SSブログ

令和の「ことでんレトロ」(20)レトロ電車4両運行 <後半戦 その1> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

20回も引っ張るなよ...という批判の声が聞こえてきそうな、この話題。
5月の大型連休の「ことでんレトロ」、実際には本当にあっという間の3日間だった
のだが、振り返って見るとご紹介したい話題がいろいろあって。

201_DPP_00005610.JPG
【2019年5月5日14時14分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-琴電琴平

大正末期から昭和初期に製造され、卒寿を迎えた電車たちが現役を続ける
ことでんにおいては“新型電車”であっても、周囲を固める黄色い琴平線電車たちも
大手私鉄からの譲渡車。これらも還暦世代。他社なら“レトロ電車”と呼ばれて
いても不思議では無いのである。

  いつまでも、あると思うな...

ではないが、黄色いフツーの琴平線電車たちも忘れずに記録することにしている。

さぁ、いよいよ「レトロ4連」。いつもと同じ場所で、いつものような編成写真では
つまらないと思って、ちょっと“冒険”してみたいと思って。

……  ……

2019年5月5日(日)晴れ

円座駅からの車窓風景は起伏のある地形、でも、挿頭丘駅を出ると線路は平坦な
一直線の区間になって。線路はまっすぐ敷かれていても周囲が急な傾斜面になって
駅のすぐ先で広大な田園地帯へと出る。挿頭丘駅のホームに立って線路の先を
覗き込むと畑田駅がかすかに見える程度。意外と駅間距離も短くて。

やって来たのは、そんな畑田駅。周囲は開けた田園地帯である。

198_DPP_00005607.JPG
【2019年5月5日10時34分】 高松琴平電鉄琴平線・畑田駅

畑田駅で下車したのには狙いがあった。11時前に琴平へと向かっていくレトロ4連。
“羽床の築堤”でも土器川鉄橋でも良好な光線状態で撮れるかと思うが...
畑田駅近くのストレート、ちょうど石材店(?)、石でできたゴジラが置かれている
あたりの田んぼの畦道から順光で編成写真が撮れるのだが、そこを通過して...

202_DPP_00005608.JPG
【2019年5月5日10時49分】 高松琴平電鉄琴平線・畑田-陶

すぐ先、道路上に他県ナンバーのクルマもいて。讃岐平野特有の灌漑用ため池、
振り返って後追い側は、この地域特有のお椀を返したような小高い山が見えて。
線路の後ろには琴平街道と国道32号が並行して走っており、その道沿いにスーパー
などの商業施設の看板も。そんな田園地帯で後追い側にカメラを構えるのは...

カメラを三脚にセットする前に踏切機が鳴って。下り電車は「モンバス」編成。

もうちょっとズームを寄り気味(望遠側)にした方が電車の姿が目立つはず。

203_DPP_00005611.JPG
【2019年5月5日10時54分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-畑田

日中ダイヤでは通常、陶駅で上下電車が交換するようになっている。下り電車が
通過後、すぐに上り電車がやってくる。そう、お目当ては画面の右端。
何度か挑戦して失敗している「ことでん × 鯉のぼり」。

そう、こればかりは“時の運”。お目当ての列車が通過する、その瞬間に
適度な風が吹いてくれないと何とも情けない1枚になる。まさか、この数時間後に
「レトロ廃車計画」を知ることになるなど思っても居なかったので...

もし知っていたら、典型的な編成写真を撮ることにしていたはず。
「今年は、ちょっと変化を付けて、レトロ4連を鯉のぼりバックで...」と。

205_DPP_00005613.JPG
【2019年5月5日11時04分】 高松琴平電鉄琴平線・畑田-陶

連休明けで検査入場。「バーバパパ」ラッピングと鯉のぼりである。
先ほどまでとは違って、ちょっとずつ風も出てきたので...

でも、まだ<鯉のぼり鐵>にはほど遠く。

205_DPP_00005613.JPG
【2019年5月5日11時10分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-畑田

続いては「ナナコ」のラッピング。こうしてみてみると写真右端の鯉のぼり、
風に泳ぐ...には、ほど遠いのだが、でも、現地で待っていると時折...というか
かなりの時間は風があって。一瞬風が止むといった感じ。でも、そのタイミングに
合わせて電車が来てしまうのである。

206_DPP_00005614.JPG
【2019年5月5日11時24分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-畑田

続く上りは「モンバス」編成。少しずつ風が強まってきたような...
まだ「泳ぐ」にはちょっと遠いのだが、ただのポールの写真ではなくなって。

207_DPP_00005615.JPG
【2019年5月5日11時04分】 高松琴平電鉄琴平線・畑田-陶

そして、琴電琴平へと向かっていくのは「しあわせさん こんぴらさん」号。
だんだん風の吹くタイミングと電車の通過するタイミングが合ってきたのか!?

208_DPP_00005616.JPG
【2019年5月5日11時39分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-畑田

何だかこの日は広告ラッピングの電車を多く見かけた気がするのだが、ひさびさに
標準塗装の1100形。心持ち弱い気もするが、風もだんだん良い感じになってきて。

これが最後の試し撮りになって...

予定の時刻が近づいてくる。

耳を澄ませば踏切機の音が聞こえてくる。でも、ココ、開けた田園地帯。
踏切音は意外と遠くから聞こえてくるわけで。たぶん、挿頭丘駅を出てすぐの
堀割を抜けたところの踏切機の音。

そこから数分。風の吹き方に一喜一憂しながら...わずか1~2分程度だが、それが
非常に長く感じられた。

s33_DPP_00005400.JPG
【2019年5月5日11時50分】 高松琴平電鉄琴平線・畑田-陶

「ちょっと弱かったけれど、無風ではなかったですね~」
遠ざかっていく吊り掛け音を聴きながら、集まった“同業者さん”どうしで、
そんな会話を交わして。ベストショットにはほど遠くても“撃沈”では無く。

とりあえず、納得できる1枚にはなって。

さて、急いで畑田駅へ。

209_DPP_00005617.JPG
【2019年5月5日12時16分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床駅

そして、向かった先は、またまた羽床駅だったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。