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雨の中、福井鉄道「北府駅鉄道ミュージアム」へ(2)モハ203号車 <前編>

福井鉄道福武線も長らく、モータリゼーションの進行と少子高齢化で乗客の減少が進み。その中で高床の「鉄道線」の電車を、名鉄岐阜線の廃止に伴って余剰となった低床連接車に置き換えたり、あるいはワンマン運転や駅の無人化を進めたり...

自分が撮りに通った10年ほど前の時期は、そんな時期だった。ちょうど「フクラム」が登場する前後。
ただ、収容力の小さな路面電車タイプの連接車では、朝ラッシュは賄いきれず、高床の大型電車が朝の輸送力列車に“登板”していた。
名古屋の地下鉄電車も、最後まで残っていたが、やはり、撮りたいのは“生え抜き”モハ200形だった。“湘南顔”の流れを組む鼻筋の入った前面、でも、側面は旧型国電を思わせるプレスドアが使われていて。車内は4人がけのボックスシート。そんな電車が市内に入ると、ドア下の可動式ステップを出して...

大型の電車がフェニックス通りを走る姿を撮りたくて何度も訪れたのだたった。

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【2009年10月26日8時23分】 福井鉄道福武線・市役所前電停(当時)付近

2車体連接構造のモハ200形、3編成が導入され。
そのラストナンバーは、全盛期の紺色とクリーム、白帯の入ったカラーに復元され。

でも、「フクラム」、新型の超低床連接車が入るとお役御免。長らく、北府駅の構内で錆びの目立つ寂しい姿を晒していた。
それが見違えるようにきれいになって...

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雨の中、福井鉄道「北府駅鉄道ミュージアム」へ(1)福井へ

このブログを書くのに使っている Chromebook は、レノボ製。買った時、“Lenovo”のロゴが入ったタッチペンが付属していた。
でも、どんなにタッチしても、手書きモードで画面をなぞっても、うんともすんとも言わない。「う〜ん、やっぱり...」と。100円ショップで買ったタッチペンを愛用していた。

その「役立たず」のタッチペン、昨日、よく見てみるとキャップを開けられるようになっていて。(まったく気づいていなかった)
そこをネジって開けてみれば、中には単4の乾電池。保管中の絶縁用に紙が挟んであり。そう、それを取り除いたら...
一転、超便利なタッチペンに変貌した。う〜ん...

ムチムチのお姉ちゃんは最高だが、無知なオッサンはダメなのである。そんなことを改めて実感した日曜日だった。

さて、3月から4月にかけて<変態鉄>も仕事が忙しかったが、その中で7日、8日と連休がとれることは確定していた。珍しい、ホントに珍しい、土曜休みのシフトに入っていたのである。だから、その前後に余っている有休を集中投入!!

1週間近い休みを確保して...、3月から4月にかけて、阪堺電車がモ161形車を土休日の通常運用に投入する...と発表しており。
それを撮りに行くことにしていた。それなら、その前後は???

羽田〜伊丹の単純往復ではつまらない。アレコレ、悩んだ末、何年ぶりかの福井鉄道を訪れようと。

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【2023年4月7日12時24分】 福井鉄道福武線・北府駅鉄道ミュージアム

気になっていたのは、最近、クラウドファンディングで“復活”した、福鉄電車のシンボル「モハ203号車」である。
いまも、“北府(きたご)”という駅名はシックリ来ない。やはり、“西武生”である。全盛期の輝きを取り戻し、車庫のヨコの線路で静態保存されたこの車両を見に訪れたのだった。

でも、この日は天気が...

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♪春色のキハを撮って...(4月1日 いすみ鉄道へ)<後編>

ちょうど3月下旬にクレジットカードの不正使用があって。カードが切り替えになったのだが、それに際してキャッシュカード一体型だったのが災いして、アレコレ...。

その間にANAカードを新規申し込み。マイレージもこちらをメインとして、そして、このカードを使えば使うほど、ANAのマイルが貯まる...と、コンビニなどの少額の支払いも含めてせっせと使ってきたのだが、ぬぁんと、このカード、1回払いのつもりでも全部が自動的に「リボ払い」に変わるという仕組みがあったようで。いままで20年以上、「一括」しか使ったことがなかった自分には驚きの...

そもそも「リボ」とは一体??
毎月の支払いが5,000円に設定されていたらしく、それでは毎月の利用額に到底、追いつけないのである。マイルは欲しいが残高は減らない仕組み...これは一体、どうやって??

知らないことだらけである。悩む日々。

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【2023年4月1日10時15分】 いすみ鉄道線・大多喜駅

さて、引き続き、4月1日のいすみ鉄道撮影記。
11時、いよいよキハが動き出すのである。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(9=最終回)

伊丹空港も周辺住民との申し合わせで“門限”が厳しい空港である。ANAの伊丹からの羽田ゆきは20:20出発のNH040便が最後、これを予約しておけば、大阪市内に18時頃までいることができるので、阪堺電車の撮影は日没まで楽しめるので...

このときもNH040便を予約していたのだった。しかも、「変更不可」の運賃で。

そんなこともあって、阪堺電車の撮影記の最終回は、だいたい、伊丹空港の展望デッキから撮ったヒコーキの写真の記事になるもので。

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【2023年3月16日17時57分】 大阪府豊中市・大阪国際空港

17時過ぎのリムジンバスは、30分ほどで伊丹空港へ。夕暮れ迫る伊丹空港の展望デッキでちょっとだけ...

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(8)

この撮影会、撮影時間が2時間弱とられており。最初はちょっと長いような気もしていたが、よくよく考えれば、阪堺電車の日中運用、浜寺駅前〜天王寺駅前間が片道50分少々、折返し間合いもあって、ほぼ2時間で1周するのである。つまり、この日、浜寺運用に入っていた電車を1サイクル分、すべて撮れるような設定になっており。

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【2023年3月16日15時18分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前電停

最初に撮った「アポロ・ルシアス」が、再びやってきたのは、ちょうど浜寺駅前で解散した直後だった。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(7)

1週間前、この記事の(1)で、“キャンセルも考えた”と書いた。それは、ツアーの案内に「通常運用の車両を撮影」、つまり、撮影用の特別な電車は走らない...と明記されており。まぁ、つまり、モ161形車目当てで来てもダメだよ、と、念を押されたような。

まぁ、それはそれで。そもそも廃駅に立ち入って撮れるだけでもスゴいこと。さらに、この付近の線路がまもなく付け替えで姿を消すことに決まっており。実に貴重な機会。

ただ、悩ましかったのは3・4月の土休日にモ161形車を定期運行に使用する...と、申込み直後に発表され。う〜ん...
羽田から伊丹まで(割引でも)往復で3万円弱かかる訳で。そう、何度も往復できず。

でも...

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【2023年3月16日14時35分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾(旧海道畑駅)

ちょうど、この日に合わせる形で乗務員訓練のための臨時電車が設定されていたそうで。いや、何でも、このイベント期間中、高頻度でモ161形車を使った乗務員訓練が午前・午後に浜寺まで2往復あったとか、なかったとか...

でも、往路(下り)は、完全に油断していた。う〜ん、最大の不覚。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(6)

鉄道会社が主催する撮影会イベント、いままで無縁だったような、ファンサービス皆無だった会社もコロナ禍の影響か、盛んに開催されるようになって。
でも、訪れた<鉄>の評価は分かれており。高い料金をとっただけで「撮らせてやる」感に溢れたイベントとして終了後、“炎上”した件も。

<変態鉄>の経験上、大手の方が当たり外れが激しいような気がする。大手だと本社の広報担当とイベント会社から派遣されたスタッフが会場の運営を担ったりする一方、中小だと、どうしても撮影会のスタッフも現場で働いている皆さんが勤務時間をやりくりして...。

だから、予め決まった撮影位置に停車した車両に影が落ちている...などと“意見”が出ても大手のイベントだと融通が効かなくて「あぁ、そうですか」程度。
でも、中小なら撮影会場にいるのも運転士さんだったり、車両基地の整備担当(普段から車庫内の移動を担当する)だったりするので、「じゃ、ちょっと前に出しますね!!」みたいな対応になったり。そもそも撮影会の企画段階から地元の<鉄>歴の長い趣味者が非公式に、個人的付き合いなどを通じてイベント企画全般に協力していたり...。だから、開催時間に合わせて順光になる撮り方を見極めて、撮影会の車両配置やスケジュールを決めていたり...。

今回の「旧海道畑駅撮影会ツアー」も、<鉄>のココロを揺さぶるような、非常によく練られた構成。1万数千円の参加料は決して高くなかったのである。

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【2023年3月16日13時35分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾(旧海道畑駅)

当初、吹きっさらしの旧ホームで2時間近く、立ちっぱなしでの撮影は長すぎでは??
と、思っていたのだが、これだって、終わってから写真を見直すとこの長さが絶妙だったと。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(5)

まもなく姿を消すことになる、現在の浜寺駅前電停と船尾からの区間。
海側には浜寺公園、紀州街道(府道204号線)は、立派な幹線道路、その内側に阪堺電車の複線の軌道が通っており。なんだか広々とした風景。でも、この写真の左側は阪堺電車の軌道と南海本線の線路の間に小さな住宅が建て込んでおり。生活感溢れる“線路際”の情景が広がっている。

南海本線の方へと、ちょっと足を向けてみて。そういうタイミングで阪堺電車の踏切機が鳴り出すのである。

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【2023年3月16日12時56分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前

あまり、自分が撮らないカット。

でも、地元の方だろうか、自転車で電車通りへと右折していく。
通過するのは、モ704号車「オリジュウ・オリボク」、特に派手なデザインである。何と言っても、背後に浜寺公園の松林が見えるのが...
踏切が鳴って急いで撮ったスナップだが、気に入っている1枚である。

ということで、集合時間まで浜寺周辺を歩き回りながら。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(4)

浜寺公園というのは、サクラの名所としても知られているのだそうで...
遊戯施設もあり、自然を楽しめる部分もあり、スポーツ施設もあり...堺市と隣の高石市にまたがる広大な公園である。その堺市側の入口にあたる位置に南海電車の浜寺公園駅、そのすぐとなりに阪堺電車の浜寺駅前電停があって。

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【2023年3月16日12時32分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前電停

その浜寺公園、かつては、松林の続く海岸だったのだそうで。江戸時代中頃に防潮林として地元の農民が松を植えたのが始まりだとされる。明治維新に前後して、新田開発で伐採が進んだそうだが、大久保利通がそれを知って、伐採を止めさせたのだとかそうでないとか。

大阪湾に面した松林と砂浜。昭和初期にかけて別荘地と海水浴場として知られたのだそうで。
いまでこそ、寂しくなった阪堺電車の堺市内区間だが、当時は、夏になると多くの乗客が阪堺電車で、この浜寺公園電停へ、あるいは、途中にあった「海道畑」へと海水浴にやってきたのだという。

この付近が海水浴で賑わったのは、モ161形車が、まだ新型車として活躍していた頃だろうか。いや、その頃なら、モ161形車は混雑激しい平野線の通勤輸送が中心だったのだろうか??

浜寺駅前電停も、まもなく移転のため姿を消すことになっており。せっかくだから、周辺の今をちょっと記録しておこうと。

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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(3)

阪堺電車と南海本線は大半の区間で“付かず離れず”並走している。大半の区間で南海本線が海側、その少し内側を阪堺線が南北に通っている。
だから、南海本線のどの駅からも数分歩けば阪堺線に突き当たる...というイメージ。今回は、住ノ江駅で降りてみた。

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【2023年3月16日10時48分】 南海電鉄本線・住ノ江駅

ちょっと、ホームでスナップしていたら、下り線を疾走してきたのは関空特急「ラピート」号。
高架複々線区間、林立する架線柱を望遠で圧縮すると何だか不思議な画になった。

さぁ、住ノ江駅を後に少し東に向かうと見慣れたアーケード街。安立町の商店街である。

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