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夏の、広島、倉敷へ(5)最後のチャンスは!? [イマドキのTRAMたち(路面電車)]

まもなく大相撲名古屋場所がはじまる。日曜日の初日に間に合わせるため、力士は
初日から休場する場合、その前の木曜日までに休場届を提出するのが“慣例”と
されている。ということで、タイムリミットだったわけだが、横綱 稀勢の里の「全休」
が報じられた。寂しくもあり、でも、もう(事実上)1年以上、その活躍を見ておらず、
その間に出てきた若手もいるし...、何だか居ないのが普通になってしまって。

でも、来場所、9月の両国では、その活躍を見たいと心からそう思う次第。
大関時代までは、とにかく休まない力士だったのに...。

さて、そんなニュースを会社への行き帰りの電車の中でチェックするのが精一杯の
<変態鉄>なのである。<撮り鉄>に向かない猛暑の時期に<乗り鉄>するべく、
プランも考えていたのだが、どうやら、それも叶いそうに無く。

決して景気が良い訳でも無く。でも、とにかく仕事が溜まりに溜まっていて。
ということで、相変わらず趣味活動に使える時間がない、ここ数日なのである。

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【2018年6月24日11時48分】 広島電鉄江波線・江波車庫(公道より撮影)

だから、24日の広島での撮影記をもう少し引っ張ろうと。
広電の「大正型電車」101号車、11時台の2往復目は、まず舟入南町電停で。

……  ……

2018年6月24日(日)晴れ

11時、広電のウェブサイトで公表されている時刻に。(← 当たり前っ!!)

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【2018年6月24日10時56分】 広島電鉄江波線・江波-舟入南町

もともとは広島湾に浮かぶ島だったという、このエリア。
高速道路の開通で人口が増加したとはいえ、高いビルが林立している本線の沿線に
比べれば、空も広く見えるし、だいぶノンビリした雰囲気になる。

クルマの量もそれほど多くない、広い街路の中央を、貫禄たっぷり。
吊り掛け駆動の2軸単車がやってくるのである。

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【2018年6月24日10時58分】 広島電鉄江波線・江波-舟入南町

だんだん近づいてきて。まずは、タテ位置で正面がちに。
三脚にカメラを固定して狙った瞬間を切り取るような撮り方をすることが多い
鉄道撮影の中で、路面電車撮りは少し違って。ズームリングを回しやすい設定にして
ファインダーの中に、お目当ての車両を置きながら、ドンドン撮らないと。

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【2018年6月24日10時58分】 広島電鉄江波線・舟入南町電停

もちろん、近くに引きつければ引きつけるほど、サイドがちに写せるわけで。
大正時代の広電開業時の電車を再現しているのだが、でも、車体は1984年製。
法令上の規制に合わせて、車体は元来の木製ではなく鋼製、でも、側板は羽目板風に
するために、溝を切った鋼板を使っている。

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【2018年6月24日10時58分】 広島電鉄江波線・舟入南町電停(後追い)

カメラを構えていた舟入南町電停は交差点を挟んで千鳥状に上下線のホームが
設けられている。<変態鉄>の目の前を通り過ぎて。

後追いで撮ると後部運転台に車掌さんが乗務していることがみてとれる。
路面電車といえばワンマン運転が当たり前になっているが、広電では連接車を中心に
日中でも車掌さんが乗務している。それ以外の、いわゆる単車についてはワンマンだが、
それでも、一部の車両には後部ドア横に車掌台が残されている車両もある。

ということで、広電でも単車に車掌さんが乗っているのは、最近では珍しいのである。

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【2018年6月24日10時59分】 広島電鉄江波線・舟入南町-舟入川口町(後追い)

広々とした大通りを北へ、市街地中心部へと向かっていく姿を後追いして、
4回中3回目の撮影機会も終了である。

ちなみに、よく見ると電車の向こうに先ほど撮影した舟入川口町の歩道橋が見える。

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【2018年6月24日11時01分】 広島電鉄江波線・舟入南町電停

下りホームから上りホームへは横断歩道を、都合、3回渡らないと行けない訳で。
信号待ちの時間が長く感じられるのだった。尤も、そんな需要、無さそうだが。

というわけで、舟入南町電停からは後続の横川駅ゆきに。もと京都市電の1900形。
見晴らしの良い南北の直線道路、遙か向こうに101号車の姿も見えているのだが、
なかなかその差を詰められないわけで。

……  ……

では、最後はどこで撮るか!?

2往復4回の運転のうち、3回は江波線沿線で撮った。
だから、今度は横川線で??

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【2017年8月31日16時12分】 広島電鉄本線・十日市町-本川町

昨夏の訪問時、石畳軌道を逆光を活かして...(失敗っ!!)
本川町電停近くの歩道橋だった。本川町電停は本線だが、望遠で思いっきり切り取れば、
隣の十日市町の交差点を横切る横川線電車も辛うじて撮れるのでは...と。

昼間の本線の運転間隔ならば、かなりの高確率で本川町-十日市町間に電車が在線
しているので、そうすると新旧の電車が行き交う姿が撮れるのでは...と。
ただ、数百メートル先の交差点を横切る瞬間を狙うのだから、被られる恐れもあり、
何よりシャッターチャンスが難しいのである。

なかなか撮り直しに訪れるのが難しい車両。リスクは避けたい訳で。
でも、歩道橋と電停ホーム、正面がちもサイドがちも車体全景は撮っているので...

う~ん。本線なら原爆ドームを絡めて撮るとか...いろいろと思いつくものだが、
江波線・横川線の沿線は撮りやすい場所は多いのだが、何というか、「コレっ!!」と
言った感じのランドマークのようなものは無さそうで。

後続の横川駅ゆきに乗り込んだ後も、悩んでいたのだった。

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【2017年8月31日15時50分】 広島電鉄本線・原爆ドーム前-本川町

前記事でも書いたが、広島市街地の地図を見れば、すぐわかるのが川の多さ。
広電の軌道線、その「幹線」的な位置づけの系統が「2号線」、広島駅から宮島口まで
宮島線に乗り入れる運行系統である。そのうち、軌道線、つまり路面電車の区間は
広島駅から広電西広島(己斐)まで5.4 km、5車体連接の“グリーンムーバー”シリーズ
をはじめとして、原則として3車体以上の連接車で運転されている。

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【2017年8月31日8時44分】 広島電鉄本線・猿猴橋町-的場町

この日の撮影でも、最初に乗ったのは広島駅からの「2号線」電車。
やはり、その連接車が行き交う姿は迫力満点で、昨夏の訪問時には猿猴橋町近くで
朝ラッシュの様子を撮ったのだった。

その路線図を見てみれば、広島駅を出た電車は直後に「猿候川」を渡る。
その後も続けて「京橋川」を渡る。しばらく進んで、「元安川」と「本川」、
2つの川は原爆ドームを挟むように流れていて、TV番組で原爆ドームが映るとき、
よく前景として映っているのを見かけるところ。さらに土橋電停を過ぎて、
細い昔ながらの電車通りに入って「天満川」の橋を渡り、最後、西広島到着直前に
平和大通りの新己斐橋の中央を通って、「太田川放水路」を渡る。

でも、これら、6つとも横川駅の少し山側で1つの流れにまとまる。そう「太田川」。

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【2011年6月5日17時25分】 可部線・可部駅

その流れに沿って、山間に向かっていくのがJR可部線である。
そんな太田川が広島市街地にかかるところで、木が枝を伸ばす如く、6つの流れに
分かれている。

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【2018年6月24日10時56分】 広島電鉄横側線・別院前電停

そのうち、「天満川」と「元安川」・「本川」になる流れが2つに分かれるのが
広電横川線が走る、寺町通りの別院前電停近く。ちょうど別院前電停のすぐ北側で
寺町通り...電車通りは、その分岐した直後の天満川を渡っているのである。

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【2018年6月24日11時21分】 広島電鉄横側線・別院前電停(後追い)

乗ってきた横川駅ゆきを、その別院前電停で下車したのだった。

「何だよ、またホーム端から撮るのかよ~」とは言わないで欲しい。
ここで撮ることに決めたのには“訳”があった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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