撮影地備忘録 No. 0020 只見線【只見川第4橋梁・墓地俯瞰】 [撮影地 備忘録]
只見線キハを撮る、その舞台はいくつもあるが、意外と撮りにくいのが第4橋梁。
会津水沼駅を使えば徒歩アクセスにも便利な反面、その橋梁自体がトラス鉄橋、
列車にトラスがかかってしまうという致命的問題が。
まぁ、只見川の流れを配して風景的に切り取る...ということで。
並行する国道252号線の橋から撮ったり、あるいは、国道沿いから“正面ドカン”で
撮ったりする構図が有名だが、徒歩アクセス可能な範囲に俯瞰ポイントも。
それが、ぬぁんと...
お寺の墓地の中。通称「墓地俯瞰」、只見線を撮る<鉄>の間では意外と
有名なポイントだそうだが...
ちなみにタクシーなら会津川口駅近くに営業所がある。
「水沼の集落のお寺の裏で只見線を撮りたい」と言えば、分かってもらえる。
会津川口駅から「10分・3,000円」をみておけばお釣りがくる位。
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
というわけで「只見川第4橋梁・墓地俯瞰」をご紹介。
せめて、トップ画像だけはちょっと涼しく。
なお、アクセスガイドの写真は撮影を終えて駅に戻るときに撮影したので、
ちょっと向きが不自然なカットが含まれる。
…… ……
<撮影地備忘録 No. 0020> 只見線(JR東日本)・会津水沼-会津中川
会津水沼駅で下車。
数年前の豪雨被害により会津水沼駅舎も流失、簡易駅舎に建て替えられ、
駅にトイレはない。また、駅周辺でも撮影地までの道でも飲料水の入手は
不可能と思われる。トイレも飲料水の手配も事前に済ませておきたい。
駅にも注意書きがあるが、季節によっては熊への対策が欠かせないエリアである。
【2019年8月3日15時13分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
駅は道路(国道252号線)より低いところにあり、坂を上って駅を出る。
右側(会津川口方面)に歩けば、すぐに水色のトラス橋、ここで国道252号線も
只見川を渡る。
【2019年8月3日15時11分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
右側の路肩を歩けば、サイドから只見線の「只見川第4橋梁」を見ることも可能。
ここで撮るのも、1つ“定番”になっている。
【2019年8月3日14時16分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
橋を渡り終えて振り返ると小さな公園のようになっていて、ベンチの置かれた
東屋などもあって休憩できる。その公園の向かい側に、水沼の集落を経て
「沼沢湖」に向かっていく分岐する道がある。そこに入る。
(橋のヨコにある階段から行くことも可能)
写真の右側に見える、上り急勾配の細い道である。
【2019年8月3日14時12分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
上り坂で水沼の集落へと入っていくと、やがてY字路に差し掛かる。
これを右側、細い道の方(写真中央奥)に入って...
先ほど渡って来た道路橋が右手に見えてきて、だいぶ高いところに来たような...
もうちょっとだけ、そのダラダラ上りを。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
目印はこの廃墟と化した公民館跡(?)。良い感じの木造建築なのだが、
残念ながら「倒壊注意」の表示が出ている。
その公民館前にクルマが転回できる程度のスペースがあって、ここで道は行き止まり。
なお、冬期間はこの場所で除雪車も転回しているよう。高い雪の壁ができている。
(タクシーを降りるのも、ココである)
【2019年8月3日14時10分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
目の前には、高い松の木が鬱蒼と生い茂る森が広がっている。
でも、よく目を凝らすと未舗装の、でも、ハッキリ分かる道が続いている。
そう、墓参りにくる人もいるだろうし、また、墓地といっしょに畑もあって。
その農作業の人も出入りするはずで。薄暗くてちょっと気が引けるが、
勇気を出して、そこに足を踏み入れると...
まだまだダラダラ上り坂。1~2分歩けば、左へカギ型に曲がっており。
曲がったところで周囲は開けてくる。墓地になっており、両側にはお墓が並んで。
お墓と畑が混在する中を数十メートル進めば、右側、只見川を見下ろす方に
入れる通路がある。
【2019年8月3日14時07分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
その終端部、ロープが張られた付近まで来れば、対岸の線路が見えてくる。
なお、ロープの先は急な崖である。撮影に当たっては十分に気をつけたい。
ちなみに崖下は国道のスノーシェッドである。
【2019年1月29日14時48分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
また、冬の降雪期は墓石のてっぺんしか見えなくなる程度の積雪となり、
先述の松林の中の未舗装通路は全く除雪されず、どこに道が続いているか
まったく分からなくなるので注意を要する。<変態鉄>は、前日のうちに、
このあたりに詳しい方に場所を教わって、当日はスノーシューを履いて向かった。
…… ……
では、1月と8月の作例写真を。鉄橋上をゆく列車を撮る構図は、たぶん、
陽の長い時期の午前中からお昼前にかけてが順光時間帯と思われるが、
<変態鉄>は午後にしか訪れたことが無い。
では、拙いながら作例写真をば。RAW現像を無調整で .jpg にしている。
(1)鉄橋上を行く列車
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼
<撮影データ>
Canon EOS RP/EF24-105mm f/4L IS USM
焦点距離 85.0 mm 露出 F5.6 1/800秒 -1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE サーボAF WBオート(雰囲気優先) 三脚使用
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F10.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
冬場は積雪が深く三脚を使用することはできない。
鉄橋周辺には光が回っていなかったが、降り積もった雪のせいで思ったよりは
明るく見えている。なお、列車は上下ともあまり速度を出さない場所である。
(2)対岸を進む列車
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼
<撮影データ>
Canon EOS RP/EF24-105mm f/4L IS USM
焦点距離 67.0 mm 露出 F5.6 1/800秒 -1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE サーボAF WBオート(雰囲気優先)
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F13.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
只見線の鉄橋と国道橋は並行しているが、間は数百メートル離れている。
その途中の区間をサイドから撮ることができるが、夏場は木々の葉の生長で
2連であっても編成の全体を見渡すのは難しい。
列車は意外ともゆっくり走るので、落ち着いてカメラを構え直していても
じゅうぶん間に合う。
<最終訪問日> 2019年8月3日
…… ……
ということで、<変態鉄>の撮影の舞台裏をちょっとだけご紹介してみた。
それにしても...
物音一つしない場所で。モバイルルータを持ってはいたのだが U※ Wimax の
ものだったので「圏外」、うだるような猛暑の中で何もせずに待つ1時間は
本当に辛かった。
真夏と真冬、両極端な時期に訪問した「只見川第4橋梁墓地俯瞰」だった。
明日から再び、撮影記を。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
会津水沼駅を使えば徒歩アクセスにも便利な反面、その橋梁自体がトラス鉄橋、
列車にトラスがかかってしまうという致命的問題が。
まぁ、只見川の流れを配して風景的に切り取る...ということで。
並行する国道252号線の橋から撮ったり、あるいは、国道沿いから“正面ドカン”で
撮ったりする構図が有名だが、徒歩アクセス可能な範囲に俯瞰ポイントも。
それが、ぬぁんと...
お寺の墓地の中。通称「墓地俯瞰」、只見線を撮る<鉄>の間では意外と
有名なポイントだそうだが...
ちなみにタクシーなら会津川口駅近くに営業所がある。
「水沼の集落のお寺の裏で只見線を撮りたい」と言えば、分かってもらえる。
会津川口駅から「10分・3,000円」をみておけばお釣りがくる位。
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
というわけで「只見川第4橋梁・墓地俯瞰」をご紹介。
せめて、トップ画像だけはちょっと涼しく。
なお、アクセスガイドの写真は撮影を終えて駅に戻るときに撮影したので、
ちょっと向きが不自然なカットが含まれる。
…… ……
<撮影地備忘録 No. 0020> 只見線(JR東日本)・会津水沼-会津中川
会津水沼駅で下車。
数年前の豪雨被害により会津水沼駅舎も流失、簡易駅舎に建て替えられ、
駅にトイレはない。また、駅周辺でも撮影地までの道でも飲料水の入手は
不可能と思われる。トイレも飲料水の手配も事前に済ませておきたい。
駅にも注意書きがあるが、季節によっては熊への対策が欠かせないエリアである。
【2019年8月3日15時13分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
駅は道路(国道252号線)より低いところにあり、坂を上って駅を出る。
右側(会津川口方面)に歩けば、すぐに水色のトラス橋、ここで国道252号線も
只見川を渡る。
【2019年8月3日15時11分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
右側の路肩を歩けば、サイドから只見線の「只見川第4橋梁」を見ることも可能。
ここで撮るのも、1つ“定番”になっている。
【2019年8月3日14時16分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
橋を渡り終えて振り返ると小さな公園のようになっていて、ベンチの置かれた
東屋などもあって休憩できる。その公園の向かい側に、水沼の集落を経て
「沼沢湖」に向かっていく分岐する道がある。そこに入る。
(橋のヨコにある階段から行くことも可能)
写真の右側に見える、上り急勾配の細い道である。
【2019年8月3日14時12分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
上り坂で水沼の集落へと入っていくと、やがてY字路に差し掛かる。
これを右側、細い道の方(写真中央奥)に入って...
先ほど渡って来た道路橋が右手に見えてきて、だいぶ高いところに来たような...
もうちょっとだけ、そのダラダラ上りを。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
目印はこの廃墟と化した公民館跡(?)。良い感じの木造建築なのだが、
残念ながら「倒壊注意」の表示が出ている。
その公民館前にクルマが転回できる程度のスペースがあって、ここで道は行き止まり。
なお、冬期間はこの場所で除雪車も転回しているよう。高い雪の壁ができている。
(タクシーを降りるのも、ココである)
【2019年8月3日14時10分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
目の前には、高い松の木が鬱蒼と生い茂る森が広がっている。
でも、よく目を凝らすと未舗装の、でも、ハッキリ分かる道が続いている。
そう、墓参りにくる人もいるだろうし、また、墓地といっしょに畑もあって。
その農作業の人も出入りするはずで。薄暗くてちょっと気が引けるが、
勇気を出して、そこに足を踏み入れると...
まだまだダラダラ上り坂。1~2分歩けば、左へカギ型に曲がっており。
曲がったところで周囲は開けてくる。墓地になっており、両側にはお墓が並んで。
お墓と畑が混在する中を数十メートル進めば、右側、只見川を見下ろす方に
入れる通路がある。
【2019年8月3日14時07分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
その終端部、ロープが張られた付近まで来れば、対岸の線路が見えてくる。
なお、ロープの先は急な崖である。撮影に当たっては十分に気をつけたい。
ちなみに崖下は国道のスノーシェッドである。
【2019年1月29日14時48分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
また、冬の降雪期は墓石のてっぺんしか見えなくなる程度の積雪となり、
先述の松林の中の未舗装通路は全く除雪されず、どこに道が続いているか
まったく分からなくなるので注意を要する。<変態鉄>は、前日のうちに、
このあたりに詳しい方に場所を教わって、当日はスノーシューを履いて向かった。
…… ……
では、1月と8月の作例写真を。鉄橋上をゆく列車を撮る構図は、たぶん、
陽の長い時期の午前中からお昼前にかけてが順光時間帯と思われるが、
<変態鉄>は午後にしか訪れたことが無い。
では、拙いながら作例写真をば。RAW現像を無調整で .jpg にしている。
(1)鉄橋上を行く列車
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼
<撮影データ>
Canon EOS RP/EF24-105mm f/4L IS USM
焦点距離 85.0 mm 露出 F5.6 1/800秒 -1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE サーボAF WBオート(雰囲気優先) 三脚使用
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F10.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
冬場は積雪が深く三脚を使用することはできない。
鉄橋周辺には光が回っていなかったが、降り積もった雪のせいで思ったよりは
明るく見えている。なお、列車は上下ともあまり速度を出さない場所である。
(2)対岸を進む列車
【2019年8月3日14時04分】 只見線・会津中川-会津水沼
<撮影データ>
Canon EOS RP/EF24-105mm f/4L IS USM
焦点距離 67.0 mm 露出 F5.6 1/800秒 -1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE サーボAF WBオート(雰囲気優先)
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F13.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート
只見線の鉄橋と国道橋は並行しているが、間は数百メートル離れている。
その途中の区間をサイドから撮ることができるが、夏場は木々の葉の生長で
2連であっても編成の全体を見渡すのは難しい。
列車は意外ともゆっくり走るので、落ち着いてカメラを構え直していても
じゅうぶん間に合う。
<最終訪問日> 2019年8月3日
…… ……
ということで、<変態鉄>の撮影の舞台裏をちょっとだけご紹介してみた。
それにしても...
物音一つしない場所で。モバイルルータを持ってはいたのだが U※ Wimax の
ものだったので「圏外」、うだるような猛暑の中で何もせずに待つ1時間は
本当に辛かった。
真夏と真冬、両極端な時期に訪問した「只見川第4橋梁墓地俯瞰」だった。
明日から再び、撮影記を。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
涼しそうな写真ですね
by tochi (2019-08-18 07:41)
tochiさん
コメントありがとうございます。
でも...
雪の時期は風もあって。崖の上の撮影地だけに待っているのが大変でした。スノーシューを履いても、深い雪に埋もれながら...
苦労して撮った1枚でした。
by ferrum_queserasera (2019-08-18 23:04)