青い空なのに...、白い雲との闘い(9)金太郎も。 [ちん電[阪堺電気軌道]]
阪堺というのは、かなり古くから車体全面に広告塗装を纏った電車を運転していた。
古くの広告塗装としては、「お酢はタ※※イ」の波模様と「立※電機」の雲塗装。
さらに現在は各広告主が(審査はあるが...)それぞれの塗装デザインを決めるので。
“標準塗装”と呼べる姿の電車が「復刻」以外では存在しない...という不思議な
状況がかれこれ20年以上にわたって続いているはず。
【2017年12月18日12時47分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停(後追い)
「還暦」のヘッドマークを掲げているモ501形竣工に合わせて定められた、
当時の“南海大阪軌道線標準色”が上半:クリーム、下半:緑、そして前面は
塗り分け線が曲線を描いて下がっている、俗に言う「金太郎塗装」だった。
しばらく前にこの塗色が“復刻”されたと聞いていたが、その上から大きく広告を
入れられてしまい、撮る側としては...
ちなみに、映画のPRラッピングを施されているモ166号車も、それを剥がせば、
その下には“金太郎塗装”があるはず。ラッピング期間が終わるのを待って、
それを撮りに行くのも楽しみにしているが...
…… ……
2017年12月18日(月)晴れ
堺市内のセンターリザベーション区間でモ161形の撮影を果たし、再び大阪市内。
下車したのは、松虫電停だった。
そう、あべのハルカスをバックに古豪を撮ることができる定番の撮影地である。
乗ってきた天王寺駅前ゆきはモ166号車の12分後を走る“スジ”で。
と言う訳で、終点・天王寺駅前に近づけば近づくほど撮影地に立つ前に
折返しの浜寺駅前ゆきとして通過してしまう“リスク”が高まる訳で。
帝塚山で、あの私立伝統校の校章の入ったバッグをもった小学生たちで超満員に
なった電車。東天下茶屋電停を出発したら、車内をモゾモゾと歩いて出口ドアへ。
松虫電停に到着するやいなや、大急ぎで阿倍野筋との合流地点へ...
【2017年12月18日12時15分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
もう、本当にギリギリのタイミングだった。
いつもの地点に立ったら、即、向こうの方からモ166号車が見えてきたのだった。
道路に陽射しが届かないのが残念だったが...
【2017年12月18日12時16分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
おうちょっと引きつけて、ひなたに出てきたところで。
ほぼ思い通りの1枚。すぐに松虫電停に戻って...
浜寺に向かったモ166が戻ってくるまでには約1時間半かかる。
でも、先ほど花田口から松虫に戻ってくる電車の車窓、我孫子道折返しの運用に
入っていた、金太郎塗装のモ505号車の姿を確認していた。
そう、松虫から後続電車に乗れば住吉あたりでその姿をキャッチできるかと。
“パンダ電車”ことモ701号車の我孫子道ゆきに乗って...
【2017年12月18日12時27分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
姫松電停付近で、こちらに向かってくるモ505号車の姿を確認。慌てて降車ボタン!!
急ぎ、電車を降りたところでキャッチしたのがこのカット。
車体側面が隠れてくれたのはラッキーだったような...
【2017年12月18日12時28分】 阪堺電気軌道上町線・姫松-北畠(後追い)
すかさず振り返って後追いのショットも。そう、車体側面には金太郎塗装の上から
大きな車体広告が施されてしまっていて。C国人向けの旅行サイトのようで...
水色の大きく目立つ広告塗装は、撮影する側としてはちょっと残念なところ。
この車両を撮るときは、できるだけ目立たない撮り方をするべく、工夫する訳で。
と言う訳で、再びの松虫。
【2017年12月18日12時40分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
できるだけ正面がちに撮りたいので、いつも以上に電車を引きつけて...
この“練習”から6分後。
【2017年12月18日12時46分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
ちょっと引きつけすぎただろうか!?
でも、まぁまぁ良い感じで。これを撮って撮影の“午前の部”は終了。
モ166号車が次に天王寺駅前に戻ってくるのは14時頃と予想。それまでに天王寺駅
付近で昼食を済ませるべく、後続の電車で天王寺駅前へ。
…… ……
Q's Mall内のトンカツ屋さんで昼食を済ませれば、まもなく14時。
朝一番で撮ったのと同じ構図。でも、もちろん陽射しが。
12月の晴れた午後、買い物客や家族連れで賑わっては居たが、やはり外は寒くて...
そう、デッキに長居する人が居なかったのだが幸い。朝と同じベストポジション確保。
【2017年12月18日14時10分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
まもなく、やって来た。予想通りの時刻!!
朝と同じ撮り方だが、当たり前だが、明るくなっている訳で。西からの陽射しが
特徴的なラッピングの車体側面を照らし出して...
とはいえ、これが路面電車撮影の難しさでもあって。
【2017年12月18日14時10分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
ビルの影を避けながら写し止めるのは、まるで針の穴に糸を通すかの如く...
車体側面が見渡せる位置で。
でも、次は標準色でこういう画を撮ってみたいというのが<変態鉄>としての...。
【2017年12月18日14時13分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
そして、天王寺駅前電停では慌ただしく乗客の乗降、そして折返し準備を終え
浜寺駅前ゆきとして折り返していくのと引き換えに、すぐに“パンダ電車”が
入ってくる訳で。その離合シーンを撮ったら、後続の浜寺駅前ゆき電車で...
実は完全に自分の中で、完全に“ネタ切れ”状態だったのである。
昨年来、何度も撮りに来ている阪堺電軌、でも、撮影は99%大阪市内区間で済ませて
いるから、いざ、モ161形が終日、浜寺運用に入ってしまうと堺市内で撮りたくても
撮影地を全く思いつかないのである。
【2017年12月18日15時26分】 阪堺電気軌道阪堺線・東湊電停
ということで、直感というか、一か八か...
とりあえず東湊電停で下車してみたのだが。
【2017年12月18日15時12分】 阪堺電気軌道阪堺線・東湊-御陵前(後追い)
「しまった!!」だったのである。嗚呼...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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古くの広告塗装としては、「お酢はタ※※イ」の波模様と「立※電機」の雲塗装。
さらに現在は各広告主が(審査はあるが...)それぞれの塗装デザインを決めるので。
“標準塗装”と呼べる姿の電車が「復刻」以外では存在しない...という不思議な
状況がかれこれ20年以上にわたって続いているはず。
【2017年12月18日12時47分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停(後追い)
「還暦」のヘッドマークを掲げているモ501形竣工に合わせて定められた、
当時の“南海大阪軌道線標準色”が上半:クリーム、下半:緑、そして前面は
塗り分け線が曲線を描いて下がっている、俗に言う「金太郎塗装」だった。
しばらく前にこの塗色が“復刻”されたと聞いていたが、その上から大きく広告を
入れられてしまい、撮る側としては...
ちなみに、映画のPRラッピングを施されているモ166号車も、それを剥がせば、
その下には“金太郎塗装”があるはず。ラッピング期間が終わるのを待って、
それを撮りに行くのも楽しみにしているが...
…… ……
2017年12月18日(月)晴れ
堺市内のセンターリザベーション区間でモ161形の撮影を果たし、再び大阪市内。
下車したのは、松虫電停だった。
そう、あべのハルカスをバックに古豪を撮ることができる定番の撮影地である。
乗ってきた天王寺駅前ゆきはモ166号車の12分後を走る“スジ”で。
と言う訳で、終点・天王寺駅前に近づけば近づくほど撮影地に立つ前に
折返しの浜寺駅前ゆきとして通過してしまう“リスク”が高まる訳で。
帝塚山で、あの私立伝統校の校章の入ったバッグをもった小学生たちで超満員に
なった電車。東天下茶屋電停を出発したら、車内をモゾモゾと歩いて出口ドアへ。
松虫電停に到着するやいなや、大急ぎで阿倍野筋との合流地点へ...
【2017年12月18日12時15分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
もう、本当にギリギリのタイミングだった。
いつもの地点に立ったら、即、向こうの方からモ166号車が見えてきたのだった。
道路に陽射しが届かないのが残念だったが...
【2017年12月18日12時16分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
おうちょっと引きつけて、ひなたに出てきたところで。
ほぼ思い通りの1枚。すぐに松虫電停に戻って...
浜寺に向かったモ166が戻ってくるまでには約1時間半かかる。
でも、先ほど花田口から松虫に戻ってくる電車の車窓、我孫子道折返しの運用に
入っていた、金太郎塗装のモ505号車の姿を確認していた。
そう、松虫から後続電車に乗れば住吉あたりでその姿をキャッチできるかと。
“パンダ電車”ことモ701号車の我孫子道ゆきに乗って...
【2017年12月18日12時27分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
姫松電停付近で、こちらに向かってくるモ505号車の姿を確認。慌てて降車ボタン!!
急ぎ、電車を降りたところでキャッチしたのがこのカット。
車体側面が隠れてくれたのはラッキーだったような...
【2017年12月18日12時28分】 阪堺電気軌道上町線・姫松-北畠(後追い)
すかさず振り返って後追いのショットも。そう、車体側面には金太郎塗装の上から
大きな車体広告が施されてしまっていて。C国人向けの旅行サイトのようで...
水色の大きく目立つ広告塗装は、撮影する側としてはちょっと残念なところ。
この車両を撮るときは、できるだけ目立たない撮り方をするべく、工夫する訳で。
と言う訳で、再びの松虫。
【2017年12月18日12時40分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
できるだけ正面がちに撮りたいので、いつも以上に電車を引きつけて...
この“練習”から6分後。
【2017年12月18日12時46分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
ちょっと引きつけすぎただろうか!?
でも、まぁまぁ良い感じで。これを撮って撮影の“午前の部”は終了。
モ166号車が次に天王寺駅前に戻ってくるのは14時頃と予想。それまでに天王寺駅
付近で昼食を済ませるべく、後続の電車で天王寺駅前へ。
…… ……
Q's Mall内のトンカツ屋さんで昼食を済ませれば、まもなく14時。
朝一番で撮ったのと同じ構図。でも、もちろん陽射しが。
12月の晴れた午後、買い物客や家族連れで賑わっては居たが、やはり外は寒くて...
そう、デッキに長居する人が居なかったのだが幸い。朝と同じベストポジション確保。
【2017年12月18日14時10分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
まもなく、やって来た。予想通りの時刻!!
朝と同じ撮り方だが、当たり前だが、明るくなっている訳で。西からの陽射しが
特徴的なラッピングの車体側面を照らし出して...
とはいえ、これが路面電車撮影の難しさでもあって。
【2017年12月18日14時10分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
ビルの影を避けながら写し止めるのは、まるで針の穴に糸を通すかの如く...
車体側面が見渡せる位置で。
でも、次は標準色でこういう画を撮ってみたいというのが<変態鉄>としての...。
【2017年12月18日14時13分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-天王寺駅前
そして、天王寺駅前電停では慌ただしく乗客の乗降、そして折返し準備を終え
浜寺駅前ゆきとして折り返していくのと引き換えに、すぐに“パンダ電車”が
入ってくる訳で。その離合シーンを撮ったら、後続の浜寺駅前ゆき電車で...
実は完全に自分の中で、完全に“ネタ切れ”状態だったのである。
昨年来、何度も撮りに来ている阪堺電軌、でも、撮影は99%大阪市内区間で済ませて
いるから、いざ、モ161形が終日、浜寺運用に入ってしまうと堺市内で撮りたくても
撮影地を全く思いつかないのである。
【2017年12月18日15時26分】 阪堺電気軌道阪堺線・東湊電停
ということで、直感というか、一か八か...
とりあえず東湊電停で下車してみたのだが。
【2017年12月18日15時12分】 阪堺電気軌道阪堺線・東湊-御陵前(後追い)
「しまった!!」だったのである。嗚呼...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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新年明けましておめでとうございます。
またまた久しぶりにコメントさせていただきます。
阪堺電車には、昨年夏の関西2泊3日の道中で、初日に天王寺駅前から住吉鳥居前まで乗っています。この阪堺電車に乗ったのは実に40年ぶり。今回乗った車両は最新鋭の「堺トラム」。あえて最後尾に陣取って、遠ざかって行く「あべのハルカス」を見送りながら、新しい高層ビルやマンションも増えた中にあって、松虫・北畠・姫松・帝塚山界隈など、40年前とあまり変わらぬ雰囲気が残る沿道の町景色には少し心和むものも感じ取ったのでした。住吉大社にお参りして、「定番」の鳥居の間を通り過ぎる電車も撮って、南海住吉大社駅から和歌山方面へ。廃線となった住吉公園駅の駅舎もまだ残っていました。
by 伊豆之国 (2018-01-05 21:50)
伊豆之国さん
コメントありがとうございます。お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
今年もよろしくお願いいたします。
自分は初めて阪堺を撮りに行ったのが、25年ほど前で。車両は変わってもあまり沿線の雰囲気は変わっていないのが良いと思っています。最近は北畠-帝塚山付近で撮るのが気に入っていて。
住吉公園駅までの区間の廃止の際の撮影会に参加したことが、再び阪堺を撮りに行くキッカケになりました。
住吉公園駅舎はしばらく残すそうなのですが、残念ながら線路跡は駐車場などに転用されて、あの頃の面影はほとんど無くなってしまい。最近は、阪堺電車を撮っているとチラッと見える、南海電車にも興味が...。
関西私鉄に嵌まりそうになっております。
by あるまーき (2018-01-06 09:21)