奈良・和歌山・三重の3県が接する地点」、ぜひ行ってみたくなりました。
次は熊野本宮大社も含めて、次の機会にゆっくりと散策してみたいと思います。湯の峰温泉や、十津川温泉でもゆっくりしてみたいものです。

by あるまーき (2014-09-22 23:12) 

サットン

う~ん、やっぱり魅力的ですね、新宮特急バス。私が乗ったのは北行きだったので、次回は南行きに乗りたいですね。そして、十津川温泉辺りで1泊して・・・素通りしたら十津川村に1円も落ちないですもんね。
by サットン (2014-09-23 12:33) 

あるまーき

サットンさん

コメントありがとうございます。
八木新宮特急線は、楽しかったです。サットンさんのブログで教えていただけたことが、この旅を考えるキッカケになりました。ありがとうございました。
当初は、新宮発の便に乗ろうと思ったのですが、ダイヤが早朝に偏っていることで宿泊地の確保の問題もあって、八木 → 新宮にしました。
次は、本宮大社などでも途中下車しながら楽しんできたいと思います。
by あるまーき (2014-09-23 22:30) 

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