夏の、広島、倉敷へ(9)臨海鉄道の朝 <前編> [水島臨海鉄道キハ20]
<変態鉄>がよく訪れる路線の1つが「水島臨海鉄道水島本線」、倉敷駅に隣接した
倉敷市駅から、水島臨海工業地帯のまっただ中にある三菱自工前駅まで、10 km少々。
前記事でも書いたとおり、この工業地帯への貨物輸送こそが「臨海鉄道」の役割。
【2018年6月25日7時58分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前(後追い)
でも、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線と並んで、水島でも旅客営業が行われている。
全線が倉敷市内にあたるのだが、水島地区も臨海部以外は宅地が広がっており、
沿線には学校もあって、通勤通学客も少なくない。
水島本線では日中も毎時1~2本の旅客列車がディーゼル動車1~2両で運転されている。
平日朝の輸送力列車には、国鉄型キハが充当されるのである。
先代のキハ20形が引退して、キハ37・38形という、「国鉄型」といっても分割民営化を
視野に入れて、国鉄最末期に製作された車両だが...
いまも、キハが走っている路線である。キハは7時半に倉敷市に上がってくるのだが、
でも、その前に撮りたい列車があって...
…… ……
2018年6月25日(月)晴れ
ちょっと早めに起きて。前夜のうちに買っておいたパンで簡単な朝食。
そして...
【2018年6月25日5時47分】 岡山県倉敷市阿知付近
何度も泊まっているホテルなのだが...
キハ20形がなくなって以来、臨鉄に来ることも少なくなり、イベント運転のときも
日帰りが多くなっていて。久々に泊まってみたら、ホテルがリニューアルされていた。
と、言ってもエントランスと廊下部分だけだったようで。客室のリニューアルも
順次進めている...と書かれていたが、自分の部屋は、いつも通りの仕様だった。
せめてユニットバスの更新は行って欲しいのだが...
さて。
【2018年6月25日5時50分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
飲み屋が並ぶ路地を抜けると、臨鉄倉敷市駅への近道。徒歩3分ほどの距離。
眠いのだが...でも、撮りたい列車があるので。
まだ早朝、人も疎らな倉敷市駅。思えば、早いもので、約8ヶ月ぶりの訪問になったが...
【2018年6月25日5時50分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
ぬぁんと...
意外なことに待合室が更新されていた。ガラス張りになっていたのである。
とはいえ、仕切りが設置された以外は以前のまま。かつてはキハ20形の運転日に
ここで物販イベントが行われていたのだが...
あの頃はベンチをテキトーに動かしてスペースをつくって、そこが“会場”だった。
ということで、今秋の「鉄道の日」イベントはどうするのかも気になるところ。
【2018年6月25日5時52分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
発車まで時間があったが、すでに改札は始まっていて。MRT301号車単行の自工前ゆき。
下りの初発列車である。その車内で時間を過ごしていると、発車が近づくにしたがって
徐々に車内は混雑してきて。
そんな列車で向かったのは、最初の停車駅・球場前である。
さぁ、時間が無い!!
陽の長い、この時期限定の被写体がこの列車の次の列車、第3091列車。
東水島ゆきの貨物列車だが...
【2018年6月25日6時37分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-西富井
JR貨物のDE10が牽く列車は日中に設定されているが、早朝の下りと夜間の上りに
水臨の“虎の子”DE701号機が充当される。JR以外の機関車がJR線上で営業運転する
のは、このDE701号機と愛知県の衣浦臨海の機関車だけ。DE10の“そっくりさん”だが、
でも、よく見ると細かな違いに気づくのである。
そんな折角の貴重な被写体ながら、これは撮影地選びを完全に間違えてしまった。
倉敷市駅を出て球場前までは、ほぼ西に向かって走っている。ここからカーブして
南へと針路を変えるのだが...、できるだけ水島側で撮った方が光線状態が良かったはず。
下草が邪魔でスッキリと見通せない場所、逆光で撮れそうに無い場所...
消去法で選んだのは球場前駅近くの築堤にある小さな踏切だった。
…… ……
さぁ、次はキハ。
【2018年6月25日7時06分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市
球場前駅の倉敷市側にある小さな第4種踏切。臨鉄では1、2を競う定番の撮影地である。
何度も撮った場所だが...
20分前、1本前の列車で試し撮り。こちらは“ひまわり色”のMRTの2連だった。
右隅に写り込んだ電線がちょっと目障りだと...、構図を微調整していたら20分は、
あっという間。
【2018年6月25日7時27分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市
ありきたりの撮り方だが、この日のキハ、水島色キハ37形の姿をキッチリと記録する
ことができて。
さて、倉敷市駅に向かっていったキハ、すぐに折り返してきてしまう。
ということで同じ場所で、ちょっとカメラを下げて、レンズを引いてサイドがちに。
だが...
【2018年6月25日7時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前(後追い)
うぎゃ~~~~~~~ぁっっっっっっ!!
まさか、キハ2連での“ケツ切れ撃沈”、しかも、わずかに...ではない。
2連だと分かっている状況で...である。まぁ、ここまで酷い1枚なら、逆にショックも
それほどでは無かったのだが...
さぁ、次は1時間半後。この朝、最後のキハはどう撮るか...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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倉敷市駅から、水島臨海工業地帯のまっただ中にある三菱自工前駅まで、10 km少々。
前記事でも書いたとおり、この工業地帯への貨物輸送こそが「臨海鉄道」の役割。
【2018年6月25日7時58分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前(後追い)
でも、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線と並んで、水島でも旅客営業が行われている。
全線が倉敷市内にあたるのだが、水島地区も臨海部以外は宅地が広がっており、
沿線には学校もあって、通勤通学客も少なくない。
水島本線では日中も毎時1~2本の旅客列車がディーゼル動車1~2両で運転されている。
平日朝の輸送力列車には、国鉄型キハが充当されるのである。
先代のキハ20形が引退して、キハ37・38形という、「国鉄型」といっても分割民営化を
視野に入れて、国鉄最末期に製作された車両だが...
いまも、キハが走っている路線である。キハは7時半に倉敷市に上がってくるのだが、
でも、その前に撮りたい列車があって...
…… ……
2018年6月25日(月)晴れ
ちょっと早めに起きて。前夜のうちに買っておいたパンで簡単な朝食。
そして...
【2018年6月25日5時47分】 岡山県倉敷市阿知付近
何度も泊まっているホテルなのだが...
キハ20形がなくなって以来、臨鉄に来ることも少なくなり、イベント運転のときも
日帰りが多くなっていて。久々に泊まってみたら、ホテルがリニューアルされていた。
と、言ってもエントランスと廊下部分だけだったようで。客室のリニューアルも
順次進めている...と書かれていたが、自分の部屋は、いつも通りの仕様だった。
せめてユニットバスの更新は行って欲しいのだが...
さて。
【2018年6月25日5時50分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
飲み屋が並ぶ路地を抜けると、臨鉄倉敷市駅への近道。徒歩3分ほどの距離。
眠いのだが...でも、撮りたい列車があるので。
まだ早朝、人も疎らな倉敷市駅。思えば、早いもので、約8ヶ月ぶりの訪問になったが...
【2018年6月25日5時50分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
ぬぁんと...
意外なことに待合室が更新されていた。ガラス張りになっていたのである。
とはいえ、仕切りが設置された以外は以前のまま。かつてはキハ20形の運転日に
ここで物販イベントが行われていたのだが...
あの頃はベンチをテキトーに動かしてスペースをつくって、そこが“会場”だった。
ということで、今秋の「鉄道の日」イベントはどうするのかも気になるところ。
【2018年6月25日5時52分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
発車まで時間があったが、すでに改札は始まっていて。MRT301号車単行の自工前ゆき。
下りの初発列車である。その車内で時間を過ごしていると、発車が近づくにしたがって
徐々に車内は混雑してきて。
そんな列車で向かったのは、最初の停車駅・球場前である。
さぁ、時間が無い!!
陽の長い、この時期限定の被写体がこの列車の次の列車、第3091列車。
東水島ゆきの貨物列車だが...
【2018年6月25日6時37分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-西富井
JR貨物のDE10が牽く列車は日中に設定されているが、早朝の下りと夜間の上りに
水臨の“虎の子”DE701号機が充当される。JR以外の機関車がJR線上で営業運転する
のは、このDE701号機と愛知県の衣浦臨海の機関車だけ。DE10の“そっくりさん”だが、
でも、よく見ると細かな違いに気づくのである。
そんな折角の貴重な被写体ながら、これは撮影地選びを完全に間違えてしまった。
倉敷市駅を出て球場前までは、ほぼ西に向かって走っている。ここからカーブして
南へと針路を変えるのだが...、できるだけ水島側で撮った方が光線状態が良かったはず。
下草が邪魔でスッキリと見通せない場所、逆光で撮れそうに無い場所...
消去法で選んだのは球場前駅近くの築堤にある小さな踏切だった。
…… ……
さぁ、次はキハ。
【2018年6月25日7時06分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市
球場前駅の倉敷市側にある小さな第4種踏切。臨鉄では1、2を競う定番の撮影地である。
何度も撮った場所だが...
20分前、1本前の列車で試し撮り。こちらは“ひまわり色”のMRTの2連だった。
右隅に写り込んだ電線がちょっと目障りだと...、構図を微調整していたら20分は、
あっという間。
【2018年6月25日7時27分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市
ありきたりの撮り方だが、この日のキハ、水島色キハ37形の姿をキッチリと記録する
ことができて。
さて、倉敷市駅に向かっていったキハ、すぐに折り返してきてしまう。
ということで同じ場所で、ちょっとカメラを下げて、レンズを引いてサイドがちに。
だが...
【2018年6月25日7時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前(後追い)
うぎゃ~~~~~~~ぁっっっっっっ!!
まさか、キハ2連での“ケツ切れ撃沈”、しかも、わずかに...ではない。
2連だと分かっている状況で...である。まぁ、ここまで酷い1枚なら、逆にショックも
それほどでは無かったのだが...
さぁ、次は1時間半後。この朝、最後のキハはどう撮るか...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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