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晩秋の只見線を撮りに(4)ジンクス、それと第2橋梁 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

“撮影記”を書いているはずなのだが...、何だか町歩きの話題に近づいているのは
只見線という路線の特徴でもある。

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【2018年12月5日17時31分】 只見線・会津若松駅

というのも、沿線には特段、大きな町があるわけでも無く列車を利用するのは
朝晩の高校生の通学利用だけ。会津若松-会津川口間の列車は1日6往復(ほかに
会津坂下までの区間列車が1往復)、それも列車は早朝と夕方以降に集中しており
昼間はダイヤに穴が開いたようになる。
特に陽の短いこの時期、朝一番の第423D列車で撮影地に向かっても、夕方まで
粘ったとしても撮影機会は、午前中と午後の各1往復ずつ、合計4回程度。

まさに“何もない”場所で、長い待ち時間を。だから、普段の撮影記とはちょっと
感じが違ってくるのである。ということで、第1只見川橋梁の大俯瞰の後は...

……  ……

2018年12月5日(火)雨のち曇り

10時半に会津宮下駅に戻ってきて。駅舎の待合室のストーブは消えたままだったが、
でも、防寒着を着込んでいた<変態鉄>としては、それで十分すぎる環境だった。

ちょっとウトウトしたり...

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【2018年12月5日13時25分】 只見線・会津宮下駅

誰も来ない駅。さきほど9時台に第1橋梁で撮った上下列車の後は12:59発の上り
第428D列車まで列車も無く。

時折、やってくる人はクルマで来て。なぜか只見線の駅のトイレはリニューアル
済みのところが多いようで、この会津宮下駅のトイレも(笑)。
期待せずに入ってみたら、ぬぁんと温水暖房便座装備で...

それを知ってか、ときおり駅前にクルマを停めて、駅舎内のトイレだけ拝借する人が
訪れるようで。

「誰も居ない駅」、特にやることもないので、壁の掲示物などを見ていると...

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【2018年12月5日10時55分】 只見線・会津宮下駅

何ともノンビリした感じ。これこそ、ローカル線なのである。

さて、11時。実は「11時になったら...」と思っていたことがあった。

そう、大抵の町の飲食店は11時開店。「道の駅」で見ていた三島町の観光案内には
グルメスポットのような感じで、役場近くの食堂の名前も載っていた。

「何か、温かいものでも...」
それを期待して、街中に向かったのだが...

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【2018年12月5日11時04分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近

駅舎を背に、少し歩くと県道に出る。左に曲がれば三島町の中心街だろうか。
とはいえ、まさに“時間が止まったような”という喩えがピッタリな感じの。

町役場の隣あたりだったはずだが...

お店の場所は分かったが、暖簾も出ておらず。う~ん、ノックして営業中か
聞いてみるだけの勇気(?)もなく。

この火の見櫓のところまで来て、ぼんやりと駅の方に引き返すことにしたのである。

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【2018年12月5日11時06分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近

それにしても...

いまではヒッソリと静まりかえった町だが、かつてはこの付近も多くの人々で
賑わった頃があったのだろうか!?

このお店、いわゆる「看板建築」というヤツだろうか。昭和の頃はモダンな建物
だったはず。

この写真にもチラッと見えているが、駅のすぐ近くのコンビニでいなり寿司を
買って。それで簡単に昼食を済ませたのだった。

駅に戻ってみると、ほどなく冬支度だろうか、ヘルメット姿のJRの職員がたくさん
クルマでやって来てホームで何やら工事を始めるようで。

そんな光景を見ながら、正午過ぎ、再び<変態鉄>は駅舎を後にするのだった。

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【2018年12月5日11時54分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近

県道に出て、今度は右折するとすぐに丁字路、ちょっと大きな病院があったり、
日帰り温泉施設とか...、結構、立派な施設が並んでいて。
急なカーブと急な下り坂。その先に見えてくるのは只見川にかかる道路橋。

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【2018年12月5日13時17分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近

インフラの老朽化というのは各地で問題になっているわけだが...

つい最近、リニューアル工事が竣工したことを示す銘板が輝いていた。
ということで三島大橋を渡って。

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【2018年12月5日11時55分】 福島県大沼郡三島町大字名入付近

只見川というのは山深い...つまり、上流に近いところであっても、その流れは
かなり緩やかなもので。パッと見には「川」よりも「湖」に見えてしまいそうな
そんな感じなのである。

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【2018年12月5日12時03分】 福島県大沼郡三島町大字名入付近

橋の向こうは国道400号線、緩やかにカーブした川沿いの道だが、すぐに...
廃業した(?)レストランの前を過ぎれば、正面にはデッキトラスの鉄道橋が
見えてくる。そう、第2只見川橋梁である。

会津宮下駅と会津西方駅のちょうど中間にあたる地点である。
さきほどの大俯瞰から一転、今度は目線の(少し上に)線路を見ることができて。
川の方に車道、歩道は崖の側だけなので、撮りづらそう...と思いきや、なぜか、
まさか<鉄>へのサービスでは無いと思うが、2~3 mだろうか、車道より高い
位置に歩道が設けられており。

ちなみに、この写真の左隅には崖の上へとのびていく脇道が見えている。
そちらから第2橋梁を“プチ俯瞰”できないかと探してみたが、こちらは空振り。

でも、まだ時間があるので...

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【2018年12月5日12時10分】 只見線・会津宮下-会津西方

他の“撮影地候補”が無いかと第2橋梁の先、ちょうど会津西方駅に続くカーブの
付近にある踏切近くまで行って見たものの...

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【2018年12月5日12時08分】 只見線・会津宮下-会津西方

木々に阻まれて、鉄橋カブリツキは撮れそうになく。

もとの地点に戻ってきたのである。三脚の上にEOSくんをセットして...
11時頃に雨は上がったはずだったが、また再び、ポツリポツリと当たり始めて。
すかさず、カメラに防水カバーを掛けたのだった。

不思議なのだが、<変態鉄>が<撮り鉄>の時に、レインコートを取り出したり
カメラに防水カバーを掛けると不思議と雨が上がるのである。
期待していない...でも、なぜか。無駄手間になることが多くて。

何だかこのジンクスはずっと“継続中”で。そういえば、2018年は大型連休の
「ことでん」の時、榎井-羽間駅間の土器川鉄橋で...。
あのときは「晴れれば逆光」の撮影地だったから、ショックも大きかった。

さて、まもなく列車の時刻。

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【2018年12月5日12時54分】 只見線・会津宮下-会津西方

キハの走行音が鋼製トラスに反響して...
轟音とともに、思ったよりもゆっくりとキハたちが通り過ぎていった。

ちょっと足下の雑草が気になるが、3連キハをサイドから、
すっきりと撮ることができた。

この撮影行で駅撮りと俯瞰以外の...オーソドックスな列車写真としては
唯一の1枚となったのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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hanamura

雨具を用意して止むなら、年中持ち歩いても降られる私は・・・降られるから年中持ち歩いているのですがぁ・・・私は雨男
クリスマス・イブ・イブ・イブ三連休、私が旅行計画中=週間天気は太平洋岸も雨予報になりました。
by hanamura (2018-12-19 09:43) 

ferrum_queserasera

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
でも、安心しきって傘を持っていかなかったときに...というのも
よくあるパターンなのです。ちなみにカメラの防水カバー、
被せるのに手間がかかるタイプなので、あまり使いたくなくて。
よほどのことがない限りは、タオルを乗せるだけなのですが...
(そのときは、雨は止みません)

今週末の天気ですが...、雨予報とはいえ信頼度は「C」のようで。
かなりの確率で変わりそうですので、良い天気になってくれれば...
ちなみに自分は3日とも通常勤務です。

by ferrum_queserasera (2018-12-19 21:25) 

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