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3.吹雪を呼ぶ男 ~ はじめての千里のカーブ ~ [飛越ゴハチを追った日々]

ここ数日、「自分の好みに関する話」というヘンな方向に進んでしまった。
だいぶ、久しぶりになってしまったが、過去の撮影記録を載せてみたい。

……  ……

「嵐を呼ぶ男」なら、石原裕○郎である。
「吹雪を呼ぶ男」は?  自分である。

冬の富山の天候は変わりやすい。
天気予報も何も関係ない。さっきまで見事な雪晴れだったのが、
ほんの数分の間に空に灰色の雲が広がり、雪が降り出す。
舞い落ちるくらいなら絵になるが、
慣れない身には息をするのも辛いくらいになることもある。

昨晩のうちに、はじめての飛越ゴハチの撮影地は
千里の速星側にあるカーブにしようと決めていた。
寒さはこたえたが、雄大な山々をバックに、
田圃の中のカーブを曲がってくる気動車たちに何度もシャッターを押した。

IMG_0656_b.jpg
【2008年3月4日】 高山本線・速星-千里
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 180.0 mm 露出 F10.0 1/500秒 ISO400 WBオート 三脚使用

代走で昼の運用にも入っていたゴハチニハチ、
やってくる時刻が近づいてきて、急に空が暗くなってきた。
激しく雪が吹き付ける。周囲は田圃だけだから遮るものは何もない。
傘もうまくさせないような状況で、懸命にとり続けた1枚。
撮影データによると11時48分となっている。

IMG_0686_b.jpg
【2008年3月4日】 高山本線・千里-速星
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 230.0 mm 露出 F10.0 1/500秒 ISO400 WBオート 三脚使用

背後の山がくっきりと写っていることからもわかるように、通り雨ならぬ“通り雪”
この後、同じポイントで12時10分に、特急「ひだ」を青空の下、写している。
その数時間後、夕暮れの西富山駅でゴハチどうしの交換風景を写したのは、
以前書いた通り。

……  ……

そう言えば、最後の日、まさしく、あの3月11日も同じだった。
あの日も、ここで、10時過ぎの富山ゆきを穏やかな青空の下で写して、
キハ120で富山駅に戻った。そして、歩いて富山貨物駅に向かう途中の歩道橋から、
最後の回送を撮った。
11時半の回送の時刻が近づく頃、鼻の穴にも吹き込むくらい激しい吹雪になった。
撮り終えて駅に戻るまでに、晴れ間が戻ってきたが...手袋は凍っていた。
その数時間後、激しい揺れを感じたことを、いまもハッキリと覚えている。

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