SSブログ

富山地鉄 デキ12021号 貸切撮影会(7=最終回)いろいろあったけれど [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

本当は、この記事の代わりに<速報版>をアップしたかった。
<変態鉄>が、これまで何度も取りあげてきた水島臨海鉄道キハ205号車。
キハ205号車自体は、すでに引退したが、その仲間の1両は水島で余剰となった後、
現在の、ひたちなか海浜鉄道に譲渡され、そこのキハ205号車となって、いまなお現役。

しばらく前までは、さまざまな来歴の旧型キハの宝庫だった同線も車両の体質改善が
進んで、いまでは国鉄世代のキハはその205号車を残すのみとなっている。
13日は、その運転が予告されていた。行きたかったが...

“そのかわり”に行ったのが職場だったのだから...嗚呼。山積みの仕事。
月曜の午前中までに仕上げて提出しないといけないものも、まだ終わっていない。
投げ出してしまいたくなる気持ちを抑えて、なぜかブログを更新しているのである。

さて、4月の「富山地鉄 デキ12021号貸切撮影会」の話題、雨の予報だったが、実際は
晴れたり雨が降ったり、さらには吹雪いたり...、撮っているときは辛かった。
でも、終わってみれば...

また、次回、お誘いをいただけたら参加したい。はたして...

いつかは自分も主催者側に回って、地鉄のあの編成をチャーターしたいが。
それはさておき。残った写真を一挙に。

11_DPP_00003375.JPG

でも、サプライズも。

……  ……

※ おことわり ※

この記事には「デキ12021号 貸切撮影会」に参加して撮影した写真が含まれます。
よって、事情により、この記事では写真の撮影時刻・場所等の記載を省略します。
なお、この撮影会は、ある団体が企画したものであり、富山地方鉄道が主催した
イベントではありません。したがって、撮影会の詳細に関して地鉄に問合せなどは
絶対にしないようにお願いいたします。
また、この記事の写真には、通常では撮影による立ち入りが認められない場所で
許可を得て撮影した写真や、通常の運行ではあり得ない場面が含まれます。


1日撮っていた中で、一番辛かったのは、このシーンだったような。
列車写真を撮るなら、周囲がスッキリした場所が良いわけで。住宅街で撮るよりも、
遮るものが何もない広いところで。でも、それは...

2_DPP_00003275.JPG

試し撮りは、ぬぁんと、ダブルデッカーエキスプレスだった。
でも、参加メンバーの半数近くはバスの車内で待機。それもそのはず。

晴れれば立山連峰の山々を見ることができる、この水田地帯。
富山の田んぼに水が張られるのは大型連休前後、この時期ではまだ冬の装い。
そのことは“織り込み済み”ではあったが...

この場所に到着する直前から空には灰色の雲が低く垂れ込め...
軽量三脚ではない。それなりにしっかりした大きめの三脚に載せていたのだが...
EOSくんごと三脚が風で持って行かれそうになる有様。三脚にセットしたカメラを
しっかり手で押さえながら。

まともに傘をさしていたら、まるでマンガの世界のように...、
傘をパラシュートのようにして空を飛べそうな。そんな強い風が吹き付ける中での
撮影だったのである。

ジーンズを穿いていた。もちろん、雨に降られれば濡れるのは分かっているが、でも...
「縫い目から水が染みこんでくる」なら、まだわかる。でも、縫い目から勢いよく
足へと水が流れ込んできたのである。ビニール傘のアルミの骨はもうグチャグチャ。

s22_DPP_00003105.JPG

だから、このカットは、まさに“意地の1枚”だった。バスに乗っての団体行動、
そうでなかったら、個人で訪れたのだったら絶対にカメラを仕舞って“撤収”
していたはず。

すでに、ファインダーを覗きながら構図を調整するような余裕などあろう筈もなく。
列車を遠めにして、できるだけ被写体ブレを抑えつつ、広角気味にして
絶対に“ケツ切れ撃沈”だけは回避する。もう、それだけ。

「とにかく、画面の中にデキホキ編成の姿が入っていてくれれば」
それだけだった。通過していくデキホキを見送るよりも、とにかくバスの車内に
避難したい...、その一心でバスへと急いだのだった。

ちょっと雨脚は収まってきたものの、まだまだ酷い状況だった次の撮影地。
メガネをかけている<変態鉄>、雨滴で視界も...、とにかくデキホキ編成の姿が
画面の中に収まってくれていれば。

6_DPP_00003272.JPG

カツカツになってしまったが、でも、このどんよりしたというより一面ダークグレーの
最悪の天候であればこそ、デキ12021号のピンク色の車体は映えるような...

12_DPP_00003359.JPG

まだ早朝、薄暗い時から...

13_DPP_00003274.JPG

夕陽が周囲をオレンジ色に染める時間帯まで。

製造から半世紀以上が経つ、デキ12021号とホキ車を撮り続けた1日。

14_DPP_00003374.JPG

この雲が無ければ、立山連峰バックの“会心の1枚”になっていたのかも...。

15_DPP_00003366.JPG

晴れれば橋の上から俯瞰していたかも知れないこの場所。ありきたりの走行写真、
でも、雨に濡れてホキ車の黒い塗装が光ってくれたような...。

16_DPP_00003362.JPG

ちょっと背後にあるものが気になって...。
苦し紛れでしゃがんでカメラを構えてみたら、デキのスポーク車輪がキレイに
抜けてくれて。スポーク車輪を使っている現役の機関車というのは、かなり貴重。

17_DPP_00003372.JPG

あの鉄橋でもデキホキを見上げながら撮ったのだが...

背後の送電線の支柱(?)が、中途半端な位置に来てしまって。
あとちょっとだけカメラを右に振って、後ろのホキが、架線柱の位置に来たところで
シャッターを切れるようにしておけば...

ちょっと悔やまれる1枚。

この日は雲の動きが速くて速くて。青空が戻ったと思えば1~2分で真っ暗になったり。
同じ場所で15分前に試し撮りしたのが、何枚か上にある14760形の通過シーン。

このイメージで行きたかったのに...

18_DPP_00003373.JPG

太陽は雲に隠されてしまった。

やはり、スカッとした澄み渡るような青空の下で撮ってみたいもの。
これだけいろいろなシーンを楽しめながらも、「快晴の立山連峰バック」が
撮れなかったのは、これは、<変態鉄>への「まだまだ地鉄を撮りに通いなさい」
という“天の声”だったのでは無いか...と、勝手に都合良く解釈して。

最後の撮影地での撮影を終えて、バスは解散場所の駅前に向かうのだが...

その途中で。双代町の地鉄バスの車庫へ...

19_DPP_00003119.JPG

<変態鉄>はバスに詳しいわけではないが、富山に来る度に“当たり前”に見て、
乗っていた地鉄バスの路線車。<変態鉄>が小学生くらい...だから、30年くらい前は
白地に水色の細いラインが入ったデザインだった。

徐々に緑色の塗色に変更され。長尺車で最後まで旧塗装を保っていたのが、
この営業所の「200号車」だった。とうとう、この冬を最後に引退...ということで。

04_DPP_00003122.JPG

車庫の隅っこの廃車になったバスたちが眠っている一角に、方向幕を抜かれた200号車。
ちょっとだけその姿を見学させてもらうことができて。

もう少し車体が小ぶりな車両は、あと何台か残っているそうだが、これも遠からず...

ドア窓のところには惜別のメッセージが掲げられていた。

……  ……

雨が上がった富山駅前で解散となった。

05_DPP_00003118.JPG

双代町の車庫へと回送されていく121号車を見送ると、富山駅電停に向かっていく
デ7018号車の姿。これを撮って、マリエのレストラン街に向かったのだった。

……  ……

翌朝のヒコーキで東京に戻れば、そう、いつもの忙しい日々が始まったのだった。
何だか、ついこの前のことのような気がするのだが、でも、もうかなり経っていて。

今シーズンも、アルペンルートが全通し、トロッコ列車も走り始めて。
すでに地鉄は“夏ダイヤ”に移行しており。次の被写体は「特急 立山号」の
大型ヘッドマークつき編成だろうか?!

また、近々、富山を訪れてみたいと思っている。(おわり)


(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(20)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 20

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。