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青い空なのに...、白い雲との闘い(8)センターリザベーション [ちん電[阪堺電気軌道]]

2日から仕事は始まっていたのだが、3日からが通常勤務だった。
その日を「喪中」で迎えるのは社会人になって以来、初めてだった<変態鉄>。

「会社で新年の挨拶はどうすれば良いのだろう??」

笑われそうな気もするが、ちょっとマジメに“ビジネスマナー”なるもののサイトを
検索してみたのだった。3月で40歳を迎える<変態鉄>、でも、そういうことが
全然分からなくて。フツーのちゃんとした社会人の皆さんには“当たり前”かも知れないが
自分にとっては新発見ということも多く。

曰く、会社関係は、メールも含めて新年の挨拶では「あけまして~」と通常通りに
しないといけないのがビジネスマナーなのだとか...(知らんかった!!)
会社の人とか、関係先に「いや~、実は喪中なので...」と新年の挨拶を省くのは
「公私の区別が付かない残念な人」という受け止めになるのだそうだ。

尤も、趣味活動(拙ブログ)でも、新年の挨拶は省略したものの、
元日の記事に「迎春」ヘッドマーク編成の写真を貼っている不届き者の自分だが。
ちなみに、井の頭線のそのマークを掲出した2編成、元日に続き2日も連続する
2運用に充当していたみたい。

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【2017年12月18日11時37分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

<鉄>なサイトを見ていると、正月の「ちん電」、今年はモ161号車も出動したそうで。
この記事を書きながら、また、撮りたくなってきて。早ければ来週にも伊丹ゆきの
ヒコーキに乗っているかも知れない。

でも、引き続き、12月18日の阪堺電軌モ166の“追っかけ”記録。
……  ……

2017年12月18日(月)晴れ

神ノ木の築堤での撮影は“撃沈”。でも、その前面幕は再び「浜寺駅前」。
つまり、後追いにはなるが天王寺駅前ゆきを、もう一度、堺市内区間で撮れることが
確定した訳で。後続の浜寺駅前ゆきで向かったのは...

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【2017年12月18日10時57分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

花田口電停だった。

というか、堺市内に入って綾ノ町-御陵前間の紀州街道(大道筋)の併用軌道区間の
どこかで撮ろう...漠然とそう考えていたのだが、何だか、この付近が撮りやすそうな
気がしたと言うだけ。

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【2017年12月18日9時31分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

この区間、阪堺線の中でも、ある意味、一番の見せ場といえる区間なのかも。

“併用軌道”といいつつ、一般的な路面電車のイメージとは異なり。
大阪市内区間には時間の流れが止まったかのような片隅軌道が残っているのに...

戦後になって、1957年(昭和32年)に堺市内の紀州街道の拡幅工事が完成。
これに伴い、道幅50 mの大通りの中央部分に車道との間を緑地帯で隔てられた
新設軌道のような併用軌道区間になった。

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【2016年3月2日14時11分】 とさでん交通後免線・舟戸-北浦

検索してみても当時の画像は見つけられなかったのだが、それ以前は、南国土佐の
路面電車のような感じだった...と記述しているサイトもあった。
ただ詳しいことは分からなかった。

拙ブログでは「センターリザベーション区間」と表記しているが、資料によっては
「グリーンベルト式併用軌道」としているものもある。法令上の位置づけとしては
この区間も併用軌道。鉄道信号では無く、道路信号にしたがって走っている。

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【2017年3月3日17時05分】 都電荒川線・宮ノ前電停

よく似ている都電荒川線(← さくらトラムとは絶対、呼ばない!!)の宮ノ前付近の
扱いは専用軌道だったはず。このあたり“路面電車”をめぐることは、
法令上、制度上の扱いと趣味的な位置づけが食い違う部分が多く...。
(そもそも「路面電車」自体、正式な分類ではなく、趣味者間でも“定義”で揉めるところ)

と、小難しい話はさておき。

<鉄>な本を見てみると、“路面電車の理想型”のような捉え方をしているものが
少なくないのだが、実際に乗ってみると...

・ 併用軌道なので電車の最高時速が40 kmに制限される(バスより遅い)
・ 電車に乗っていると道路信号の待ち時間が意外と長い(撮りやすいけど...)
・ 道路中央の電停ホームへのアクセスに、横断歩道信号の待ち時間が長く
電車が見えていても乗れない場合が少なくない

など、弱点も見つかるもので。

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【2017年12月18日10時57分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停(後追い)

と言う訳で。紀州街道の中央を走る区間。特に目立ったランドマークといえる存在が
ある区間でも無さそうなので。撮りやすそうな気がした花田口電停で。

お目当てのモ166号車は天王寺駅前ゆきとして間もなくやってくる訳で、
それならば、光線状態も考慮して、この後追い構図が一番スッキリと撮れそう。
ただ、天王寺駅前側に偏って付いているパンタグラフが架線柱と交錯しないような
位置で電車を写し止めるように...

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【2017年12月18日11時06分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

ちなみに浜寺駅前ゆきを撮るとこんな感じ。ホームを移転したのだろうか!?
このあたりの区間、あまり詳しくないのだが電停ホームの移設などがあったのだろうか
この花田口電停の浜寺駅前方面のホーム、後方に空いているスペースがあって。

そんな、よくまとまった感じで撮れそうな花田口電停だったが、心配なのは...

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【2017年12月18日10時57分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停(後追い)

12分間隔で電車はやってくる。しかも軌道敷にクルマが入ってくることは無く。
でも、それでも...

次の天王寺駅前ゆきは「堺トラム」での運転だった。この写真!!
堺トラムは日陰を走っており、次の信号付近、道路を見てみると陽射しが。
そう、いわゆる“マンダーラ”の状況にあるのだった。

というか、これまでのモ355とモ607号車を撮ったときが“運が良かった”だけ。
前日の讃岐に続き、青空が広がっているものの、空には(比較的大きな)塊状の
白い雲がモクモクと沸いていて。その動きに応じて、陽が射したり翳ったり、
めまぐるしく変わっていく訳で。

こういう状況下で“特定の1両”を狙っている場合、最もリスキーな撮影条件。
もう祈るしかないのだった。

路面電車の場合、道路混雑、ワンマン運転なので乗降に手間取る乗客がいたり...
電車に遅れが出る場合も少なくない。その場合、適宜、運用が調整されるが、
でも、特に何もなければ、日中時間帯は、浜寺駅前発着の運用に入った電車は
ずっと浜寺-天王寺間の運用に入るみたいで...。

この日のモ166号車は、大阪市立大病院の広告を纏ったモ504号車の次に来るように
なっていて。そう、運用が分かってくると安心して撮れるのである。

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【2017年12月18日11時25分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

長く続く見通しの良い直線区間、その向こうの方から何度も道路信号で止まりながら
近づいてくるので、視界に入ってきた電車も、なかなか近づいてこない感じ。

だから12分間隔とはいえ、カメラを構えている時間が長く退屈しないのである。

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【2017年12月18日11時25分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停(後追い)

さぁ、“前走”のモ504号車は青空の下、最良の光線状態で撮ることができて...

撮っている側としては、空が気になって気になって。雲の流れていく向きを眺めつつ
「あの雲が太陽の前を横切るのは...」、実はドキドキなのである。

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【2017年12月18日11時36分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停

モ166号車がやって来た。花田口電停のホームで電車を待つ女性の姿を入れて。
若いお姉さんが颯爽と...だったら理想の形だったが、フードの付いたコートを羽織って
背中を丸めて電車を待つ姿に、冬の日らしさが伝わってくれれば。

そして、いよいよ...

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【2017年12月18日11時37分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停(後追い)

残念ながらマンダーラ。でも、電車のいるあたりには陽の光が射してくれて。
スポットライトのような感じになってくれて、コレはコレで良かったような。

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【2017年12月18日11時37分】 阪堺電気軌道阪堺線・花田口電停(後追い)

妙国寺前電停を発車して、天王寺駅前に向かって走り去る姿を撮ったら...
再び後続の天王寺駅前ゆきに乗って“追跡開始”である。

というか、<変態鉄>のアタマの中にある、撮影地の選択肢がだんだん枯渇して...

「どうしよう!?」という感じ。
しかも、お昼に近づき、空腹も気になってきて。
ということで、勝手知ったる大阪市内区間に戻って撮ろうと。

そう決めたら...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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