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いすみ“ぼっちキハ”撮影記(1)会えるかな?? [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

今日の話題に入る前に。

今日は1月17日。“117”といえば...

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【2008年8月18日9時57分】 山陽本線・新山口駅

<鉄>として、この車両を忘れる訳にはいかない。
いまも、ヘンテコな真っ黄色の“末期色”に塗られて岡山を走っているはず。

ちょうど、<変態鉄>が本格的に<鉄>活動を始める時期というのは、
117系が「新快速」の代名詞...でなくなって、JR世代の意欲的な新型車に
移り変わっていった頃。京阪神では221系、中京圏では311系に“エース”の座を
譲り渡しても、快速電車で俊足ぶりをアピールしていた。

高級感すら感じさせるマホガニーの化粧板、クッションの効いた転換クロスシート、
ロングシートの快速電車ばかりの関東出身の<変態鉄>にとっては、まさに
カルチャーショックだった電車でもある。

……  ……

でも、その当時、ローカル線は相変わらず国鉄型キハが幅をきかせていて。
というか、90年台「国鉄型」などとわざわざ呼ぶ人も無く。

“地域色”化の進展で、編成中の車両が同じ塗色で揃っていたら珍しい...くらいの
カオス状態にはなっていたが、でも、それが当たり前で。

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【1993年冬】 大糸線・南小谷駅

中学生の頃、青春18きっぷで富山から東京に戻るとき、わざわざ大糸線経由にして、
そこで「キハ52形式」というのに初めて出会ったのだった。

当時でも、いかにも古めかしい丸っこいボディ、客ドアが車体中央に寄せられて、
しかも、半自動式のプレス扉、4人掛けボックスシート、その窓枠には木製テーブル。
東京育ちの<変態鉄>には驚きだった。スキー客で超満員の車内、糸魚川から
南小谷まで座れずに過ごしたが、すでにワンマン仕様になっていたものの、
当時の大糸線は車掌乗務で。その“満員列車”の車内、糸魚川駅を発車したときと
終着・南小谷駅に到着するとき、車掌さんは律儀にオルゴールを演奏して
車内放送をして...。

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【2011年12月30日13時55分】 いすみ鉄道・上総中川-風そよぐ谷 国吉

当時は“DMH17H”などというエンジンの型式も、そのオルゴールが“アルプスの牧場”
というチロル民謡をアレンジしたものであることも、もちろん知らなかったのだが、
ローカル線を走るディーゼル動車というのに、まさに“一目惚れ”したのだった。

それからは模型に嵌まったり、路面電車に行ったり、“浮気”を重ねてきた<変態鉄>
の趣味“遍歴”だが、そういう意味で、すでに四半世紀、ローカル線の国鉄型キハを
追い続けているのである。まだ純朴な少年だった<変態鉄>が、その大糸線で出会った
キハ52が、ぬぁんと、房総半島に転じて、今なお現役であるということに
何だかスゴいものを感じている次第。

さて、そんな大糸線から転じて、いすみ鉄道で走っているのは、キハ52 125号車。
房総では2011年春に走り始め、2年後には「飛越ゴハチ」のキハ28 2346号車導入。
以後、基本的に2両編成で運用されているのだが...

キハ28 2346が重要部検査入場の時期を迎え、ゴーニーの“相方”が居なくなって。
でも、両運転台構造のキハ52 125は、もちろん単行運転可能。

1月のお正月明けから2月中旬まで、「レストラン・キハ」の予定されていない日の
急行列車の運用にはキハ52形が単行で入る...との情報が。

仕事柄、1月中旬~3月は土曜・日曜に絶対に休みが入れられなくなる身。
限られたチャンスをものにすべく、準備を整えていたところに...

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【2016年12月3日14時53分】 いすみ鉄道・上総中野駅

前日、1月6日もキハ52 125号車が単行で急行運用に就くことが発表されていながら
エンジンの不調のため、午前中の一部運用が、新型車によって代走されるという
事態が発生。もしかしたら、ムーミン列車による“遜色急行”を撮って帰ってくる
だけになってしまうかも...、そんな不安の中。


2018年1月7日(日)晴れ

いつも通りの出発だった。シナガワグースを6:20発の高速バスに乗るためには
朝5:16発の井の頭線に乗れば...。ちゃんと乗ったのである。品川駅も慣れたもの。
山手線で何号車に乗れば階段の前にピッタリ止まるかも把握した上で。

大勢の人が品川駅で乗換。急いだ訳では無いのだが、その階段で...
なぜか分からない。いきなり、バランスを崩して。咄嗟に手をついて転ぶことだけは
免れたが、思いっきり左膝を...、俗に“膝のお皿”を階段に打ち付けてしまった
のである。これは痛かった。でも、次から次へと押し寄せる人波、
何とか、辛うじて階段を上りきって。

目が覚めた...というより、足を曲げ伸ばしする度に痛みが走って。う~ん。

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【2018年1月7日6時04分】 港区高輪・シナガワグース

「でも、ここまで来たら...」
普段は発車時刻の6:20ギリギリまで道路上で待機してからホテルの車寄せに入ってくる
ことが多いのだが、この日の運転手さんは結構早めにバス停に。

この、品川-大多喜線という高速バス、開業当初は「どうなるものか??」と
心配になるくらい、“空気輸送専用便”の感があったが、最近では朝6:20発の始発便も
ゴルフ道具を持った人とカメラを持った<鉄>が半々、数名の乗客がいるようで。
ゆっくりだが着実に定着してきている気がするのだが...

事故ではなく、早朝でも自然渋滞だったようでアクアラインの流れが悪かったが、
それでもほぼ定刻通りに大多喜駅前バス停に到着。

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【2018年1月7日7時44分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

大晦日、1月6日と2週連続でキハ52 125のエンジン不調で「新型車代走」になった
キハの急行列車、だからこの日も「もしかしたら、“空振り”かも...」と不安だった。

でも、朝。まだ観光客が訪れる前の静かな大多喜駅の構内にキハのエンジン音。
写真こそ撮りづらい場所ではあったが、でも、元気に出庫の準備をしているキハの
姿を見て、ようやく一安心だったのである。

最初の快速100D列車は8時半。ここは大原方の先頭に光が回る貴重な時間帯。
そちら側の「顔」をアップで撮るには、やはり、森宮第1踏切。
ここは、来る前から心に決めていたポイントで...

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【2018年1月7日8時18分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

試し撮りは15分前に通過する上り第54D列車で。この日はキハ20 1303単行。
いわゆるトップライト、どちらの車体側面にも十分に光は回らず。
そして、キハの「顔」は朝の陽射しを受けて、ちょっと露出が飛びそうで...

そんなことが分かって、調整している内に...

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【2018年1月7日8時31分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

「快速」の角型ヘッドマークを付けたキハ52がやって来た。
このヘッドマーク、電化前の関西本線(湊町-奈良)間、キハ35系で運転された
快速列車に見られたマークのような気がするのだが、房総などでも、幅広く
使われていたのだろうか??

大原駅からの折返しは急行列車になる訳で、この「快速」マークは、朝のこの一度
だけしか撮影機会が無い“レア・マーク”なのである。

とりあえず、まず、キハ52 125の大原側からの順光カットを撮ることができて。

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【2018年1月7日9時08分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅付近

「急行1号」としてキハが大多喜に戻ってくるのは10時前。時間があるので
ちょっといったん大多喜駅へ。“大手門”の近くに検修庫と留置線があって。
そこに停められている車両を観察するのも、いすみ鉄道における<変態鉄>の
ルーティンのようになっていて。この日は、351号車。

ちなみに、すでにキハ28形は庫内で台車を抜かれているのを、シャッターの隙間から
垣間見ることができた。

さて、問題は「急行1号」。大多喜駅で8分ほど停車するので、大多喜駅の手前と
すぐ先であれば、“徒歩追っかけ”でも2度の撮影チャンスが作れそう。

ということは... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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