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晩秋の只見線を撮りに(3)雨の大俯瞰も意外に悪くないようで。 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

最近、「只見線を撮りに行きたい」と、そればかり考えている。
1月になると仕事の方は休みがとれそうだが、ただ気になるのは大相撲一月場所。
横綱 稀勢の里にとっては、まさに「待ったなし!!」、進退をかける場所に
なるのである。九月場所で復活したときには、もう大丈夫と思ったが九州場所は...

ということは大相撲中継を視られるように...
次の只見線出撃は、2月に入ってからということになりそう。1年で一番寒い時期、
昨日の記事の冒頭にも書いたとおり、除雪による運休が心配な時期である。

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【2018年12月5日15時03分】 只見線・会津川口駅

10月に撃沈、今回は天候に恵まれずに。雪景色、次は田植えが終わる頃だろうか、
2019年は年間を通じての“課題”として只見線のキハを追ってみたいと
思っているところ。その第1弾として「雪景色」をテーマに、いつ出撃できるか
現在検討を続けている。

さて、では12月初め、冬枯れの只見川第1橋梁俯瞰。

……  ……

只見線というのは...、<変態鉄>が今回、乗っている区間というのは歴史的には
そもそも「会津線」の一部だったところ。会津若松を出て西会津を出て西へ進路を
とり、会津盆地の田園風景を...、それも美しいのだが、只見線の醍醐味とも
言えるのは、西会津の、新潟との県境に近い区間。

会津坂下駅を出ると車内のシートに腰を下ろしていてもわかるような急勾配で
会津盆地に別れを告げ、会津柳津駅の手前から列車は右手に只見川を見ながら
深い谷を覗き込むように走って行く。

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【2018年12月6日9時45分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

柳津町から三島町に入って、まもなく列車は見事なアーチ橋で只見川を渡る。
それが只見川第1橋梁、そのアーチ橋を眼下に見下ろせる展望台が、
「道の駅 尾瀬街道みしま宿」に(事実上)併設されたビューポイントである。


2018年12月5日(火)雨のち曇り

遊歩道というか、丸太...というか木が横に渡されただけの階段を上がること10分
ほどだっただろうか。雨は当たっていたが傘を差さずともどうにかなるかなぁ...と
言う程度だったのだが。

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【2018年12月5日8時58分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

最上段がビューポイント「D」、ここからは眼下に第1橋梁が望めるのとともに
木々に阻まれて全景は望めないものの、少し先の第2橋梁を見ることもできて。
ちなみに、この「D」の後ろはフェンス。送電線の鉄塔の足下である。
もしかしたら、その点検用の通路を遊歩道として整備した...ということだろうか。

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【2018年12月5日8時52分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近
(※ この写真に只見川第2橋梁が写っているのが、おわかりいただけるでしょうか?)

地図で見る限り、ここから第1橋梁はほぼ真北に1 km、第2橋梁は真西に1 km程度
といったところ。

間もなく。目の前の看板によれば、9:04に下り、9:17に上りの列車が通過予定。
でも、そんなタイミングで...

雨脚は強まってきたのである。そう、フツーの撮影地なら雨でも自分が我慢し
さえすれば撮れるのだが、1 kmも先に列車が居るのだと...
その間にある雨粒で写真全体が白っぽく見えてしまう。雨は大俯瞰にとって
命取りでもあるわけで。

「でも、ここまで来たからには撮らない訳には...」、そんな“消極姿勢”。
汽笛一声、鋼製の橋梁に反響するキハの走行音...

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【2018年12月5日8時58分】 只見線・会津桧原-会津西方

「東北色」のキハ40形3両編成。只見線は全列車、車掌さんが乗務している。
ワンマンではないので編成両数も2両には制限されず。キハの長編成自体、いまや
貴重な存在でもあり。周囲の景色が映えない分、さらに水面の“水鏡”も
期待できない分、200 mmで橋梁をアップにしてみた。

期待していなかった分、予想以上にキレイに写っており。

でも、ここで...

<変態鉄>はダメっぷりを思いっきり発揮していた。いま通過したのは、下りの
第425D列車、これが会津宮下駅で上り第426D列車と交換する。
アクセスは会津宮下駅だが、この撮影地、撮っている列車は会津西方駅の前後。

- 会津宮下 -(第2橋梁)- 会津西方 -(第1橋梁)- 会津桧原 -

の順番。でも、西方駅の位置に、つまり第1・第2橋梁の間に会津宮下駅があって
ここで上下列車が交換するとばかり思っていた。

だから、この時点での“勘違い野郎”の<変態鉄>のアタマの中では...

 下り第425D列車が第1橋梁通過
  ↓
 上り第426D列車が第2橋梁通過
  ↓ (会津宮下駅で交換)
 上り第426D列車が第1橋梁通過
  ↓
 下り第425D列車が第2橋梁通過

の順番だと、勝手にそう思っていた。それなのに...

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【2018年12月5日8時58分】 只見線・会津西方-会津宮下

下りの3連キハが第2橋梁を渡っていく姿が見えて。慌ててコンデジで。

冷静に考えれば当たり前なのだが、位置関係をひっくり返して理解していた...
というか誤解していた<変態鉄>、アタマの中はパニックである。

どこがどこなのか全く分からない...。<変態鉄>は大混乱である。
「それなら、上り第426Dは、いつやってくるの?!」

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【2018年12月5日9時15分】 只見線・会津宮下-会津西方

「ぎゃ~っ!!」
気づいたときには会津西方駅を出発して、第1橋梁に迫っていたのである。

急いでズームを引いて、こんどは150 mmで周囲の景色を盛り込んで。
只見川は曲がりくねっていて、U字型に流れているのである。流速がきわめて
ゆっくりなのもこの川の特徴ともされており。まるで湖面のような“水鏡”も
期待できるのだとか...(雨だと、もちろん水面は荒れてしまうので...)

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【2018年12月5日9時10分】 只見線・会津西方-会津桧原
(※ 合わせようとしてもEOSくんの時刻はズレてしまって...。コンデジとEOSくんの写真を混ぜるとこういうことになるわけで)

ご覧の皆さんも想像していただきたい。これが一面の雪景色だったら...
新緑だったら...、そして紅葉していたら...。季節ごとに撮りに来たいと思って
シャッターを押していたのである。

上下列車を撮っても、基本的に東北色のキハ40しか来ないので、2本とも同じに
見えてしまうとイヤだ...と思っていたのだが、こちらは朝、乗ってきた列車の
折返しなので、キハ2両での運転。編成両数が変わると、当然ながら画にも変化が
出てくれるわけで。

周囲の景色も入れての1枚も、思ったよりもシャープに写ってくれて。
でも、やはり陽の光が欲しかったような...。

傘を差しながら足下に気をつけて階段を下りていくのは、やはり上りと違って
あっという間だったのである。

……  ……

町営バスは、予定の10:15よりも少し早く到着した。

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【2018年12月5日10時19分】 只見線・会津宮下駅前

<変態鉄>を乗せたらすぐに出発。やはり5分で会津宮下駅...とはいえ、
次の列車は13時前。2時間半近く時間を潰さないといけないのである。

とりあえず駅舎に入って。ストーブは消されており。
でも、外に居るよりは暖かいのは間違いなく。

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【2018年12月5日13時25分】 只見線・会津宮下駅

11時頃には雨も上がったので、いったんこの駅舎を後にして...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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