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初雪の富山へ(3=最終回)無意味なラウンドトリップのはずが... [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

空港バスで富山駅前に到着したのが9時半、10時半の八尾ゆきに乗って、
主のいなくなった祖父母宅に向かったわけだから、<鉄>活動をしていたのは
ちょうど1時間。しかも、数え切れないほど撮った場所で、これまた数え切れない
ほど撮った電車たちを撮っていた訳で。

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【2018年12月9日10時39分】 富山地鉄市内軌道線・電鉄富山エスタ前電停(後追い)

それでも、何枚も何枚も夢中になってシャッターを切っている自分がいるわけで。
ブログ上では、これだけ語っているのだが、<変態鉄>は富山で住んだことは無く。

小さな頃は春、夏、冬と、長い休みになると家族で帰省していた。
大人になってからは、年に一度...いや、数年に一度、親の実家に顔を出す程度
だった頃が長かっただろうか。でも、訪れると、何だか懐かしい気持ちになる訳で。

ちなみに、地鉄電車がカバーするのは富山市内でも東側のエリアが中心。
<鉄>でない限り、本来、あまり縁のある路線では無いはずだが、撮りに訪れるうち、
すっかりその沿線風景と渋い鉄道情景に魅せられているのである。

……  ……

2018年12月9日(日)雪のち曇り

<変態鉄>は富山で少し時間ができると電鉄富山駅に行くことにしている。
何度、撮っていても、それでも訪れたくなるのだ。

いかんせん...、上滝不二越線の列車本数が少ないのが、最大のネックだが、
その時刻さえ、うまく合ってくれれば、電鉄富山駅から上滝不二越線の
「南富山経由岩峅寺ゆき」に乗って4つ目の駅、南富山へ。
ここから市内電車に乗れば、市内中心部を通って富山駅に戻ってくることができる。
全くもって無意味な行動なのだが...

今回は、10:04発の上滝線電車に間に合ったからこそ、このラウンドトリップを。
しかも、ホームで発車待ちをしていた、その電車が、14722編成だったものだから
一気にテンションが上がっていたわけで。稲荷町車両基地に休む電車たちを
観察しようと乗り込んだのは、その前の宇奈月温泉ゆき。

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【2018年12月9日10時00分】 富山地鉄本線・稲荷町駅

座ったかと思えば...

最初の停車駅が稲荷町。本線と上滝不二越線が分岐する三角形の部分に車両基地が
置かれている。地鉄を撮る者として、ここを見ないわけにはいかないわけで。
地下通路を抜けて改札前を素通りし、上滝不二越線ホームに上がれば。。。

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【2018年12月9日10時05分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

各形式の電車たちが休んでいるのである。ちなみにデキ12021号は手前の「だいこん」
に阻まれて見ることができない場所に居た。

残念ながら、この日は「24-105 mm」という標準ズーム1本の“軽装”のEOSくん、
奥に見えている“ダブルデッカーエキスプレス”に5周年記念のヘッドマークが
掲出されているのが、遠めにかすかに確認できたが、アップで撮ることはできず。

こんな雪の降る寒い朝でも、手前の14760形の車内灯の蛍光灯交換だろうか、
ヘルメット姿の職員の方が、ステップに足をかけて一気に車内へ。

そんな情景を眺めつつも、気になっていたのは...

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【2018年12月9日10時05分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

やはり。

毎度のカットで恐縮だが、稲荷町で休んでいる10020形である。
上滝不二越線の平日朝の通学列車に使用されている、地鉄では観光列車以外で
唯一の非ワンマン編成である。

「もしかしたら、今秋で引退かも...」と、今年になって地鉄の方に聞いていた
のだが、検査も通してもらったようで。また“上滝朝3”を撮りに来ないと
いけないと思いつつ、なかなかチャンスが無いのである。
まもなく“還暦”を迎えることになる古参の電車だけに、機会があれば
必ず撮っておかないと...。雪景色の稲荷町で撮るのは久々のことである。
あえて、白くなった上滝不二越線の板張りホームを入れて。

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【2018年12月9日10時14分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

朝、富山きときと空港に着いたときから、ずっと雪は断続的に強くなったり
弱くなったりを繰り返しながら、これぞ「北陸の冬」といった感じの天気だった。

再び雪が強くなりだした頃、誰もいないホームへと静かに滑り込んでくるのは
14722編成である。単なる駅撮りではあるものの、お目当ての2編成を同時に
見ることができて。

車内は暖房が効いて気持ちよく。
発車するとすぐ。上滝不二越線は稲荷町駅を発車すると右にカーブして南へと
進路を変えて。国道41号線の踏切を過ぎれば、左側の車窓に石金公園が
見えてくるわけで。その公園を通り過ぎたところが不二越駅。

電車に乗っていればあっという間。かつて、その石金公園から電車を撮ろうと
歩き回ったことがある。まもなく電車の通過時刻...でも、フェンスやら何やら。
撮影できる場所を見つけられずに...

焦って歩き回っているうちに稲荷町駅ヨコの保育園が見えてきて。
駅間距離の近さに驚かされたことがある。でも...

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【2018年12月9日10時16分】 富山地鉄・第615列車(クハ172号車内)

両駅間の中間付近に県立中央病院があって。この短い駅間に、ぬぁんと...
新駅の建設工事が進められており。片面ホームだけの無人駅になるのだろうか。
ビニールで覆われていたが、ホームの土台はすでにできていることが確認できた。

ここに駅が開業すれば、稲荷町とも不二越とも路面電車並みの駅間距離になる。

というわけで、南富山駅にはあっという間に到着である。
でも、到着する直前、車窓に見えたのは...

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【2018年12月9日10時21分】 富山地鉄上滝不二越線・南富山駅

ということで、お目当ての編成を前にしても、軽くスナップしただけで上り電車の
到着で遮断竿が下がる前に...

構内踏切を小走りで通り抜け、改札を通過したのである。
そう、車窓から見えた市内軌道線のホームで発車待ちしていたのは...

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【2018年12月9日10時22分】 富山地鉄市内軌道線・南富山駅前電停

旧塗装を保持するデ7018号車である。<変態鉄>が幼稚園児だった頃、
まだ、大勢の買い物客で向こうを見通すことができない位、混雑している西町の...
市内中心部の繁華街のアーケードの商店街で...
向こうの方の電車通りをゴロゴロと轟音を立てて通り過ぎるツートンカラーの電車。

それこそが<変態鉄>がハッキリと覚えている、一番、古い<鉄>な記憶かも
知れない。4歳くらいのときに、いまの祖父母が商売をやめて...神通川に近い家に
転居したとのことで。たぶん、昭和56~57年頃の記憶だと思うのだが...

ちなみに、そのアーケードの商店街は中央通りというが、いまでは時間帯を問わず、
端から端まで遮るもの無く見渡せる。地方都市のシャッター商店街そのもの。

終点の富山駅まで乗っても良かったのだが、1つ手前の電鉄富山エスタ前で下車。

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【2018年12月9日10時40分】 富山地鉄市内軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

ここで降りると...

電鉄富山エスタ前から富山駅までの1区間、駅前の交差点2つを順に通過して、
そのうち「駅前中央」交差点で電車はT字型の線路を駅の方に向かって右折する。

そう、信号待ちが長くて。徒歩で追いついて何度も撮れるのである。
横断歩道をバスロータリーの方に渡っても、まだ電車は目の前で信号待ちしていた。
振り返れば、「熊野経由八尾鏡町ゆき」のバスが待っていた。

……  ……

最終のNH322便は、やはり、B737型。JA57ANだった。
機内はほぼ満席でのフライト。雲のせいで少し揺れたが羽田には、ほぼ定刻。
東京の寒さというのは気温以上、北陸の方が雪がある分、温かく感じるのかも
知れない。関東地方の乾燥した寒さというのは、やはり辛いのである。

21:30発の吉祥寺駅ゆきは関東バス車での運転。これまた、補助席まで使って
満席だった。首都高4号線が工事で初台から一般道迂回、それでも50分ほどで
吉祥寺に戻ったのである。

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【2018年12月6日7時25分】 只見線・会津宮下駅

さぁ、順番が変わってしまったが、明日からはこの話題を。
すっかり嵌まりかけている只見線の撮影記である。でも、もしかしたら...(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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