8月の富山に「ちてつ」を追って(2)「サンダーバード」の近くに... [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]
富山地鉄には、ワンマン化されたいまも「特急電車」が走っている。
いや、それ自体はわが地元、京王線も変わらないのだが...
わずか100円、終点まで乗っても200円だが「特急料金」が必要な特急電車である。。
【2018年8月25日7時47分】 富山地鉄・電鉄富山駅
観光列車運用の場合(と一部形式)以外、夏ダイヤ期間中は大型ヘッドマークを
掲出して走る姿が見られる。「うなづき」「立山」「アルペン特急」と、
「エリア特急 くろべ」、それぞれの列車に専用のヘッドマークが準備され...
ちなみに「うなづき」号には“春バージョン”と“秋バージョン”の2つの図柄の
ヘッドマークがあって、この朝、電鉄富山駅に掲げられていたのは、紅葉の宇奈月
“秋バージョン”である。(季節ごとに使い分けている訳では無い)
「どこで撮るか??」
悩んだのだが<徒歩鉄>として容易にアクセス可能な場所、さらに、正面がちに
ヘッドマークが目立つ撮り方が可能になる場所...ということで、考えた撮影地は
「サンダーバード」だった。
…… ……
2018年8月25日(土)曇り
“富山でサンダーバード”!?
【2015年2月25日11時03分】 北陸本線・富山駅
フツーの<鉄>なら「北陸新幹線開業で特急“サンダーバード”は金沢発着に
変わった筈」となるのだろうが...
地鉄を撮る者にとって「サンダーバード」というのは、北陸本線の特急列車を
指すものでは無い。そんな「サンダーバード」へ向かうのに、<変態鉄>が
乗り込むのは、電鉄富山駅 8:00発の立山ゆき普通電車。
前夜、コンビニで買っておいたもので簡単な朝食を済ませば、さっそく...
でも、ホテルを1歩出た瞬間、まとわりついてくるような蒸し暑さ。
まさに文字通りの「猛暑」である。でも、残念ながら“台風一過”とはならない
予報だった。特に午後からは大気の状態が非常に不安定に...、そう、ゲリラ雷雨の
可能性が予報されており。朝の時点で、空を見上げれば、何やら怪しい積乱雲。
イヤな予感しかしない朝だったのである。
【2018年8月25日7時46分】 富山地鉄・電鉄富山駅
さて、朝の電鉄富山駅。
まるで半月前のリプレイ映像を見ているような...
「60かぼちゃ」の“立山あーとれいん”運用、アルペンルートに向かうと思しき
大きな登山装備を持った人たちで混雑する電車である。だからこそ、少し早めに
座席をキープして...
でも、半月前と全てが同じとはなるはずが無く。
【2018年8月25日7時46分】 富山地鉄・電鉄富山駅
隣のホームに到着した電鉄富山止まりの電車は、ぬぁんと、14722編成。
こちらは上市運用に入っているのだろうか!?
朝の常願寺川鉄橋に撮りに出かけたくもなるのだが、この朝は立山線へ。
さて、地鉄立山線は寺田駅を起点に立山駅までの24 kmあまりの路線である。
ただし、寺田-立山という定期列車は設定されておらず、電鉄富山-立山間を
通しで運転されている。
立山ゆき電車に乗ると、寺田駅で本線から分岐して南へと針路を変える。
そのまま、約10 km、岩峅寺駅までほぼ一直線に南下する。一面の水田地帯、
これもまた、富山らしい風景だが...
【2018年8月25日8時40分】 富山地鉄立山線・横江駅(後追い)
途中の岩峅寺(いわくらじ)駅を境に車窓は一転する。一気に山岳路線へ。
県道6号線とつかず離れず。常願寺川の流れに沿って立山へと分け入っていく。
その“山岳区間”に入って最初の停車駅が...
【2018年8月25日8時40分】 富山地鉄立山線・横江駅
この横江駅である。かつては交換可能な島式ホームの駅だったことがわかる形の
ホームだが...、この朝、電車を降りたのは<変態鉄>、ひとりだけ。
駅のすぐ後ろは県道6号線、立山へと向かう大型観光バスや治水工事のダンプカーが
ひっきりなしに通っているが、駅の方はシーーンとした感じである。
【2018年8月25日8時41分】 富山地鉄立山線・横江駅
かつては、ここから数百メートル立山寄りに、ホンモノの(??)、横江駅があって
こちらの駅名は「尖山」だった。旧横江駅は「上横江」に改称されて、こちらが
横江駅になったあと、20年ほど前に「上横江駅」は廃駅となっている。
廃駅跡はホームの擁壁が確認できる程度に残っており、かつて“探検”に行った
こともある<変態鉄>なのである(→ こちら)。
さて、この朝も県道6号線に出て、でも、千垣方面では無く岩峅寺方面に戻って。
2~3分で、ちょっと懐かしい感じのコンビニが見えてくる。
【2018年8月25日8時43分】 富山県中新川郡立山町横江付近
そう、これが「立山サンダーバード」。たぶん、北陸本線の特急が
「サンダーバード」になる前から、こちらのお店は営業していたのでは!?
クルマに便乗させて貰って、地鉄電車を撮りに訪れたときに休憩がてら立ち寄った
ことがある。お弁当類など、大手にはない手作り感のある商品が多かった。、
超個性派のコンビニである。
【2018年8月25日8時45分】 富山県中新川郡立山町横江付近
何と言っても「ミミズあります」、近くを流れる常願寺川で釣りを楽しむ人向け
だろうか。でも、この日は「立山サンダーバード」には立ち寄らず...
【2018年8月25日10時19分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
その「サンダーバード」の裏手にあたる位置に、獣道のような...県道から逸れて
木々の中へと消えていく未舗装の道がある。その入口に小さな第4種踏切。
標識を見れば「ドンドン踏切」、いや、ドンドン人が入ってくるような場所には
ほど遠いのだが...
そう、朝の時間帯、立山に向かう登山客やアルペンルートの旅行客を乗せた
地鉄立山線の優等列車が雁行する時間帯である。その1番手が...
【2018年8月25日8時56分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
「アルペン特急2号」、第AP2列車である。朝7時半に宇奈月を出て、富山市街地には
入らずに寺田駅でスイッチバック、宇奈月温泉で一泊した観光客を立山へと送る
夏ダイヤ限定の特急電車である。
AP2列車は「行き掛けの駄賃」的な被写体と考えていて...
本当は、もう少し岩峅寺側に戻った地点で撮ろうと思っていたのだが、そう、
<徒歩鉄>の悩み。時間的にちょっと間に合いそうに無くて。
何の変哲も無い、正面がちの列車写真だが...
10030形「かぼちゃ電車」が「アルペン特急」のヘッドマークを掲げて走る姿を。
すぐに三脚からEOSくんを下ろして振り返れば...
【2018年8月25日8時57分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江(後追い)
横江駅はちょうど電車に隠れるあたりにある。
ロケーション的には、こちらの方が「山岳路線」らしい1枚になるだろうか!?
来シーズンは、こちら側から撮ることを狙って夕方の上り列車の時に訪れようか!?
この時間帯、電車は続けてやってくる。
ゆっくりしては居られなかった。“本命”と思ってきた撮影地は、AP2列車を撮った
ここ「ドンドン踏切」から数百メートル、岩峅寺側に戻った付近。
田園地帯の直線区間である。
【2014年5月11日7時12分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
そう、立山線撮影の定番撮影地「あるぺん村」前というのが、<変態鉄>が一番、
訪れたかった撮影地なのだが...
うぬぬぬぬっ...
(偶然だが)いつも来るのは、春先だった。この構図で撮ろうとしても、田んぼの
畦というか...線路脇には電車の足回りを隠すに十分なだけの下草が...う~ん。
【2018年8月25日9時22分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
ドン曇りなのを良いことに踏切の反対側、晴れれば逆光になる側に回って。
「ダブルデッカーエキスプレス」でやってくる第TY1列車は、そちら側から。
でも、思いっきりヤッツケ仕事。これだけ近づけて、1/500秒でシャッターを切れば
被写体ブレするのは明々白々。何をしているのだか...、嗚呼。
【2018年8月25日9時22分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江(後追い)
振り返って横江側を撮ろうにも、実にビミョーな位置に標識が立っていて。
う~ん、お目当ての撮影地、これは“空振り”だったと認めざるを得ない?!
ということで、特急TY5列車がやってくる11時まで、「どう撮るか?」、悩ましい
時間が始まったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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いや、それ自体はわが地元、京王線も変わらないのだが...
わずか100円、終点まで乗っても200円だが「特急料金」が必要な特急電車である。。
【2018年8月25日7時47分】 富山地鉄・電鉄富山駅
観光列車運用の場合(と一部形式)以外、夏ダイヤ期間中は大型ヘッドマークを
掲出して走る姿が見られる。「うなづき」「立山」「アルペン特急」と、
「エリア特急 くろべ」、それぞれの列車に専用のヘッドマークが準備され...
ちなみに「うなづき」号には“春バージョン”と“秋バージョン”の2つの図柄の
ヘッドマークがあって、この朝、電鉄富山駅に掲げられていたのは、紅葉の宇奈月
“秋バージョン”である。(季節ごとに使い分けている訳では無い)
「どこで撮るか??」
悩んだのだが<徒歩鉄>として容易にアクセス可能な場所、さらに、正面がちに
ヘッドマークが目立つ撮り方が可能になる場所...ということで、考えた撮影地は
「サンダーバード」だった。
…… ……
2018年8月25日(土)曇り
“富山でサンダーバード”!?
【2015年2月25日11時03分】 北陸本線・富山駅
フツーの<鉄>なら「北陸新幹線開業で特急“サンダーバード”は金沢発着に
変わった筈」となるのだろうが...
地鉄を撮る者にとって「サンダーバード」というのは、北陸本線の特急列車を
指すものでは無い。そんな「サンダーバード」へ向かうのに、<変態鉄>が
乗り込むのは、電鉄富山駅 8:00発の立山ゆき普通電車。
前夜、コンビニで買っておいたもので簡単な朝食を済ませば、さっそく...
でも、ホテルを1歩出た瞬間、まとわりついてくるような蒸し暑さ。
まさに文字通りの「猛暑」である。でも、残念ながら“台風一過”とはならない
予報だった。特に午後からは大気の状態が非常に不安定に...、そう、ゲリラ雷雨の
可能性が予報されており。朝の時点で、空を見上げれば、何やら怪しい積乱雲。
イヤな予感しかしない朝だったのである。
【2018年8月25日7時46分】 富山地鉄・電鉄富山駅
さて、朝の電鉄富山駅。
まるで半月前のリプレイ映像を見ているような...
「60かぼちゃ」の“立山あーとれいん”運用、アルペンルートに向かうと思しき
大きな登山装備を持った人たちで混雑する電車である。だからこそ、少し早めに
座席をキープして...
でも、半月前と全てが同じとはなるはずが無く。
【2018年8月25日7時46分】 富山地鉄・電鉄富山駅
隣のホームに到着した電鉄富山止まりの電車は、ぬぁんと、14722編成。
こちらは上市運用に入っているのだろうか!?
朝の常願寺川鉄橋に撮りに出かけたくもなるのだが、この朝は立山線へ。
さて、地鉄立山線は寺田駅を起点に立山駅までの24 kmあまりの路線である。
ただし、寺田-立山という定期列車は設定されておらず、電鉄富山-立山間を
通しで運転されている。
立山ゆき電車に乗ると、寺田駅で本線から分岐して南へと針路を変える。
そのまま、約10 km、岩峅寺駅までほぼ一直線に南下する。一面の水田地帯、
これもまた、富山らしい風景だが...
【2018年8月25日8時40分】 富山地鉄立山線・横江駅(後追い)
途中の岩峅寺(いわくらじ)駅を境に車窓は一転する。一気に山岳路線へ。
県道6号線とつかず離れず。常願寺川の流れに沿って立山へと分け入っていく。
その“山岳区間”に入って最初の停車駅が...
【2018年8月25日8時40分】 富山地鉄立山線・横江駅
この横江駅である。かつては交換可能な島式ホームの駅だったことがわかる形の
ホームだが...、この朝、電車を降りたのは<変態鉄>、ひとりだけ。
駅のすぐ後ろは県道6号線、立山へと向かう大型観光バスや治水工事のダンプカーが
ひっきりなしに通っているが、駅の方はシーーンとした感じである。
【2018年8月25日8時41分】 富山地鉄立山線・横江駅
かつては、ここから数百メートル立山寄りに、ホンモノの(??)、横江駅があって
こちらの駅名は「尖山」だった。旧横江駅は「上横江」に改称されて、こちらが
横江駅になったあと、20年ほど前に「上横江駅」は廃駅となっている。
廃駅跡はホームの擁壁が確認できる程度に残っており、かつて“探検”に行った
こともある<変態鉄>なのである(→ こちら)。
さて、この朝も県道6号線に出て、でも、千垣方面では無く岩峅寺方面に戻って。
2~3分で、ちょっと懐かしい感じのコンビニが見えてくる。
【2018年8月25日8時43分】 富山県中新川郡立山町横江付近
そう、これが「立山サンダーバード」。たぶん、北陸本線の特急が
「サンダーバード」になる前から、こちらのお店は営業していたのでは!?
クルマに便乗させて貰って、地鉄電車を撮りに訪れたときに休憩がてら立ち寄った
ことがある。お弁当類など、大手にはない手作り感のある商品が多かった。、
超個性派のコンビニである。
【2018年8月25日8時45分】 富山県中新川郡立山町横江付近
何と言っても「ミミズあります」、近くを流れる常願寺川で釣りを楽しむ人向け
だろうか。でも、この日は「立山サンダーバード」には立ち寄らず...
【2018年8月25日10時19分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
その「サンダーバード」の裏手にあたる位置に、獣道のような...県道から逸れて
木々の中へと消えていく未舗装の道がある。その入口に小さな第4種踏切。
標識を見れば「ドンドン踏切」、いや、ドンドン人が入ってくるような場所には
ほど遠いのだが...
そう、朝の時間帯、立山に向かう登山客やアルペンルートの旅行客を乗せた
地鉄立山線の優等列車が雁行する時間帯である。その1番手が...
【2018年8月25日8時56分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
「アルペン特急2号」、第AP2列車である。朝7時半に宇奈月を出て、富山市街地には
入らずに寺田駅でスイッチバック、宇奈月温泉で一泊した観光客を立山へと送る
夏ダイヤ限定の特急電車である。
AP2列車は「行き掛けの駄賃」的な被写体と考えていて...
本当は、もう少し岩峅寺側に戻った地点で撮ろうと思っていたのだが、そう、
<徒歩鉄>の悩み。時間的にちょっと間に合いそうに無くて。
何の変哲も無い、正面がちの列車写真だが...
10030形「かぼちゃ電車」が「アルペン特急」のヘッドマークを掲げて走る姿を。
すぐに三脚からEOSくんを下ろして振り返れば...
【2018年8月25日8時57分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江(後追い)
横江駅はちょうど電車に隠れるあたりにある。
ロケーション的には、こちらの方が「山岳路線」らしい1枚になるだろうか!?
来シーズンは、こちら側から撮ることを狙って夕方の上り列車の時に訪れようか!?
この時間帯、電車は続けてやってくる。
ゆっくりしては居られなかった。“本命”と思ってきた撮影地は、AP2列車を撮った
ここ「ドンドン踏切」から数百メートル、岩峅寺側に戻った付近。
田園地帯の直線区間である。
【2014年5月11日7時12分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
そう、立山線撮影の定番撮影地「あるぺん村」前というのが、<変態鉄>が一番、
訪れたかった撮影地なのだが...
うぬぬぬぬっ...
(偶然だが)いつも来るのは、春先だった。この構図で撮ろうとしても、田んぼの
畦というか...線路脇には電車の足回りを隠すに十分なだけの下草が...う~ん。
【2018年8月25日9時22分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江
ドン曇りなのを良いことに踏切の反対側、晴れれば逆光になる側に回って。
「ダブルデッカーエキスプレス」でやってくる第TY1列車は、そちら側から。
でも、思いっきりヤッツケ仕事。これだけ近づけて、1/500秒でシャッターを切れば
被写体ブレするのは明々白々。何をしているのだか...、嗚呼。
【2018年8月25日9時22分】 富山地鉄立山線・岩峅寺-横江(後追い)
振り返って横江側を撮ろうにも、実にビミョーな位置に標識が立っていて。
う~ん、お目当ての撮影地、これは“空振り”だったと認めざるを得ない?!
ということで、特急TY5列車がやってくる11時まで、「どう撮るか?」、悩ましい
時間が始まったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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