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GWは恒例の「ことでんレトロ」(18)そして、レトロ4連。 [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

久々になってしまった、この話題。5月の大型連休、高松琴平電鉄、
「ことでん」に残る大正生まれのレトロ電車たちの特別運行を撮りに
出撃したのだった。最終日となった6日は、あいにくの雨模様ながら
朝から夕方まで、カルダン駆動の1070形と吊りかけ駆動のレトロの
併結運転、2連での区間運用、そしてレトロ4連運行...
多彩な編成を楽しめる1日になったのだった。

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【2018年5月6日10時04分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-一宮

1070形との併結運転、最後の最後、上り便を香東川鉄橋で撮影成功。
いったん仏生山に戻ったレトロ2両は残りの2両と連結され、
“卒寿”電車の4両編成で11時前に、再び高松築港へと回送される。

出発前の点検作業は仏生山駅南側の留置線で行われた。
その様子を撮っていたら、送り込み回送を撮る場所がなくなる...
というのが、<徒歩鉄>の悩み。回送の時刻が近づいてきて...

……  ……

2018年5月6日(日)曇りのち雨

まさか、この位置で点検作業が行われているとは...
“想定の範囲外”、線路沿い、道路というよりは線路沿いの住宅に
住んでいる方たちの通路のようなところ。

低いフェンス越しに「レトロ4連」が“撮り放題”。

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【2018年5月6日10時25分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

皆さん、撮っては次の人に替わって...の譲り合っての撮影。
でも、これを撮ったら回送8026K列車の発車時刻、10:49までに
たどり着ける撮影地は...う~ん。

遠くには行けない。
人気のある撮影地には“先客”が居るのは必至な情勢。

というわけで...

仏生山駅の北側、県道と線路が立体交差するところの歩行者用通路。

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【2018年5月6日10時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

「架線柱が邪魔で...」とか、そんな贅沢は言っていられなかった。
“回送”の方向板が挿された5000形500号車を先頭に、まもなく回送の
発車時刻だった。

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【2018年5月6日10時46分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

下り電車の到着を待って、10:49発。
琴平線での“レアキャラ”、600形電車が留置されている横を高松築港へと
向かっていく姿を駅近のお手軽撮影ながら、何とか撮ることができた。

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【2018年5月6日10時51分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

駅に戻る途中、いつも通り、仏生山車両所東工場前を通るのだが...
2日前の撮影会の熱気がウソのように、“仏生山のヌシ”デカ1が
佇んでいた。左隅に木製架線柱を入れたのが<変態鉄>のこだわり。

次の下り電車は11:02発だが一宮止まり、後続の琴電琴平ゆきはその後
11:17発だが、レトロ電車は、ぬぁんと、11:27分発。もう全く時間の
余裕はなかったのである。というわけで、駅から近くて撮影経験のある
撮影地しか、事実上、無理な状況になっていて。

というわけで...

下車したのは挿頭丘駅。岡本駅側は河岸段丘のような地形なのか...
岡本駅まではアップダウンに富んだ区間になっていて。

何度か撮りに来た経験のあった場所だが、駅から早足で歩いて
たどり着いた時点で、残念ながら“負け”を確信したのだった。

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【2018年5月6日11時43分】 高松琴平電鉄琴平線・岡本-挿頭丘

線路周りの下草が目立つ上に、背後の住宅も思っていたより目立ち。
しかも、コンクリートポールの架線柱もデーンと目立っており...

まさに“撮るだけ撮った”といった感じの1枚だった。
そんな“負け”を確信しての撮影だったから...でもあるのだが、
撮った瞬間、EOSくんを三脚から下ろして自分の真横に来たところを。

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【2018年5月6日11時43分】 高松琴平電鉄琴平線・岡本-挿頭丘

とりあえず、4両の違いがわかる側面からの1枚を確保。
でも、やりきれない“消化不良感”を抱えつつ、駅に戻るのだった。

1年で、この5月の大型連休の時にしか行われない「レトロ4連」。
“撃沈”するために、わざわざ高松までやってきたのか...
「俺、何しているんだろう...」、そんな気分で挿頭丘駅のベンチに
座って電車を待ったのだった。空にはだんだん灰色の雲が増えてきて、
いつ降り出してもおかしくない状況。とにかく憂鬱。

後続、12:01発の琴電琴平ゆきで向かったのは、やはり榎井駅だった

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【2018年5月6日12時41分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平-榎井

向かったのは2日前にもやってきて、“ケツ切れ撃沈”を恐れて
撮影場所に選ばなかった地点。榎井と琴電琴平の中間付近、道路下を
くぐった先の踏切である。

この頃から雨が落ちてきた。とうとう傘を開いてカメラの防水シートを
取り出して。これがまた憂鬱な時間なのである。

この日、4連で12:25に琴電琴平駅に到着したレトロ電車、後ろ寄り2両、
500号車と23号車が切り離されて13:19発の臨時・滝宮ゆき第3040K列車
となって折り返す。琴電琴平-滝宮という区間運用が組まれている。

「短編成だから撮れるだろう」と。そう、「麦畑×ことでん」。

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【2018年5月6日13時11分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平-榎井

ことでん沿線には麦畑が多い。香川県が「うどん県」として
盛り上がっているのも、麦がつくられてきたことと関係がありそう。
そう考えても、麦畑というのは讃岐らしい...と思ったのである。
“麦秋”にふさわしい黄金色に染まった麦畑...

肉眼で見ればキレイなのだが、写真にすると...
そのあたりが撮影者の腕のなさかも知れないが。

最後の試し撮りは京急から来た1200形。背後の住宅と倉庫(?)が
目立たないようにカメラポジションを下げて...

でも、肝心のレトロ通過直前になって気づいたのだった。

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【2018年5月6日13時18分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平-榎井

4両あるレトロ電車のうち、500号車だけはパンタグラフが上り方。
そう、だから、高松築港側から500+23という編成では、両先頭に
パンタグラフが付いていることになるわけで。

良かった。先ほどの1200形と同じ撮り方をしていたら、前パンが
切れてしまっていたのは必至だった。

でも...、“麦畑感”の伝わらない1枚になってしまって。

2日前とは違って雨風は強まる気配はなく。むしろ、しとしとと
降り続くイメージ。ということで、折り返し戻ってくるレトロ2連は
「今度こそ!!」、土器川鉄橋へ。

その途中。いままで駅から撮影地まで向かう途中...ということで
足早に通り過ぎることが多かった、榎井駅の高松築港側。

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【2018年5月6日13時43分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間

こちらの方が一面の麦畑が広がっていたのだった。
背後の住宅は気になるものの、麦畑はかなり広くて、レトロ4連でも
十分に対応できる。すでに、麦畑の方々に三脚が見えていて。

自分も、そんな中で三脚をローアングルでセットして試し撮り。

ちなみに、レトロ電車は1両の車体長が14~15 mほど。つまり、4両で
60 m足らず。いまの、ことでんの電車たちは18 m車。3両で54 m。
つまり、黄色い電車が3両入るスペースをとっておけば、
レトロ4連にはピッタリ。だから、こんな構図で...

そう思いながら、土器川鉄橋に向かったのだった。

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【2018年5月6日14時14分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間(後追い)

やはり、レトロ電車が2両編成で走るのは珍しくないからだろうか、
しかも、この天気。この時間帯、土器川鉄橋でカメラを構える<鉄>は
思いのほか少なくて。

ふだんは土手から撮るのだが、この日は思い切って、河原に下りて。
公園というかサッカーなどのグラウンドになっていて、子どもたちが
雨の中を元気に走り回っている横を通って、川の流れに近づいて...

本当なら、そろそろ光線状態が怪しくなってくる時間帯だが、でも、
この日は安心してカメラを構えられるのだった。
雨は一向にやみそうな気配もなく。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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