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3月「ことでん」と徳島のキハを(9)夕暮れに空色のキハを。<後編> [鉄分の濃い旅行記録]

確か、県の予算の関係と言っていたけれど...

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【2019年1月30日7時18分】 福島県会津若松市駅前町付近

会津バスが運行する「奥会津ぶらり旅」、只見線に沿って走るキハ40形塗色のバス、
今年度も継続運行されることが発表され。

  https://www.aizubus.com/sightseeing/bus/okuaizu_burari

こういうのを見ていると、やはり、只見線に行きたくなるのだが...
「出勤予定表」では“休”の文字が並んだ今週、結局、公休日もとることができずに
“皆勤”することが決定してしまったわけで。明日、金曜日も午後から出社。
只見線はおろか、1週間の“休み”は、一度も写真を撮ること無く終わってしまうか...
せめて、近場にでも撮りに行きたいと、最後まで悪あがきを続けている最中である。

ということで、いまの<変態鉄>から出てくるのは愚痴と溜息だけ。
これ以上、書いても仕方ないので、さっそく3月初旬の四国の話題。

夕暮れ迫る徳島駅近くの歩道橋で...
……  ……

2019年3月5日(火)晴れ

3月に入ると、さすがに少しずつ陽が長くなってきたのが実感できるようになって。
それでも、東京の感覚だと17時だと撮影には厳しい明るさなのだが、そこは西日本。
東京と徳島では20分~30分ほどの“時差”がありそう。当たり前だが、西に行けば
行くほど日の入りは遅くなるわけで。

それでも、17時を回ってだんだん暗くなってくるのは分かっていた。
ここまで、1200+1500形のローカル列車、N2000形の特急列車とJR四国になってからの
4桁形式の車輌ばかり。撮るには撮ったが、やはり、“国鉄型キハ”を撮って
おかないと...

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【2019年3月5日16時59分】 高徳線・徳島駅付近

後ろの方の徳島運転所構内で休んでいる姿は見える。夕ラッシュ時に徳島を発って
各地で滞泊して翌朝の輸送力列車として徳島に戻る...という運用がそろそろ
スタートするのだが。少し前の鉄道誌に運用が載っていたが、チェックしてこなかった
そんな<ダメ鉄>である。

「何とか、暗くなる前に1枚でも国鉄型キハを...」と、その一心で歩道橋上で
風に吹かれながら時間を過ごしていたのだった。

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【2019年3月5日17時10分】 徳島線・徳島駅付近

向かって左側、つまり西側の徳島駅舎寄りの線路をやってくるのは徳島線の列車。
1200形1254号車を先頭に1500形を併結した2両編成。

ちなみに、1200形というのはJR四国の初期に製造されたローカル用のワンマン対応の
ディーゼル動車だった。当初はコーポレートカラーの水色の帯が入った外観で、
3扉トイレ無しという、ローカル線では、できるだけ会いたくない車輌だった。

後にトイレ設置改造も行われたが、後継の1500形導入に合わせて併結可能に改造
されたのが1200形、1500形に合わせてグリーンの帯に変更された。

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【2019年3月5日17時11分】 徳島線・徳島駅付近

その到着を待っていたかのように、運転所から1500形が1両動き出したのだった。
すでに方向幕は「穴吹」に変えられており。

踏切を通り過ぎたところで、1554号車は一旦停車。
すぐに進行方向を変えて、先ほどの徳島線の2両編成が停車しているホームの方へ。
国鉄時代からディーゼル動車というのは、「電車」とは違って“固定編成”という
考え方はなく、ザックリ言えばシステム上は1両で完結するようになっている。
だから、1両単位で増結が可能であり、いつ見ても違う編成であることが多いのも
楽しいところ。折返しの穴吹ゆきになる際に、1両増結して3両編成になるみたい。

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【2019年3月5日17時14分】 徳島線・徳島駅

徳島線の列車は駅の北側の欠き取り式ホーム、1番のりばから発着する。
<変態鉄>かカメラを構えている歩道橋からは、他のホームの様子は見づらいものの
その1番のりばの様子はわかるのである。

すでに2両目の1500形は前面貫通扉を開けて増結作業の準備が整った状態。
この写真を見ていて気づいたのだが、(← それでも、<鉄>を名乗れるのか!?)
この1500形というのは“顔”の違う2タイプが居たのである。

国鉄型以外にはあまり興味の無い<変態鉄>だけに、いままで1500形の“顔”なんて
マジマジと眺めたこともなかったのだが...

中間に入るべく、前面貫通扉を開けて待っている車輌は「穴吹」を表示している
方向幕が助士席側窓部分にあって、いま増結されるべく向かっている1554号車は
前面貫通扉の上側に移されている。前者は初期車の特徴で大半は後者のタイプ
らしいのだが、そのほかに前面形状が大幅に変わった最新バージョンも
あるのだそうで。この記事を書くために調べてみるまで知らなかった...という
そんな<ダメ鉄>ぶりを遺憾なく発揮している<変態鉄>なのである。

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【2019年3月5日17時22分】 徳島線・徳島駅付近(後追い)

そんな1200形+1500形の3両編成、増結作業が終わると通勤・通学客でほぼ満員の
状態で穴吹に向けて出発していくのである。

続いて、今度は東側の線路を進んでくるのは...

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【2019年3月5日17時26分】 高徳線・徳島駅付近

板野ゆきの2両編成、やはり、1200形+1500形である。
こちらは高徳線の徳島市近郊エリアへの通勤列車である。それにしても、
徳島地区の普通列車というのは、基本的に、1200形+1500形編成が基本になって
しまっているようで。

もう限界だろうか?! だんだん暗くなってくるのに、徳島運転所で待機している
国鉄型キハが動き出すような気配もなく。「諦め」の気持ちが強くなってきた
ところで...

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【2019年3月5日17時28分】 高徳線・徳島駅付近

「剣山」のヘッドマークを掲げて2両編成の特急型が出庫しようとしていた。
徳島線の阿波池田ゆき特急列車が「剣山」、ステンレス製の車体だが、ぬぁんと...

国鉄が分割民営化されるとき、経営基盤が脆弱だと心配されていた四国地区には
国鉄末期の緊縮予算の下でも、新会社の経営安定化のために合理化されたタイプの
新型車を投入することになって。その際に導入された特急型がキハ185系ディーゼル
動車だった。四国に限定投入することを前提に、無人駅での集札業務がしやすいよう
半室運転台構造になっていたり、“特急型”とはいえ、国鉄型としては異例ずくめの
合理化設計だった。でも、高速道路との“闘い”のためには走行性能の部分で
不十分だったのだか、早々に2000系振り子ディーゼル動車に置き換えられ。

四国島内では徳島管内のローカル特急で活躍するくらいになっている。

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【2019年3月5日17時29分】 高徳線・徳島駅付近

そんなキハ185系、いったん、踏切のところで停車すると、すぐに進行方向を変えて
徳島線の1番のりばに向かって。

キハ185系特急「剣山」の入換シーンを撮ることができて...

“分割民営化後のことを見据えて...”であったって、日本国有鉄道が発注して
その時代に導入された車輌だから、これはこれで正真正銘の「国鉄型」である
ことには間違いなく。

本当はキハ40系が撮りたかったのだが、「国鉄型が1枚も撮れなかった」という訳
ではないと自分を納得させて、カメラを仕舞おうとしていたときだった。

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【2019年3月5日17時32分】 高徳線・徳島駅付近

爆煙を噴き上げながら、エンジン音も高らかに徳島運転所から出てくるのは
間違いなくキハ40形である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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