晩秋の只見線を撮りに(1)お手軽プチ俯瞰撮影地発見!? [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
年始にちょっとまとまった休みがとれそう...というか、取ることにした。
ここで詳細は書かないが、自分として、勤務先の会社との間の“心理的距離”を
離して行こうと、ちょっとココロに決めるところがあって。
2019年の<変態鉄>は、「休み返上で頑張るのが当然」という職場の雰囲気から
努めて少し遠ざかるようにして冷静になって接していこう...と決めたのである。
【2018年12月13日14時03分】 阪堺電軌阪堺線・住吉-住吉鳥居前
ということで、2019年の<変態鉄>は年始早々、2つの“大型出撃”からスタート
しようと決めたのである。あとは航空券とホテルの手配が問題である。
この古豪も年始は住吉大社の初詣輸送のために、たぶん現存4両がみんなで稼働する
のではないか...と予想している。車両全景の記録写真としては4両全てを撮ったが、
でも、写真はどうしても上町線に偏っており。
阪堺線の、特に堺市内区間でモ161形を撮ってみたいと思っている次第。
もし、阪堺の配車担当者か、そのお知り合いがこのブログをご覧になっていたら、
(↑ こんなブログ、見ているわけ無いだろっ!!)
できれば、1月上旬はモ161形を日中の“天浜運用”に集中的に投入して
いただけるよう切に願うところ。
さて、只見線の話題。
…… ……
撮影には、どうしても“撃沈”ということがある。それにフツーの<鉄>より、
たぶん高確率で遭遇してしまうのが<変態鉄>のカメラの腕前。
でも、<徒歩鉄>としてカメラの腕前以前に重要なのは事前の情報収集。
クルマ派の方にとっては、「とりあえず行ってみて、ダメだったら...」というのが
フツーの考え方なのだろうが、<徒歩鉄>はとりあえず行ってみて、ダメだったら
たとえ“妥協の産物”であったとしても、何とか列車を写し止められる場所を
見つけてカメラを構える以外の選択肢は無いのである。
そういう意味で特にリスキーなのが俯瞰撮影。でも、2度目ならば...
その油断が。「2度目の只見線」、初日早々、<変態鉄>はモヤモヤの中で
とぼとぼとホテルに帰ることになるのである。
2018年12月4日(火)曇り
竹田綜合病院前を12時過ぎの会津バス「高田・永井野線」、高田橋を渡って
阿賀川(大川)をこえれば会津盆地の田園地帯が一面に広がる。とはいえ、
冬枯れの寂しい光景なのだが...、恐れていた霧は無く。
【2018年12月4日11時50分】 福島県会津若松市山鹿町付近
「これなら、蓋沼森林公園下俯瞰のリベンジが...」
ちょうど13時台から14時台にかけて上下の列車が通過する。だから、会津高田駅至近の
踏切脇にある「七号線入口」バス停で下車したら、迷わず目の前のタクシーの
営業所へと向かったのだった。
「蓋沼森林公園まで」と告げると女性のドライバー、ちょっと困ったように。
「あまりこちらに来ないもので...」。どうやら、会津高田営業所といっても
若松中心部の営業所から来ているようで。道を間違えて行きつ戻りつ。
13時前、ようやく森林公園へと繋がる急勾配の山道の入口へ到着。
でも...
赤いコーンとパイプがクルマの行く手を阻むのだった。
そう、公園へ向かう1本道。途中は、まさに何もない場所で。11月で公園が閉鎖に
なった後は、その林道(?)も入口に棒が置かれ。
でも、そこには「立ち入り禁止」の文字は無く。私有地内というわけでも無く。
ということで徒歩で車止めの向こうへ。降りる直前、タクシーのカーナビは
「目的地まであと2 km」だった。その途中に俯瞰ポイントがあったはずで。
10月末に訪れて(撃沈した)俯瞰ポイントは山道に入って数百メートルの地点
だったはず。そのヒントは...
【2018年10月29日9時14分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
この1枚の写真。上っているときの右手に開けたところがあったはず。
ところどころにガードレールがあるが、それが途切れるところに盛り土のように
なったところがあったはずなのである。列車通過まであと20分少々、余裕だと
思っていたのだが...
とはいえ、立っているだけで違和感があるような急勾配である。
「このあたりだったはずだが...」と思う所はあったが、でも、見つからず。
まもなく13:20、列車の通過時刻である。
「もう無理っ!!」と思ったときだった。
もう息も絶え絶え、足はガクガク。「ダメだぁ...」と思ったときに目の前には...
【2018年10月29日7時27分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
あのときと同じ見覚えのあるゲートである。もちろん、この日もゲートは
下がったまま。
以前読んだ撮影地ガイドでは「ゲートの直前でも撮れる」とあったはず。
木々が生い茂る“隙間”から下を見ると...
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
望遠300 mmではちょっと足りなかったみたいで。
木々の枝をクリアすることができなかったが、只見線を...、キハの姿を見ることは
できたのだった。ちなみに、試し撮りをする余裕はなかった。
バッグを地面に置いてカメラを取り出した瞬間、キハが視界に入ってきて。
まさに“危機一髪”だったのである。
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
<速報版>で貼った、この1枚はトリミングしたものである。たぶん、400~500ミリ
で撮れば、もうちょっと<変態鉄>好みの画になっていたかも知れない。
この下りキハは3つ目の駅、会津坂下で会津川口からの上り列車と交換する。
それが戻ってくるのは14時過ぎ。今度は下りながら探すことになるので、少しは
ラクかと山道を下り始めたのだが...
ガードレールの切れ目ごとに周囲を確認しつつ歩いて。でも、線路を見渡せる
あの“盛り土”は見つからなかった。
すでに時刻は14時に迫っており。
「うぎゃ~~~、間に合わないっ!!」、これだったら先ほどの“ゲート前”に
残っていた方が正解だったのかも知れない。急ごうにも足が上がらず...
焦れば焦るほど...、気づけば正面には先ほどの車止め。つまり、ここで
“敗退”確定だったのである。大俯瞰撮影地だけあって線路までは距離があり。
<徒歩鉄>としては、もはや諦める以外には無い...と。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
鬱蒼とした山道から抜け出した地点に駐車場や遊具を備えた公園があって。
周囲よりホンの少しだけ高くなっていたので...、まさに“ダメ元”。
とりあえず一番高そうな所に上がってみたら。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
正面の2本の木がちょっと恨めしいが(笑)、画面中央に左右に横切るように
只見線の線路を見ることはできた。バックに見えるのは磐梯山だろうか!?
ということで...
【2018年12月4日13時54分】 只見線・根岸-会津高田
ここもギリギリ。このちょっとした高台に上った瞬間に、キハが視界に飛び込んで
来たのだった。というか、ファインダーを覗くと、視界に動いていくものが。
「コレ何っ!?」と思ったモノがキハだったというパターン。
【2018年12月4日13時55分】 只見線・根岸-会津高田
お目当ての「蓋沼森林公園俯瞰」に比べたら線路面との高低差が無い分、周囲の
家々や樹木が気になってしまうのは間違いなくても、でも、磐梯山(← たぶん)を
バックにキハの姿を撮ることができる“お手軽撮影地”を発見したのは...
せめてもの救いだったのかも知れない。
ちなみにココ、周囲を鬱蒼とした木々に覆われる蓋沼森林公園下俯瞰に比べると
公園として造成された場所だけあって、視界は効くのである。
根岸駅を出て会津高田駅に向かうキハの姿。とにかく撮れるだけ連写して。
【2018年12月4日13時56分】 只見線・根岸-会津高田
ゴチャゴチャ感は出てしまうが、赤い矢印を付けたところに会津高田駅舎の緑色の
屋根が確認できる。ここから東に進路を変えて只見線は阿賀川鉄橋を渡り、若松の
市内へと入っていく。バックに見えているのは会津若松の中心街である。
ここから会津高田駅まで歩いても良かったのだが、でも、もうヘトヘトで。
先ほどのタクシー会社に電話して。でも...
「いやぁ~、この電話、若松で取っているもので...」、訛りのきつい営業所の
オジサン、“八木沢公園”というのでは分かってもらえなかったのである。
でも、そんなときのために先ほどのドライバー氏の名刺をもらっていたのである。
「※※※さんという女性のドライバーさんに...」
このコトバの方が効果的だった。「では、向かわせますので...」
いったん駅へ。
駅前から再び「高田・永井野線」バスで会津若松中心街へと戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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ここで詳細は書かないが、自分として、勤務先の会社との間の“心理的距離”を
離して行こうと、ちょっとココロに決めるところがあって。
2019年の<変態鉄>は、「休み返上で頑張るのが当然」という職場の雰囲気から
努めて少し遠ざかるようにして冷静になって接していこう...と決めたのである。
【2018年12月13日14時03分】 阪堺電軌阪堺線・住吉-住吉鳥居前
ということで、2019年の<変態鉄>は年始早々、2つの“大型出撃”からスタート
しようと決めたのである。あとは航空券とホテルの手配が問題である。
この古豪も年始は住吉大社の初詣輸送のために、たぶん現存4両がみんなで稼働する
のではないか...と予想している。車両全景の記録写真としては4両全てを撮ったが、
でも、写真はどうしても上町線に偏っており。
阪堺線の、特に堺市内区間でモ161形を撮ってみたいと思っている次第。
もし、阪堺の配車担当者か、そのお知り合いがこのブログをご覧になっていたら、
(↑ こんなブログ、見ているわけ無いだろっ!!)
できれば、1月上旬はモ161形を日中の“天浜運用”に集中的に投入して
いただけるよう切に願うところ。
さて、只見線の話題。
…… ……
撮影には、どうしても“撃沈”ということがある。それにフツーの<鉄>より、
たぶん高確率で遭遇してしまうのが<変態鉄>のカメラの腕前。
でも、<徒歩鉄>としてカメラの腕前以前に重要なのは事前の情報収集。
クルマ派の方にとっては、「とりあえず行ってみて、ダメだったら...」というのが
フツーの考え方なのだろうが、<徒歩鉄>はとりあえず行ってみて、ダメだったら
たとえ“妥協の産物”であったとしても、何とか列車を写し止められる場所を
見つけてカメラを構える以外の選択肢は無いのである。
そういう意味で特にリスキーなのが俯瞰撮影。でも、2度目ならば...
その油断が。「2度目の只見線」、初日早々、<変態鉄>はモヤモヤの中で
とぼとぼとホテルに帰ることになるのである。
2018年12月4日(火)曇り
竹田綜合病院前を12時過ぎの会津バス「高田・永井野線」、高田橋を渡って
阿賀川(大川)をこえれば会津盆地の田園地帯が一面に広がる。とはいえ、
冬枯れの寂しい光景なのだが...、恐れていた霧は無く。
【2018年12月4日11時50分】 福島県会津若松市山鹿町付近
「これなら、蓋沼森林公園下俯瞰のリベンジが...」
ちょうど13時台から14時台にかけて上下の列車が通過する。だから、会津高田駅至近の
踏切脇にある「七号線入口」バス停で下車したら、迷わず目の前のタクシーの
営業所へと向かったのだった。
「蓋沼森林公園まで」と告げると女性のドライバー、ちょっと困ったように。
「あまりこちらに来ないもので...」。どうやら、会津高田営業所といっても
若松中心部の営業所から来ているようで。道を間違えて行きつ戻りつ。
13時前、ようやく森林公園へと繋がる急勾配の山道の入口へ到着。
でも...
赤いコーンとパイプがクルマの行く手を阻むのだった。
そう、公園へ向かう1本道。途中は、まさに何もない場所で。11月で公園が閉鎖に
なった後は、その林道(?)も入口に棒が置かれ。
でも、そこには「立ち入り禁止」の文字は無く。私有地内というわけでも無く。
ということで徒歩で車止めの向こうへ。降りる直前、タクシーのカーナビは
「目的地まであと2 km」だった。その途中に俯瞰ポイントがあったはずで。
10月末に訪れて(撃沈した)俯瞰ポイントは山道に入って数百メートルの地点
だったはず。そのヒントは...
【2018年10月29日9時14分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
この1枚の写真。上っているときの右手に開けたところがあったはず。
ところどころにガードレールがあるが、それが途切れるところに盛り土のように
なったところがあったはずなのである。列車通過まであと20分少々、余裕だと
思っていたのだが...
とはいえ、立っているだけで違和感があるような急勾配である。
「このあたりだったはずだが...」と思う所はあったが、でも、見つからず。
まもなく13:20、列車の通過時刻である。
「もう無理っ!!」と思ったときだった。
もう息も絶え絶え、足はガクガク。「ダメだぁ...」と思ったときに目の前には...
【2018年10月29日7時27分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
あのときと同じ見覚えのあるゲートである。もちろん、この日もゲートは
下がったまま。
以前読んだ撮影地ガイドでは「ゲートの直前でも撮れる」とあったはず。
木々が生い茂る“隙間”から下を見ると...
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
望遠300 mmではちょっと足りなかったみたいで。
木々の枝をクリアすることができなかったが、只見線を...、キハの姿を見ることは
できたのだった。ちなみに、試し撮りをする余裕はなかった。
バッグを地面に置いてカメラを取り出した瞬間、キハが視界に入ってきて。
まさに“危機一髪”だったのである。
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
<速報版>で貼った、この1枚はトリミングしたものである。たぶん、400~500ミリ
で撮れば、もうちょっと<変態鉄>好みの画になっていたかも知れない。
この下りキハは3つ目の駅、会津坂下で会津川口からの上り列車と交換する。
それが戻ってくるのは14時過ぎ。今度は下りながら探すことになるので、少しは
ラクかと山道を下り始めたのだが...
ガードレールの切れ目ごとに周囲を確認しつつ歩いて。でも、線路を見渡せる
あの“盛り土”は見つからなかった。
すでに時刻は14時に迫っており。
「うぎゃ~~~、間に合わないっ!!」、これだったら先ほどの“ゲート前”に
残っていた方が正解だったのかも知れない。急ごうにも足が上がらず...
焦れば焦るほど...、気づけば正面には先ほどの車止め。つまり、ここで
“敗退”確定だったのである。大俯瞰撮影地だけあって線路までは距離があり。
<徒歩鉄>としては、もはや諦める以外には無い...と。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
鬱蒼とした山道から抜け出した地点に駐車場や遊具を備えた公園があって。
周囲よりホンの少しだけ高くなっていたので...、まさに“ダメ元”。
とりあえず一番高そうな所に上がってみたら。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
正面の2本の木がちょっと恨めしいが(笑)、画面中央に左右に横切るように
只見線の線路を見ることはできた。バックに見えるのは磐梯山だろうか!?
ということで...
【2018年12月4日13時54分】 只見線・根岸-会津高田
ここもギリギリ。このちょっとした高台に上った瞬間に、キハが視界に飛び込んで
来たのだった。というか、ファインダーを覗くと、視界に動いていくものが。
「コレ何っ!?」と思ったモノがキハだったというパターン。
【2018年12月4日13時55分】 只見線・根岸-会津高田
お目当ての「蓋沼森林公園俯瞰」に比べたら線路面との高低差が無い分、周囲の
家々や樹木が気になってしまうのは間違いなくても、でも、磐梯山(← たぶん)を
バックにキハの姿を撮ることができる“お手軽撮影地”を発見したのは...
せめてもの救いだったのかも知れない。
ちなみにココ、周囲を鬱蒼とした木々に覆われる蓋沼森林公園下俯瞰に比べると
公園として造成された場所だけあって、視界は効くのである。
根岸駅を出て会津高田駅に向かうキハの姿。とにかく撮れるだけ連写して。
【2018年12月4日13時56分】 只見線・根岸-会津高田
ゴチャゴチャ感は出てしまうが、赤い矢印を付けたところに会津高田駅舎の緑色の
屋根が確認できる。ここから東に進路を変えて只見線は阿賀川鉄橋を渡り、若松の
市内へと入っていく。バックに見えているのは会津若松の中心街である。
ここから会津高田駅まで歩いても良かったのだが、でも、もうヘトヘトで。
先ほどのタクシー会社に電話して。でも...
「いやぁ~、この電話、若松で取っているもので...」、訛りのきつい営業所の
オジサン、“八木沢公園”というのでは分かってもらえなかったのである。
でも、そんなときのために先ほどのドライバー氏の名刺をもらっていたのである。
「※※※さんという女性のドライバーさんに...」
このコトバの方が効果的だった。「では、向かわせますので...」
いったん駅へ。
駅前から再び「高田・永井野線」バスで会津若松中心街へと戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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